華やかな孤独

近江八幡へは各駅停車にて亀山-伊賀-草津経由。
我が盟友ポーランドの作家Aliska Lahusentの作品との再会。
彼女の回顧展で演奏した美術館のあるクラクフは京都と姉妹都市だそうだ。
そして京都滞在は常宿、某ギャラリーオーナー宅は御所西隣。

岐阜は谷汲山のお寺での演奏では、文化人類学者たちが旋回。
揖斐川の堤防をひたすら南下、西方遠方には濃尾平野を見渡す養老山脈。
荒川修作の天命反転地と養老の滝ははずせません。

甲賀の里は、白州正子の「かくれ里」最初に登場する擽野寺でのちょっとした演奏。
そして来春にむけて、茅葺、囲炉裏、土間のある、里山の書斎お披露目の企て。
山河風物、伝承、習俗…ここへ来る導きの話は、あまりに切ない。

四日市では、いつか会うはずであった奇跡の陶芸家内田鋼一氏と、萬古焼アーカイブとしての宝庫Banko archive design museumで初対面にして音世界の予感。
そして今や盟友と呼んでいいのだろうか、元feel art zero、現 Nao Masaki ギャラリーの正木なおさんと桑名は「七里の渡」の夜の散歩、目の前の宿 MARUYO HOTELでのひと時は、来春の演奏の場となる企て。

そう、ここは東海道熱田神宮から紀伊半島へ入る入り口。
どうやら伊勢への旅はすでにはじまっているようです。

旅とは、華やかな孤独である。

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Biwako ビエンナーレは絶賛開催中

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すべての美しさにあるものそれは、無の享受。

芸術の贄を選んだ秋の夜

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深秋、放たれる音

Openradio136回目の放送のテーマは、「近くにあって遠くにいるものへー」

先日逝去された近藤等則(Tp)さんが奏でたマチュピチュ、そして富士山。
奏でることのできる今、わたしたちはどこで、だれに向かって、
演奏するのでしょうか。
もしかしたら、そのベクトルは内に向かっているのかもしれません。
いや、音は外へ、放たれるものなのです。

2020/10/23上弦の放送はこちらからご試聴になれます。
https://www.mixcloud.com/makinakano/openradio20201023-waxing-moon/

01) Ndeve Guara Santaní (Dúo Bote)
02) 秋彩 (近藤等則)
03) ソムアディティア (優芽/鈴木俊)
04) Hasta Siempre Comandante (Robert Wyatt)
05) Q (Bobo Stenson)

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今秋の逢瀬はどこか遠きかな

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妊婦からの愛の花束

8ヶ月のお腹の子を抱えて会いに来てくれたその人。
秋の日和とハーブティー。
花のセレクトにはもちろん秋桜。
京都らしいほのかな黄色をふくんだピンクです。

去年は42本の真っ赤なバラを抱えて、ある人と東京を移動していました。
今年は、ささやかな愛のメッセージと、これから生まれるその命とこの花を、とても慈しみたいのです。

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あるパーティー会場に届いた真紅42本

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片思いだったジャズに求愛されてしまったようです

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秋桜とホトトギスと薔薇愛の声

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ヒャッポダ

都会のオアシスではプリミティブなエスプリがいつも迎えてくれます。
それは、台湾原住民のパイワン族の百歩蛇(ヒャッポダ)です。
木があって、彫る人がいて、象徴とする人を介して海を渡り、小さな出版社をずっと守っています。

その小さな出版社は「言叢社」といって、人、身体、思想、そして秩父の本をたくさんたくさん編んでいます。

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真夜中のギター

135回目のoperadioはギターで聞くサティ、NYの秋、アラブの声、ドイツのロック、そして日本の歌謡。
旋律と言葉。
どんな秋の空気の中で聞いていただけるでしょうか。

真夜中のギターを歌う、酒井俊さんと最後に会ったのは、カンボジアからの帰りトランジットで立ち寄ったベトナムの空港からわずかな時間の街の中でした。
あの空気をまといたい。

2020/10/17新月の放送はこちらからご試聴になれます。
https://www.mixcloud.com/makinakano/openradio20201017-new-moon/

00) Musique Intimes et sacretes by E.Satie (Andres Miolin)
01) Autumn in new york (Ella Fitzgerald/Louis Armstrong)
02) Hijaz Melody. 17 pulse Khawsharnak Khafif (The asil ensemble for arabic)
03) Caresse by E.Satie (Andres Miolin)
04) Mushroom (Can)
05) 真夜中のギター(酒井俊/林栄一/田中信正)

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八ヶ岳には越前ギター工房がある

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1920年製。パリ、モンマルトルの工房にあります

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ある教会に、ひっそりと鳴る

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少年たちの夜と、ギター

弾く音の孤独聞き入る秋の宵

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ビンタを喰らう

ある男に、右の頬に平手打ちを喰らった。
やり返す?
わたしはホテルの壁しか殴りません。
人を殴ったことはない。

嫉妬の根源とは、存在の不確かさの表れなのかもしれないです。
その対象となるわたくし自身をもてあます、秋の夜半。

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二人逝き二乗の影に秋望む

月なき秋の夜、
「月明かし人々の背に涙かな」という句を作った人がいた。

その人のことを知っている人は、「宛先にはもう届かないことの悲しみにふれた」
と言った。

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6時間の利他主義論

その関係性を何と呼称するのかわかりませんが、ある人と音楽の話をcaféで始めたら、なんと6時間ずーっと、トイレに行くために席を外す以外、話し通していたのです。

この密な時間の帰結は、altruism 利他主義にたどり着きます。
そして、対何に向かって演奏するのか、というシンプルな問いを、この数年わたくし自身が闇に葬っていたことに気がつかされたという次第。

バックにはジャズ。
タバコは一箱、空にはなりませんでしたが。

ここでもリアリティは果てしなくシュールであると実感する限り。

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そしてこういう時間は、どうやらわたしたちの関係性がゆえに何度も訪れるようだ。

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仲秋の次元彷徨ふ午後のカフェ

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命をかける3秒前

演奏者はたったの時間のために、命をかけています。
それが始まる3秒前、逃げることをやめた世界を前に、立ち向かうしかない。
そういう世界に生きる人間を、芸術家と呼ぶのです。

と同時に生活から生まれる音楽は、それと対極的な、生きるに必然的音の世界である。
そういう音世界とのバランスがもてると、いいと思うのです。

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緊張の糸を三秒生きる秋

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そして今宵、わたしはあなたの背中をさすりたい

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言葉足らずの今宵音楽に託す

今宵下弦のOPEN RADIOの放送は、秋霖。

どこにもいない、言葉足らずのDJが選ぶ、
UKのTom Misch、ジャズピアノ、クレタ島、Adiemasの声の重なり、西アフリカの土の音楽を、どうぞ。
2020/10/10下弦のopenradioの放送はこちらから
hhttps://www.mixcloud.com/makinakano/20201010-waning-moon/?fbclid=IwAR1oYihVufy3kcA5MNFKx2Y5AikRoJI6gxdao9_0d9hv4TLt7U7QBNiqCxQ

00) Brahms: Intermezzo In B Flat Minor, Op. 117/2 (Radu Lupu)
01) Ruby my dear (Rundy Weston)
02) Rethemniotiko Syrto (Andreas Rodinos)
03) Aria (Adiemas)
04) Son Layira (Kaba-ko)
05) South of the river (Tom Misch)

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アフリカの赤土のある世界に生きたい

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エーゲ海

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月隠れ言葉足らずの夜の音

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Neo Soul /平石博一/内的フォルクロール

LA、あるいはUKロンドン。シーンの中に今やParisはない。
追従する気配さえない。

Jazzを追えば追うほど、あるいはジャズと生きれば生きるほど、内的フォルクロールにベクトルは向く。
ある機会で平石博一氏の音楽を知った。
彼のもつオリジナリティーは、分野を凌駕するフォルクロールに聞こえるのは私だけだろうか。

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それが人知れぬ場所に鳴る音に聞こえるのは私だけだろうか。

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音圧でなく、音量は90を超えないほうがいいそうだ。
某クラブにて

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乙女弁当と四つのエコロジー

この2,3年フランスではお弁当講座が流行っており、生徒たちがつくるそれの愛おしいこと。
誰かが作ってくれるお弁当の存在、格別たるものです。
そんなこんなで乙女弁当の差し入れをいただき、ガタリの思考もおまけについてきました。
わたしもそろそろ誰かのためにお弁当を作ってあげたい。

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生徒たちと作るお弁当

必殺乙女弁当は、ひとつひとつの味が際立つ配慮。
つくねには豆腐をつなぎにし、いり粉だしと生姜で軽さと深みを。
味の変化に茄子の焼き煮びたしには少しのお酢を。
小松菜には煮切った酒の風味。
煮〆ができるかできないかが決め手。
ごぼうは炒ってから煮含めるとうまい、という知恵。

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about400頁の結晶をゆっくりとめくる。

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りんご -patisserie ISHINO-

ブルターニュにいた時は、隣人から何キロもの林檎をいただき、
コンポートにジャム、クランブルや人を迎えるにタルトタタンを作ったり。
ある時はアソシエーションで村の林檎を集めてシードルを作る企画がありましたが、結局おじゃんに。

日本では小布施のシードルの泡の繊細さに慄き、ことさらpatisserie ISHINO パティスリーイシノのりんごのタルトのうまさに唸りました。

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お菓子作りは気分転換にもってこいです。

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ブルターニュでは菓子でも有塩バターを使います。

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タルトタタン。小さめのものはサクッと作れます。

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秩父にあるpatisserie。信じられないレベルです。

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秋の愛齧ってしまったイヴの口

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季節のそばに

それでも空気の中にある季節のそばで、息をする今日。
店に陳列されているそれではなく、少数単位を介して手にするそれらの存在こそが、今日という日を形成するものなのではないでしょうか。

そろそろ友人たちの庭になる林檎で、アップルパイ、あるいはタルトタタンを作りたくなる季節です。

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ポワールが香る部屋

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葡萄の盆栽

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色づく前の紅葉が、好き

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貫主の心意気

閉ざされて大気は外に秋の夢

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リアルとリアリティの違い

香りが秋を運ぶ中、真のリアリティはどこにあるのかといえば、それはやはり移動する空間というリアルな体感の中にあるのだと思います。

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旅人生寝惚け眼に秋日和

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レインリリー・球簾と中秋と

雨の後に一斉に上向きに花を咲かせることから付けられた名前のこの花は、
今宵その通りに雨露をまとって咲いていました。

月下に野花を摘みて秋の宿

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球簾秋の夜道の色気かな

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空間移動の次元は想像を、超えている。

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花に生きる

今朝、百合が咲いたよ、というメッセージを受け取りました。
眩暈のする芳香は、あともうしばらくあの部屋を満たしてくれることでしょう。

ホテルでも、車の中でも、はたまたある人は、飛行機に乗る直前に薄いピンクのバラ一輪を、贈ってくれた。
移動の中にある花もまた、人生それに寄り添う、大事な存在なのです。

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つい先日とある森で摘んだこの花はチコリの花というそうだ。

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秋は野花が一等愛らしい。

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ホテルでも常に花一輪。

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花に生き香りをそばに秋の風

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ぶどうの葉の詰めもの煮

けいそうビブリオフィルでのweb連載17皿は、2年前にシリア難民に教えてもらった葡萄の葉の詰め物煮のレシピです。
ごはんの中にみる同一性。 

難民、彼らは闖入者ではない。

https://keisobiblio.com/2020/09/25/nakanomaki17/?fbclid=IwAR32oSjRqJLHn-OMS5C0_Lv0QmnKTT16fknapC5JSArLAaKv63p5LIOkZHQ

Warak Enab 00

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Warak Enab 03

摘む葉に一枚一枚秋日和

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月のカーテン-Rideaux Lunaires-

音楽との出会いは往々にして偶然が運命を導く。

同一性を求め中東地域へ旅たち、パリに戻った
当時19歳の女の子が今奏でるシリアの音。
金管楽器の修理屋さんでみつけた »月のカーテン »という音楽。
渋谷の地下にあるレコード屋さんで出会った音。

すべての音楽がもつ肯定性はわたしたちの存在を支えている。

2020/9/24 上弦のopenradioの放送はmixcloudからご試聴いただけます。
https://www.mixcloud.com/makinakano/openradio2020924-waxing-moon/

01) Dar Beida (Naissam Jalal)
02) Rideaux Lunaires (Timotee Le Net)
03) Famuli Tuorum (Timotee Le Net)
04) Alep (Naissam Jalal)
05) I hear a Rhapsody (Lee Konitz/Michel Petrucciani)

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あってなき光は見えぬ秋の月

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夜中の音楽談義

美しき音、美しき声、美しく分析できる音楽。

厳格なアラブ、古典、西洋音楽、はたまた口承文化としてあるプリミティブな音楽の美しさを分析する人々を、音楽人類学者と呼ぶかもしれません。
実践としてある音楽に人生を捧げる者との音楽談義とは、生々しいほどのエモーションと実音の分析で、後世に残す研究とはちょっとちがう世界の、音楽との関わりのような気がします。

今宵秋夜長の予感の中で、音楽を通じた交信。空には繊月。

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真夜中の音楽談義秋の旅

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車窓によって不眠人生のつじつまが合う

人類は移動をし、あるいは移動を諦めそれぞれの地で生き存え、
今私たちの命がある。
なんていうと大げさですね。

同一性(わたしはアイデンティティという言葉を好みません)への問い、あるいはその中を彷徨う理由は何でしょうか。
今いる場所、この場所に生きるしかないという現実。

万年不眠の日々はかれこれ15年位がたちます。
万年時差ぼけ=移動ばかりしてきたからでしょうか。
つじつまが合って今生きているのは、車窓のおかげなんです。
移動の車窓からみえる景がどれだけの癒しになり、創造の源になり、隣に座る人々と過ごした時間が、どれだけの幸福をもたらしてくれたでしょうか。

人類が、移動をしてきたには理由があります。
移動の時間にある風景、それはわたしたちのDNAに刻み込まれた心象。
それは、同一性を形成する、エレメントのひとつになる。
浅い眠りの中に、少しの応答があるかもしれませんね。

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突如現れた虹その日は、ある人の逝去と、ある作品の誕生の日となった。

秋の景後ろと前にそして横

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心のUp Downと秋の恋

今宵新月、秋の恋をするすべての人へ。
こういう季節って心のup downが激しいですものね…
漆黒の艶声、ノルウェーの驚愕フォルクロール・プログレトラッド、ギターカルテットの音色をお楽しみください。

openradio 2020年9月17日新月の放送はこちらからご試聴になれます。
https://www.mixcloud.com/makinakano/openradio2020917-new-moon/

01) I love you, Porgy (Nina Simone)
02) Yogoda (Farmers Market)
03) Anyone who remembers Vladiwood Stock wasn’t there!(Farmars Market)
04) Interlude for love (Los angeles guitar quartet)
05) Back in the day (Erykah Badu)

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秋の波輪郭を消し時残す

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山の夫、海の愛人

俳句では夫を「つま」と読みます。
5.7.5の伝統俳句では特に、一文字の存在が意味に変化球を与えますので蔑ろにできません。

山と海の関係は自然の法則、あるいはベクトルと循環でとらえると、まるで男女の関係に思えて仕方ありません。
山があって、水となり、そして大洋へ流れるそれを、守ってきた者たちへのレスペクトは今、どこにあるのでしょうか。

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過日海岸は秋

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L’amante de la montagne, c’est la mer d’automne
山の夫愛し海の音秋の愛人

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秋桜-雨の月

中秋の名月がいわゆる無月である場合、俳句には「雨の月」という季語があります。
夜中の空の、妖艶な繊月が姿を消し新月を迎える。
露を帯びた秋桜・コスモスは、野花であることを証明してくれる。

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フランスの秋桜は白のみ

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秩父の秋桜はそのまま秋

摘む花に露滴りて寝覚月

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Muy Lejos

遠くへ逝ってしまった、音楽の巨匠たち。
それでも、彼らが残した音を聴くことができる、今日ある音楽の空間。
Daniel Kirwayo、Gary Peacock、沖至…初秋の空気に触れる音を、どうぞ。

openradio 2020/9 下弦の放送はこちらからご試聴いただけます。
https://www.mixcloud.com/makinakano/openradio2020910-waning-moon/

01) Postcard to Salta (Gary Peacock/Ralph Towner)
02) Berceuse pour tous les enfints (Maki Nakano/Stephane Tsapis)
03) Bateau Phare (Itaru Oki)
04) Deed-Lee-Yah (Marc Copland/Greg Osby)
05) Muy Lejos (Shin Sasakubo)

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遠近の音の影追ふ初秋かな

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