狩猟博物館〜三木成夫〜

フランスの博物館、美術館では、毎回毎回刺激的発見があるのですが、
展示の内容、というよりそれ自体の存在への発見、
の方が割を占めています。
というのは、「この分野を博物館にする!」という驚き。
例えばアルフォード獣医学校内のフラゴナール博物館や、トロワの道具博物館。
これが何ともアートになっているから面白い。
(日本は目黒の寄生虫博物館も負けてはいないが…アートかな?)

FBの功名か、様々な情報を随時キャッチできる、ただ今2000年代。
尊敬するサックス奏者、Jean-Charle Richard氏の
ソロコンサートの開催を間際に知り、向かった会場は、狩猟博物博物館。
ジビエGibier(狩猟鳥獣)を食す文化は、その過程をも文化にする、
ということ。そして文化の連鎖は音楽という文化に辿り着く。

この博物館の詳細は、http://www.mmm-ginza.org/museum/serialize/mont-back/0802/montalembert.html
に載っていますが、今回は特別展ということで、「猪の間」からはじまる、
コンテンポラリーアートと、狩猟(本物の剥製)の摩訶不思議な世界は、
Marion Laval-Jeantet et Benoît Manginのユニット
Art orienté objetからなるもの。
彼らArt orienté objetの、人類と動物、そして自然を介しての芸術的テーマは、

わたしたちが実存する条件を科学からの問いかけに対し、
それは生態学、という応えでアートを成立させている。

このコンセプト、そして展示を観ながら思い浮かんだのは、
我らが日本人、 »三木成夫 » !! の書籍による作品。

「胎児の世界」は、世界のバイブルに。
「内臓とこころ」は、世界の精神安定剤に。

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入り口にでは、Lee Ufan 李 禹煥が迎えてくれる。

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山に鳴る今年も猟期に入りけり

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食いしん坊180℃

凍空12月、は忙しさと並行して食欲も盛り上がり…
というのもイスラムの断食月とは真逆の
イエス・キリストの降誕祭=
消費(プレゼント)+暴飲暴食(シャンパン、フォアグラ…)…。
と表現すると乱暴ですね。失礼。
断食月だって、夜になるととてつもないごちそうが振る舞われる。
もちろん空腹の胃のために、日が沈んだ最初の食事には、
まず山羊のミルク、ナツメヤシ、ゆで卵、
という順番で食べ始めるのですが。
家族が集まり、降誕祭の名の通り、Crèche de Noëlと呼ばれる
降誕を再現するミニチュアが教会は必須、街のどこかしこに飾られますね。

ごちそうは、料理雑誌の中にも満載。
ということで、目下注目する料理雑誌「180℃」では雲丹を。
大小色々ありますが、雲丹をパリで求める限りは小ぶり、
なのでこのレシピ通りにすれば、美味しい部分は縮むばかり。
やはり生、が美味しいかな。

雲丹のウズラのココット
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そして、もう何年か前に、正統派な文面にレシピ、
だけれど意表をつく突く写真を発見。
特集であるChapon(去勢鶏)ばかりを撮影したその人は、
サックス吹きでもある、カメラマンのYutakaさん。
モードの写真を撮る方、という認識のもとで、
Régalというガストロノミー専門紙の特集記事を観た時の驚き。
と同時にChapon=年末のごちそう=鶏肉屋(volailler)さんに
並ぶ多種多様な鶏、そしてそれを吟味する師走の客の眼。
というフランスを象徴する風景に納得。
さて、Chaponを食す歴史的な意味はあるのだろうか?
いずれにせよ、西欧ではこの「鶏」は12月の季語に、
仲間入り、となるのではなかろうか。

母の目の 家族を思ふ 選ぶ鶏
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パスティス工場Anis Gras+スーフィー !?

フランスへ戻り早速のプロジェクトは、
かれこれ3年目を迎える、ベースのYoram率いる
Anti rubber brain factoryとモロッコのスーフィー教団楽士
ハマッチャHamadchaとの演奏をパリはアラブ世界研究所に控え、
レジデンスの日々。

http://www.arbf.fr/

レジデンス会場となる場所は、エリック・サティの住んでいたアルクイユ市にある
アートセンター。ここは以前Anis Gras社のパスティス蒸留酒工場であった。
建物の素晴らしさはもちろん、実験的なアートとしての試みを市は
今回のプロジェクトをサポートしてくれる。
そしてサティの時代からは変わらぬ社会党、現在はヨロッパ・エコロジー、緑の党。
コレクティブな精神をもつ住人が、土曜日には農家からの直販の野菜を買いにくる
姿も、微笑ましい。

ところで、日本ではパスティスというと、「ペルノ Perno」になるが、
フランスでの需要はもっぱら「Ricard」「Pastis 51」という銘柄。
といっても、この三種、実はPerno Ricardという会社内での銘柄なので、
出所は同じ様な気もしますが、甘みの度合いが、違うかな、白濁度合いも。
上記Anis Gras社のパスティスのものは、とてもクリアな色、さっぱりしています。
一昨年、断食月まっただ中で行なったモロッコでのレジデンスの際、オルリー空港で
パスティス2本を買い、フランス人たちとリハーサル終了後宿舎にて呑む、
という荒技をやってのけた、不謹慎極まりない自分を、思い出す…。

無事アラブ世界研究所での演奏は終わり、フィナーレとなるAnis Grasでの
演奏では、それはもう観客共々トランスに入り、2時間半の公演は終了。
しかも演奏終了後、朝5時まで、控え室兼食堂にて、
パーカッションのセッション。
叩けば叩くほど、ポリリズムの境地へ昇りゆくのでした。

イスラムの 音の昇りて 月冴ゆる

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何はともあれ、収支会計の公開

11月13日に無事成田空港をKaba-koのメンバーが飛び立ってから、
わたしは今、パリに。
復路飛行機の中では領収書の束の数字を確認入力しながら、
何はともあれ収支会計に躍起になって作成中。
エクセル使用能力もない自分が友人等に教えてもらいながら、
なんとか数字が見えてきました。
すると、16,514円の赤字!!!
すごくないですか?
本来は30万円以上の赤字予定でしたが、最後の最後に寄付という形で
個人の方々が助けて助けて下さいました。
また、心付けという形で直接楽士達におひねりをくださった方々へ、
ありがとうございます。
こちらから確認できます→http://openmusic.kyweb.fr/openmusic/Moussa_Hema_%26_Kaba-ko_ri_ben_gong_yan2013.html
何はともあれ、収支会計の公開 dans 時勢 circonstance kaba-ko11111-106x150
「クラウドファンディング」というやり方もあったのでは、
というご指摘もあります、
が、目に見えないお金より、楽士が目の前で演奏しているその姿に、
直接等価としてのお金を下さる、
そういうアナロジックなやり方に、私は魅かれます。

バナナの差し入れ、おせんべ、飲料水、お菓子、朝食のパンなどなど、
差し入れを下さった方々、本当にありがとうございます。

ツアー珍道中の様子など、写真などを使って、
少しずつブログに載せていこうとおもいます。
この行為は、帳簿関係、事後報告書関係など、
これからデスクワークをする私にとって、励ましの力となるでしょう。
そして、「音楽のフェアトレード」を今後展開していくためには、
私自身一層の「学び」が必要となります。
先達の残してくれた、様々な難解な本を読み解く能力は限りなく乏しいため、
時間をかけて…
いずれにせよ、「音楽のフェアトレード」とは、
一人一人の個人の意識と判断、そして行動によってしか、成り立たない、
ということです。

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公演直前、チューニングが狂ったバラフォンの木を削ります!!

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寒い中、 御殿場 時之栖さんでの演奏、がんばったね!

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食事提供という形でサポートしてくださった、
ゼンショーホールディングの小川賢太郎氏へ表敬訪問。
ゼンショーフェアトレードとしての活動はこちら→http://www.zensho.co.jp/jp/responsibility/ft/products.html
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リーダーのMoussaは学校での授業があるため一足先に帰国。
愛するKaba-koのメンバー、
ありがとう。

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音楽のフェアトレード その二 -ゼンショーホルディング-

出納帳の情報をエクセルに書き込む作業が滞っております。
が、10日の千秋楽には、紙媒体で、そしてHPにUpするよう
日々平均睡眠2時間の時間を削ってただ今作成中。

今回は、私の力が及ばず「スポンサー」そして「助成」という形でのサポートは
皆無であり、しかしツアー間際に、希望ある光を下さった会社があります。
それは、「すき家」で有名な「ゼンショーホールディング」さん。

8人+運転手+スタッフ2名が毎日どこかで一緒に食事をしようものなら、
それはそれは大変なことです。
量さることながら、場所の確保、予約。
ご好意により、「すき家」での食事、
そして連携店「ビックボーイ」「ココス」「エルトリート」等、
の店での食事を提供していただきました。

心から、お礼申し上げます。

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音楽のフェアトレード その一 J-WAVE

民族学博物館での公演では、Kaba-ko来日初、必殺アフリカ式おひねり、
そして踊る女子を前にジャンベの音は高揚します。
佐渡 春日鬼組との競演は、その名の通りブルキファ組のリズムと佐渡組の舞が
競演となり、バンフォラ村の神さんと佐渡の神さんが、
会場にいる450人のわたしたちを温かく包んでくれたようです。

舞台袖ではグリオのカラモコがバンフォラ村の神さまにお祈りし、
みな手をつないで円になり、気合いを入れ、いざ舞台へ!

心付けを佐渡では「お花」、
ブルキナファソでは「楽士のしたたる汗にお札を貼るおひねり」。
自分の演奏に対して等価のものを直接目の前にいる人からもらう。
子供のころから、彼らはこうして時に生きる糧として、
時に相手とのコミュニケーションとして、
プリミティブな人間の存在方法を習得してきました。

わたしたち聴く者が彼ら演者に直接、その演奏に対しての価値と、
感謝の意を”直接”表すことができるこのようなシステム、
放っておく手はありません。
この機会に是非、お札おでこにペタペタ貼る、経験してみませんか?

今回掲げるスローガン「音楽のフェアトレード」とは、ひとつに収支会計の透明性も
さることながら、(こちらまだ更新されていません、ゴメンナサイ)
個人が、演者へ直接関わることのできる実践としての可能性を提示します。

あながいる、そしてわたしがいる、ありがとう。

音楽のフェアトレード その一 J-WAVE dans 時勢 circonstance ncm_0504-150x112

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11月4日から8日までの5日間、J-WAVEのロハストークにて、
「音楽のフェアトレード」に関して
お話します!http://www.j-wave.co.jp/blog/lohastalk/

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彼らが日本に居る、という事

その日は当然眠れぬまま空港へ、
PCでの主な仕事場所は、ここ最近東京駅と成田空港。
WIFIを利用して、集中度は高く、移動場所へ赴く前にひと仕事。
TR050は無事11h35に成田へ到着。が、案の定12h30を過ぎてもKaba-koのメンバーは出てきません。
トルコ航空出発カウンターへ行き、しかしすでに誰もいなく、コードシェアのANAに聞いても個人情報のため
搭乗したか否か、確認できず。
思い立ってイスタンブールの免税ショップ袋を持った英国人男性に
「あの、黒人8人くらい、同じ飛行機ではありませんでしたか?」
「は?ああ、いましたよ、団体ですよね。」

やった〜〜〜〜!ともかく飛行機に乗れたのだ、そして後は通関残るのみ。
案の定その数分後に毎度おなじみ通関事務所から携帯へ連絡が、
杓子定規の質問、こちらだって門切り型な返答で返します。
ようやく13h過ぎに、バラフォン4台も担いで、ジャンベ3台、バラ2台、ドゥンドゥン1台。
すべて無傷で、しかもKaba-ko7人が揃って出てきました。

ありがとう。

これから、とてもとてもハードなツアーが続きます。
せっかく日本まで来る事ができたのだから、最後まで力の限り!
私は声を大にしていいます。
若い人!お金がないとはいわせません、是非彼らの演奏を聴きにきてください。
無料のコンサートはすでに、限りなく用意しました。

もう一度目を擦って見る、あの村のみんなが、そのまま目の前にいる。
リニアモーターカー作りに躍起になる日本に、
生身の人間が、丸二日間かけて、バスに電車に飛行機を乗り継いで…
日本に来た、この事実です。

さて、出納帳に収支の出入りを記載して、今日も楽器をたくさん乗せて、
次の会場へと移動です。

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旅と移動 -心臓が、不安で耐えられぬ日々-

秋冷覚える今日、11月はすぐそこに。
3~5年かけた自分勝手なプロジェクト、
「ブルキナファソの大地から、日本の大地へ」も、すぐ目の前に。
無事、トルコを経由して成田空港に、本当に彼らKaba-koは着くのだろうか。
頭をカリカリ、爪をガリガリ、
心臓は寒さが原因ではなく震え、
胃の辺りも痙攣の如くブルブル震え…いやはや。

Ky [キィ]のコンサートは京都は法然院、堺は海会寺と続き、そして今宵、
夜中まで録音の仕事を、続けている。
ツアーが始まる前にともかくやることはやった、と自分を言い聞かせ、
ラストスパートの仕事を続けるのみ。
もちろん眠る時間も、なにする時間もなく、しかし、
« のれそれ » や、 »山形の十四代 » の、味の感動を思い出しては生きた証とし、
明日、まずはムッサ・ヘマの到着と共に心臓の負担は軽減されたし。

鶴見俊輔氏にはまっている今、最新の河出書房新書のコレンクション第3弾は
いみじくも、「旅と移動」。
10月の丹後、北近畿タンゴ鉄道の車窓は秋雨に、
近鉄橿原は山々を背景に、9月から何度往復した事か、東海道新幹線の車窓には、
これ以上のスピードを求めませぬ。

旅と移動  -心臓が、不安で耐えられぬ日々- dans 俳句 haiku 2013-10-19-16.29.22-150x112
丹後由良安寿の居た日凪の海
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土壁の崩れし庭に柿のなる

フライヤー配りは、街の隅々までくまなく、
手にはタコ、腕はますます太く太くなり、
鞄が軽くなったと思えば、すぐさま古本屋さんにて
瀧口修造のこれは60年代?の、みすず書房からの一冊。
さて、録音機材、CD、フライヤー、PCに電源グッズ、歯ブラシに、
すこ〜しだけ服と下着を入れて、あとは楽器を担いで全財産。
明日はまた、移動の日々。

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鹿の啼く茜の山を眺めをり

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モロッコの入れ歯と、日本の電動歯ブラシの距離

イスラム圏のどこでも、薄荷茶に砂糖はつきもので、北アフリカであれば、
陽が皮膚の皺奥深くまで入り込んだ肌と、同じ色の、隙間だらけの歯を
見せながら笑うおじさんや、サハラ以南に行けば、太陽の陽は肌そのもので、
対照的な白い歯は、しかしやはり虫歯で抜け落ちた、隙間だらけの、それを
見せながら楽しそうに笑う人々が、毎日の祈りと同じ数だけ、薄荷茶を飲んでいる。

モロッコはエサウエラの市場で、敷物の上に並んだ入れ歯、入れ歯、入れ歯の数を見た時の驚き。
ここは東京、街の真ん中で電動歯ブラシの宣伝を電子掲示板(と呼ぶのだろうか…)を眺めつつ、
あまりにも遠いこの二つの歯に関わる道具のことを考えてみた。

この二つの道具の距離が近づく時、今や決まり文句 « グローバル »は、
真の意味を持つことができるのではないだろうか。
近づく、といったって、どんな具体性をもち、どんな働きの結果なのか、
安易な理想論的考えかもしれない。

しかしひとつの具体的な案として、二つの道具が出会うこと、が重要といえる。
片や入れ歯をした者と、片や電動歯ブラシを生活の一部にする者が、面と向かって出会う。
そこから対話は始まり、互いの思考は思考という機能を果たすことになるだろう。

秋香る今日は10月13日、月は否応に秋に奇麗だ。
今一度、断食月にモロッコでみた月に思いを馳せる。
月に足を乗せた人類は、新たな原罪と共に生きて行く覚悟はあったのだろうか。

今日といふ暦を月に映しをり

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フランス滞在56時間。

共有するとは、時間軸でいうただこの一瞬のために、往復26時間の飛行は、
孤独な作業となります。
あるドキュメンタリー映画監督の7年間の白血病との闘病の末の逝去、
これから日本を襲うであろう序曲のように感じられます。

「なぜあなたは現実を撮るのですか?」

ペールラシェーズには、多くの映画関係者、そして多くのミュージシャン、
ブルターニュの人々が集った。
Moussa Hemaが奏でる葬送の演奏。じつはわたくし、彼が死者に語りかける
演奏という名の”語り »は初体験。
日本での大きなツアーが始まる前に、彼のこういった本来の演奏を聴くことになろうとは。
音楽という事象を、根源から考えさせられる時間である。
死者を現世の私たちにとっての死者にする行為として、その冷たい身体に触れるように、
Moussaの音は、その魂をやさしく愛撫するように、死者に語り、現世の私たちに語りかけます。

信仰を持たぬ者。
その肉体をこの世の人に、最後のお別れという形で、
聖歌でも、賛美歌でも、お経でもなく、送る、
それはなんと、 »拍手 »、 »指笛 »、そして”かけ声”で幕を閉じ、
信仰ではない、人間のヒューマニティーを信じられる、それこそ、
映画のワンシーンでありました。

帰路アムステルダム空港にて、在ブルキナファソ日本大使館からの、
7人分の査証発給報告のメールは、
非常に孤独な喜びであることは間違いなく、ただ、
この孤独の先にKaba-koの演奏を皆と共有できる喜びは、
生きる力となります。

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二百十日、モロッコの西瓜

マラケシュからエサウエラに移動する真っ青のおんぼろベンツでの道中、
前のトラックには山、山、山の西瓜でした。
暑気をはらう日本の西瓜。
モロッコの市場では倉庫ごとスイカ、西瓜で埋め尽くされている光景をよくみます。

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イスラエルのピアニストOrが教えてくれた彼の国でのスイカの食べ方は、
真っ赤なスイカと山羊のチーズを一緒に食す。
テルアヴィブの海岸で泳いだ後、いつもお母さんが用意してくれた、
この食べ方の想い出を語ってくれます。
映画 VALSE AVEC BACHIR「戦場でワルツを」では、
Bachirが同じ地中海、ベイルートの海岸を泳いで(浮かんで)いるところから始まります。

http://www.lesfilmsdici.fr/fr/catalogue/751-valse-avec-bachir.html

民主化という動きの中で、そして資本主義の影響下レバノンの海岸沿いは、
近年どの都市でも見られるような、悲しいくらいな画一的な商店が立ち並び、
皮肉をこめて中東のマイアミと呼ばれるベイルート。
しかし、内地へ向かえば向かうほど、銃撃の痕が残る町では、
母の手を借りて、スイカを食べる子等たちに会う事ができる。

シリアの子等に、ソマリアの子等に、すべての、すべてのこども達が
西瓜を食べれる状況であることが、ひとつの具体的イメージとして、
イメージを実行するための力の源となります。

口を拭く 母のエプロン 西瓜かな

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何が何でもVisa !!!

自分のvisaもままならぬ状況において8人分のvisa取得とは、
いかに無謀なことであるか…
日本国への入国visaは勿論、いずれにせよどこかの国を経由せねば
辿り着かぬ遠き島国日本。

事の発端は、当初日本航空との協賛を目論んでいたはずが、
ワガドゥグー(エアフラ)→パリ経由(JAL)→東京の場合、一旦降機し、
荷物も一緒にチェックインし直さねばならぬ、こと。
ならば同じ航空会社(ちなみに一人あたり30万円+楽器運送料)で一回の
トランジットにすれば、この問題解決!と思いきや
しかし空港内ではトランジットヴィザが生じる、こと。

10月30日からはじまるブルキナファソの楽士8人からなるKaba-ko日本公演への招聘
など個人でできるはずもないのに、まあ大きく出たものです、自分。反省。
ただここで踵を返すなど、男が廃る! いやいや、当方女でした。

シュンゲン区域(EU圏)に、たとえ空港を出なくても通過するだけで
60ユーロ(=1万円)かかるのです。もちろん特定の国籍に限って。

フランスの入国管理局では、グループ1,2に分けられており、
例えばエジプトは大丈夫だったり、ブルキナファソの隣国ベナンも大丈夫。
細かな国と国のやり取りの状況が見えてきます。
そしてブルキナファソ人は…
これは政治ですね。
しかも、現地大使館へのVTA(visa transit airport)申請にあたっては
指紋も必須との事。
犯罪者扱いの如く。
赤道ギニアへ行く際に必要になった、犯罪経歴証明書作成で経験した
指紋とり(色々な角度から取るんですよ)を思い出します。

モロッコへ演奏に行った際、搭乗チェックインで言われた言葉、

「君たちがモロッコへ入国するにはvisaが要らないのに、
僕らが日本へ行くには厳しい審査、保証人を得てのvisa取得が必須。
不公平じゃないかい?」

一国の治安を守るがゆえ、それは最もたること。
この壁があるからこそ、自国の安全が守られている事の重要性を理解しつつ、
ならば来日する彼らの国に行かぬとも、彼らの自国の音を聴けるという
時間を、皆で共有、したいものです。
« 皆 » って誰?と言われればそれまでですが…

現地首都でのパスポート申請、日本大使館へのvisa申請、
フランス大使館へのtrasit visa申請。
首都から8時間以上かかるバンフォラ村から楽士がその都度上京する
バスの旅を想像すると、胃が溶けてしまいそう…
Kaba-koのみんな、ごめんね。

秋の空 飛ぶ鳥にみる 国境のなき

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音楽と映画 ~世紀の結婚 ? ~

メトロを筆頭に、街に貼られる映画のポスターには
嫌気が差すくらい、兵器を手に、未来を襲う »悪者 »退治をする定番アメリカ映画、
そしてアニメーションにしてもロボットは銃をもち、
ハリウッド女優さえバズーカ砲を背中に抱えているものばかり。
こういう、兵器を日常にあるものとしてのプロパガンダはもうこりごりだ!

cité de la musique を最終日に駆け込んだ展覧会は、
「Musique&Cinéma -le mariage du siècle?-

音楽があっての »第三の男 »、 »ファンタジア »のラフ画。
チャップリンがハンガリー舞曲とシンクロする場面。
« ティファニーで朝食を »オープニングのムーンリバーが流れれば
会場から溜め息が、ヘップバーンを眺める顔は皆美しい。
音響的編集効果がすばらしいゴダールの »Pierrot le fou »。
Michel LegrandとJacques Demyの手にかかればフランス映画の真髄を味わえる。
映画が完成するにあたって編集という仮定の疑似体験。
« 乱 »では武満徹の音に引き込まれ…

フランスでの企画展なので、万人の知るところとなる映画をメインに。
知っている映画音楽が会場で流れれば鼻歌をうたう人も、微笑ましい。
しかし、フランスだからこそ、アラブ語圏の映画もピックアップしていただきたいものだ。
せめてエジプトのウム・クルスームは…
そんなリクエストはちょっと欲張りすぎるだろうか。

映画を文化として受け入れ、想像が作り出す世界に魅入られた人々が味わう
至福の時間は、上映時間を終えた後も、どこかでその音楽を耳にする度に
蘇るその時映画を観た人生を、思い出す。

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アンゴラのBonga→パフューム!?!?

8月5日、オートヴォルタの独立記念日。
ブルキナファソ8人組Kaba-koのパスポートが発行された!
との吉報がバンフォラ村にいるMoussa Hemaから私の携帯電話に。
某大使館に行くも、おそらく取得できないでしょう、と絶望的な言葉を
受けていたのが7月半ば。しかしここで諦めたら元も子もない。
Moussaが使った手段とは、これは公にすることははばかれるので、
裏談義として事が終わった後に。

ブルキナファソ一心にならねば、とは思いつつ、ちょっと浮気心でアンゴラへ。
10年前に初めて聴いたBongaは、まさに72年のアルバムAngolaである通り、
75年の独立まで彼は自国を追放され、
それはもちろん彼の歌詞が民衆を鼓舞するが故…
レパビュリック広場から歩いてすぐのパリの老舗ホールLe Bataclanにて、
彼の生の声に、門切り型な表現だけれど、歌い謳うことはこういうことかと、
鳥肌が立った。

いわゆる »歌もの »は、普段あまり聴かないものだが、聴きたくなるものは、
偶然に、何かに抗っている歌い手のものが、多いことに気づく。
もしくは音響的効果の興味を刺激してくれるもの。
神保町の道端で買ったそれは、ブルガリアのポリフォニー。
そう、自分の臭覚に時として驚くばかりの、実は88年のビクターから出ている
The Philip National Folk Ensemble。

さて、今までに幾度となくLe Bataclanに通ったことか。
それでもこんな行列を観たのは初めてだし、
こんなに音楽的でないコンサートは初めてだし、
そして、こんなに叫んで汗をかいて聴いたコンサートは、初めて。
のそれは、パフュームでした。
彼女たちの、いつの日か、何かに抗するためのパフォーマンスを
観られることを楽しみにすることに。

パリは日だまりの気持ちよい8月、
今日もどこかで演奏している同志達へ、お疲れさま。

仰向けに緑陰から葉ざわめひて

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もう一度、宮本常一氏から…

「いったい進歩というのは何であろうか。
発展というのは何であろうか。
失われるものがすべて不要であり、
時代おくれのものであったのだろうか。
進歩に対する迷信が退歩しつつあるものをも進歩と誤解し、
時にそれが人間だけでなく生きとし生けるものを絶滅にさえ
向かわしつつあるのではないかと思うことがある。」

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寄り添う気持ちと相対的生きる意味

またまた登場辰巳良子さんの「いのちのスープ」。
このレシピでスープを作ることは、
今、私ができる精一杯の形、としての行為である。
固形物の取り入れが困難になった人の側にいると、
確かに自分にできることは、おのずとその日その日の細胞を
蘇生、継続的活性をさせる栄養という名の食物を作ることを容易にさせます。
自己満足ではなく、改めてこの本の云わんがしていることを
噛み締めつつ…
ポルトガル風にんじんのポタージュ、
一番出汁の吸い物、玄米スープを作る、使命。

トクヴィルがいう「精神の習慣」は、
相対的に自然があっての人類であり、
または共同性という名のもとにデモクラシーの芽生えが生じる。
時に人はこの精神の習慣を信仰という分野に置き換えもするけれど、
私は、個々の営みへの尊厳である、と思いたい。

ここでまたまた登場鶴見俊輔様。
たしか「身ぶりとしての抵抗」の中での一節だった気が。

助からない余命僅かな人のために、なぜ « 医療 »を施すのか。
それは、その人の死を共に見つめ、側で寄り添う、ということ。
ここでいう医療とは、人がただそこにいる、使命。

こういう想いは、
やはりブラームスのThree Intermazzos 第二章に寄り添うものである。

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–対話–

国と国の対話、
そして個と個の対話、
ミクロまで行き着くと、
自己と自己の対話。

アフリカと、私たちはこれからどうやって対話し、
共存していくでしょう。

それは、個の思想、決断に託されています。

この ↓ Moussa とGastonの対話、好きだな~*

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今日と明日は名古屋で盛り上がりまっしょい!
椙山女学園付属小学校のみんな!待っていてね*

6月5日 (水)名古屋 Vio 18時開場 19時開演
名古屋市東区新栄2-1-9 FlexビルB2F tel 052-737-7739
前売り3000円 当日3500円

6月6日 (木)名古屋 椙山女学園付属小学校
9時40分 一限目、10時30分二限目

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演奏という舞台にあがるまでの裏

一に練習、二に練習、三四に….
楽器と共にする移動。
音楽と関わるのは、ただ単に音符とつき合うだけではないですね。
楽器を選ぶ、とか、音色を追求、楽曲の解釈、創造への時間、….etc
こんなうんちくを呟いてはずかしくなってしまうくらい、
どの仕事でも、それ自体を »中心 »とした場合その回りには様々な事象が
在る故になりたっているという当たり前の事を痛感します。

カマレンゴニ2台、ギター、ウード、サックス、クラリネット、
ジャンベ、アンプ(9kg)、ペダルケース(6kg)、マイクスタンド3本、
サックススタンド、バラフォンスタンド、まだまだ!
スーツケース2個、リュックサック2個。

ぜ~んぶお茶の水から五反田まで、ミュージシャン3人で、
中央線と山手線で運んださ、ホントホント!
JR東日本乗客の皆様、ご迷惑おかけしました。

ちなみに、体力には自信、ありますよ!
腕の太さにも、自信、ありますよ~!

さて、無事に6時30分に羽田到着のムッサをピックアップし、
そう、これも舞台に立つには必要な事項なのですね。

それではみなさん、13時に横浜パシフィコでお会いしましょう====!

アフリカや 梅雨入りどこと 跳ね返し

演奏という舞台にあがるまでの裏 dans 俳句 haiku ncm_0255-150x112

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バラフォン – カマレンゴニ – ウード – サックス

カタカナばかりの楽器名です。

これら楽器が全て飛行機に乗る、というのも感慨深いです。

オーガナイズをするにあたっては当たり前の事であり、
楽士を招聘するには、当たり前の事なのですが….

そういう責任を一人で背負っていると涙がちょちょ切れる想い、
でもあるのです。

前回の反省も含め、JALさんとは万全の打ち合わせをし、
無事に楽士が元気な姿で空港に着く事を、祈るのみ。

バラフォンの驚異のポリリズム、
カマレンゴニの哭きの撥弦音、
ウードの微分音、
サックスは息絶え絶えにそれら楽器の奏でる音に乗り、
Bala Dee 2013として演奏開始です!

スケジュールは
5月31日(金)五反田 TOC 19時  
品川区西五反田7-22-17 13階130号室 tel 03-5486-3123
ゲスト Dramane Diabate

6月1日 (土)横浜アフリカフェア 13時
横浜市西区みなとみらい1-1-1 横浜パシフィコ

6月2日 (日)御殿場 時之栖 17時
静岡市御殿場市神山719 tel 0550-87-1414

6月5日 (水)名古屋 Vio 19時
名古屋市東区新栄2-1-9 FlexビルB2F tel 053-737-7739
前売り3000円 当日3500円

6月6日 (木)名古屋 椙山女学園付属小学校

6月7日 (金)上越 ラソネ菓寮 19時
上越市春日山3-19-7 tel 025-527-3330 (栗田)
前売り2500円 当日3000円

6月8日 (土)長野 長谷寺 17時30
長野市篠ノ井塩崎878 tel 026-292-2102
前売り2500円 当日3000円

6月9日 (日)横浜 nitehi works
横浜市中区若葉町3-47-1 tel 045-334-7446
前売り3000円 当日3500円

more informattion & reservation
→ openmusic.jp@gmail.com 080-5067-6877

バラフォン - カマレンゴニ - ウード - サックス dans 時勢 circonstance african-fair-nakano-300x118

baladee2013-212x300 dans 音楽 musique

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電気のラマダン

突如あらわれた三日間に渡る電気なしの生活。
いたずらっ子が( »パリ郊外の若者 »とは口が裂けてもいいたくない)
ある事情で、隣の工事現場から独立電気をもらっている
我が家の電気回路をいじったのが原因のようだ。

デトックスのような、始原的のような、
もしくは必然的境地において、幸い極寒の時期を過ぎた事に感謝しつつ、
何とか凌ぎ凌ぎの三日間を体験。

こういう状況に身を置くと、
シオドーラ・クローバーの「イシー北米最後の野生のインディアンー」
でイシが言った、

「文明人は知識はあるが、知恵のない人たちだ」という一節を思いだす。

私は多いに文明人で在りたくない。

例えば、
温かいものを食べたい、飲みたいなあ。
あっ、緊急対処としてカセットコンロがあるではないか!
お湯は魔法瓶の水筒に入れてと。
例えば、
お湯で体を洗いたいなあ。
あっ、お隣のお子さんに日本のお土産を渡しがてらお風呂を借りよう!
夜仕事から帰ると当然真っ暗闇。
よし、早く寝よう! (ろうそくの灯の中で本を読むと、うたた寝が怖い…)

今年のラマダンは7月初旬からのはず。
断食もいいけれど、
断酒(!?)もいいけれど、
マクロビもいいけれど、
心身ともに、脳内にも効く電気のラマダン、
本家ラマダンの様に一ヶ月間とは云いませんが、
お勧めです!

経験を元にした、ちょっと安易な発言かしら?

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