Archive pour 音楽 musique

循環呼吸の秘-Jacque Coursilの死-

サックスの演奏方法としてある循環呼吸。
その術を教えてくださったのは、ジャック・クルシルとエヴァン・パーカーです。
ーーーーJacque Coursilが逝去した。
トランペット奏者であり、言語学・数理論理学の研究者。
マルティニークとしての同一性、西洋としての同一性。
その間にあるのは植民地、そしてExoduses…
出自となるアイデンティティーを、遠きそして近き眼差しで考察し、音世界と現世界の道を往来した男。

目の前で教えていただいたこのテクニックとは、循環呼吸により生まれる音の無限のあり方を可能にする、無限の呼吸ではなく、この息継ぎをしなくとも音が鳴り続けることにより、音が無の世界になる、ということでした。

「循環呼吸での演奏は、隣近所からの騒音問題の解決方法となりますよ」
とおちゃめなジョークに笑ったものです。
「人間の耳は、鳴り続ける音を無音にする能力がありますから。」
そして、ステーヴ・ライヒの世界同じく、音の連なりが終わる時、私たち聞くものはその時初めて、音楽という魔法の時空間にいたと、気がつくのです。

彼の最後の作品は「涙の道-Trails of Tears-」という。
ジャック….ありがとう。
故郷カリブの海へ、安らかに……

彼の音楽の妙を的確に表しているブログはこちら
https://musou-an.wixsite.com/spirit-fragment/single-post/2016/03/02/%E3%80%8C%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%83%AB%E3%80%8D%E3%80%9C%E6%8A%B5%E6%8A%97%E3%81%A8%E6%85%88%E6%82%B2%E3%81%A8%E3%81%97%E3%81%A6%E5%91%BB%E3%81%8Fcreolization

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砂糖鳥は孤高に鳴く

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六月尽カリブの海へ今日眠る

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Lily My Love

好きな花は何ですか?
色々な思い出がその香りと蘇る百合の花。
今宵6月上弦のopenradioの放送は、百合づくしです!

試聴はこちらかどうぞ。
https://www.mixcloud.com/makinakano/2020628-waxing-moon/

1) Lily (Pink Martini)
2) Lillie (Virginie Capizzi)
3) Lilium Maculatum Thunb (Shin Sasakubo)
4) Lily (Fere Eyo’Nle Brasse Band & Lionel Suqrez for Pierre Perret)

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部屋に百合はできる限り欠かしません。

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ポキっと折れた一輪が咲き始めたその夜、ある男が死に至った知らせを受けた。

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百合の名前のワインもあります。

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ニワシロユリは、野生の百合。
目眩がする香りです。

たくさんの想い出の中に百合の香

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楽器のお医者さん

心身のためのお医者さんがいると同じように、演奏家には楽器のお医者さんもいます。
かれこれ18年お世話になっているマリアンヌさんは、私が使っている1920年代のひねくれサックスConnのことを熟知してくれて、いつもピンチを救ってくれます。
疲労困憊のこの楽器が、彼女の手によって、また少し元気を取り戻しました。

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女性のリペア兼お店は、ブティックのような趣。

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修理につかう道具の形はおもしろい。

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サックスを分解するとこうなります。

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初夏はやっぱりジェラートで始まります

15度から28度へ。
それでも湿気はないので、心地のよいパリの初夏は、それでもジェラートを必要とします。
レッスンも再開し、色々な人生模様の中、やっぱりCafeの存在に救われるものです。

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もちろんトリプルでね。

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みんな人生は、 色々あるね。

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パリの喧騒の中、アパートに入った時の静寂が、好き。

冷んやりと夏の階段昇りをり

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夏至新月無月至上

空は無に限りなく、すっからかんだけれども潔い夏至の一日。

今宵2020年6月21日、120回目を迎えるOPENRADIOの放送は
アンゴラ、日本、ブルンジ、英国の人々のささやきを…
今宵もどこか遠くに鳴る音楽が耳元に届きますように。
https://www.mixcloud.com/makinakano/openradio2020621-new-moon/))

0) Passage (Maki Nakano)
1) Kianje (Bonga)
2) Pilea Moon Valley (Akira Iijima)
3) Lord Gregory (Sam Lee)
4) Umuduli E Canto (trad:Burundi)
5) Johnny O’the brine (Sam Lee)

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セーヌ河で一番好きな橋は、トゥールネル橋。
パリの守護神聖ジュンネビエーヌはPaul Landowskiによるもの。

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コレージュドフランスの中庭の空は、溢れる知識の果てに無の境地をみせてくれる。

無の空と至上の時は夏至となり

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指は壊れるためにあるのでしょうか

昨年飛行機に乗る直前に転んで指を骨折。
滑稽最たる結果、コンサートのキャンセルをする無責任さ。
そして今年、同じ指を突き指するという愚挙。
ソロアルバムのレコーディング直前にです。
笑ってしまうのですが、これも現実。
夏のヴァカンス返上となりそうです。
山も、海もお預けでスタジオ籠りの予感。

これでも一応、サックス奏者です。

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最近、指が痛いなあ、と病院に行ったら突き指との診断…

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指の骨折、1カ月間のたまらない痛さ!

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山と海の音楽

伊勢志摩、故郷の山と海に思いを馳せて、山の音楽、海の音楽をセレクト。
地勢はわたしたちの存在の根本を呼び覚ましてくれます。
湿る空気に少しの風を、ギリシャ、アルゼンチン、フランス、アメリカから…
2020年6月13日下弦のopenradioの放送はこちらから
https://www.mixcloud.com/makinakano/openradio2020613-waning-moon/))

1) Mount Athos (Stephane Tsapis)
2) Flex-Able leftovers (Steve Vai)
3) Alfonsina Y el mer (Cybele Castriadis/Orestis Kalampaliskis)
4) Sea & sky (Dasty Springfield)
5) Una Canción En La Montaña (Atahualpa Yupanqui)

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山から海を望む。どこの山かは、内緒ね。

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当方潜る人種なので、海の写真はたくさん思い出の中にしまってあります。

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登る人間でもあります。

fichier mov レユニオン島の山は5時間登山の果てにみるインド洋。

山と海間に生きて今日の風

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Ben Monder 影の中にある一点の光

 世に言うマイナーといわれる音楽の分野があるとして、当の本人は別にマイナーだろうがメジャーだろうが気にしていない節があります。
音楽をやるのみ。
たとえDavid Bowieのアルバムでギターを演奏しようが、ECMレーベルから作品をだそうが、彼は彼のダークな世界の中で彼自身の音を奏でています。

彼の楽曲、演奏を聴けば聴くほど、その非可逆リズムや十二音技法、モートン・フェルドマン影響下にある音の静寂からポリ(フォニー、リズム、…etc)を綱渡りするようであり、無の境地の中に音を綴るあの世界にノックアウト。
ドラムとの絡みは演奏者との関係性がそうさせるのか、経験値なのか…

分析するほどの力をわたしは持ち合わせていませんが、それでもBen Monderの音楽に魅了されて20年が経とうとしています。

日本でもその筋に愛されていることがわかるサイト
https://untitledmedley.com/2017/10/12/all-about-ben-monder/

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波のなき一隻の影夏の浜

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さくらんぼの実る頃

1871年労働革命として樹立したパリ・コミューン。
軍との激しい闘いの中、立て篭もる人々を、さくらんの籠を携え看護をした
ルイーズへ捧げた歌。
弾圧下多くの人々が虐殺された「血の一週間」。
さくらんぼとは、血の色であり、同時にさくらんぼ実る頃の儚い恋、失恋の歌でもあるそうです。

恐れ多くもピアノの弾き語りをしてみました。
ユダヤの民の曲、ケーナによるテレマン、マリンバ、スティールパンによるライヒの世界をどうぞ。

2020年6月の満月のopenradioはこちらからご試聴いただけます。
https://www.mixcloud.com/makinakano/openradio-202066-full-moon/

1) Sippur (Masada String)
2) Fantasia No.1 in A major TWV 40-2/Telemann
(Hikaru Iwakawa)
3) Le temps des cerises (Maki Nakano)
4) Electric counterpoint / Steve Reich (Kuniko Kato)

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さくらんぼのデザートで一番簡単なのは、クラフティ。

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さくらんぼを使った肉団子は、アルメニアとシリア・アレッポの名物です。

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愛情がないとちょっと作るのが面倒かな、チェリータルト。

Le temps des cerises さくらんぼの実る頃
(arr.piano.voice/ maki nakano)

闘ひし人の夏始む今日の生

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死なないためのYEAH!!

対自然、対人間、対…
映像は今インターネット上でどこからでも観ることができる時代。
この方法で、荒川修作+マドリン・ギンズによる三鷹天命反転住宅、個人宅を演奏空間とするセンスに唸りました。
「無料」で作品を提供すると同時に、個々人の選択による課金システムの方法。
これこそが有効な貨幣の使い方そして、直接的なアクションの一歩であると思います。

笹久保伸/死なないためのYEAH!! Vol.4 from Reversible Destiny Radio on Vimeo.

演奏者である笹久保伸さんは6月7日に生ライブ配信をされるそうです。
http://haremame.com/schedule/69093/?fbclid=IwAR0_BMgqmtmblgykTR1ofZP1hxk4LygHfp0RzeCq_L8q1WlUOzLVhU2kzWI

音のある空間へのチャレンジ。
一人で放つ音は、目に見えない複数の人々に必ずや届くと確信しています。

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上弦・麦打ち・涼を呼ぶ

春はどこにあったのでしょうか。

衣替の時期を迎え、農作物との日々、太陽の光を背に働く人々の姿。
こういう人間の姿に、今宵の月が微笑んでいるようにも、思います。
ブラジルからひっそりとした愛の歌を、カタルーニャの五弦ベース、エクアドルのため息、麦と共に生きる秩父の音と、凶暴に、ハーモニーぎりぎりリズムをも縦横無尽に宙を飛び交うギターの音を。

1) Nosso amour de tanto tempo (Marcio Faraco)
2) Eosine (Renaud Garcia Fons)
3) Mi chagrita caprichosa (Shin Sasakubo)
4) Mugiuchi Uta (Shin Sasakubo)
5) Oceana (Ben Monder)

openradio 2020/5/30 上弦の放送はこちらから
https://www.mixcloud.com/makinakano/openradio-2020530-waning-moon/

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月は半月、山は△、心は丸く

衣替へピアスも替へて季節追ふ

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半月や短夜七時何想ふ

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音楽雑誌ラティーナ最終号

生まれてはじめてCDガイド評というものを書いてみました。
今までライナーノート、書評、インタビュー、はたまたレストラン記事、フランスに働く職人を取材し文章にしてきましたが、今回は短いながらとても難しい作業であったことをお伝えします。
それはひとつにわたくし自身がこの作品に参加しているからかもしれません。
演奏者の命の一滴は様々な人の手を介して、今日わたしたちに届く音楽となる。
空間に満ち満ちる音の粒。
聴く者の心骨奥深くに沁み入り、この世の果敢なさを放つギター一本の音。

(余談ですが、フランス語で沁み入る=Pénétrerという動詞はセンシュアル Sensualな用語としても使われますね。)

是非お聴きいただけますように。

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ギター奏者・笹久保伸 29枚目の最新アルバム Perspectivism

https://http://www.ahora-tyo.com/detail/item.php?iid=18653/
ご本人へ直接の注文をお勧めします。sasakubox@gmail.com

音楽雑誌ラティーナは、パリに渡ってからも長く読ませていただきました。
なぜ日本の雑誌をフランスで読めたのでしょうか。
それは、エスパスジャポンという40年に渡る文化センターの図書館に寄贈されていたからです。
恵比寿のあの事務所から、毎月パリに届く冊子。
紙媒体は最終号になりますが、これからはweb上で、益々興味深い音楽の世界を教えてくださることと思います。
関係者の皆様、まずはこの節目、ありがとうございました。

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パリでの録音は3区にあるアーティストギルドの地下スタジオにて。

触るる音震へては消へ火照らせぬ

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ラマダン断食月を終え…祈りは続く

Eid-ul-Fitr。 断食月明けおめでとうございます。
4月の新月から1ヶ月。ムスリムの人々にとって一年の中でもとても大切な時間。

そして、目下世界は祈りに満ちているはずです。

今宵5月の新月のopenradioは、イードを迎える人々へのレスペクトとしてモロッコのマラーム、トルコ、シリア、エジプト、ギニアの音を…
https://www.mixcloud.com/makinakano/openradio2020523-new-moon/

00) Call to prayer (Sabri Moudallal)
01) Fangara Fangarie (Maalem Si Mohamed)
02) Karcigar zeybek (Trio Zartar)
03) Victor Challita (Stephane Tsapis/Lynn Adib)
04) Ya Roh (Naissam Jalal)
05) Sabou (Mory Kante)

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新月を迎へし空の初夏は虚無

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埴谷雄高とアンドレ・セゴビア

埴谷雄高、彼は不整脈を患っていたことから、実際に心臓がある瞬間止まる経験その中に、彼の形而上学的思想が生まれた、という話を聞きました。
これは身体的現象が思想を促すという面白い逸話です。

アンドレ・セゴビアの音楽にインスピレーションを受けた音楽家。
彼はセゴビア自身の演奏を目の前で聞いたことはないかもしれないけれど、残された音源から音の魂を内包し携え、今、違う形でわたしたちの心に彼自身の音楽を届けてくれます。

演奏を職能とするわたしたちの今は、ある試みの過程只中にあります。
生きた人間が生きる人間のいる空間で奏でるということの不可能性。

同じ空間に、今は亡き彼らの、思想、音楽という存在は今もわたしたちと共にある。
生きた音楽の中にあるはずです。

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一音が放つ曼荼羅五月闇

Image de prévisualisation YouTubeセゴビアにインスパイアを受けたというSun Kil Moon(MARK KOZELEK)の音楽

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悲愴・再生・ 親密な

最小限の中にある音楽をびしびし感じ取る。
その音楽とはどこにあるのでしょうか。
それは、やはり最小限的関係性の中に在ります。
こうやって、生活の中のささやかな、しかし親密な関係の中にわたしたちは音楽を宿して生き存えてきたのだと思います。
ベートーベン、アルメニア、マーク・デゥクレ、セックストーイの歌、スティーヴィー・ワンダーを今宵下弦の夜に。

2020年5月14日下弦のopenradioはこちらから
https://www.mixcloud.com/makinakano/openradio2020514-waning-moon/

1) The Spinners (Tigran Hamasyan)
2) La chanson du sextoy (Maki Nakano)
3) L’annexe (Marc Ducret)
4) Golden Lady (Stevie Wonder)
5) Piano Sonate pathétique / Beethoven
(Daniel Barenboim)

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遠きにて皐月半月密に乞ふ

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同一性とはグーグル検索の中にあるわけではない

茎立ちし、花が散ったら種を採り、次の恵みとする。
少し残しておいたクレソンを水にさせば、めくるめく命の循環を生む根が生える。
体も心もむずむずしてきました。
こんなにお天気な日が続けば、ものみな細胞は覚醒しますよね。

グロテスクなこの世の中において、個々人はアウトプットの方法として三種の神器となったTwitterやFB、インスタに委ねるしかない現世紀であるようです。
 体感的距離をスローガンに、そしてアイロニーを携えわたしがすることは、5月11日以降の街の角で一人サックスを吹くことかもしれません。観客は晴天の雲としておきましょう。音の震えは森の中に、山の中に、そして水面に在ればいい。
もちろんサックスにマスクをつけてね。

2020年5月7日満月のopenradioはこちらから
https://www.mixcloud.com/makinakano/openradio202057-full-moon/

「小さきものたちの神」の著者であるアルンダティ・ロイ女史の「民主主義のあとに生き残るもの」の一節にはこうあります。

「人びとの心に触れる術[Art]。そのような術[Art]は人びととつながり、人びとをつなげて精神の共同体を作り上げることができる。これこそがわたしたちにとって最大の挑戦です。
ーある人は「どうやって反応(フィードバック)を得るのですか?」と聞きますが、
「交差点に立っていれば自然に得られます」と答えています(笑)。」

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サンバルテレミー島のマキさんは、マルデグラの日にトランプ実物大人形に火を放ったイカした男。
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夏めくやここから探す君の空

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皐月上弦八十八夜

自然には隷従しますが…命をないがしろにされた果て自由という名の似非社会による内的自由とどう対峙するか。
窮屈な自由。

母国を遠近からみる、そんな日々が続きます。
季語は今日から夏へと変わります。
古典声楽歌唱法タハリールの至宝、Alim Qasimovの声は、壮年よりまして御歳だからゆえの質感がたまりません。

フランスーアゼルバイジャンーペルー・アヤクーチョの音楽を、どうぞ。

0) No Title (Maki Nakano)
1) Ragalegria (Louis Winsdberg)
アルバム:Jeleo (2001)
2) Essoum Lennie-Bird (Stephan Oliva & Francois Raulin [P])
アルバム:Tristano
3) Mansuriyya (Alim Qasimov)
アルバム:Awakening
4) Pour que l’amour me quitte (Camille)
アルバム: Le Fil
5) Adios Pueblo de Ayacucho (Shin Sasakubo)
アルバム:Ayacucho I – Tradicional

2020年5月1日上弦のopenradioはこちらから
https://www.mixcloud.com/makinakano/openradio-202051-waxing-moon/

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上弦や香も届かぬ春の距離

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ラマダン月の世界へ 少しの旅を

ラマダンがはじまり昨日の三日月それは、トルコの国旗にあるがごとくの様相。
マグレブ、アラビア半島、エジプトを始め旧オスマン帝国地域がイスラームを基とする国々にみえますが、西アフリカ・マリには泥でできたモスク・ジェンネを代表するように敬虔なモスリムがいます。
また目下某国から明らさまな民族浄化をされているウイグルの人々。
彼らもまたラマダンの最中であることでしょう。
しかし実態は同化を強制され、拉致、強制結婚、彼らのアイデンティティの基にある信仰はことごとく踏みにじられています。

少しの旅を。
それは自己が、自然あるいは他者の中に存在する感覚を得ることであると同時に、
対する何かに-Reflection- 反響、反射、反映すること。
存在の肯定・否定両者が同居していることを認識することなのかもしれません。

深い呼吸を、やわらかい笑みを、べったりと背中を床につけて。
情景は今想像の中に。静かな心象風景に音楽が囁き、沁み入らむ。

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トルコにはいつも黒海からの風が吹いている。

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ロバと移動

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最近はこういう曲をつくっています。

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ラマダンと大気祈らむ春の月

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四月の子供

生涯アルトサックスだけを吹ききったLee Konitz。
春そして、彼も不在の域へ発ち逝った。
四月を生きる子供、四月を置いていってしまった人、すべては循環の中に。
春愁、それでもいつも音楽が隣にいてくれます。

2020年4月23日新月のopenradioはこちらから
https://www.mixcloud.com/makinakano/openradio-2020423-new-moon/

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エッサウィラの孤児院には今日も音楽がある

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一緒に巻き寿司楽しいね

Billiers小学校3
みんなそれぞれの、「海」!

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カリブの海、一緒に演奏する喜び

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カンボジアの学びの場は外だよね

そして春不在の域へ君発ちぬ

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Lee Konitz

あなたからどれだけの、サックスの音の寛容性を、
儚さを携えうることの可能性を教えてもらったことか…
Lee Konitzの存在を知った17歳。
夜な夜な通ったジャズクラブで聞いたその音。
彼の存在を教えてくれた人はこう言いました。
「言葉を超えた美しさこそ音楽のあるべき姿です」

パリで初めてお話した時、わたしは感極まって…Leeと誕生日が同じであることは、わたしのこれからのサックス人生を支えてくれる。

ー遠いものが近いものを照らし出すように、
        近いものが遠いものを照らし出すこともあるー

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サックスの一音に落つ涙の粒(追悼句)

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ナブダンヤ Navdanya の9つの種

個体でいることの強み。
それでも、対相手との音楽を通じた、音の交換をする喜び、そういったささやかな、一日一日です。
openradio4月上弦の放送はエクアドルのピアノ-UKのコンクレート-NYのユダヤ人ギター-そしてあのリアーナ…
またもや狂った選曲でお楽しみください。
この選曲にニンマリするあなたにfalling love。
https://www.mixcloud.com/makinakano/openradio-2020415-waxing-moon/

弥生燦々と注ぐ太陽に告げるメッセージは、
「ブタ箱に入れられようが、茎立ちし花を咲かせた植物の命、種を農家のごとく取り続ける」

ナブダンヤNavdanyaとは、インド哲学・環境活動家 Vandana Shiva女史率いる生物多様性の保全、有機農業、農民の権利、種子の保存プロセスを促進する非政府組織の名称です。
http://www.navdanya.org/site/

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月空に花種蒔ひて骨拾ふ

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La belle vie

昨日は尾崎放哉の命日でした。
ーお月さんもたったひとつよ(放哉)
満月のopenradioは月にちなんだ数曲を。

最近ドアが話しかけてきたり、泡立て器が突然笑ったりするので、彼らに呼応するごとく、La Belle Vie 美しき人生という曲を録音してみました。
遠隔作業という方法で録音したStephane Tsapisのピアノの上で歌います。
今宵弥生の満月のopenradioの放送は、まったりとした時間をどうぞ。
https://www.mixcloud.com/makinakano/202048-full-moon/

ジャズギター奏者でもあるSacha Distelによるこの曲の歌詞は、
ざっくりと、こんな内容です。

La Belle Vie

あゝ、美しき人生
愛はない、心配もない、問題もない
ふぅ、美しい人生か
僕らは一人ぼっち
僕らは自由
だから連れ立って歩こう

友人達と、明日を怖がらずに楽しもうよ
朝まで徹夜してさ

それにしても、人生は美しい。
愛はない、心配もない、問題もない

僕らは抱き合い、僕らは悲しくて、だから、一緒に歩こう
ところで、僕が君を愛しているって、わかるかな?
いつかそのことを君がわかる時、目を覚まして
僕はそこにいるから 君のために

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在りし日のBarに集ふたパリの春

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真正たる音楽の友

外出禁止8日目。そろそろ精神の変化が現れる頃。
こんな時、支えてくれるのは、真の音楽の友です。
物理的に会うことはできぬも、音楽の交流を図り、アイデアを語り、まだ見ぬ先に少しの希望を投げかける。
音楽は最高の恋人で時々愛人、親友で、家族。
フランス語ではCamarade=同志と呼びますが、相互に悶々とする時、いつも励ましあえるそれこそは、かけがいのないBuddyであると確信しました。

車道には孔雀、道には鶏、空にはコマドリにシジュウカラ、海にはイルカの群れ。
人類が自然を植民地にして数百年。
人類様と我が物顔で地や海や山を占領してきた今、
大気はホッとしています。

3月新月のopenradioは生演奏付きです。
閉じ込められた世界からの音楽をどうぞ。
https://www.mixcloud.com/makinakano/2020324-%E6%96%B0%E6%9C%88/

1) Ile de MIyake (maki Nakano)
2) Si la photo est bonne (Barbara)
3) Gottingen (Barbara)
4) Sara (Rokia Traore)
5) Hanter dro duhont’ar ar mane (Maki Nakano)
6) King James (Anderson. Paak)
7) Reachin’2 Much (Anderson. Paak / Lalah Hathaway)

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春迎へ街ブラックアウトになりにけり

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ゆで卵100個!ジョレスの鍋

目下外出禁止中のフランスでは炊き出しにでることもできないのですが、
それでも特別許可を持っている団体は続行しているとのこと、安堵。
けいそうビブリオフィルでの連載、13皿目のレシピはマッシュルームのスープでした。お読み頂けたでしょうか?
花冷えの季節、まだまだ、温かいスープが食道から胃にほっこりと入るあの瞬間が愛おしいですね。
日本人であれば、出汁の効いたそれも、細胞が喜ぶはずです。

「ごはんを作る場所には音楽が鳴っていた」
https://keisobiblio.com/2020/03/10/nakanomaki13/

2年前、毎週通っていた炊き出し現場ー
ー難民が多く路上生活するLa Chapelle界隈で毎週月曜と火曜日に炊き出しをしているLa gamelle de jaurès ジョレスの鍋という名のアソシエーション。
ジョレスとは言わずと知れたジャン・ジョレスの名。
ボランティアが各人できる範囲で持参する約100人分の食事。
温かい飯を、できるだけ温かいままで。みな各々の大きさの飯盒を持参し、ご飯にクスクス、スープを。
わたしはバナナとゆで卵担当!
やれることから始めるしか、ないのです。

凍月の下、飯を待つ人々がいる。
彼らの目は、わたしたちの生きるを問いかけている。
http://openmusic.kyweb.fr/openmusic.jp.net/openradio/entori/2018/2/23_La_gamelle_de_jaures_joresuno_fan_he.html

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ピンクのチョッキを着て、20時からの約100食は瞬く間に胃袋に収まる。
マグレブの人々に圧倒的に「クスクス」を求め、ご飯はいつもあまり人気がない…
スーダンの難民の多さに、現実を見る。

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言うよりはまずは実行!をスローガンに。

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卵100個を次々茹でて、ホッカイロに包んで持って行きます。

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内を旅する inside voyage

ざわざわとする外の世界と、静謐を求める内。
雲烟ただよう今日、大気は春霞。
土の中で一刻一刻を生きてきたものみなたちは今、外に芽をだし、さなぎの丸々可愛らしい姿はじきに優美に空を舞う姿と変わるでしょう。

内にある世界へ耳をすませば、溢れる鼓動が聞こえてくるはずです。

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春嵐到来前の静けさや

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眠れぬ夜燻る煙草と春の暁

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アルヴォ・ペルトの中にある静寂にもたれたい

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