満月にレリスを、復活祭に兎現れ日々春霖

平凡社から刊行された、奇跡のような本。
ゲームの規則全4巻の装丁美意識の塊は、一冊ごと紙の質が異なるところに
見て取れる。
レタリングの間に間のセンスに唸るしかない。
春分迎え地球暦の年初め、はじめの満月にこの本を開こうものなら
眩暈を覚え、レリスの言葉の迷路を彷徨うことになる。
この本に関わる人々の労力あるいは審美眼の在り様。

フランスの春は春霖の日々。
しっとりと、しっとりと雨水含む大地はまさに踏青への準備。
畑仕事をしようものの、今は雨音の中でレリスの世界に浸るとしよう。

3月31日満月の放送は少し遅れました。
Passion Coco、岩川光(ケーナ)さん、1977~90年のフランスの反乱ミュージックのopenradioの放送はこちらからhttp://openmusic.kyweb.fr/openmusic.jp.net/openradio/entori/2018/3/31_chun_lin_chun_qianki.html

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驚異の作品。ため息…

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地球暦は音源も発表。色々な場所で聞いてみたい。

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パリの空春の気配を探しをり

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絵画と想像力

桜に酔う、そんな夢見心地の日本列島の春。
後ろ髪引かれて飛行機に飛び乗りパリは春雨。
京都滞在3時間、三島滞在1時間…列車に乗り、移動をし、その地の息遣いに耳を傾けぬ報いは、乗り物酔いの車窓からみえる夕暮れの中に現れる。

クレマチスの丘にある、ベルナール・ビュフェBernard Buffet美術館で開催中の
「絵画と想像力」に心底身震いした。
思えば北海道は善性寺でみた丸木俊さんの作品。
惹かれるがままに友人にバイクをだしてもらって東松山まで観に行った原爆の図丸木美術館。ブルターニュの港近くでみたビュフェ…
縁あって訪れた三島の美術館には今、丸木位里さんと俊さんの作品と、ビュフェの作品が迎えてくれる。
戦前戦後の彼らが生きた時代。そこに、春の桜色を重ねることは少し難しいけれど、もし秋にこの美術館で演奏できるならば、どんな彩にこの地が変化するのか想像するのもまたよしとする。

だれもいない、色のない、気配だけの深夜の千鳥ヶ淵というのも、いい。

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開館45周年記念展「絵画と想像力」
ベルナール・ビュフェと丸木位里・俊は6月12日までの開催。

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新幹線では2時間立っているしかない。

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咲き始めの白んだ東京、さようなら。

夜桜や花びら君に重なりて

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三月の雨、三月の歌 、三月の水

ブルターニュから沖縄、京都…
大磯-河口湖-十条-佐渡-甲府-藤野、そして鈴鹿山脈へ。
まるで車窓の中が生きる場所、移動の日々。
土地土地の、日本の水の脈はわたしたちの血脈となるようです。
今生水を求めて生き存える。

ある作家さんがネーミングした「風と水のアナーキズム」という
水をテーマにした語りと音の会は10月に京都で。

一晩一升、すでにシングルモルト痛飲2本目、酩酊健忘症は日々進行。
なんだか肝臓が腫れてきているやうな…されど旅に酒は必須也。

三月の雨はアントニオ・カルロス・ジョビン。
三月の歌は武満徹と谷川俊太郎。
春分寒明けぬ今日、それでも春は必ずやってきます。

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佐渡は草刈神社の能舞台は誰待ちて

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佐渡の棚田も春を待つ

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越後はまだ雪の中

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日本をよろしゅうたのんます、富士山。

春嵐不在のままの写真かな

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That’s all

openradioは一ヶ月のお休み中です。
雨はひとしきり降り、風をまとった春光が木々を照らします。
啓蟄三日目今宵は夜空に下弦のお目見えかな。
まっぷたつき=真っ二つ月。
放送はできませんが、聴きたいなあ、と思う曲があります。
でも、すでに存在する楽曲ではなく、今生まれる音、それを即興と呼ぶならば、
そんな音楽を聞き入りたくもあります。

スタンダードと呼ばれる曲々は、あまりにも過去を蘇らせる。
過去に微笑むことができればいいけれど、ね。

そんな時は、メジロに雉、鷺などの鳥の声に耳をかたむける、
ただそれだけでいいのかもしれません。
ある人類学者が話していました。
「重さに抗いながら、飛翔の自由への回想を手放さないこと…
鳥たちは翼に変えた手で、攫みえぬ大気を捕捉するのを感知する…
翼の自由はまた咽頭の構造を変えて音声によって鳴き交わす可能性を開いたのではないか、」と。

遠い現実が、目の前の現実になることによって、その事実は深さを増すようです。

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梅の芳気は暁時に一人で、がいい。

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京都の、だれもいない教会に、ろばをみつけました。

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睦月から最初の満月

24時間の移動、三つの飛行機に乗りたどり着いたところは…。
雪のパリから20℃の地へ。
遠隔作用を駆使してのopenradio、今宵はギターの音色と共に。

初春の満月一号は燦々と輝いています。openradio3月2日の放送はこちらから。
http://openmusic.kyweb.fr/openmusic.jp.net/openradio/entori/2018/3/2_cao_mu_meng_dong.html

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春の兆しの車窓にもたれ

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柚子の苗はすくすくと育つ

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パリでの佐渡祭り、鬼に喰われれば本望よ

逢瀬せぬ弥生はいつも儚くて

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ゆで卵100個!ジョレスの飯盒

難民が多く路上生活するLa Chapelle界隈で毎週月曜と火曜日に炊き出しをしている
La gamelle de jaurès ジョレスの飯盒という名のアソシエーション。
ジョレスとは言わずと知れたジャン・ジョレスの名。ボランティアが各人できる範囲で持参する約100人分の食事。
温かい飯を、できるだけ温かいままで。みな各々の大きさの飯盒を持参し、ご飯にクスクス、スープを。わたしはバナナとゆで卵担当!
やれることから始めるしか、ないのです。

2月23日上弦凍てつく月下に飯を待つ人々がいる。
彼らの目は、わたしたちの生きるを問いかけている。
http://openmusic.kyweb.fr/openmusic.jp.net/openradio/entori/2018/2/23_La_gamelle_de_jaures_joresuno_fan_he.html

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ピンクのチョッキを着て、20時からの約100食は瞬く間に胃袋に収まる。
マグレブの人々に圧倒的に「クスクス」を求め、ご飯はいつもあまり人気がない…
スーダンの難民の多さに、現実を見る。

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言うよりはまずは実行!をスローガンに。

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卵100個を次々茹でて、ホッカイロに包んで持って行きます。

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アメリカという存在

1820年ごろ3000万頭くらいいたと推定されるアメリカバイソンが、100年後には数十頭にまで減ったのは何だったのか。北米に何億といた旅行鳩が食べるのと羽毛を取るので20世紀初めに絶滅したという事実。

先住人と新大陸として辿り着いた人々の歴史的関係を検証しそこから現在に眼に見えるものとは…そう、それがトランプという存在の出現。
1999年にThe Ecological Indianで言及されたとんでもない内容は、今に続いている。
そんな現実を前に、野生の知を肯定的に研究してきた学者たちはこれからどんな思考をわたしたちに提示してくれるだろう。

アメリカ様、人間様、万歳…?!?
何ごとも否定しないでいい世界は、どこにあるのだろう…

2月15日新月の放送は、プエルトリコ~NYサルサ、サイモン&ガーファンクル、コンゴにアルゼンチン。
はちゃめちゃな選曲。通奏低音は音の色彩というこで。
http://openmusic.kyweb.fr/openmusic.jp.net/openradio/entori/2018/2/15_amerika_yang.html

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今が儲け時なりと云う諸役人買物はヤミ値でなくば抱き合せ(宮武外骨)

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今年もまた、黄色い季節がやってきました。

水仙に小松菜の花、ミモザにハルジョオンの黄色い部分。
春に近づくと、黄色が生を援護射撃する、
というか応援してくれていると実感するのです。
明日のopenradioにむけて選曲していますが、どうしたものか、
もしかしたら英語歌詞の象徴的な曲がかかるかもしれません。
それも、いいとしましょう。
今日、目の前にある春の予感は、何色ですか?

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パリの道端の壁にはいつも、ハッとする言葉が、あるのです。
あ、そうか、今日はバレンタインデーなんだ。

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去年植えたミモザもすくすくと。

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庭の一番目立たないところでひっそり咲く水仙。
だからわずかな期間の命を愛でたいのです。

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小松菜を摘んでたくさん食べた後、茎をそのまま土に放っていたら…
花が咲くのか!
秋に剪定し放っておいた黄梅の枝から花が…なんという生命力!

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Dis, quand reviendras-tu?

2月の上弦、パリは大雪に見舞われ、しかしノルマンディー、ディエップは晴天。
車窓からみえる雪世界が、ルーアンあたりから海に近づくにつれ色を持ち始める
グラデーションがなんともいえません。

かれこれ何度ディエップに来たことでしょうか。
道端で売られる帆立貝、レストランではほくろ(!?)がかわいいst.pierre。
新たなレストランを発見。

クラクフの市場では鮮魚はないが燻製魚の種類の豊富さに驚きます。
クーラボックスからとりだし自家製チーズを机に並べるおばあさんたち。
その横では野兎が、きのこの山積みが、食欲をそそります。
土地柄隣国との共通項が多い料理。
たとえばグラーシュ、ラビオリ、酢漬けの魚類など。
煮込む、包む、漬ける…etc
蒸す、はなかったかな?

共有した食べものの記憶。
味や香りという記憶はどこに残っているのでしょうか。

2018年2月下弦のopenradioの放送はこちらから
http://openmusic.kyweb.fr/openmusic.jp.net/openradio/entori/2018/2/7_Dis%2Cquand_reviendras-tu.html

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市場での戦利品、自家製チーズ!塩味の強い、パスタ型チーズ。

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生活する人々のための市場。
いわしの燻製はなんとも絶品にて500gも購入してしまいました。

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これがラジオでお話ししていた、鯉の冷製アーモンドソース!

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ざくろの使い方、淡いビネガー風味とウォッカの相性。色々な発見があります。

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燻製鯖は洋ナシソースに粟をあわせる摩訶不思議な組み合わせ。

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ディエップの海はフランス全土を覆った今日の雪とはかけ離れた薄青色。

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ポーランドを恨む理由はどこにもない

ポトハレ地方の牧草地住民による音楽、ポランスキー映画の音楽、ジプシー、ポーランドジャズ…etc ワルシャワから古都クラクフでみつけた音。

13世紀、モンゴルの襲来を受けた際、警笛を鳴らしたトランペット奏者は喉を敵方に射抜かれた。それ依頼聖マリア教会で毎時奏でられるトランペットの音。
ユダヤ人街界隈ではあの時代、墓石を道路の石畳に使われたという屈辱的な歴史。
そんな、時の重なりの中、今わたしたちは生きています。

ポーランドの食のレポは次回にご期待ください!

2018年2月立春のopenradioの放送はこちらから
http://openmusic.kyweb.fr/openmusic.jp.net/openradio/entori/2018/2/4_porandowo_henmu_li_youhadokonimonai.html

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世界どこでも吹き者2人組!

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この教会から毎時0分トランペット奏者が演奏します。

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展覧会関係者とともに、鯉の冷製アーモンドソース、グラーシュ、ウォッカ…杯が進みます。

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元祖クレズマーの出で立ち!

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ポーランドのホテルで壁を殴る、夜

共産党の名残、建物、スターリンからの贈り物といわれる文化科学宮殿タワー。
その隣にそびえるガラズ張りのビルとスターバックスの皮肉な存在。
ワルシャワから南下し、中世そのままに姿を残すクラクフに移動すれば、
モンゴルから、ロシアから、土地は翻弄されしかし生き続ける人々の姿は
いつも食べる場所で真正をあらわす。
シオニズムの疑いのない入植プロパガンダポスターを、クレズマー音楽名物の
レストラン内で見れば、嘔吐せずにはいられない。
そんな夜はホテルの壁を枕の上から殴り、殴り、泣くしかない。
なんなんだこの現実は、過去が今につながる今日、畜生。
行く必要もなければわたしのパスポートでは行くこともできない
イスラエルを目の前で味わう。アウシュヴィッツの悲劇は目の前にある。

日本美術技術博物館での演奏後、会場でスマレッツにピエロギ(ラビオリ)、
鯖の燻製に梨のソース、鰊の酢漬けにザクロを頬張り、
来客皆三三五五家路に着く中、やりきれない想いで一人夜の街に、午前3時零下5度。
社会主義時代の名残の飲み屋で、60度のウォッカをあおった。
もちろん翌日は演奏の本番前まで寝るはめに至るわけだが、炭火力発電所の大気汚染でクラクフの街はいずれにせよその日は外出禁止のほどだったという。

溢れんばかりの人々が集まるギャラリーで、
演奏のための静寂を作ってくださったのは、
今宵の主役であるGUTAIの代表的作家、松谷武判さん。
芸術の先輩方がつくりだす豊穣な作品に囲まれた空間で演奏できることに、
感謝せずにはいられない。
楽器を演奏することだけが今、命を支えてくれているようだ。

腫れる手の甲の赤さは冬深し

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オープニングの翌日は観客のいない展示室での、演奏。

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Alisaka Lahusenと松谷さんの展覧会の名は、Confluence

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Alisaka Lahusenと彼女の作品の前で

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同時開催のギャラリー展覧会の名は、「DO」

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腕に刻印された人々が、壁をつくるために、建国するための道具を渡される、というこんなプロパガンダが、
イスラエル建国1947年前よりずっとずっと前から行われていた…

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「数と夕方」

去年今年、一年の最後の日に詩集が届きました。
大晦日の夕方、郵便受けに入っていたのは「数と夕方」。
最後で、最初の言葉となりました。

だれでもないだれかに語る、というかつぶやきmurmurerの様です。
形容するなら、やさしい。
オブジェとしてとらえると、なんだか、四角いギモーヴguimauveの様です。
味は、ニュートラルに。

大事に大事に読むその時間のうちに、ブルターニュの天気は変わります。
深い霧が覆う午後、海からの風が厚い雲に流れを促して、
一息ついて窓を見れば青空。
気分は晴れ、本に目を戻し一編を読み雨音に気づく。
そうか、時間が経過したのか。そんな感覚です。

どの節から読みはじめても、つじつまを探さなくていい様です。
詩集の同著者、管啓次郎さんの「本は読めないものだから心配するな」で感じた
あれです。

声なき今、残る言葉は指のあいだからこぼれ落つ。
生きた言葉が連れてくる情景が、心象に響きます。

1月の新月の放送はこちらから
http://openmusic.kyweb.fr/openmusic.jp.net/openradio/entori/2018/1/17_shuto_xi_fang.html

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「ふじつぼ」の編を何度でも読み返します。

去年今年机に落つる涙かな

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No One Knows

10代~20代絵画(彫刻もか)モデルをやっていた時、休憩中にある絵描きさんが言った、「電信柱の後ろでだれかその音を聴いてくれているかもしれない。」
というなんともトリップな感じの言葉を思い出しました。
有名無名色々な音楽や歌声がこの世にはありますが、誰に知られることを目的としないそんな歌声を、Meredith d’Ambrosioの存在から聴き受けました。

新年明けた下弦、寒さが増す小寒に響く音です。
1月8日の放送はこちらから。
http://openmusic.kyweb.fr/openmusic.jp.net/openradio/entori/2018/1/8_No_One_Knows.html

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北山にたなびく雲の青雲の星離り行き月も離りて 

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遠近の、UKファンクに少し救われて

満月、燦々と光そそぐ新年の夜。
後何時間後にはcoucher de la lune。そしてまた一日がはじまり、
一日は続き…
月の満ち欠けに身を委ねて、いつか遠近の想い出になる日を待って、
今日聴く音にすこし救われる。そんな一年になりそうです。
どうぞ平安な新年の一日をお過ごし下さい。

2018年1月2日の放送はこちらから。
http://openmusic.kyweb.fr/openmusic.jp.net/openradio/entori/2018/1/2_yuan_jinnoUKfankuni_shaoshi_jiuwarete.html

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UKファンクCymande。
ルーツはガイアナ、ジャマイカ、st.ヴァンセント・グラナディン。当然。

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ミシェル・レリス -生ける灰、名づけられぬもの-

ヤナーチェク、コープランド、モンダー…
ミシェル・レリスの詩の一遍から、色々な音が聴こえてきました。
構造のしたたかさ、声の艶めかしさ、幾何学的音の世界。
万華鏡のような音の旅を。

今年最後のopenradioの放送は上弦12月26日。
どうぞ、よき年をお迎え下さい。
http://openmusic.kyweb.fr/openmusic.jp.net/openradio/entori/2017/12/26_shengkeru_huimingdzukerarenumono.html

レリス61年の詩集「生ける灰、名づけられぬもの」からある一遍を。

AU VIF

à cors et à cries.
à toutes brides.
à ras bord.
à tire d’ailes.

à bouche que veux-tu.
à poings fermés.
à pierre fendre.
à chaudes larmes.
à pleines voiles.

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返り花一片の瓣落ちにけり

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Les chemins de l’amour

いつ訪れるかわからない別れ。
プーランクによる、Les chemins de l’amour。
道は想い出の中につづくのかもしれません。
瞼の裏にやきつく、数々の記憶、感触がね、船の描く水脈のようにね、
生まれては、消える。

openradio12月18日新月の放送はこちらから
http://openmusic.kyweb.fr/openmusic.jp.net/openradio/entori/2017/12/18_Les_chemins_de_lamour.htmll

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冬の月、みえる?

多様性って、何でしょうか。
一年が終わろうとしている今、終わると決めているのは誰なのでしょうか。
ある人にとってはこれから1、がおとずれる、あるいは渦中。
色々な始まりの時があり、色々な、終わりの時がある。
12月は、決して終わりではない。
色々な、始まりと終わりがあることを寛容に受け入れることが、
多様性の始まりだと思うのです。

それは、気象と生きることに通じていますね。
まったくもってこの同じ時間、時刻にまったく異なる気象の中にいる人々がいて、
生物、植物がいて…12月は季節の冬ではない場所があって。
ただ、パリ右岸北際は、まったくもって、冬です。
SDFと難民がせめぎ合い、そして彼らに手を差し伸べる人たちも…

月欠ける凍雲に消ゆ涙の粒

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そんな中、生きものの、生き様があるのです。

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アルフォンシーナと海

前回に引き続き、アルゼンチンの音を少し。
40’黄金期、ワルツのタンゴ。白眉は、OTTAVAから今年制作された、
ヴァイオリン喜多直毅さんによる演奏。
そしてもうひとつ。アルゼンチンの詩人、アルフォンシーナ・ストルニAlfonsina Storniを歌った、アルフォンシーナと海。

窓から、下弦の月は、見えますか?

海や山、女の懐にかえりなさい。
あの思い出の海に、かえりなさい。

わたしたちの生は、たくさんの死の上に成っている。

openradio12月10日下弦の放送はこちらから
http://openmusic.kyweb.fr/openmusic.jp.net/openradio/entori/2017/12/10_arufonshinano_hai.html
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波に聞く思い出よせる冬の海

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鰹節からみえてくる人類の食の根源

何年か前、愛媛大学で鰹節を研究する女の子と共に、フランスはブルターニュ・コンカルノという港街で施工途中の鰹節工場を訪ねた。
フランスで鰹節!?
この企画に携わる人々の情熱に驚いた。
人類生まれてこのかた、海の恵みである魚をあれこれと試行の上うまい食べものにする術が、それこそ海を越えてここフランスでつくられることになる。
世界に至るところに、魚を加工して食す=味の底辺にする術がある。
日本の味の底の底、あるいは根っこにある出汁の文化は、辰巳芳子さんがことある度に反復するほどに、土地と食、風土と食を語るに必須。

鰹節は一種のカビをいぶした節に付着する技法のため、ここがフランスの衛生上の問題で一番の難関だったが、昨年ようやく国の認可が下り、そして生産開始となる。
コンカルノでの出会いを自分だけのものにしてもったいない。
ということでパリ日本文化会館で「鰹節-枕崎からコンカルノ-」と題した講演会を企画した。
話者はもちろんコンカルノの工場で働く、鰹節ラブ+情熱の人グウェナエルさん。
出汁・食べ物と人類の関係をもっとも切に語っていたのが、彼。
わたしたちは今、何を食べているのか、という問いかけ。

発酵過程、オメガ3脂肪酸、イノシン酸にグルタミン酸、はたまた
「アツケズリ」「ウスケズリ」「ハナガツオ」
という言葉の連呼にフランス人聴衆は目を丸くして聞いていたけれど、
実際の出汁の取り方、使い方の話しになると、皆一斉に携帯電話でプロジェクタに映る写真を連写する食いつきよう。
カリフラワーのグラタン、アンディーブ(チコリ)のサラダにも使える、
と話せば会場から歓声が。
食いしん坊たちの反応は、微笑ましい限りです。
ということで、dégustationとなり、一番出汁、合わせ出汁を味わう人々の
姿がありました。

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味の基本の図。もちろんUmamiは必須項!

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グウェナエルさんの従姉妹たちも手伝いに。

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祖母の家にも削りぶし器があったな。

湯豆腐や湯気に香添ふかつお節

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満月のアルゼンチンは夏にむかってる

月は通常秋の季語。だから季節の間に間に観る夜空に浮かぶ月に想いを寄せて句を
作るのは難しいのですが、凍てつくこの時期の満月は=冬の月。
どんな月が地球のいたる地から見えているでしょうか。
今宵満月は、南半球からのお土産CDから選りすぐりの4曲。
夏を迎えるアルゼンチンのものです。
お土産を持ってきた方は、元祖ブエノスアイレスのミロンガで美女からタンゴを習ったそうですよ!

サックス四重奏のタンゴ!? タンゴが誕生する以前のアンデスにある音とは!?
放送はこちらから⬇︎
http://openmusic.kyweb.fr/openmusic.jp.net/openradio/entori/2017/12/3_man_yuenoaruzenchinha_xianimukatteru.html

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2017年夏のパリ・レパビュリック広場では、市民が広場で踊る姿がありました。
踊ることのできる、自由。

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エッフェル搭を眺めながら、シャイヨー宮のエントランスで
踊ることのできる、自由。

凍月や逢瀬は九時に橋の上

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