Boris Vian ボリス・ヴィアン@ BNF パリ

Boris Vianの世界は、既に日本で鈴木孝弥氏によって、現代の目で紹介されているところ。

そして現地フランスでも注目の的となり、国立図書館でのエクスポジションへと。

素晴らしい展覧会。

彼の文章を、音楽をそのまま展示会場に散らばめたユーモラス溢れる、雰囲気。

彼の作ったシャンソンを電話の受話器を取って聞く、

シャワーから聞く、

パーマをかけながら聞く。

ちょっと想像し難いかしらん。

それにしても、来客数の大半が、ご夫人方、というのも興味深い。

もう一つ、彼が ville d’Avrayに生まれた、ということ。

’62年の映画、原題 « Les Dimanche de ville d’Avray »

「シベールの日曜日」の舞台となった所ですね。

ちょっとブルジョワのにほいのする、青春期を送ったことでしょうね。

 

虎落笛 ラッパの音かな ジャズの町

 

Boris Vian ボリス・ヴィアン@ BNF パリ dans 時勢 circonstance Boris-Vian3-225x300

 

 

 

 

 

 

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ルイ・スクラビスLouis Sclavisと2012年幕開け

フランスのジャズを今、旬に扱うレコード屋さん、そしてリアルライブという催し。

Souffle Continue(その名も »循環呼吸 »という意味)は、

Diskunionと円盤を足して二で割った様な、しかし西洋ならでわの天井の高さが功を成してか、

音響が抜群に良い。

フレンチジャスは、今や左岸ではないですよ。

ビルボケもなくなって、サンジェルマン界隈は閑古鳥、老舗のジャズコーナーも今や右岸へ若手が移り、

Souffle Continueも右岸、エディット・ピアフ、ジム・モリソンが眠るペールラシェーズのすぐ側。

 

年明け早々なんとも気前の良いライブが開催され、

それもLouis SclavisとJean-Pierre DrouetのDuoとくるから、

気っぷがいいというか、縁起がいいというか。

Kyが同場所で演奏したときの10倍の人の集まりよう、酸欠状態でうずくまる女の子はいるは…

あ、あの人、

あ!(手を振る)

おっと(ビズビズ)

いわゆる関係者から、わか〜い世代まで 人気のほどが知れる。

 

縁起よい演技と演奏で、微笑ましい音だったり、

それでも今までの演奏に比べると優しい印象のLouis Sclavis、

そしてJean-Pierre Drouetの音が、脳みそを突き抜いた。

特にザーブ Zarb(またの名をトンバク Tombak) の音の置き方。

彼は、今年喜寿。

 

初聴きは 初鶏如く 音響く

 

 

in situ からの新作、「contretemps etc…」

Louis Sclavis – Jean-Pierre Drouet – Fred Frith

真実の音が、詰まっています。

すばらしい、すばらしいに尽きる演奏。

ルイ・スクラビスLouis Sclavisと2012年幕開け dans 俳句 haiku 373346_158678300903908_2086631419_n

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Pâtisson パティソン

これまた不思議なお野菜を食す、とします。

かぼちゃのような…でも、野菜の種類としては瓜なのだそう。

キャティ女史によるミニ料理講座とでもいおうか、いわゆるレシピのエシャンジュで覚えた料理。

食傷気味の私には、グラティネよりも、葛餡をかけたほっこりした煮物、にしたかったけれど…

 

Pâtissonのグラタン

パティソンを丸ごと蒸して、中身をくり抜く。

再び中身を皮の中に詰め、ベシャメル、鶏またはひき肉のファルシ、フロマージュRâpéを散してオーブンに。

といたって簡単。

 

Pâtisson パティソン dans 料理 cuisine IMG_0332-300x225

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元旦は、Inter FM ワールドミュージック・クルーズ

フランスは今、どこで誰と話しても…

「今度の選挙、投票する?」

に尽きています。

2007年から今日まで、あっという間でしたね。

大統領選が終わったあの日、暴動になると思いきや、静まり返ったパリの街。

それは落胆とも失望とも云えぬ、「無気力」なる表れでしょう。

この5月、どうなるのでしょうか…

元旦の夜8時からは、関谷元子さんがナビゲートする番組、

「ワールドミュージック・クルーズ」にて電話インタビュー+Kyの曲。

パリの模様をお届けしますので、どうぞお聞き逃しのないよう。

 

 76.1 FM World Music Cruise

 

元旦や 郷国日の出 時差八時

 

 

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ピアノという名の調理台 ~Bernard Loiseau~

トルコから蜜月旅行にやってきた、パーカッショニストのグルカン夫妻と共に、

ノエルを過ごす事に。

久々の彼との演奏で、私のもたったお尻を押される感じが心地よく、

音は丸く丸くなるも、音の先端は方向を定め、彼のリズムによって鋭くなるのです。

 

シャポンに内臓、パセリたっぷりのファルシ、栗を詰めて、

ここでの美味しさの秘密はプティスイス!

なるほどなあ、ファルシがジューシーになるのは、バターではないのですね。

しかも、計3時間の焼き時間の真ん中で、再度プティスイスを皮に塗るのです。

トルコ語と英語のまぜまぜ、しかもシャンパン、白、赤、

そして黄色いJuraのワインまで登場し、

まるで何語で話しているかわからないけれど、

かれこれ2週間の外食による胃の疲れはここでピーク、かしら。

ピアノという名の調理台 ~Bernard Loiseau~ dans 料理 cuisine chapon-300x225

 

レシピの著者、Bernard Loiseauは、結局自殺してしまった…

彼の料理の教えの中で、色々な料理にまつわる言葉を学んだ。

 

-singer=サルのまねをする、だけれど料理用語では、小麦粉を振り入れる。

-chemiser=被覆をつける、だけれど料理用語では、型の内側にバターを塗る、紙をしく、etc…

 

音楽用語は、そして料理でも大活躍!

Piano=調理台の事。

 

アフリカでは料理をする時、調理台はないですね。

ママ達は、釜戸で、中庭で、みんなと仲良くしゃべりながら小さなナイフで掌の中で器用に野菜を刻み、

煮込み、水回りも不自由なのに、使った道具はきれいになっている。

もちろん赤ちゃんを背中(というかお尻の上に)におぶって。

そして、指ピアノはあるけれど、あの大きな »ピアノ »は、ない。

西洋でいう調理台=ピアノが、現実のピアノである事は勿論、生活の背景も見えてくる。

人はこれを、文化と呼ぶのでしょうね。

しかし、

調理台=ピアノがない事を、民度が低い、とはいえないでしょうね。

 

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池波正太郎の、「散歩のとき何か食べたくなって」

池波正太郎の文章にはまると、日々の生活風景も彼の作品の中の様になってくる。

ここパリでは指をくわえるしかない店の名が連なり…

「名古屋の百老亭」 よく父親と行ったなあ…一体何皿食べたことか。

もちろん大須のお店。

「高橋の伊せ喜」 まさに江戸の下町を感じさせる佇まい。

九州の鍼の先生と、斜に構えて鰌でちびちび。

「とんき」 これまた父親と。

とんかつ食べよう!といえば、上野の井泉か目黒のとんきだった。

ところで本の中には牡蠣、が出てこない。

今は東京フォーラム内に入ってしまい、味気ない雰囲気になってしまったけれど、

有楽町の「レバント」。

的矢の牡蠣が食べられるお店にして、 あの昔の雰囲気(給仕さんも含め)が

消えたのは、寂しい。

それに、三ノ輪の「参」が店じまいしてしまったのは、本当に残念。

グルメでもなんでもないけれど、 遠い故郷を想い、食の妄想に走るのは、

単なる食いしん坊の性。

そんなこんなの日には、クレソンをたっぷりと買ってきて、

玄米に、クレソンのスープ、白身の魚をさっとポワレして、添えにクレソンのおひたし。

粗食の醍醐味、といきます。

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セルビアから、小さな抵抗

 

セルビア、と聞くと何となく、「ユリシーズの瞳」の風景を思い出す。

 

年に一回Jazz Couleur と銘打って、ピアニストのBojan Zがディレクターとなって催される

ジャズフェス(というよりもサーキット式のコンサート)は、今年からセルビアも参加。

4月に一緒に演奏したマケドニアのミュージシャンの、強いお酒を浴びながら(ちょっと大げさかな)

24時間演奏踊らせるためのリズムが強調されたそれとはちがった赴き、とでもいうか…

 

その会場となったセルビア文化会館の所々にちりばめられた、いわゆるパロディは、

受け取る者にもよるけれど、”アメリカ »という国へのレジスタンス的意思が読み取れる。

映画監督アンゲロプロスが言う様に、アメリカの一方通行的物事の進め方、

そして世界がどのように回っているか掘り下げて知ろうとしない国民がギリシャをはじめ、

セルビア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、はたまた日本…を支配する要素は、

日常のこんな小さなマークなのかもしれない。

この2,3年でパリにできたスターバックスの数を数えてみましょうか?

仰天。

セルビアから、小さな抵抗 dans 俳句 haiku IMG_0311-150x112IMG_03081-150x112 dans 時勢 circonstance

そういえば、Nayの先生イズマエルは、トルコ人というけれどもオリジナルはセルビア人。そして本当は何々人とは呼べないくらいに、複雑な歴史を辿った民族だと思う。その金髪、そして淡いブルーの瞳を思い出す。

 

月冴ゆる どの国からも 眺めおり

 

 

 


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グローバルという名のエイズ検査

12月の赤道ギニア行きは2012年2月に繰り越し、となり。

慌てふためいての査証申請に必要な、

« 犯罪歴証明書 »と、

« エイズ検査書 »を求め、

県警本部と果ては随時エイズ検査可能な医院を求めて京都まで行く、

という自体も無意味となったかな。

京都花街の、ど真ん中にタクシーで乗り込み訪れた医院では、

「あの、どういった理由でエイズ検査をしにここへ来られたのでしょう…?

ここに来る方は、露、中…たまに…なんですが。」

 

その説明をするも、7千円払って手にした検査書は日本語なものだから、

パリに到着後すぐさま

結果のわかっている同じ検査をするためにHopital st.Louisへ。

 

過去の病気、アレルギーの有無、ヘテロセクシュアルからホモセクシュアルであるか、

はたまたその行為の具体性…などなど。

質問用紙にこたえていくわけだが、

お医者様と対面での質問

「なぜここに来られたのですか??(=来る意味があるのですか?)」

その質問をしながら紙上を指差した場所は→

« 最後にした性行為 »、またはその »相手との期間 »などなど。

来た意味は前述の通り、指差した部分にどう答えたかは置いておき、

血液を採取、尿検査。

待合室で待てば、周りから聞こえてくる言語は、中、中、中……

そして手に取ってみるエイズ予防のパンフレットは、中……国語。

 

18区に住んでいたあの頃、毎日23時を過ぎると、

大通りに医療機材を積んだトラックが停まり、

黒人の女の子たちがどこからともなくそのトラックに乗り、降り、

そしてまた所場に戻って行く、という光景を目にしたなあ。

 

ちなみに、ここフランスにおいてはどこで検査をしても、エイズ検査は無料。

そして毎日実施(土曜日も)。

日本は、無料の保健所があっても、曜日が決まっている(月に2回しかないところもある!)、

時間も午前中だけ、とか。

いいのだろうか….

 

グローバルの波は、経済だけではありませんぜ。

 

 

 

12月1日は、世界エイズ予防デー。

そして今年2011年はエイズと人類が闘い始め、30年目になろうとしている。

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南相馬、萱浜の海…………..

「世界は最大数の存在にあふれている反面、

最少の智慧しか持たない。

人間は智慧にあふれている反面、

最少の存在でしかない。」

今一度、Charles de Bouvellesの文を。

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注目すべく、レバノンの音楽シーン

一昨年、ムスタファ・サイッドを訪ねる名目で、
ベイルートは市内北部ダマスカス大通りのキリスト教地区に滞在、
イスラエルからの攻撃の跡が壁に、道に、残っている。

ムスタファ・サイッドが出しているCDレーベル、
Fwd ことforward musicのラインナップをみると、
20代後半のミュージシャンの活躍が目立つ。
そして、豊かに、寛容な背景が伺える。

http://forwardmusic.net/artist/mustafa-said

もちろんフェイルーズ、フェイルーズ一辺倒でもいいのだけれど、
今、生きた伝統となりうる彼らを見逃しては…ね。

Sharif Sehnaouiが主宰するAl Maslakh http://www.almaslakh.org/
の作品の面白さ、パッケージの美しさ。
そして何とレバノンにおいていわゆるインプロと呼ばれる音楽のフェスティバルを開催してしまうのだから、
これからが楽しみ、で仕方がない。

ムスタファと共に昨年International Oud Trioで演奏したYann Pittardがメンバーである、
Rayess-bek.  http://forwardmusic.net/artist/rayess-bek
ボーカルのワエルは、横川理彦さんがOrMuzのプロジェクトでワークショップに参加していたそうだ。
当時、二十歳くらいだったのでは。
彼らは信念をもって、政府との対話を音楽を介して体現している。

何か、リスクを持って体現しているように思える。

若さ、だろうか?

今一度、68年を、
アンテルナシオナル・シチュアシオニストを…

明日からは、若き彼らと共に、福島入りだ。

秋声を 届けし若き 楽士たち

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ムスタファ・サイッド 日本到着!

すでに告知的な情報は公開されていますが、昨日ムスタファ・サイッドが成田に到着しました!!!
ヴィザの問題を始めとして、関係者の胃は、きりきり、ひりひり、潰瘍寸前でしたが、
なんとか、持ちこたえた訳です。

今後の予定は、

9月26日9時頃からInter FM ピーター・バラカン氏の番組内で、生演奏をします。

9月28日(水)福島県 飯野町 五大院不動尊御縁日

9月29日(木)福島県南相馬市銘醸館

9月30日 (金) 東京都 門仲天井ホール
対談:西谷修(哲学者)    司会:山本薫(司会)
    
                 

全会場 入場無料

詳細はopenmusic.jp@gmail.com
または
080-5067-6877まで
お問い合わせください。

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ジョゼフィン・ベーカー、最初のラスタ、マルセル・モースの世界

1925年。
ジェゼフィン・ベーカーJosephine Baker がパリへやって来る。
Yves Riouによる貴重な、貴重な映画「Josephine Baker En Couleur」は
彼女をメインにしてはいるものの、
その時代に残ったアフリカでの撮影を冒頭に、
大西洋を西に向かって渡り、そして再び東に向かって
大西洋を渡った西欧でのアフリカのそれを描写している。
もちろんそれに狂う西洋人(狂乱の時代)も撮られている。

1924年。
レナード・ハウエル Leonard Howell は黒人解放、
その指針を確信する。
(ハイレ・セラシエ1世~黒人の王が戴冠~黒人の解放~)
Helen Leeによる貴重なドキュメンタリー映画「Le Premier Rasta」は、
ブラックアトランティックのそれそのものを映像に
したような感動を与えてくれる。
ジャマイカで起こった協同組合的コミニティは、
やがて政府により撲滅の路を辿るけれど、
その精神はラスタファリへと続いて行く。

1926年。
アンドレ・シェフネル André Schaeffnerは
Le Jazz を出版する。
それもこれも、平凡社新書から出たばかりの
「マルセル・モースの世界」 の中で、
アンドレ・シェフネル André Schaeffner を取り上げた昼間賢氏によって知る事に。
後の楽器分類学の功績、もまた興味深。
一貫難しそうなマルセル・モースを語る時に、
その時代時代にあった「音」を取り上げるところが、ニクイ。

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足りないのか、足りているのか

昨年来日したムスタファ・サイッドの9月下旬の自費来日がいよいよ決まり、
こちらは準備で
胃がぐるぐるするは(太田胃散が増える)、
食欲がなくなるは(食費が減る!)…
なんとか持ちこたえて下さいな、身体さん。

彼の耳で見る !? その感性に接してみると、
「足りぬこと」について、自ずと意識します。

そういえば、つい先日はラマダンまっただ中。
メトロcouronneは、いいなあ、この盛り上がる感じ、
いわゆるパリではなくって。
熱気ムンムン、通りを塞ぐ若い衆たちの目はギラギラ、
おお、かっこいいなあ、
なんて思っていたら、一緒に歩いていた子からは、

「この人たち、どこかで見た事があるんだよね、
あっ!この間演奏した、刑務所の中の人たちの目に似てる!」

 …

一概には言えないですが、ちょっと差別っぽくないかい?この発言。
でも、肯定的な意味で、分かる様な。
ギラギラと生きているのです。
良いじゃないですか、ギラギラ!

で、「足りぬことに」戻り、
このラマダンの時は何だか私もモノ乞う人々に何やら渡します。
いつもより、渡します。

たった今私は足りているのだから。

手の内に抱え込んだって…ね。

写真はエサウイラから車で45分に住む、ベルベルのミュージシャンの家にて。
よく見て下さい。指がないですね。

とてもすばらしいアリバーブを奏でる演奏家なのです。

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鹿島パラダイス、再び

ブログはどこかに行方不明、一体どこにほっつき歩いているのか。

をということで今一度自分に言い聞かせるように、
鹿島パラダイスの事を思い出したい。

現在モノクロでの撮影が始まった映画、
「De L’usage du Sex Toy en Temps de Crise」
の監督から、
「カシマパラダイスを観てください。」
の言付けで2ヶ月前に観たわけで。
もうもう、
Yann Le Massonに観た瞬時からはまってしまう訳です。

広島の方では既に上映されているとか。
字幕の事やら何やら私にはわからぬ事ばかりだけれども。。。
なんとかせねば。

この映画の方向性を代弁しているようなフレーズを一つ。

「世界は最大数の存在にあふれている反面、
最少の智慧しか持たない。
人間は智慧にあふれている反面、
最少の存在でしかない。」

Charles de Bouvelles

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Simone VeilとSimone Weil

頭を冷やすには、

1 料理をする。(ポルトー片手に)
2 お風呂に入る。(お風呂がないから却下)
3 本屋さんでご散財。(お財布と相談)

早速本屋さんへ閉店15分前に駆け込めば、
今福龍太氏の最新作「夜と音楽」で登場する、
Simone Weilの本を売り子さんにお願いして、
お店の在庫表とにらめっこ。
「重力と恩寵 La Pesanteur et la Grâce」を注文するも、
売り子さん、「3ユーロのPoints版ならお店にありますよ」
買いましょう。
その他も物色、Haikuの本やらAnita Albusやら、
スペイン人の友人へのプレゼントに1977年のLouis Gonzalesやら…

家路に着くまでに3ユーロの本を開いてみれば。
「Elle sont 300000 chaque année」
Discour de Simone Veil pour le droit à l’avortement, 26 novembgre 1974.

って、あちゃ〜…これって…
私が手にしているのは政治家のVeil女史でしょうが!

こんなオチにて、カッかカッかした頭は冷えきってしまいましたぜよ。

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笛吹き童子 ~音声菩薩~

陰陽師をテーマにKyの音の粒はフォームを描き、
人の耳に触れる段階になってきました。
最新刊の「醍醐の巻」中「笛吹き童子」では、音声菩薩が登場。
広隆寺の毘盧遮那仏に会いたいなあ。
京都の暑さも悉皆吹き飛ばす音色でしょうね。

聴こゆるは 菩薩の声に 蝉時雨

図は、東大寺大仏殿前八角灯籠火袋音声菩薩だけれども、
早く、作中に出てくる広隆寺の音声菩薩に会いに行きたい。

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無念!

在るものはいずれ消え去るのだろうけれど…
このタイミングは…
アクセス不能になったブログ…
どなたかの気に触る事を書いてしまったかな…
世界のインターネットというブラックホールに消えてしまった文字達…

といっても始まらないので、タイトルは変わりませんが、再スタート、といきませう。

秋迎う 実るこそ穂の 殻落とし

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過去ブログ…など

「レバノンの爆撃跡から」

海沿いのベイルート空港は、真夏の日本の様な湿気。
一日に2~3時間は電気が切れる。
2006年の戦争の爆撃跡がいたる所に残るキリスト教区に住むムスタファの家は、
電化機器が »喋る »という環境。

視力障害向けの、喋るPCを巧みに操り、
ドキュメント映像のためのソロ録音を編集している。

午後には教育番組のTV収録に出向くため、
ある機械を使って、パンタロンの色を確認する。

-ム「マキ、このパンタロンは黒?」
-マ「いや、むしろグレーだね。」

機械をかざす。

-ム「マシーンは、黒って言ってるよ」
-マ「んん、マシーンにとっては、 »黒”なんだろうね。」

「音楽と教育」をテーマにマスターを終え、
今、彼は実践の場として大学を通じて、「音」を発信している。

-ム 「シャツの色は、白かな?赤は派手だろうね?」
-マ「(赤が派手、という概念はどこからくるの!?イメージの賜物だろうなあ。)
まあ、白がいいんじゃない、TVだし」

そうこうしているうちに迎えの車。

今、自分の出来る事をやり抜いているムスタファの姿が、まぶしい。

「バスティーユ難民」

今宵ランデブーは、Bastilleにて。
ドンドコドコドコ、何やら騒々しいではないか。
やった!
先日の、北駅で遭遇したマニフェスタシオンの皆が、ここBastilleはオペラ座の前で陣取っている!かれこれ1週間、ここに青テントを張り、食住をしている。

この光景は抜群に絵になる。
ジャンベやらをウムサンガレの曲に合わせて叩いている。
調度、オペラを見終わった人々が出てくる。
卑しい目つきでsan papierの彼らを見る。
(しかも演目はKAGUYA HIMEになるようだ、何たるミクシュチャー)
このコントラストは何なんだろう。

友人の黒人は言う、
「彼らは、フランス語がきちんとしゃべられない、それが、滞在許可書をもらえない一番の問題だ。」
ならば、パリにおいて圧倒的に人口を増やしつつある中国人のフランス語力は?
日本人のそれは?(つい最近Anten jeuneという青少年向け自主学習センターに出向いた時、10代の中国人子等のフランス語力の低さにこちらがびっくりした。)

国外退去のターゲットが南の有色人種に向けられている事は歴然だ。

「パリから南下中」

ブルキナファソプロジェクトは無事終了。
演奏が終わり、列車に間に合わせるため、ろくに食事もせず駅に向かい、
にも関わらずここはフランス、大幅な列車の遅れはもうすぐ零時に。
そうなれば、コートジボワール出身のバシールはンゴニを取り出し歌いはじめる。
私もナイを取り出して踊り、ドラムのヤンはジャンベを。
そこに、黒人の青年が私たちに話しかける。
コンサートに来ていたお客さん等も一緒になって、
二次会ごとくプラットホームでコンサートが始まってしまった。

翌日は、今秋の講演会に向けて、対談者と打ち合わせにてここは北駅。
ともすれば、MPAのデモ!
駅の外から何やらざわめきが。
黒人を中心とした労働者がジャンベに汗を滴らせ練り歩いている。
広い構内に入れば音の反響は想像を超え、
なぜ録音機を持ち合わせていなかったと後悔。

こういう光景に脆い私は涙、なみだ。

濡衣の黒い肌は玉汗で光り、
音楽を奏でる時のひょうきんな表情はなく、
切羽詰まる彼らの訴えは、誰に届くのだろう。
拡声器を使って街を歩くデモとはえらい違いだ。
平井玄氏の「暴力と音」をまた読みたくなった。

朝9時からモンパルナスーオペラー東駅ー北駅と、
パリを軽く一周して、日本人観光客を横切りリヨン駅からアヴィニヨンに向かうTGVに飛び乗る。
セーフ!
こんな賭けみたいな生活がいつまで続くのだろうか。

南下する車窓からは、茜色の陽が沈み始めた。

南仏から初夏の風を

アビニョンに到着には、カエルの鳴き声の出迎え。
駅から30分ほど車を走らせ、何も口にせずバタンQ…

翌日の演奏を終え、滞在した家の壁一面のCDを聴き荒らせば…
うっぷっ…

音楽批評家とやらいう仕事を生業にしている人は、大変ですね。
毎日送られてくる、または自分で見つけてくる(!?)
CD等を聴いているんですもんねえ。

コレクションの中からは、縦文字のタイトルもいくつか。
日本からも色々なミュージシャンがここにCDを送っているのですね。
Lucさんは、impro jazzという雑誌に携わり、
それと関連したラジオで隔週で担当している。

もう何年も前にVienne Jazz Festivalへ行き、
その時はパットメセニーとONJの共演だったはずが、
ONJのストライキ、よってメセニーのソロが決行。
なんと贅沢な。そしてなんともフランスらしい出来事だったと思う。

あの時の南仏の空気は変わる事なく、勿論たった6年ほどではね…
ここの空気はローマ帝国時代から変わっていないような気がしてくる。
一面に広がるオリーブ畑は、モロッコのそれとは違うおもむきだし、
白い岸壁に佇む古代の遺跡の空気感は、どこかの泥棒博物館では味わえない。

おんぼろシトロエンに乗って、訪れたBioのワイン倉には
珠玉のGourgonnierが並ぶ。

一口と また一口と 初夏の味

「ウクライナの良寛さん」

今はイスラエルに住む、昔のご近所さんは、
先日久々にパリに戻り、彼女と共に演奏を聴きに来てくれた。

二枚のウクライナの伝統楽器の鳴るCDと、
なんとウクライナ語で訳された良寛和尚の句集をお土産にくれた。

この心遣い、どうしてくれよう。

わが宿を いづこと問はゞ 答ふべし
天の川原の はしの東と

To ввецері То раптанні Матусі образ В Лам яті сплива,
Як силует Садо
В густім туммні

たらちねの 母がかたみと 朝夕に 
佐渡の島べを うちみつるかも

「アザーン」

土地に鳴り響く音、(土地を鳴り響かせる音)に、心打たれ、それを誰かに伝えようも
「何」を伝えるのか?「どうやって」伝えるのか?
そして「どうして」伝えるのか。

音を体感する時、個人的吸収と反応が作用する事も多々、しかし、音を発する方の機能によっては、こちら聞く方の共有的体験のバイブレーションが作用することも多々。

「何」=ある事実を、
「どうやって」=言葉、または副弐的な音で、
「どうして」=それが現状であり、ある営みを継続する現状でもあるから。(それに対する始原的役割と欲求)

誰かさんの真似をして、行く先々の土地の音を録音した中に、目的の「音」そのものより、
風の音という素敵なおまけが付いていたりする。
今聴いているのは、トルコのミナレットから流れるアザーンに付随する風の、音。

青嵐と 疾風に乗りし アザーンかな

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