Archive pour 音楽 musique

板子一枚下は地獄 新年祈りのかたち

虚無に満ちあふれるこの時勢。
何望むでもなく、しかしこの村の人々は、ただただ五穀豊穣を、
あるいは土地柄海上安全を祈りとし、
年の始め1月2日に海の神さんへ三番叟を捧げる。
何年も何百年も受け継がれし人形の、お面が入った重箱の中身を、
それを抱える爺さんに尋ねれば、
「知らぬほうがいいものよ」
とけたけた笑いながらの返答。

今日喰うものがあり、海穏やかな、しかしそれ以外に何もない、
豊かな生きる営みが、伊勢志摩は安乗という漁村にある。 

初舞や凪の応じて三番叟

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いざ海へ

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祝詞、玉串奉奠と続き

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父尉の舞

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鼓に笛の音も、空に舞ふ

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ムッシューサティ、いよいよ立候補でしょうか

時勢ざわざわする中、13日の地方選挙の直前、
エリック・サティを街で度々見かけました。
SFIOから第三インターナショナルを経由し、
いよいよムッシューも立ち上がったのか!?!?
生誕・没後関係なくムッシューサティの精神はこの世に漂い続けてもらいたいです。
それは、安易な自由ではない表現を知るということ。

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11区の区役所前には候補者のポスターの反対側にて

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アルクイユ市は諸手を挙げて駅前にて

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寄稿したユリイカ1月臨時増刊号は今日パリに到着
冊子詳細は→http://www.seidosha.co.jp/index.php?9784791702992

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アポリネール / ヤナーチェク Apollinaire/Janáček

アポリネールの生涯を描いたドキュメンタリー映画の音楽を制作中。
音楽となるべく音の粒は今パリで舞いはじめている。
監督からの依頼はヤナーチェクにインスパイアされた音を、
Ky à la Janáček Kyヤナーチェク風といったところか。

ノートルダム寺院にもエッフェル塔にも、人はまばら、のパリで、
アポリネールの「見る詩」を街の壁に貼る、といった撮影の試み。
それは彼の作品思念に呼応するため。
ヤナーチェクの作品で圧倒的に魅力を覚えるのは
「草かげの小径にて-言葉なく-Sur un sentier broussailleux-Sans paroles-」
二人とも、第一次大戦を生きた人間で、
一人は戦後、一人は大戦の終焉と同時に亡くなる。

時勢の影響を常にうけながら、それでも人々は音楽を愛でていたと思う。
もしかしたらそれはある希望であり、ある治癒なのかもしれない。

彼ら同様第一次大戦を生き、その後レベティコの女王として生涯歌いきった
ローザ・エスケナージからの言葉を。

Je dois mon corps à la terre noire,
mon âme au messager des morts,
et à mon amour je dois ma vie présente.
- Róza Eskenázy (1890-1980)

黒き地に躰をあずけ伝へしは我が魂を死者に送りぬ
(訳:仲野麻紀)

———————————————-

冬の雨音は言葉に寄り添ひて

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サイクス・ピコ協定による国境 食べる生きる

そして、それでも日常生活は、続くのですね。
様々な戦渦で生きる人々は、毎日毎日唸る空爆のもとで、
女はじゃがいもや小麦粉を求め、子等は道に落ちているモノで遊び、
そして…男は…。
このような想像はどこからくるのでしょう。
四の五の言わず私たちは、今日も「食べる」ことによって生きている、
他者も同様に日常の延長として「生きている」
という事実からです。

犠牲者への悼みとは別の次元で、わたしたちに残され、課せられたことがある。
それは、考えるということ。
サイクス・ピコ協定から派生し今に至るそれを、考えることを、
日常にしたい。

招かれし神帰月人は逝く
神帰月(かみかえりづき)は11月の意味、冬の季語。

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一番のメトロ乗換駅であるシャトレ。そう、土曜日の夜に人はもう外出しない。

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しかしながら唯一残された日常として、音楽をします。
しかしここはもう公共の場ではなく、 »自己判断 »に委ねられた場所での録音。

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そしてモロッコから、こんにちは

日本での演奏を終え、フランス組、レバノン組それぞれの地へと帰り、
日本組は最終日公演東京根岸の下町から、西へ西へとモロッコは
エッサウィラへ、アシュラ祭りへ趣いた次第。
Good Bye Schlöndorff を各地で協力していただいた皆様、
来場いただいた皆様、ありがとうございました。

メディナの路地で児等が、タリージャという、
陶器と山羊の皮でできた太鼓を叩き、
モロッコ各地で使われる何万個というこの太鼓はこの日、割られる。
それは、土と皮でできた楽器の再生を次の年に残し、再びお母さんたちが作る、
楽器の運命。
来年も、そして今いるこの子ども達が大人になって、
また子ども達に与える様に、楽器を通して人の営みは続くのだ。

カスバゆく秋意を揺らす太鼓の音

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イスラム暦新年から10日目、モロッコのアシュラ祭では
子ども達がタリージャを叩く

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孤児院ではアイサワ(スーフィー教団)が奉仕演奏

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エッサウィラ、老夫婦が港に佇むという現実。
その横でHassan Hakmounが撮る映画という虚構。

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数ある中から鳴りのいいタリージャを選ぶ

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レバノンへ、さようなら

なぜ「グッドバイ・シュレンドルフ」=グッドバイなのですか?
計3回の講演後の質疑応答の中で、もっとも素朴な質問が印象に残る。

「なぜなら、シュレンドルフがベイルートで撮影していた間は、
内戦が停戦になっていたのです。
撮影クルーが街から去ってしまった同時に戦争は再開されました
=よって、この作品のタイトルは、 »さらば、シュレンドルフ »なのです。」

これが今回の公演での大きなメッセージだったとは…
山形国際ドキュメンタリー映画祭公演後の反応。
それは映画をつくる側からの多くの意見を得る事により、
なぜワエルがシュレンドルフのこの映画を使い、
過去に吹き込まれカセットテープと合わせて作品をつくったのか、
改めて理解できた次第。

國學院大学での講演の報告書にはこうあります。

「撮影の数百メートル先では本当の戦闘が行われている最中の撮影で、
当地のレバノン人が見れば映像の虚構が皮肉としか見えないとのことです。」

しかし、これこそがシュレンドルフ監督の、
各々の生きる役割を社会に反映させる方法なのです。

そう、映画のタイトルである「偽造者」とは

・映画の中の主人公 (ベイルートを取材するジャーナリスト)
・虚構の映画(しかし撮影場所はリアル)を創る映画監督
・当事者ではない、わたしたち

今宵一夜がベイルートになる空間へ、ようこそ!

10月13日(火)19:30 open 20:00 start
SuperDeluxe 東京都港区西麻布3丁目1-25
前売り3000円 当日3500円 (学生1000円)

1部:Good Bye schlondorff
2部:Ky [キィ]
なんと、20~30年代のアラブ音楽音源でワエルによるDJ!

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講演の様子

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山形国際ドキュメンタリー映画祭開演前のチェック。
開場は地べたに座る若者多々、満員御礼感謝。

難民を乗せる船間の天高し

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われら逆行族

えっ?
ハイレゾ音源配信、App Storeで買うのが今や常識でしょう!?

わしら逆行しております。
わしらはレバノンでカセットテープを作りました。
その中身はデジタルとアコースティックで織り成す音楽です。
80年代のベイルートの爆撃音、家で怯える人々の、声。
Kinectによる音が重なり、ウードが鳴く。

明日、ワエルはこのカセットを持って、レバノンを発ちます。

あっ、そういえばソニーはカセット簡易再生機の生産を昨年中止したような…?
ものは大事に使いましょうね。

あっ、限定100本です。

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レバノンの若手アーティスト

出自、そして選択の余地のない成長過程に必要な環境。
それは運命なのだろうか。
ならば彼らにとって環境である国とは何なのだろう?
それは、「家族」だという。
国家ではなく、祖国とは「家族」のことを指す、と
先日ディアスポラとしてアメリカで幼少期を過ごしたベーシストが語ってくれた。

この数年レバノン人アーティストとの関わりを軸に、
このレバノンという国の特異性を肌身で感じでいる。
アイデンティティーに言語を含むか含まないか、
それも環境によっての母国語のレベルはあるだろうが、
普通に3カ国語を操る彼らにとって、
国の存在、あるいはシーア派とスンニ派の許されぬ結婚、
国民の半分がキリスト教である現実を前にして、
異民族という形での形式的共存が認められぬ中で、今を生きる人々は、
表現というフィルターを通して、この地を知らぬ私たちに現実を伝えてくれる。
この表現という事象をアートと呼んではいけないのだろうか?

皮肉も一杯、哀愁も一杯、映画も音楽も大好き、
フェイルーズの面影に美味いオリーブを頬張りながら、
旨いレバノン料理を作るお母さんの隣で過ごす、
祖国という概念を、宗教という概念をどこかに置いて、
ただその土地に生きる彼らの姿が、まぶしい。

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Quartier Paris 夏のパリ・アートフェスにてのパフォーマンスは、
エジプト映画からの映像と音のリミックス、で楽しませてくれた、
Rayess BekことWael Koudaihと、ビジュアルアーティスト、La Mirza

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レバノンを代表するラッパー、Rayess Bekはこの10月に来日します。
現詳細は→http://openmusic.kyweb.fr/openmusic.jp.net/Good_Bye_Schlondorff.html

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音を見立てる

Drome地方にある「禅の庭」での演奏会は、遠くは京都から庭師が、
そして、我らふらんす吟行俳句会とパリ短歌会の同志の参加で、
Erik Borjaさんの庭は賑やかに。
そして、南仏の庭の大地と空に、音は広がったのでした。
耳に聴こえてくる音は、それこそ聴く人の内的見立てによって、
なに様にも成れる様です。
だから、この庭で演奏するということは、演奏家の鳴らす音が、
あるいは奏者個人の奏でる音という我を
どこかにやってしまうことができる、
例えば原罪を和らげてくれる様なことかも知れないですね。
そして、それは音の先に宇宙がある、という希望かもしれません。

禅庭や見えきしかたち風薫る   佳
鳴きやんでまた鳴く七日蝉時雨  麻紀
鍵穴の奥の十字架暑気払ひ    崇
せせらぎのさやかにひびく禅の庭 なをみ
もろこしの花連山の影を背に   克洋 

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睡蓮の池のまわりにただよう音

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イゼール河を清水の護りとして鳥居の立つ横に、各々に庭を演奏した奏者が集合

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枯山水から下る階段庭園には、Ky

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父上はアルジェリア人のフルート奏者アミナと。鳥のような彼女の音のささやき

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演奏後は、Erikさんのドメインclairmontsのシャルドネの白で。お疲れ様!
http://www.cavedesclairmonts.com/

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ラジャスタンからブルターニュへ

7世代に渡るシタール奏者として、また家族全員が演奏一家であり、
おそらく田森雅一氏の研究「近代インドにおける古典音楽の社会的世界とその変容 」
にも登場するであろう、移動する演奏者として
ラジャスタンとヨーロッパを行き来している、Amanat Ali Kawa。
中世の頃から漁村であるBilliersというブルターニュにある村でのフェス、
Moul Stockは今年いよいよ10年目。
500人近いこの村の人々がパリに、あるいはラジャスタンに行く不可能性は明白。
だから、4人の演奏者・歌い手は、ベルギー、ドイツ、フランス、ラジャスタンから、
今日この村に合流し、昼は村人の庭、そして夜はタブラとシタールのDUOから
徐々に盛り上がる音世界を披露してくれた。
当のわたしは、毎年演奏する側で参加しているが、今年は彼ら演奏家のお世話、
そしてエプロンをかぶって、
村人とブルターニュのビールを売る喜び、
ブルターニュ産の食べ物を作るよろこび、を経験。
地方に生きるこのシンプルな共同体に、多いに拍手!
 
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カルタールを奏でるサヴァン氏とハーモニウムのワヒッド氏

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この村フェスティバルの醍醐味、子供たちがかぶりつきで聴き入る!

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地元で採れた白インゲンを煮込む。5月の牡蠣はLaitierというミルク風味。

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お疲れさま!

夏きざす芝生に子等と音遊び

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ジャパトラと着物でsax

ジャパトラとは、二十五絃箏とお囃子、墨絵に語りというフォーマットで
民話、神話、日本の昔話を繰り広げるパフォーマンス集団
Japan traditional Arts Academyの略。
http://tomoyanakai.com/jtaa/
パリ、マドリード、バルセロナ、ローマと演奏を行なった彼らの姿に拍手。
それは、移動も然ることながら、奏者にとっては運命共同体である楽器の移動
その回数に、毎回の不安と苛立ちを見せず舞台に挑む姿。
各国の言葉で挨拶をし、会場の人々と談話する姿。
中国の筆、とフランス語に訳される墨絵の何たるかを、
参加者と行なう実技で体得する姿。
「異文化交流の〜」という言い古されたそれに一蹴りするに至る。
なぜなら、この場合、交流ではなく、両者真剣勝負だから。
急遽saxでの参加にあたり、事前の一人リハで譜面を頭に叩き込むも無念。
Gongにパーカッション、サックスにクラリネットを二つの手で操るも、
なぜに足を使えぬものかと歯を噛む思い。
しかし始めて着物をきて演奏する醍醐味を、味わった次第。

それにしても、女の演奏者はなんとも衣装に気をつかうことか。
サックスが華となり主役であるからには、ああ、私は黒子(黒衣)になりたい。

汗みどろ楽屋に着物脱ぎ滑す

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ジャパトラ番外編 Ky+中井智弥

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パリ日本文化会館の墨絵講座にて

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袖を連ねて着物女

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南仏・Erik Borjaの日本庭園

オブニー784号の特集で取材した南仏の日本庭園「Jardin Zen」は、
自然を見立てることを日本庭園の基本におきながらも、
ひたすらに「観る」ことにより、ものの本質から観る者の観念を取る
この修行のような行為を経て、彼の庭は「禅の庭」と名付けられた。
77年の京都の数十カ所におよぶ日本庭園訪問依頼、
元々造形作家であるがゆえに、彼にとっての作庭は芸術表現になる。
ひたすら謙虚に、プリンシパルのある、アーティスト。
そして真の食いしん坊は、御歳74歳にして毎日うまいごはんを自分で作っている。
アルジェリアで生まれ帰仏した彼はまた、真のピエノワールでもあり、
青春時代に得た、お母さんたちのそばで覚えた料理の数々。
アルジェリアのユダヤ人達のお祝い料理の面白さは、また格別の話だった。

7月5日には、この3ヘクタールある「禅の庭」にてKyのコンサートが開催されます。
自然の音と、楽器の音が庭の中にどのように漂うのか、
そして聴衆のみなさんと庭を共に歩きながら奏でる音はどこに飛んで行くのか。
心がどきどきします。

さて、彼のレシピからひとつ拝借。「真鱈のサルティン・ボッカ風」

-鱈を人数分に切り、塩胡椒、小麦粉をまぶしてオリーズオイルで焼き色を付け、
白ワインで軽くフランベ。
-グラタン皿に鱈を並べてサフランを振りかける。
-生ハムを鱈の上にのせ、オーブンで15分。

フランス料理では海のものと肉を一つの料理の中に入れることは
あまりしないけれど、真鱈の淡白な味と、まぶした小麦粉に生ハムの旨味が
染みいる、うまさ。

ovniの記事はこちらから→www.ovninavi.com/784sp

禅庭や小さな宇宙春の匂

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枯山水にインスピレーションを受けて作った庭に佇むエリックさん。

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南仏の陽光が入る台所は気持ちのよいものだ。

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サフランが鱈の白身に栄える。

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アシスタントの家族、皆で囲む食卓というしあわせ。

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路上演奏・パリ日本館

日本から届いたCDは、高木元輝さんと加古隆さん率いるカルテット76年の録音。
ユニバーサルから再版されたこの作品は、時期を今にして春たけなわの4月に
録音されたそうだ。ものみな芽吹く、今に。

2015年のパリの街角、サンジェルマンデュプレでは二人の男がピアノを弾いている。
音は時空を越えて、今日もどこかで誰かが奏でる、聴いている。
そういう世界がわたしたちには、あるようだ。

清明に包まれし音の巴里の街

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価値とはブランドロゴにあるのか

ある依頼が、あるイベントの1週間前にあり、こういう間際の依頼は仕事がら
よくあるのですが、ある難関を越えられれば引き受けることができる、と思い、
師走の賑々しさと忙しさに押されて、ある挑戦を。

それは、韓国人アーティストMunGi YANG氏の「DE LUXURY STONE」という、
石にブランドロゴを刻んだ作品を持ってフランス国立近代美術館、
通称ポンピドゥー・センターの広場をファッションショー会場に見立て、
野外で演奏するというもの。

ブランドロゴマークが刻まれた石の鞄を持って歩くモデルさんも大変だけれど、
極寒パリ野外で一人で吹くという、これが »ある »挑戦としてあるわけで。
指はかじかむ、歩きながら吹く、金属でできたサックスは寒さで音程が
おかしくなる。とまあ挑戦に見合う条件そして状況。
しかしながらパフォーマンスを見入る人、行き交う人からの反応、
なによりパリ大学で学ぶ韓国の学生やミュージシャンと知りあいになれたことの
喜びは大きなもの。
特に韓国の伝統楽器、大笒テグム奏者 InBo LEEとの出会いを、
大切にしたいものだ。

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ポンピドゥー・センター広場での演奏を終え、ストラヴィンスキー広場に移る

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ルイ・ヴィトン、モノグラム・ヴェルニのパロディ!!

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全27公演、ありがとうございました!

今秋ツアーを応援いただきありがとうございました。
既に数週間経ってしまった今頃になってのお礼だなんて、師走も迫るというのに…。
今回も各地の頼もしいほどの生きる力に感激。
上越は100年を迎える世界館を守り、盛り上げる、力。
秋田の学生さんたちが持っている好奇心の眼差し、
おずおずと、しかし個と個になると発揮する、力。
福島は飯野町に覚悟を決め、先祖を守り抜く、力。
北海道の山との共生、海との交わる、力。
静岡の山寺承元寺住職の、鈴木大拙の英語講義を日本語訳にする、力。
名古屋のアートと生きる過程を同次元で展開する、力。
富士山周辺はやはりそのエネルギー自体との共存を日々のこととする、力。
まだまだまだありますが….
真の交流とは、人が動いてなんぼのもん。
ともあれこれら土地と人々が生む力、との出会いでした。

土地行けば寒ゆるみたるおふるまひ

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会津を抜けて霧の中の、これが磐梯山じゃ!

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秋田公立美術大学の学生たちに質問攻め、の演奏者

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「てさぐり」展覧会の会場を案内してくれる人は、視覚障害者の方々!
だから、鑑賞者も「てさぐり」なんだ!決して革新的ではない、これぞ必然的展覧会。

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井上信太(美術作家)・前田真二郎(映像作家)による未年計画 名古屋ひつじ物語
開催するヤマザキマザック美術館へ多いに一票!

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駿河に安国寺、今は承元寺、重松ご住職の英語での会話のひと時。

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女の細腕で樹を切り倒し植林する姿。ホタテ貝を大地に敷き詰め、向こうに見えるは洞爺湖。

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小さな窓から、世界を観る。

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残り7日で10公演!?

ツアー中の仕事は、一に連絡、二に洗濯、三四がなくて
五にキヨーレオピン投与。とまあ常軌を逸した今回の過酷ツアー(笑)最終版、
昨日は高田上越「世界館」へお越し下さったお客さまは、
北は秋田、東は富士山、海外からはフィンランド、と全国から
多くの方々がこの古きよき映画館に集まってくださいました。
深謝。
炭坑夫の映画では、彼ら自身で得てゆく労働条件改善の過程、
そして安全性の獲得。がメインとなり撮られているのですが、
これ、まさにKyのツアーにあてはまるわけで、
24時間労働(自分)+組合員(某ギター奏者)からはストライキ直前!(笑)

人生小波大波、出会いの結晶に、感謝。
まだまだ行きまっせ〜!ツアー士気は加速中。
残りの公演、お見逃し無く。

山々を越えて日本の冬浅し

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先日地震のあった長野北部を目指し…

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しなのは中野、中山晋平をたずねて。
この時代の日本に、楽譜+絵画本という豪華版があったのですね!

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うれしき高田の映画館、世界館での演奏。
ロビーで待つお客さんの入りもいい感じに

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ツアー二日目@軽井沢文化磁場

地方に行くと、驚くべく文化磁場に出会うものだ。
「油屋」さんと言えば、中山道信濃追分に在位する旅館で、
時代を越えて旅人を迎えてきた。
その場所は、今や「油や」文化磁場となり、もちろんそれは必然的であり、
しかし冬期はお休みするとのことで、11月3日は冬眠パーティー。
そこでKyも演奏で参加、という案配。
この場所が、いい。
回路には小さなギャラリーから本屋さん、猫ばかりを扱った「猫町カフェ」、
東京柳橋にある芸者歌手、市丸姐さんの日本家屋住居を
そっくりそのままギャラリーにしたlucite gallery。
そして二階はもちろん宿泊できる。
様々な作家たちが在宿し、旨い蕎麦を食べ、軽井沢の木々の中で
いくもの作品を編み出したことだろう。

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すぐ隣には堀辰雄の記念館

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ツアー前はいつも、徹夜録音+料理教室

ああ、成田空港に幾度お世話になっていることやら。
着陸する飛行機の中でいつも、ここで闘われた、ある現実を想像し、
そしてその結果にある滑走路を使う者としていつも、胸が傷み、しかし使い続けるという矛盾。
毎度おなじみ出発前はパリで徹夜録音をし、
(なぜかいつも映画関係の仕事はツアーが始まる直前に依頼が来るのだ)
音源をパソコンに詰め込んで、編集はツアーの合間に。

前々日の個人宅での料理教室はプロも主婦も食への興味溢れる4人と仲良く家庭料理を。
茶碗蒸しはやはり出汁が命。南蛮漬けはどこでも好評。
あとはお寿司などなどウケもいいものを。

さてさて、2014年のツアーがいよいよ始まり、
紅葉たけなわの河口湖の初日、それは色々な所から皆聴きに駆けつけてくれる。
感謝。

陽ののぼる国に辿りて秋を知る

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録音終了は朝5時終了。これから荷造り…

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木屋の包丁はよく切れるのです。

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白夜の国から緯度低き陽を追い求めて搭乗

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東京は、光に溢れきっているね

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子どもだってにんげんだもの~アシャラ祭~

« こども »も »おとな »と同じ音空間を共有できるのですよね。

イスラム暦の新年から数えて10日目の来週モロッコではアシャラ祭が始まります。
アシャラとはアラブ数字の10という意味。
アシャラの日の喜捨は、富を得た者は昨年の年間利益10% (地方によりますが)
を恵まれない人々に与える日でもあり、
だから道端、または商店などで施しが行なわれる。
毎年イスラム暦によって日が変わるけれど、収穫の時期である今年は
農作物で喜捨がおこなわれもする。
国家一員としての義務ではなく、自己に課すこの姿勢。
そこに宗教性をみるかどうかは別にしたとしても、やはり
イスラム教のこの喜捨の精神の清々しさ、
これこそ人類の共同体としての姿ではなかろうか。

さて、エッサウィラではこの日は子どもたちのタリージャデビューの日でもある。
タリージャとは素焼きの筒に子山羊の皮を張り、同時に糸も張る。
そうする事により »ビリビリ »というさわりの音が鳴り響く仕組み。
道端で子どもたちがこの打楽器を叩く姿に、音世界とその民族の伝授による
深淵な世界を見ることができます。

さて、昨日のアラブ世界研究所9階 (実はここ、パリの景観を観る穴場スポットです)
での演奏は、主に子ども教育を対象とした昼の公演。
スーフィー教団の音楽とは、また楽器の紹介などなど。
赤ちゃんもいれば幼稚園生、小学校、中学校。みな親御さんに連れられて興味津々。
でもこの公演の主題に対し ”子どもむけではない” などと誰が決められましょう。
子ども向けに”ディズニー”やら”流行の曲 » ???
ちゃんちゃらおかしいですね。
ということで、今日もまた、なんら差別無く皆が、音世界に浸ったのでした。

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慣れないフランス語で一生懸命スーフィー神秘主義のことを話す、
タリージャ奏者、ハッサンと一生懸命耳を傾ける子等たち

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もちろん伝統的な曲では演者そして観客が共に踊ります

子等もまた音の飛礫に秋の声

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モロッコのユダヤ人

15/8 拍子のリズムがタリージャ、ヘレーズによって刻まれる瞬間、
拍子の頭を探し、メロディーの頭を探し、という感覚はなくなるようです。
ただただリズムに心身共委ねて、感覚の中に何かが目覚めたとき、
自然と舞台前方で叩くリズム隊と目が合い、何百年続く »治癒の音楽”と
呼ばれる神秘主義スーフィー教団Hamdchaに伝わるそのメロディーが自然と楽器を
通してでてくるのでした。そして歌い手サラの声が、メロディーに、重なる。
とまあやはりその音を聴かねば伝わらぬこと多々ですが…

またもや舞台の上では、やはり音の神さんが降りる瞬間多々で、
なんど涙が頬をつつったことか。お恥ずかしい。
例えば、 »Bibi Louya »という曲はリーダーであるYoramによるアレジン。
モロッコ組は激しさを抑えたリズムを淡々と叩く。
この曲が始まった瞬間、突然涙が目に溢れた。
本番である今日の今日までYoramはこの曲の由来を楽士達には話さず、
しかし、この曲はユダヤに伝わるメロディーなのだという。

観客に向けこの曲のことを説明した後、私は彼の心の奥にあるユダヤ人である
という »何か »神聖たる想いを見た気がする。
そう、彼はモロッコ人でありユダヤ人であり、イタリア人であり、そして今、
フランス人なのだ。だからこそ »ルーツ »を求める彼の想いは
音楽に投影されているのだ。

信心深いモロッコ人スーフィー教団の楽士を目の前にし、
また彼らと共に限りなくイスラムに基づく伝統的な音楽、
そして実験的な音楽を追求している彼の、この時自身の出自を音楽に託す彼の姿勢が
一気に理解できた。

今日はいよいよアラブ世界研究所での演奏、ヤンラ!!

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演奏前の楽士(Hamdchaの衣装ではなく、みな各々の伝統的モロッコの服で)

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Herrezヘレーズの皮は山羊、
太陽がでていないため人工光で皮を乾かし張りのある音に

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