先祖の魂、世界の命

命の音、その音を聞かなくなった時、命は失われる。もちろん、聞くという行為をやめた者の命のことだ。

死者を迎え、送る。この繰り返しの中にわたしたちの命がある。
キューバ、アフガニスタン、ブルターニュの精霊Corriganコリガンが生きる森、川の声、Moondoogをピアノ一台で、ジャズの巨匠は土曜の朝にウインクする。

openradio No.169/2021年8月の上弦そしてお盆の放送は、mixcloudからご試聴になれます。

01) Con Aji Gua Guao (Juan Pablo Forres)
02) Nasaran (Ensemble Kaboul)
03) Riviere de Huelgoat (Bernard Benoît)
04) Elf Danse (Vanessa Wagner)
05) Saturday morning (Ahmad Jamal)

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向かふ先薄暮の夏は消へゆきて

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世界の果てへ、世界の淵へ

もういまや中心には全く興味はなく、それでもいつも一歩先を自然に感知して歩いてきたつもりです。
次のRDVはNZあるいはマオリ語でAotearoa。シェンゲン協定に対してわたしの査証は有効なので、その後はリスボン。
それまでにやることは、 »日本における世界の表象のズレ »(=カリブ文学研究者 中村隆行さんのフレーズを引用)を内包しつつ、冷ややかに旅を進める覚悟そして語学ツールの強化。

道中楽器と共に海の藻屑になれたらそれほど幸福なことはない。

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その果てに世界の果てに夏沈む

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Que Falta voce me faz 夏は恋

立秋と新月を一緒に迎える。すると何かざわめきのような、それがどこへむかうのかわからない不安を孕んだざわめきを感知します。

そういう時はできれば山の木々の中に佇みたいものですが、今は海の波音を聞くしかなく。

openradio No.168 8月新月の放送はmixcloudからご試聴になれます。
ブラジル、ブルトン、南セネガルそして、サティが涼となりますように。

01) Minha namorada (Maria Bethânia)
02) Gavotte À Deux Violons
03) La musique de Casamance
04) Gymnopedie (Ky)
05) Trois mélodies No. 1 : Les anges by E.Satie (Barbara Hannigan)

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立秋や音の残影宵始む

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そして海、真名井、神倉そしてブルターニュ

ご先祖様が伊勢志摩の出身だからか…海の女であることは間違いなく、それでも母が育った山郷のあのひんやりした空気を纏う夏。
人生の大切な時間はブルターニュと共にあったこと、そしてこれからも続くことになる、と確信する旅のはじまり。

日本でいう真名井。
命とは水であったという事実に今や目を背けられない。
岩に滴る水、湧き上がる泉、磐座は人目を避けるように佇む。
ひっそりと、ひっそりと生きている空間を次元移動するという試みです。

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遠近と息交わしたり処暑の風

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Garden Of Love’s Sleep

note上の「勝手にレビュー」はopenradio No.167でご紹介したメシアンの「世の終わりのための四重奏曲」です。
こういった音楽をCDで聞く世界から現実の演奏会で聴ける日が来ることを切に、願う。

人生とは庭の上に広がる空を見逃す花に戯れる幻想だ。

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とはいっても庭最後のバラを愛でる性よ

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-L’or des fous 気狂いたちの金-

すべては金。その金を抱えてラグジュアリーの世界に生きる?
セバスチャン・サルガドの、あのブラジル金鉱山の写真が蘇る。
世界をみているのは、誰なのか。

フランス・シャンソンアレンジの妙、ベルベル+イラン、ジャズに託す同一性そして、バレンボイムとヨルダノフが奏でるメシアンの静謐たる祈りを…

openradio No.167はmixcloudからご試聴いただけます。

01) L’or des fous (Bernard Lavilliers)
02) La mer nous sépare (Keyvan Chemiri/Cherifa)
03) Igor…(Sthepane Tsapis/Maki Nakano)
04) Blue gardenia (Dinah Washington)
05) Louange À L’immortalité De Jésus (Daniel Barenboim /Luben Yordanoff)

☆ ステファン・ツァピスと仲野麻紀のDuoアルバムはSold Outですが、デジタル版はBandcampからご試聴・ご購入いただけます。

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イラン -アラブ-にあらず楽器の音と声

一括りにアジア人、一括りにヨーロッパ人、ひとくくりに…
挙足を取るわけではなく、認識というものがいかに個々人の興味から発しうるものなのか、ということをOlympic開催地という某国の情報から知ることとなりました。

ということで、openradio No.166でご紹介したのはイラン=ペルシャ文化を脈々と受け継ぐパーカッショニスト
のKeyvan Chemirani ケイヴァン・チェミラーニー。
彼の作品Le Rythme de la Parole-語りのリズム-ではすべての楽曲に様々な歌手との演奏が聞けます。
なんでこういった作品は日本で紹介されないのでしょうね…

noteに連載中の「勝手にレビュー」にてその真相を!?

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金、金、金/土、土、土

7月満月のopenradioの白眉はなんといってもPink Floydです。
それにしても月の光の燦々たるや。
その光は決して金を貪る輩にではなく、そう、この世界にある河や土や谷、海や山奥にひっそりと生きる人々を照らしているはずです。

阿呆の企てる虚構一瞬、そんな世界とはまったく無縁の世界がある、という想像は、ありとあらゆるプロパガンダで犯される。
ではどうやってそれらを回避するか。
今宵の夜空を見上げるしか、ないね。
人間が作りだした光なんてクソ食らえ。

openradio No.166/2021/7/24 Full Moonの放送はこちらからご試聴になれます。

ーDark side of the moon-狂気…の沙汰、な選曲。
01) Rouge colère (Sages comme des savages)
02) Le fils du vent (Keyvan Chemirani/Delphine Aguilera)
03) Arquioelago (Hugo Corbin)
04) On the run (Pink Floyd)
05) Our love is here to stay (Shirley Horn)

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そして、物語が生まれる

モザンビーク、コロンビア、アフガニスタン、ポルトガル、インドネシア、マリ…
一つの核=自己同一性をもっている男は失業中。しかし地雷除去の任務10年目にして、血はつながっていない息子とフランスの海辺で、すべてを回想する夏の時間。
その男と息子の肌の色は、今は語らないでおこう。
ただ、男はフランス語を、息子はポルトガル語を母国語とする、とだけ。

物語はリアリティの質感をもって語られる、ではその質感とはどんな手法か。

色と音でやってみたい。
言葉ではなく。

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バングラディッシュ・ダッカ

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ギリシャ・レスボス島のモリア難民キャンプのあるバス停
photo:渋谷敦志 「Carpe Diem」より

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まずは地図を開いて、オリエンテーション

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Déçuのみ、それは人類に対して

またもや不眠シーズン到来。
その原因は夏の夜に浮かぶ月の光。
どうしたものか橙色の光に呼び起こされる。
すると現れる感情は、期待と落胆。
わたくしも当然含め人類その存在へのDéçu。
その繰り返し。

一服二服して煙草で扁桃腺を腫らし、バルザックとレリスを並読、ヴィジョンその先の有限にまた落胆。
しかし目の前には海。
C’est comme ça la vie!

で、人生は終わる。

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海時々花枯れ阿呆が好むアネモネや

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祝福された音楽

openradio No.165 7月上弦。
暑さも感染者も右肩上がり、もうどうにもこうにもという夏の始まりに、音楽で現実あるいは生きることの本質を問いかけてくれる、そんなセレクトです。
先月から始まったnoteでの「勝手にレビュー」。openradioでご紹介する音楽のひとつ、3作目はギター奏者笹久保伸さんの新作「CHICHIBU」をピックアップ。
様々な尽力、恩寵。それは稀にみる音楽を奏でる使命を授かったご本人の存在と音の命ゆえ、まさに「祝福された音楽」としかいえない。

そういった音楽を聴いた後に何ができるかというと、花を捧げる、そんな素朴なことのみ。
あるいは、わたくし自身も音楽を、ささやかな音楽を奏でる、ということです。

フランスの花々は、元気です。
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虹色の花束は庭から。

赤: バラ・雛罌粟
オレンジ: ガーデンダリア
黄色: 金糸梅
緑 : 葉
青:アジュガ
藍色:ハナシノブ
紫:アネモネ

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あるいはフランボワーズとブルーベリーのタルトを作りましょう。

☆noteでの「勝手にレビュー」はこちらから 
☆openradio No.165はmixcloudから

00) Cielo People (Shin Sasakubo/feat. Sam Gendel)
01) Rioella (Shin Sasakubo/feat. Antonio Loureiro)
02) Sheikh ahmad,e-jâm (Mohammad Rahim Khushnawaz)
03) no title (maki nakano)
04) Uh Uh (Thundercat)
05) Reflections In D (John Taylor)

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ボルタンスキー

あの風鈴の、あの命は消えてしまったのか。
あの宇宙感的空間をわたしたちはもう過去のものとしてしか感知できない。
主役はもういない。
さて、次元を彷徨うアートいう名の空気を探すのか、あるいは今を震わす空気の中に、かすかな息遣いを聞き取るのか。
合掌。 

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2020 at Paris

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アニミタス

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ポンピドゥー美術館での会期中、ブティックではなんと「さざめく亡霊たち」が販売されていた。
小林康夫さん、関口涼子さんの寄稿に納得。

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ボルタンスキー記憶を残し夏に消ゆ

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オーガニックな音で

去年から続いているSax Soloアルバム制作過程、3度目の正直ということで、フランスにて地獄のミックスダウンの日々。
実は信頼しているサウンドエンジニアに当初から予測されていたものの、こんなにも時間を要するとは。

すべての音はオーガニックにアコースティックで録音したものの、それらの素材を最大限に使おうとすると、音質が楽曲の中で輝く作業が必要となり…

ある森の中で録音した水滴、山中の鳥の囀り、割れたバカラのグラスの縁を水で濡らして擦った時に出る音波…etc
エフェクトをかけてしまったものの、本当は生声の有機的な質感に憧れているのです。
一応8月にはブルゴーニュにてマスタリング完成予定。

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Linda Perhacs、あの声の質感

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太鼓はモロッコのタリージャを中心に録音

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一体いつまでつづくのか、果てしないミックスダウン作業

道のない森彷徨ふて雨燕

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「勝手にレビュー」はじめました

それでなくても遅筆で原稿催促で訴えられてもおかしくない状態なのに…noteというサイトにて、openradioでご紹介する音楽作品を言葉で綴ることを始めてみました。
「勝手にレビュー」
こういった作業を生業にしている先輩たちを横目に、自由気ままに音楽の紹介を連ねていこうと思います。
どうぞ、ご贔屓のほど。

2021年7月の新月のopenradioのテーマは-ジャズへの道-

それは息使い、空間の響き、感応する音の働き…すべての生きるへの賛美、尊愛。
コルトレーンのGiant Stepsを歌で、スイカズラの甘美を音楽に、ドキュメンタリー番組”アメリカ抽象美術とモネの晩年 »のサウンドトラック、Sax & エフェクターの醍醐味、イタリアの、声。

01) Giant Steps (Meredith d’Amboisio)
02) Honysacle rose (NAtO)
03) Nymphéas et voix et timbre (Yann Pittard)
04) Connected II (Paul Pankert)
05) ’Na stella (Gianmaria Testa)

ご試聴はmixcloudから

noteサイトの「勝手にレビュー」はこちらから

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ベルギーの音楽家Paul Pankertの新作CD/LP Connected

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マラルメと山頭火

似て非なる、しかし同じ表象としての何をみているのでは、と思う引用を二つ。

Triste fleur qui croît seule et n’a pas d’autre émoi
Que son ombre dans l’eau vue avec atonie.

Stéphane Mallarmé
(無力に水面に影を落とす 動揺せずひとり咲き育つ悲花)

水に影ある旅人である
山頭火
(A traveler his shadow on water)

マラルメを俳句的にすると山頭火のそれになるというか…

深く、しかし削ぐことによって生まれる本質、それが詩なのかもしれません。

Twitter「咳をしても一人」では、自作の俳句よりも、覚え書きとしての引用をつぶやくことに興味あり。
同時に他言語(とはいっても英語、仏語のみ)の比較をすることで言語トレーニングにもなるかと。
https://twitter.com/momo_sax_

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A SPACE ODYSSEY by Takeru Amano

パリでの料理教室を終え、授業で作ったものを携えエスパスジャポン内にあるOvni編集室へ。
なんだか楽しそうな方々が。
パリに来て、生活の拠点とするまでに皆様々な経由があるものの、それぞれに興味深く。
その中の一人、タケルさんは羽田からパリ行きの飛行機が同じであったことが判明!乗客は20人にも満たなかったけれど…
彼はコロナの状況において、パリでの展覧会のために来仏とのこと。
翌日タケルさんの作品を観にマレ地区にあるギャラリーへ。
すこぶるよく、タイトル -A SPACE ODYSSEY-にふさわしく重力浮遊の空間。

ファーストネームで呼び合うこと多々のここフランスでは、その方がタケルであるとインプットしていたものの、苗字は”天野”さん。ん?ん?

そう、彼の父上は3年前にムッシューお三方を車に乗せブルターニュ1000kmを案内した、その一人、イラストレーターの天野嘉孝さん。
ある展覧会のためのリサーチ終盤、わたくしのアソシエーションで企画した小学校での授業最後に、ホワイトボードに墨でサッと描かれたその絵。生徒たちの驚きの沈黙。

フランスにいるって、こういう巡り合わせの連続。
ダリだってピカソだって、はたまたツァラにバジェホ、ホドロフスキーもハイネケもここフランスでは異国人。
パリって、交差の街であると確信。
そんな初夏です。

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レモン少女。会場には生のレモンが散り散りという演出

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Sato Galleryにて

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ルバーブの季節

今年もその季節となりました。
フランスに住んでいていいな、と思う時期でもあります。
友人の庭からいただくルバーブ。
ジャム、コンポート、タルト、シロップ…一通り作業をする達成感。
季節の恵みを加工しておすそ分け。

毎年の楽しみでもあります。

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演目で、今宵どこに出向きましょうよ

まったくもってパリ、フランスの生活の中にある音楽、あるいは観劇の世界はこの一年で一変してしまいました。
毎晩繰り広げられる音楽、その後にあるパリの街の慣習を失って1年半。
右岸左岸、そしてパリ郊外、すべてにおいて、本物に触れてきたというわたくし自身の自負、数え切れない思いでの中に、もしささやかな未来があるならば、ヴィラ-ロボスのBachianas Brasileiras No. 5 を聞きたいと思うのです。
とってもささやかな自分が奏でる音よりも、もっと実感として、真正たる音の体験したいのです。
その存在を教示してくださった某ギター奏者に、感謝。

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So by the way, I don’t have interested in soprano voice, same, I hate that…^^

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キューバの雨、島、心象たる音、残映

openradio No.163 下弦の放送は、ピアノ2台によるエリス島、モーリシャス島のドキュメンタリー映画のためのチェロそしてあの島のリズム、セガ。
アルジェリアの枯淡たる声Abdel Hadi Halo、Jon HassellとブルキナファソFalafinaの妖術的リズム、キューバの雨、音による残映….

01) Ellis Island /com. Meredithe Monk (Vanessa Wagner/Wilhem Latchoumia)
02) Night Moves (Jon Hassell/Farafina)
03) Min Yaati Kalbon Lil Melah (Abdel Hadi Halo)
04) Attention aux cipayes (com : Yann Pittard /cello : Karsten Hochapfel)
05) Valse mauricienne (com : Yann Pittard)
06) Cuban Landscape With Rain (Los Angeles Guitar Quartet)

この季節だけの、肌感覚としての翠雨。
ご試聴はmixcloudから
https://www.mixcloud.com/makinakano/openradiono163202171waning-moon/

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紫陽花を部屋に迎へて暦めくる

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それぞれの雲を見て

The frog in the well does not know the big sea.
But he knows the blueness of the sky.

ある寺の住職、それは僧侶というか、寺を管理する役割としての名称というか…
ともかく臨済義玄を師とするある方が話された、例えです。

あの名ことわざ、”井戸の中の蛙”
大海をみることはない(知らず)、しかしその境地だからこそ大空を見ている、という逆説的発想と視点。
実のところ、大海など見なくても、与えられたその地で、深みにたどり着く。
そんな深淵たる人の生きるという営みを謳歌しているフレーズだったのですね。
探求、掘り下げることのできる、あるいはそれしかない、ある意味潔い状況を持つ者にあこがれつつ、
そういうわたしは、相変わらず旅を続けています。
こんな風来坊な人生も、実は深みの域であるのかもしれません。
地図の上を移動するということではなく、その地その地の深奥を知るという。

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それぞれにそれぞれが見る夏の雲

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誰かの死 la mort de quelqu’un

それは、ある人にとってはどうでもいいことで、ある刹那で、無関心の域。
当事者にとってのそれは、胸をえぐられるあるいは、無心になるしかない境地において、その哀しみは平等。
何が平等であるかというと、死そのものが平等であるということでしかない。
”愛する”とか”我が”子供、家族、最愛…etcといった名詞、副詞あるいは連体詞やらを省いた次元で死を語ること。

一人称複数の死は、今日も只中にある。

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ラジオ日経

とうことでご紹介したい音源多々あるものの、6月満月のopenradioはお休みします。
代打でありませんが、6月24日(木)22h30~から民放ラジオ最長寿級のジャズ番組 !?
« テイスト・オブ・ジャズ »に出演します。

収録日は埼玉は飯能の畑での演奏を終え、虎ノ門に南下。
東京上空機上の人になることが多く地形を視覚的に感知すること多々。
西武鉄道に乗って、まさに荒川に沿って東京湾に向かう、そんな趣でした。
スタジオには畑でいただいた香菜、当帰の葉、ラディッシュ、ホワイトタイム …etcを。

そういえば、JazzTokyoでのインタビューで「夢はなんですか?」という質問に
「畑や農場などで演奏をしていたら、人々が(鳥や蝶や牛とかも!?)集まってきて、やんややんやと音空間が生まれる、そんな夢があります。」と応えたのですが、すでに叶ってしまったわけですね。

それでは、今宵6/24/22:30-ラジオNIKKEI第1でお会いしましょう。
(追伸:たたみかけるような早口で話しておりましたが…openradioではゆーっくりとした口調ですので。)

ラジオプロデゥーサー小西さんによる紹介
http://www.radionikkei.jp/music/527_1.html

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パーソナリティーの山本郁さんと

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建物の隣には琴平神社!もちろん収録前後にお詣りを。

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openradioもこんなスタジオ設備を整えたいものです。

JazzTokyoのインタビューはこちらから
https://jazztokyo.org/interviews/post-62685/page/4/?utm_source=rss&utm_medium=rss&utm_campaign=post-62685

同じくJazzTokyo 淡中隆史さんによる新譜CD評はこちらから
https://jazztokyo.org/reviews/cd-dvd-review/post-64093/

水無月の月満ち満ちて吐息かな

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夏至はひっそりと、花を摘む

本来であればフランスの夏至はfete de la musique 音楽の日です。
毎年フェスやらなんやら出ずっぱりのはずですが、今年はひっそりと一人の時間を享受。
庭、森の花々を失敬し、月華の宵とします。
こういう”日常”が、旅人生にはとても必要なんですね。

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野生のスイートピーの壮大たる姿を両手に抱えて

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活けるは、難しいものです

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この時期はやはりバラとのコンビネーション不可欠

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とはいっても、ベランダのジャスミンが一等愛らしいのです

花々を誰かのために摘みし夏至

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生活の中にある聖なるもの

20世紀初頭、シュルレアリスムあの空気感と植民地~民族詩学の展開、アイデンティティという内的ベクトルと外にある存在は、格好の思索的材料となった。
ここでいう外には、なんとその生活の中にこそ、ある真正なる生きる姿そして詩学があったのだ。

-ミシェル・レリス著:生活の中にある聖なるもの-
日本において、彼の訳本を世に出し続けた編集者は52歳にしてもうこの世にはいない。
その人は江戸水道端、神田川を見下ろし印刷会社東に望み、夏目漱石の両親と仲良く同じ墓場にいる。
さて、彼の仕事をわたしはどう音楽に変換できるものか。

フィンランドの風、ウードとファドの邂逅、ギターと声のサウダージ、Marc Ducretというギターの存在、パリのジャズシーンを牽引したアメリカ人、そしてホルショフスキによる、フランスに生きたポーランド人ショパン…。
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https://www.mixcloud.com/makinakano/openradio-no1622021618-waxing-moon/?fbclid=IwAR2dfakgTjN-UmV5YzZ5JgU2Ga6f1_BWEeWyNm578-uBRSZ1lla9H6bntuI

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日常といふ日に落ちた夏の涙

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openradio No.158〜161

そうこうしているうちにopenradio No.161となりました。
旅する道中での収録は、それぞれの空間の音を内包し、それぞれの日常がRadioの中から聞こえてこればいいな、なんて思いながらマイクに向かっております。

No.158 木曜日の雨と上弦
https://www.mixcloud.com/makinakano/openradio-no158-20210512-waxing-moon/

No.159 円環・円相
https://www.mixcloud.com/makinakano/openradio-no159-20210526-full-moon/

No. 160 代田というエロス
https://www.mixcloud.com/makinakano/openradio-no16020210602-waning-moon/

No.161 -新月の無、Nothing その憧憬-
https://www.mixcloud.com/makinakano/openradio-no161-20210610-new-moon/
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日常の深くに在りて初夏の音

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