Archive pour 音楽 musique

6時間の利他主義論

その関係性を何と呼称するのかわかりませんが、ある人と音楽の話をcaféで始めたら、なんと6時間ずーっと、トイレに行くために席を外す以外、話し通していたのです。

この密な時間の帰結は、altruism 利他主義にたどり着きます。
そして、対何に向かって演奏するのか、というシンプルな問いを、この数年わたくし自身が闇に葬っていたことに気がつかされたという次第。

バックにはジャズ。
タバコは一箱、空にはなりませんでしたが。

ここでもリアリティは果てしなくシュールであると実感する限り。

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そしてこういう時間は、どうやらわたしたちの関係性がゆえに何度も訪れるようだ。

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仲秋の次元彷徨ふ午後のカフェ

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命をかける3秒前

演奏者はたったの時間のために、命をかけています。
それが始まる3秒前、逃げることをやめた世界を前に、立ち向かうしかない。
そういう世界に生きる人間を、芸術家と呼ぶのです。

と同時に生活から生まれる音楽は、それと対極的な、生きるに必然的音の世界である。
そういう音世界とのバランスがもてると、いいと思うのです。

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緊張の糸を三秒生きる秋

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そして今宵、わたしはあなたの背中をさすりたい

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言葉足らずの今宵音楽に託す

今宵下弦のOPEN RADIOの放送は、秋霖。

どこにもいない、言葉足らずのDJが選ぶ、
UKのTom Misch、ジャズピアノ、クレタ島、Adiemasの声の重なり、西アフリカの土の音楽を、どうぞ。
2020/10/10下弦のopenradioの放送はこちらから
hhttps://www.mixcloud.com/makinakano/20201010-waning-moon/?fbclid=IwAR1oYihVufy3kcA5MNFKx2Y5AikRoJI6gxdao9_0d9hv4TLt7U7QBNiqCxQ

00) Brahms: Intermezzo In B Flat Minor, Op. 117/2 (Radu Lupu)
01) Ruby my dear (Rundy Weston)
02) Rethemniotiko Syrto (Andreas Rodinos)
03) Aria (Adiemas)
04) Son Layira (Kaba-ko)
05) South of the river (Tom Misch)

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アフリカの赤土のある世界に生きたい

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エーゲ海

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月隠れ言葉足らずの夜の音

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Neo Soul /平石博一/内的フォルクロール

LA、あるいはUKロンドン。シーンの中に今やParisはない。
追従する気配さえない。

Jazzを追えば追うほど、あるいはジャズと生きれば生きるほど、内的フォルクロールにベクトルは向く。
ある機会で平石博一氏の音楽を知った。
彼のもつオリジナリティーは、分野を凌駕するフォルクロールに聞こえるのは私だけだろうか。

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それが人知れぬ場所に鳴る音に聞こえるのは私だけだろうか。

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音圧でなく、音量は90を超えないほうがいいそうだ。
某クラブにて

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月のカーテン-Rideaux Lunaires-

音楽との出会いは往々にして偶然が運命を導く。

同一性を求め中東地域へ旅たち、パリに戻った
当時19歳の女の子が今奏でるシリアの音。
金管楽器の修理屋さんでみつけた »月のカーテン »という音楽。
渋谷の地下にあるレコード屋さんで出会った音。

すべての音楽がもつ肯定性はわたしたちの存在を支えている。

2020/9/24 上弦のopenradioの放送はmixcloudからご試聴いただけます。
https://www.mixcloud.com/makinakano/openradio2020924-waxing-moon/

01) Dar Beida (Naissam Jalal)
02) Rideaux Lunaires (Timotee Le Net)
03) Famuli Tuorum (Timotee Le Net)
04) Alep (Naissam Jalal)
05) I hear a Rhapsody (Lee Konitz/Michel Petrucciani)

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あってなき光は見えぬ秋の月

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夜中の音楽談義

美しき音、美しき声、美しく分析できる音楽。

厳格なアラブ、古典、西洋音楽、はたまた口承文化としてあるプリミティブな音楽の美しさを分析する人々を、音楽人類学者と呼ぶかもしれません。
実践としてある音楽に人生を捧げる者との音楽談義とは、生々しいほどのエモーションと実音の分析で、後世に残す研究とはちょっとちがう世界の、音楽との関わりのような気がします。

今宵秋夜長の予感の中で、音楽を通じた交信。空には繊月。

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真夜中の音楽談義秋の旅

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心のUp Downと秋の恋

今宵新月、秋の恋をするすべての人へ。
こういう季節って心のup downが激しいですものね…
漆黒の艶声、ノルウェーの驚愕フォルクロール・プログレトラッド、ギターカルテットの音色をお楽しみください。

openradio 2020年9月17日新月の放送はこちらからご試聴になれます。
https://www.mixcloud.com/makinakano/openradio2020917-new-moon/

01) I love you, Porgy (Nina Simone)
02) Yogoda (Farmers Market)
03) Anyone who remembers Vladiwood Stock wasn’t there!(Farmars Market)
04) Interlude for love (Los angeles guitar quartet)
05) Back in the day (Erykah Badu)

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秋の波輪郭を消し時残す

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Muy Lejos

遠くへ逝ってしまった、音楽の巨匠たち。
それでも、彼らが残した音を聴くことができる、今日ある音楽の空間。
Daniel Kirwayo、Gary Peacock、沖至…初秋の空気に触れる音を、どうぞ。

openradio 2020/9 下弦の放送はこちらからご試聴いただけます。
https://www.mixcloud.com/makinakano/openradio2020910-waning-moon/

01) Postcard to Salta (Gary Peacock/Ralph Towner)
02) Berceuse pour tous les enfints (Maki Nakano/Stephane Tsapis)
03) Bateau Phare (Itaru Oki)
04) Deed-Lee-Yah (Marc Copland/Greg Osby)
05) Muy Lejos (Shin Sasakubo)

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遠近の音の影追ふ初秋かな

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写真は影だ、と言った

いい写真を撮る男は、いい人間か否か懐疑するところですが、
いい男たちであることは、昨日確信しました。

新作ソロのCDジャケット、どんなものになるか、ちょっと楽しみです。

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部屋番号は51 or 1107

影つくるパリの光の晩夏かな

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二百十日 空白の季節 -Pequeña Serenata Diurna-

立春から二百十日、わたしたちの時間はどこにあったのでしょうか。

キューバのギター、オランダ、フランスのジャズを、午前6時ごろ、地平線に沈む煌々とした満月に、行く季節迎える季節を、写します。

9月の満月のopenradioはmixcloudからご試聴になれます。
https://www.mixcloud.com/makinakano/202092-full-moon/

1) Pequeña Serenata Diurna (Silvio Rodríguez)
2) Poggy Bonzi (Karel Boehlee)
3) Lonely Night (Julien Laurau)
4) Close enough for love (Fleurine)
5) Días Y Flores ( Silvio Rodríguez/Rey Guerra)

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夜の音は迎えし月のセレナーデ

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薄荷水と夏の終わり

8月最後の上弦のまっぷた月の色めかしさ。
2020/8/26のopenradioは台湾の歳時記から少しインスパイアを受けて、選曲してみました。
薄荷ミントは夏の季語なんですって。
2年前の台湾で演奏した際の湿潤を思い出しながら、薄荷水に晩夏を眺めながら…

Mixcloudからご試聴いただけます。
https://www.mixcloud.com/makinakano/openradio2020826-waxing-moon/

01) We are all lonely souls (蘇珮卿 Paige Su)
02) The Horse Thief (陳穎達 Ying-Da Chen)
03) Vaguely Asian (John Taylor)
04) Onirou (Eleusis)
05) 喝酒不好 (Leo王)

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中庭の静寂に浸る薄荷水(麻紀)

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三尺の空を匂はす薄荷伸ぶ (楊海端)

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トロピカルの涙

夏の夜空に見る星たちのような、カリブ海の群島。
トロピカルの涙、リズムの儚さ、クレオールの微笑み。
旅できぬ今日、ささやかな音楽が旅の風を運んでくれますように。

2020/8/19 新月のopenradioの放送はこちらからご試聴になれます。

https://www.mixcloud.com/makinakano/openradio2020819-full-moon/

00) Ponta de Manque (Amina Mezaache)
01) Mwen Desamn St.pie (Kali)
02) Junto a un cañaveral (GuillermoPo;tabales)
03) Outro (Grégory Privat)
04) Las (Grégory Privat)
05) Brincando com Theo (Tatiana Parra/Andres Beeuwsaert)

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風吹けば囁く夏の遠きかな

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―民衆の音、贄を海辺で燃やす―

ー生きるために死を飼いならす。

けいそうビブリオフィル連載16皿目のレシピは、カリブ海の島々で食べるアクラです。
干鱈の揚げものアクラを知ることによって見えてくる黒い大西洋の歴史。

大西洋、海流、風、人間の移動、奴隷、塩、魚….民衆が海辺で燃やす贄。
エメ・セゼールの詩と共に、実体験としてのカーニバルでのトランスするあの音が届きますように。

掲載サイトはこちらから→
https://keisobiblio.com/2020/08/19/nakanomaki16/
サン=バルテレミー島 干鱈の揚げものアクラ
―民衆の音、贄を海辺で燃やす―

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アクラ7

トランスに汗滴りて音の渦

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遠くから、秘めし香りを

ある人のアドバイスである試みをしてみました。
今までアクションしてこなかった分野、映像です。
映像に音をつける仕事をすることはあるのに、今更自分を映像の中に登場させるなんて…
映画関係の友人が多々いるにも関わらず、かえって近すぎて、彼ら彼女たちには頼めないものなのですね。

パリ左岸6区、ジャコブ通りにある古書店 Librairie Alain BrieuxのExpositionにて。

Exposition Pivoine [芍薬]
video par Catherine Mabilat
photo par Yutaka Yamamoto

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芍薬の秘めし香りに憧れて

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風、海、楽器、リズム、植民地、色なき叫び

モーリシャス島の、あの碧き海に生きるものみなたちは、黒い涙の中にいる。
人類様の果てのない愚挙はいったどこまで続くのか。

色なき叫びが太平洋に、山に谷にうなだれていることを忘れないぞ。

人々の移動により楽器をも運んだ海流、風を憎む必要はない。

2020/8/12 下弦のopenradioはこちらからお聴きになれます。
インド洋に浮かぶ島々の音、バロックギターの音は時間軸を語る。
https://www.mixcloud.com/makinakano/2020812-waning-moon/

00) Julot (orchestre Arlanda)
01) Soul sock Sega (Eric Nelson&les features of life)
02) Petit fleur aimée (Georges Fourcade)
03) P’tit créole les hauts (Pierrette Payet avec Club Rythmique)
04) Partie de chaconne en ut majeur (Rolf Lislevand)
05) Mimi (¡Cubanismo!)

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インド洋に浮かぶ島々の音楽アーカイブTAKAMBAレーベル

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島の子等心に色を失くし夏

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祈りの共鳴が民衆性を生む姿

عيد الأضحى イード・アル=アドハー 犠牲祭の終日を迎える満月の宵。

イスラム社会における真の慈善の実践とは、贄としてさばいた肉をまずは飢えた貧しい人々に与え、その残りを親族、友人と食すとコーランにあるそうだ。

女の子たちがユーユーで恍惚を導き、手拍子とダフがシンクロすれば、音楽のあるその空間は、祈りの共鳴が民衆性を生む姿そのものとなる。

openradio 2020/8/4 今宵満月の放送はこちらからお聴きになれます。
https://www.mixcloud.com/makinakano/openradio202084-full-moon/

1) Habina (Rachid Taha)
2) Lila (Titi Robin)
3) Hiji Catetan (Oldiah Hadidjah&Jugala Jaipongan)
4) Amidinine (Toumast)
5) Ach Adami (Rachid Taha)

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楽師の役割とはこういうことだ

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カスバ

雲の峰死を祝ひとし今日生きる

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アラファト山と犠牲祭

イード・アル=アドハー

ヒジュラ暦の12月10日から4日間にわたって行なわれる祝いの日。
メッカへの毎年恒例の巡礼においてアラファト山を降りる日の翌日=最終日。
巡礼者は動物を犠牲に捧げる。
これに合わせてイスラム世界では各家庭でいっせいに犠牲を屠(ほふ)る。

人々の祈りは、その日を迎える時、他者への、いや他者という存在によって内と外が自然(山、海、動植物、水、土…)と一体となり、それはある種のトランス的感覚を他者と味わうということかもしれない。

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屠り犠牲となるのは往々にして羊だ

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夏の月贄を祝ひて死を巡る

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1860年/1920年

ピカソ美術館の裏にある、サックスの楽器修理屋さんは、通りに面して扉はなく、
ガラス窓をノックし、店主が建物の大きな扉を開けてくれることによって、入ることができます。
Guyが倉庫から次から次へと出してくれるその楽器たちは、ヴィンテージものばかり。
一番古い物で1860年のメタルクラリネットが!
そしてなんといっても1920年のドイツのWorld社のサックスが….!!!
アメリカ製のクラリネット、サックスは欧州からの移民たちが作ったものだそうです。
そう、移動によって楽器の歴史がみえてくるのです。
そして、音楽の存在も然り。

人間の移動とは、音楽の変容を意味します。

2年前、四谷にある老舗ジャズ喫茶いーぐるで行った講演「ジャズの変容」を元に、
黒い大西洋とジャズ、ハーフブリード、移動と音楽、楽器をキーワードに、
ただいま執筆中です!(300頁、いくかな…)

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眠っていた楽器に息を吹き込む魔術師、パリで一番古い楽器修理屋さんのGuy。

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モンマルトルにあるギター工房。
1800年代のバロックギター。
こちらはスペイン人御歳80歳のリベルトさん!

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一人アートインレジデンスは音楽と猫と

夏の時間は静寂をまとう。
猫のお世話を名目に、音楽の宝庫のようなお宅に滞在することになりました。
彼らは一路海辺へヴァカンスへ。
一人アートインレジデンスのようなこの空間で、残りのソロアルバム制作続行となります。

屋内での練習、屋外での演奏、急遽の仕事、このインプット・アウトプットのバランスが、予期せぬ夏の到来となる。
クラッシックから実験音楽、古楽からレゲエ、バルバラからカメルーン、コンゴ、南米から徹底ジャズのレコード。
そして中上健次の「枯木灘」日本語版との再会。

2020/7/27 上弦のopenradioはこちらから、
バロック、バッハ、11世紀の歌声、Ray Guerraのギター、雨の中にきくアップライトのピアノの音をどうぞ
https://www.mixcloud.com/makinakano/openradio2020727-waxing-moon/

0) Gaultier Sarabande Ou Chaconne 
1) Bach Violin Sonata No.2 in A BWV 1015 Andante Un Poco
2) Garsenda, Gui de Cavaillon (Jordi Savall)
3) Son Homenaje (Rey Guerra)
4) The Tourist (Gonzales)
5) Ella y Yo (Rey Guerra)

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ときどき猫が

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孤独にレジデンス、時々猫が参加

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庭のバラも第2期の芳香を放つ

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バカンスやパリに残るる静寂かな

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モノクロの芍薬の世界で

写真家のYutaka Yamamotoさんの個展がパリで行われています。
その場所とは元々医薬実験のラボラトリーで現在は古書店・骨董店となっている、ジャコブ通りのLibrairie Alain Brieux。

異次元にトリップしたようなこの空間で、個展中の作品の中での演奏となりました。
中途飛び入りでテナーサックス奏者が参加したり、Yutakaさんもクラリネットで参加したり。
文化人類学的話、バイクの話でオーナーと意気投合。
来週、この空間でおもしろい映像を撮ることとなりました。
さて、モノクロの芍薬の世界にどんな音が生まれるでしょうか。

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個展は7月31日まで 48 rue de Jacob Paris 75006 / Librairie Alain Brieux

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グラフィックデザイナーだったが今は写真家 Y.Yamamoto

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写真家の方々多々来廊。Mr.Miyamotoさんによるワンショットを。

ヴァカンスのパリに一音奏でをり

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月なき新月今宵の空、彗星みた?

ペルーのアフロビート、ジャコ・パストリアス、ミッシェル・ペトルチアーニ、夭折した二人の天才、そしてポルトガルとアルゼンチンの逢瀬。

予想外だらけの、どんな夏が始まろうとしているのでしょうか。
2020/7/21 新月のopenradioの放送はこちらからご試聴いただけます。

https://www.mixcloud.com/makinakano/openradio20200721-new-moon/

1) Milonga Gris (Tatiana Parra & Andrés Beeuwsaert)
2) Guatabo (NOVALIMA)
3) Portrait of Tracy (Jaco Pastorius)
4) Okonkolé Y Trompa (Jaco Pastorius)
5) Sometime Ago (Michel & Tony Petrucciani)
6) Jardim (Tatiana Parra & Andrés Beeuwsaert)

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風吹けば月なき新月夏始む

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夏の白さ toute blanche

春なきごとくの外出規制の時間から一転し、フランスはバカンスモード120%で山に海に体感距離を保ちながらの時を過ごしているようです。
といっても今日から発令されたのは、公共の場でのマスク着用の義務。
罰金は135ユーロ。

急遽の演奏はこのところ頻繁にあり、1週間前、3日前の依頼なんてこともあり。
リハをして、いざ舞台に立てば、音が空高くへ飛び立つ瞬間に大げさですが、恍惚さえ覚えます。

春はどこかに、今夏を迎え白さをみるは、過ぎし季節のあの白さとはまた違う儚さを感じる。
そう思うのはわたしだけでしょうか。

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この蟻をみていると、熊谷守一を思わずにはいられません。

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柏紫陽花に似ているものの種類はちがう。

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この時期はなんといっても陽が透ける光の花弁、立葵。

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屋外での演奏は可。着席中はマスクをはずしてもいいとのこと。

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光浴び白き衣の増えし夏

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鈴木大拙 ◯ △ □

数年前、ミヤケマイさんというアーティストの作品の中での演奏をした際のこと。
場所は金沢21世紀美術館の庭。
実は演奏がこの地にきた目的ではなく、鈴木大拙の生まれたその空間に行くことになっていたのだ、と感じたものです。

蒸す芝生の上での演奏から、大拙の精神が体現されているようなあの空間へ。
水面をすべり吹く風が今でも懐かしいのです。
土地に吹く風を、どこか異なる土地でまた感じることはできるでしょうか。

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色不異空

社会は⬜︎? 山は△ 心は◯く

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小暑朝7時下弦

朝4時から登りはじめ、お目見えした月は半月。
今は行くこと叶いませんが、思い出の中にある、
南半球のある山と、月の姿。
わたしたちは今、想像の中の旅へ。そこに音楽が鳴っていたらどんな音でしょうか。

鬼籍に入ったEnnio Morricone、Charlie Haden, John Taylor…
内戦により消滅してしまったウガンダはNyoro・Ankole族のパーカッションの音色を、コートジボワールの歌声を、イギリスのピアノの音をどうぞお聞きください。

2020/7/13 Waning Moon mixcloudでの試聴はこちらから→
hhttps://www.mixcloud.com/makinakano/openradio2020713-waning-moon/

00) Cinema Paradiso (Pat Metheny/Charlie Haden)
01) The Last Time I Saw Richard (Joni Mitchell)
02) Kyuma (Royal Entenga Drummers Uganda)
03) Tunga Nyuma (Bachir Sanogo)
04) Vaguely Asian (John Taylor)
05) Memory (Tom Misch)

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半月を朝日の中に見る小暑

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アナログなんです

この時代にここまでアナログでやり通すというのも大変稀だと思います。
楽譜ソフト、ファイナルで入力するも、結果的に譜面台に置く楽譜はこんな手書き+パートを切っては貼る、という尋常ではない2020年の夏。
今までせっかちに思ったらすぐアクションでことを進めてきましたが、それにより周りの人々を振り回してきたことも事実。
ちょっとクールダウンでゆっくり事を進めることのできる今の時間を享受しています。
不思議と焦りはなく、なぜなら「これからが今までを決める」という座右の銘を見つけてしまったからかもしれません。

「これからが今までを決める」?

禅問答のようでもありますね。

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電気は使うものの、こちらもアナログ操作ではあります。

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比べちゃいけないのですが、シェーンベルグの楽譜も然り。

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音列の並ぶ夜中に夏の月

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