Archive pour 音楽 musique

ブルキナーアルジェーフランスーニホン

ブルキナファソはバンフォラから24時間かけてフランス到着。
一週間のネット圏外の後は怒濤たるメールの嵐ーーー。
そして明日はマスターリングにて2日徹夜で飛行機in=
25日に成田着。
一体この7月から何キロ移動しているのだ….

 

ブルキナーアルジェーフランスーニホン dans 時勢 circonstance 2012-08-17-19.06.34-300x225

 

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アメリカの月、イスラムの月

1969年、人は月に足を乗せた。

2012年、ここモロッコの月は、

ラマダン始まって15日目、

細い爪の様な曲線の月は今宵満月に。

イスラムの人々は何世紀もに渡って、

月と共に生き、聖なることとして、

月の居ぬ日中は、音楽を奏でない。

それはもしかしたら、宗教というより、

何かに対する、シンプルなレスペクトなのかもしれない。

 

月に足を着けた人間は、何をレスペクトするのだろう。

 

 

アメリカの月、イスラムの月 dans 俳句 haiku IMG_0499-300x225

 

 

ラマダンから6日目、

エサウエラのグナワの重鎮 Maalem Soddik Laarchを迎えての、

月下での演奏前にて。

 

月凉し 宵の音に乗り 断食月

 

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リハ、ゲネプロ、食事

日の入りは毎日1分ずつ早くなり、今日最後のアザーンは19時44分。

この15分前は、スーク(市場)ではみなカッカカッカ、売る方も買う方も

真剣勝負です。

アザーン、あいにくコーランの何を語っているのか、私には分からないけれど、

一日のラマダンの終わりの合図はサイレン。この音がなんとも、

「焦らずゆっくりたべなさーい。」と聞こえてしまうのだから、面白い。

不謹慎かな。

さて、ラマダン中は日中に音楽をしてわならぬ事によって、

フランス組ミュージシャンだけでのリハ。リハが終われば食。

モロッコ組スーフィー教団楽士のハマッチャ Hamadchaと同じく19時30以降に夕食をすまし、

(伝統的には、山羊の牛乳、ナツメヤシ、ゆで卵、スープ、パン、そしてお菓子に薄荷茶)

21時から夜中の1時までみっちり。

一年前のレジデンスでもそうであったように、こうなると »食 »への欲求が高まってしまう。

煩悩丸出しの私は毎日市場に行っては、魚類を物色物色。

蜘蛛蟹があるからには食べるしかない。

しかも…15ディラムとくれば(150円)…

issawaやtkitika、gnaouaのカルカブの音と、

食べ物が脳の中で入り交じってしまっているのです。

 

メンバー10名+関係者3名も喜んだ、精進揚げと蟹。

リハ、ゲネプロ、食事 dans 料理 cuisine 2012-07-27-23.14.55-300x225

 

みそ旨し 夏日食欲 止められぬ

 

 

 

 

 

 

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怒濤のモロッコツアー

マラケッシュ42度…

メンバーの一人は「暖房消しください。」

モロッコ人も皆大爆笑。

2時間半かけてエサッウィラへ到着。

一年半前に来たときと同じ海の香りははるか何世紀を超えて変わらず、

やはり鰯を食す事に。

7月21日からはラマダン(断食食)がはじまるので、雰囲気も大晦日のような。

ラマダン一日目の夜は、山羊の頭を食べるとしましょう。

 

怒濤のモロッコツアー dans 料理 cuisine IMG_0422-300x225

 

ポルトガル支配下時代の城塞をリハーサル場として提供してくれたエッサウィラ市。
まずは一年ぶりのスーフィー教団楽士、ハマッチャHamadchaとのセッション。
IMG_0430-300x225 dans 時勢 circonstance

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シャンゼリゼ劇場

約十年前にここシャンゼリア劇場で観た、

ミッシェル・ポルタルがやはり演奏した

モーツァルトのそれを思い出すもの、

貧乏学生は桟敷席で音を楽しんだだけ。

そしていまだバルコン席しか買えない、

けれどシンフォニーはやはりライブでなければ

聴いた気がしない。

今宵のそれもジャズとクラッシックの…

今やステレオタイプな出し物だけれど、

小曽根真さんとパリ室内管弦楽団との演奏、

誘ってくださった方からの配慮で、

舞台から3番目の列から視覚的にもに多いに満足。

 

白眉はピアノコンチェルト9番の最中、

中途に現れるピアノ独奏部分の小曽根氏の即興。

団員たちはその即興部分が来る度に、

ある者は如何わしい表情、ある者は微笑んで、

第二バイオリン一番後ろの演奏者は身を乗り出して、

演奏中に拍手はしないもののウズウズしている!

 

3幕は小曽根氏による即興ソロ。

といっても完全即興よりはモーツァルトを題材に、

あらかじめ作曲されたモチーフが展開し、最後のトルコ行進曲のモチーフでは、

多いにジャズ的要素、そう自由な、コードとタッチとリズムと…

ポリリズムの上で繰り広げられるモーツァルト。

シャンゼリゼ劇場は幸福な空気に満たされたのでした。

 

もう一つの白眉も忘れずに、そう、

ラヴェルの「クープランの墓」。

私にとっては、とてもジャズを感じる楽曲で、ハーモニーが身体にしみ込む

瞬間、やはり幸せを感じたものです。

 

 

シャンゼリゼ劇場 dans 時勢 circonstance モーツアルト2-154x300

 

 

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リー・コニッツ 真の即興=声

聴きたいCD、読みたい本を買う場合、

時間が読めて、しかも計画的に入手できるわけだけれど、

図書館でそれらを見つけようものなら、目的のブツを探すのにひと苦労。

だから往々にして偶然に身を委ね、作品と出会うことに、なる。

いまやアーカイブもインターネットを介して事前に

閲覧できるので、図書館に行って、アリマセンでした、

という悲劇は避けられるとしても、やはりひと苦労。

そして、「偶然」のお楽しみの封を開くときのワクワクさ、がたまらない。

 

ピアノとの録音という目の前に課された仕事がなければ、

今まで聴いてきた作品(CDs)で満足していたのだろうけれど、

特に財源が限られた中ではめっぽう図書館にお世話になる事に。

 

いくつものそれらを聴いて是非を問う、という愚行は置いておき、

コンセプトと音の実現性(!?)が合致しているのが、

Lee Konitzs(as)とDan Tepfer(p)のそれ。

自発的楽曲は(敢えて »即興 »とはいわない)、

もちろん全くの自由の上で奏でられ、

一つだけのルールがあるとすれば、12の調で演奏する、ということ。

曲順はドレミ~ではなく、F# Bb A B D G# F G E ….

これ自体がドデカフォニックへと広がっている。

 

さて、リー・コニッツ御歳82歳。

その音は、アルメニアのDudukのように、何の衒いもなく、

彼の »音 »が、そのまま録音されている。

ん?この楽器Dudukはサックスやクラリネットに発展していくのだから、

リー・コニッツ爺のサックスは、まさに先祖返り!!

さすがです。

 

リー・コニッツ 真の即興=声 dans 時勢 circonstance

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スウェーリンク-モーツアルト-シェーンベルグ-バッハ

急遽決まったギリシャ・フランスのピアニストとの録音が一ヶ月を切り、

(またもややってしまった衝動的決断実行…)

(譜面を)書く事を主体として相手との合意、

しかし怠けに怠けた五線譜の上で苦悩苦悩の日々なり。

そこで現実回避、いつも聴いてしまうのが、

Glenn Gouldの1959年のザルツブルグリサイタル。

15世紀のSweelinckから1920-23年のSchoenbergそして1783年のMozart。

そして閉めにBachのGoldberg。

脈絡がないというか、この演目での実況録音とは…

脳天ひっくり返ってしまう。

しかし、リサイタル録音、というのがみそなのかもしれない。

そして、おおよそこのCDはもう、手に入らない、というのもみそなのかもしれない。

貸してくださったM氏に感謝。

 

だめだだめだ、今日も一日24時間のうちの1時間15分をグールドに費やしてしまった。

曲を作らねば_______。

 

スウェーリンク-モーツアルト-シェーンベルグ-バッハ dans 時勢 circonstance 2571448

 

 

Sweelinck

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ミクロコスモス

ひょんな事から楽譜にたーくさん書き込みのある、

バルトークのMIKROKOSMOSを見つけ、ただ今練習中。

同時に、しばらく読んでいなかった中沢新一氏のミクロコスモスに

目を通すと…

「自分を失うために本を読む」という氏のフレーズが

「自分を失うために練習する」と練習に対して定義を抱いている自分と

なんだかシンクロしてくる。

ちょっと一方的なこじつけかもしれないけれど、

練習は、「維持」「発見」=「源泉への回帰」

 

バルトークはなんとも始原的なタイトルを、練習曲(帳)に

つけたものだと、感心せずにはいられない。

 

ミクロコスモス dans 俳句 haiku IMG_0293-300x225

 

今日は5月3日、八十八夜。

なにものも ミクロコスモス 萌え出でぬ

 

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イタリア-ブリュッセル〜ブラジルへ

大阪の演奏会場に忘れてしまったというヨガマットを渡しに、

イタリア-ブリュッセル〜ブラジルへ dans 音楽 musique IMG_0182-225x300

 

演奏のために行くブリュッセルへの列車乗り場の北駅にて。

 

日本と来た時と同じ容量の楽器と荷物で

イタリアから一昨日戻り、今日はベルギー、

そしてそのままブラジルへと演奏へ赴くバシール。

 

涙ぐましいかな、関西空港での一件から一夜、

カマレンゴニのネックヘッドを少し切り落としていた…

「先が尖っていたり、ケースからはみ出ていると、

第一印象で »槍 »とか思っちゃうかな、と思って…」

 

そしてどこの楽屋でもヨガマットを敷いて演奏前のストレッチを

念入りにしていた姿を、思い出す。

 

お寺の畳の上で、

Jazz Barでの演奏の際楽屋になった2階にある、人のアパートで!

関西日仏学館のさむ〜い教室で、

ギャラリーの事務所で、

懐かしいなあ。

 

本当の意味での世界中(北半球ばかりでなく!)に

響かしてくださいね、君のンゴニと歌声を。

 

Bon Concert !

 

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ペンタトニックと12音階の間で

自作を出した後でその作品を自分で云々いうのは、なんだかナルシスト的行為で、
虚しくもあるのですが、私なりの産みの苦しみ、というか、
« いわゆる » 民族楽器とジャズと、そしてフュージョン的に、
2011年に作ったCD「Out Of Place」を受け止めてもらいたくないなあ、
そういう、もやもやした気持ちを »解説 »という方法で、
2曲を例にして挙げたいと思います。
(といっても全ては受け止める人によるのですが。)

まず、一曲目の「Ce palot fou」
曲名からして「Out of Place」のアナグラム、
へそまがりな曲です。
そしてPalotは俗語(もしくはラルゴ)なので、
仏語辞書には載っていません。
ディープキス、という意味ですが…

イントロを除く4拍子のベースラインの上で、
テーマ、ソロ、西アフリカのリズムバリエーション、そしてパーカー的リフが
繰り広げられるわけですが、テーマの中に実は12音階を埋め込めています。
バラフォンとカマレンゴニはペンタトニックなので、どの曲をこなしても、
結局は同じ帰結、を回避したいというか、ペンタトニックの中で浮遊感を感じたい、
と思ったら、12音階が登場してしまいました。
何だかお釈迦様の掌にいる孫悟空の気持ちでもあります。
未だもって世界は、西洋とアフリカ、西洋とアラブ、西洋と…云々
の図式で成り立っているようですが、
ひとたび音を放つ、2000年代に私たちができる
(今や音楽的タブーの重きはなくなりつつあると仮定して)
生きた音楽としての表現は、その図式も音という時間軸の中で、
共に旋回できることを実証した、といったらどうやら大げさですね。

そして5曲目の「Mai Kasireta」

これが曲者です。5拍子ですが、演奏者5人とも一拍目が違うのです。
ですから個々が責任もって拍子のフレーズを保ち、その上でアドリブをしないと、
大渋滞というか、交差点での大事故が起こってしまうのです。
特に肝心なのが、CDの中でも唯一ウードが唱う場面であるイントロが終わったあと、
一気に盛り上がり、皆が同時にinになるところ。
一見ポリリズムに聴こえる要素は、この構造的な意味での底辺が、
演奏者全員に委ねられているところ、と言えるでしょう。

この2曲を例にして言いたかった事は、
当初各々が出来ることを持ち寄り、5人で演奏する事によって何が生まれるか。
がバンドのテーマでしたが、
しかし蓋を開けてみたら、5人が円心を目指し努力する
(日本的な言い回しですね)姿になっていたのです。
これが、歩み寄りでなく何であろう、ということです。
そうなると、一般的な民族やらジャズやらというキーワードは、
悲しいくらい無意味になる、と思いました。

さて、

Bala Deeというグループをもっと続けて行きたいのですが、
5人集まれば何とやら、
どうやら演奏の機会は少なくなりそうです。。。

これも、結局は西洋とア×××、という図式に私たちが苛まれている故なのでしょうか。

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ベトナムより、Ensemble Nguyen Vinh Bao、そしてあごだしのお吸い物

2012年、Kyの日本ツアーにご協力頂いた本当に多くの方々、

心よりお礼申し上げます。

お名前を全て映画のエンドロールに載せたならば、通常の大凡3分を超えるでしょう。

 

 

帰国の翌朝AM10時30には、パリ滞在中のミュージシャンに

市内のCDショップを案内する、という

奇妙なミニツアーを敢行。

そう、パリの4月は春時雨。

しとしとしとしとと、音もなく降る雨の中、

自分が売ったCDは街の小さなレコード屋さんで還元するという

心強いこのミュージシャンに逆に私が連れられてしまった

CDショップの穴場とは…

中世美術館の前Gibert Joseph.

店内にてアフリカばかりに目を取られていたら、

「これを、僕は勧めます。」

Nguyễn Vĩnh Bảo Ensemble

ベトナムより、Ensemble Nguyen Vinh Bao、そしてあごだしのお吸い物 dans 俳句 haiku ensemble-Nguyen-Vinh-Bao-300x300

ベトナムのポリフォニーは縦横無尽に…大変な音。

わわわ、これは早速推薦者にお礼の一筆といかねば。

 

さて、

ジム・モリソンのお墓の近く、

我らsouffle continueへ、

パリ来訪の際は必ず寄るらしく、一足店内に入ると店員の敬意溢れる、

ビンボータワーへ。

お買い上げは重たそうな、そしてちぎれそうな袋、袋、袋。

お別れの時間まで、飛行機と楽器の話を、

氏の経験値から分析。(まさにラディカル人生です、空港での拘留経験2回!)

音楽人生のためにここまでやれる音楽関係者(インタビュアーとか、

評論家とか、呼び屋、とか…)いるか否 !

 

引続きの仕事は料理教室にて、時差ぼけが始まりそうな18時30分。

カロジェのワイン一杯、景気付けに、そしてああ、美味しいワインとはこれだ。

目を覚まします。

 

きんぴらに、春のアスパラと海老のサラダ、豚しゃぶを生徒さん達と作り、

(生徒全員豚を食せるとの事で安堵安堵)

仕事終了。

 

帰路につけば、H氏に触発され購入したレコード8枚と、日本でお世話になった方から頂いた、

「あごだしのお吸い物」を啜り、至福のリスニングタイム。

 

 

 

春霖は 帰路急く一人 訳ありて

 

 

 

 

 

 

 

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エールフランスから、悲しい贈り物

AM7時、無事に京都を出発し、関空へと向かいます。

フライトは、11時20分。

AM9時、関西空港着。

荷物は一個23kgの規定に従い、

小さな茶色のスーツケースと、バシールの大事なジャンベを一緒に括り付け、

2個を一個の荷物にします。計23,5kg。

 

さて、バシールはフランスを旅立ったとき、カマレンゴニを機内に入れ、

無事4月1日に成田空港に着きました。

何度も、何度もこうして機内に楽器を入れてもらい、

海外で演奏をこなしているミュージシャンです。

 

 

AM9時40分、チェックインカウンターにて、

エ「お荷物は規定の長さを超えるため、機内には持ち込めません」

バ「フランスからの飛行機では可能でした」

エ「本日は満席なので無理です」

 

幾度と、私はこの光景を目にしたことか、

トルコでは楽器を裸にして機内に、

韓国ではコックピットに楽器を、

アメリカではペダルの検査に一時間…

 

バ「パイロットと話をさせて下さい」

エ「それはできません、この状況での責任者とお話しください」

 

バシールの限りない努力、説明、経験。

そして、

関西空港エールフランス責任者、伊藤氏によるこの言葉。

「Je veux pas parler avec vous」 「私はあなたと話をしたくありません」

 

 

10時20分、搭乗時間20分前にして、カウンターでのこの押問答に決着をつけるべく、

ひとつの賭けに出た。

その結果、エールフランスの職員は、なんと通訳担当の女性を使い、

セキュリティチェックまで全速力で走らせ、

「その男性を捕まえてください」

AM10時40分、既に搭乗時間になる。

この時点でもまだ、

エ「本日は満席なのでお手荷物は入れる事ができません」

しかし、

しかしです、実は一席空いているのです。

なぜなら私はバシールと同じ飛行機に乗るチケットを破棄したのですから。

そしてセキュリティチェックでの検査官に取り囲まれるバシール、

私の後ろには日本人の、やはり同じ飛行機に乗るであろう女性が、

「もし私たちで何かあの方の手荷物を持って行けるなら、お手伝いしますが。」

 

この瞬間、完全に私の琴線が、いや緊線が切れたのです。

エールフランスの職員に叫び訴え、訴え、

なぜヒューマニティーが通じないこの状況になってしまうのか、

理不尽、そして、全てはお金でしか解決できない現状をバシールが感じた時、

「僕は楽器を置いて行きます、そして飛行機に僕だけ、乗ります」

と決断。

ミュージシャンが、特にアフリカのミュージシャンが自分の楽器と

一緒に飛行機に乗らないという決断の重さ…

 

あんなに素晴らしい演奏で、9日間のツアーを乗り切った彼への、

日本人からの贈り物は、 »愚弄 » でした。

 

瓢箪と山羊の皮でできた、

長さ138cm、幅45cm、重さ約5kgの楽器を、

私はなんとしてでも彼の元に持って帰らなければなりません。

彼の演奏を待つ人々がパリにいるのですから。

どうか、どなたか、この1週間の間に、

パリ行き、ビジネスクラス(エコノミーでは同じ問題の繰り返し)に搭乗する

知人ご友人がいれば、ご一報ください。

openmusic.jp@gmail.com

 

お金もない、コネもない、個人招聘の不甲斐ない私を、

バシール、許して下さい。

 

 

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ヤン・ガルバレクとバシール・サノゴ

バシールと演奏する喜び、毎日毎日膨らんできます。

そして恋に落ちてしまうくらいな彼の歌声、音を紡ぐ柔軟性…

それは、純粋性。

方々満員御礼を頂戴し、昨日は名古屋aster jazz。

オーナーのパパが、セロニアス・モンクと一緒に名古屋駅で映っている、

アート・ペッパーと一緒に、トミー・フラナガンと、

そして紙のリボンを付けた

カウント・ベイシーと…

aster jazzの音の回りのよさは、

そんなジャズジャイアントのソウルが漂っているのかも。

 

 

帰りの車中で、Trilok Grutuとのツアーの小噺に、

バシールの純粋性に魅かれたミュージシャンの気持ちがよぉく分かる。

そして、ヤン・ガルバレクの人間性溢れる音楽を彼が語り始めた時、

麻 「あれ、でもなんで知ってるの??」

バ 「一緒にプレイしていたから。」

 

バシールよ、早くそれを言ってくれーーーー!

 

西洋人がこれは価値のないものだといって、

アフリカのシーアバターをわんさかお国に持ち帰り、高く売る。

当のアフリカの人々はその事さえ知らず、しかし知ったとしても、

淡々とシーアバターを生活の中だけで使い続ける。

資本主義のそれとはかけ離れた、彼らの生活に対する純粋性。

バシールの音は、大地と生きる、そして人間が大地と共に生きる時にしか

出すことのできない、聴く事のできない、音。

 

その大地を、音楽評論という世界はどう文字で言い表するのだろう。

 

 

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名古屋はZip FMにて

Bala Deeで作ったCD 、Ky × Bala Dee  »Out Of Place »の中に、

マイカシレタ-旅立ちの前-という曲がありますが、

まさにこの曲名の名前を持っている方から、面白そうなプロポーズ。

Zip FMのDj空木マイカさんの番組、Smile Deliに、Ky が生出演します。

即興のお話、民族楽器のお話、などなど今から楽しみ。

4月5日(木) AM10時35分~ Delicious Eye

Zip FM 77.8

 

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成田空港1時間半の尋問

cinema amigo での演奏を終え、逗子の海に、森戸神社に、余韻を味わう事なく、

翌朝成田空港に着くバシールを迎えに行くため横須賀線に乗る、その時間朝の5時半。

たっぷり2時間半横須賀〜総武快速 に揺られ到着8時半。

でてくるかな〜*でてくるよね〜、でてきてね〜!

予定では8時到着なので、まあ、9時には出て来ても、いいかな?

9時10分、9時30分、9時40分……

 

ハラハラ、ドキドキ、9時45分を回った時点で、最悪の状況に頭を切り替え、まず誰に電話をするか、

シュミレーション。

最も信頼する方に泣きべそ電話をした瞬間、

出て来た~~~~!

 

さて、なぜバシールは他の乗客とは別で遅くでてきたのか?

ご想像の通り、1時間半に渡って、5人のコントロールに囲まれ、

根掘り葉掘りの尋問。

時間かけてやるならば、徹底的に調べてもらいたいものですな。

カマレンゴニに付いているマイクの中とか、マラカスの中とか…

 

ニヤニヤした作り笑いで、

図版のマ・・・・やコ・・・を指差して、

「持っていませんか?」

などと….一時間半もコートジボワール人とコミュニケーションする(出来ていない?)

一人ではそれができない検査官の、無意識の差別、

に仰天(黒人、長髪、楽器を持っているという理由)。

 

 

さてさて、

成田空港から大船まで戻り(成田エクスプレスで2時間)

 

成田空港1時間半の尋問 dans 俳句 haiku 120401_123101-225x300

そこで荷物をピックアップ、

東海道線に乗り換えて三島まで(踊り子にて1時間)

三島に迎えに来てもらった湖のホテルの旦那様の車で富士吉田へ、(1時間半)

そして、富士山は和たちを笑顔で迎えてくれたのでした。

 

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春風に 連れられ笑みの  富士山や

 

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Ky 2012 japantour

昨年に続いて、 -音楽の対話- シリーズを開催します。

今回は Ky+コートジボワールから、カマレンゴニ奏者のバシール・サノゴ。

« いかにも »、なミックスされる音になりそうですが、

その核を担うのが、エリック・サティであることはみなさんご承知の通り。

誤解され続けている一面的ドビュッシー論(青柳いずみこ女史、シェフネルを除く)や、

サティのそれに一石を投じます。

彼の本質を読み解くため、今一度、オルネラ・ヴォルタ女史、昼間賢氏訳による、

「エリック・サティの郊外」を、

Katia et Marielle Labequeによるサティを読み聴きし、

Kyの音は非エステティックな、

アイロニーと微分音の間を行き来します。

 

スケジュールはこちらから→News de Ky

Ky 2012 japantour  dans 時勢 circonstance ky0306-212x300

 

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Poulenc プーランクの春

サティ、サティと騒いでおいて、もちろん今も興味の範囲と実演と

継続しているのだけれど、時に寄り道ちょっと6人組にはまってしまって…

プーランクのバイオリンソナタが、五嶋みどりによる演奏が、断然いい。

ローテーションはかれこれ2週間目に…

気迫はスピードに、ビブラートはエレジーを超え、

音はただただ、舞い飛ぶ….

 

パリも陽気が幾分かよくなって、皆テラスに陽を求める姿は、

まさに啓蟄。

ミモザもそろそろ花屋に、風信子は芳香に満ちて、

香りをただただ、放ち飛ぶ…

 

プーランク、当然演者によって楽曲の印象はどうにもなるし、なってしまう。

即興、楽曲自体も演者の責任になる、という自由さ。

前者が舞い飛ぶ音だとしたら、

後者は放たれる音、

いずれにせよ、草木萌動、わくわくするような

音を聴きたくなる、季節になったということ。

 

ざわざわと 心ざわめく春きざし

 

 

 

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ヤン・ルマッソン監督 Yann Le Masson 逝去

亡くなってしまった…

ただただ虚無感。

昨日アヴィニヨンで葬儀が行なわれ、ペニッシュに生活してきた彼は、土へ戻った。

皮肉にも、今回音楽で携わった映画「De l’usage du sextoy en temps de crise」内には、

監督がLe Massonの助手の時の思い出が撮られている。

そして、死去の知らせを受けたのは、エンディングの歌入れがKyに決定したすぐ後…

 

「Kashima Paradise 鹿島パラダイス」の話を、

したかった………………

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Boris Vian ボリス・ヴィアン@ BNF パリ

Boris Vianの世界は、既に日本で鈴木孝弥氏によって、現代の目で紹介されているところ。

そして現地フランスでも注目の的となり、国立図書館でのエクスポジションへと。

素晴らしい展覧会。

彼の文章を、音楽をそのまま展示会場に散らばめたユーモラス溢れる、雰囲気。

彼の作ったシャンソンを電話の受話器を取って聞く、

シャワーから聞く、

パーマをかけながら聞く。

ちょっと想像し難いかしらん。

それにしても、来客数の大半が、ご夫人方、というのも興味深い。

もう一つ、彼が ville d’Avrayに生まれた、ということ。

’62年の映画、原題 « Les Dimanche de ville d’Avray »

「シベールの日曜日」の舞台となった所ですね。

ちょっとブルジョワのにほいのする、青春期を送ったことでしょうね。

 

虎落笛 ラッパの音かな ジャズの町

 

Boris Vian ボリス・ヴィアン@ BNF パリ dans 時勢 circonstance Boris-Vian3-225x300

 

 

 

 

 

 

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ルイ・スクラビスLouis Sclavisと2012年幕開け

フランスのジャズを今、旬に扱うレコード屋さん、そしてリアルライブという催し。

Souffle Continue(その名も »循環呼吸 »という意味)は、

Diskunionと円盤を足して二で割った様な、しかし西洋ならでわの天井の高さが功を成してか、

音響が抜群に良い。

フレンチジャスは、今や左岸ではないですよ。

ビルボケもなくなって、サンジェルマン界隈は閑古鳥、老舗のジャズコーナーも今や右岸へ若手が移り、

Souffle Continueも右岸、エディット・ピアフ、ジム・モリソンが眠るペールラシェーズのすぐ側。

 

年明け早々なんとも気前の良いライブが開催され、

それもLouis SclavisとJean-Pierre DrouetのDuoとくるから、

気っぷがいいというか、縁起がいいというか。

Kyが同場所で演奏したときの10倍の人の集まりよう、酸欠状態でうずくまる女の子はいるは…

あ、あの人、

あ!(手を振る)

おっと(ビズビズ)

いわゆる関係者から、わか〜い世代まで 人気のほどが知れる。

 

縁起よい演技と演奏で、微笑ましい音だったり、

それでも今までの演奏に比べると優しい印象のLouis Sclavis、

そしてJean-Pierre Drouetの音が、脳みそを突き抜いた。

特にザーブ Zarb(またの名をトンバク Tombak) の音の置き方。

彼は、今年喜寿。

 

初聴きは 初鶏如く 音響く

 

 

in situ からの新作、「contretemps etc…」

Louis Sclavis – Jean-Pierre Drouet – Fred Frith

真実の音が、詰まっています。

すばらしい、すばらしいに尽きる演奏。

ルイ・スクラビスLouis Sclavisと2012年幕開け dans 俳句 haiku 373346_158678300903908_2086631419_n

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