Archive pour 音楽 musique

Japan Tour 2022

山形月山での奉納演奏を終え、いよいよツアー本編はじました。
各会場は以下の通り、逐次更新予定です。
それでは、各所にてお待ち申し上げております。

仲野麻紀 Japan Tour 2022
more information openmusic.jp@gmail.com
ツアー実況中継ご案内はFBの特設ページからどうぞ。

8月26日(金)山形 鶴岡 いでは文化記念館
8月27日 (土)山形 月山神社奉納演奏
8月28日(日)山形 酒田フォトキャンバス
8月30日 (火) 京都 旧梅棹忠夫邸 Rondokreanto with 川瀬慈 (文化人類学)

9月4日(日)奈良 まめすず
9月5日 八丁岩 with 渡部八太夫
9月7日(水)大阪 周あまね
9月10日(土)糸島 bbb haus
9月13日(火)久留米 Gallery Earl Gray 料理講座
9月13日(火)久留米 善福寺
9月16日(金)朝倉 Gallery Cobaco
9月18日(日)名古屋ちくさ座 with 趙博
9月21日(水)和歌山 芸術区
9月23日(金・祝)海南 そうげん堂(旧田島うるし工場)
10月1日 / 2日 新潟 沼垂発酵フェスティバル
10月7日(金)東京 新宿ピットイン 
Mockūnas-Mikalkėnas-Berre Trio ゲスト出演:大友良英/仲野麻紀

10月9日(日)伊香保 ワールドジャズミュージアム with 渋谷毅 (P)
10月12日 琉球大学 with 管啓次郎
10月15日 沖縄県立芸術大学 「表現と知を編み直す」
10月16日(日)東京 赤城神社 with 杵屋浅吉 (三味線)

10月22日(土)岡山 勝山 ひしお会館 with 小出幸太郎(花)
10月23日(日)広島 呉 cafe bleu
10月26日(水)京都 法然院
11月3日(木)河口湖 K-Jazz festival
11月6日(日)静岡 ヴァンジ彫刻庭園美術館
11月9日(水)愛媛 宇和島 珈琲 TAO
11月10日(木)高知 Harvest
11月11日(金)広島 生口島SOIL
11月12日(土)福山
11月13日(日)神戸 凱風館 with 玉川奈々福(浪曲)安聖民(パンソリ)
11月14日(月)東京 渋谷クアトロ with 渋谷毅

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コルシカ島の三日月、花崗岩の掘削

雲ひとつない空、そして地中海。
1920年に建てられたホテル「Roche Rouge 赤い巌」。
花崗岩の島は、サボテンとブーゲンビリア、そしてオレンジの樹々で溢れている。

西の空にあらわれた三日月に魅了され、島の朝焼けの中で、openradio No.212を収録しました。

mixcloudからご視聴いただけます。

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地球の山々は、なぜにも人間様のために掘削される運命であるのか…

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7月新月 不知火海-ブルターニュ

時空の移動。
想像の中で可能なTransportation、まるでエスパー魔美の世界ですが、可能です。
事象への嘆きを俳句に詠む、物を書く、詩を書く…etc
しかし、その行為は純粋性に基づいているかいないかが基調となる。

また訳のわからない戯言を綴っておりますが、月なき夜空に波の音をききながら、石牟礼道子さんの俳句が聞こえてきたのです。

毒死列島身悶えしつつ野辺の花

openradio No.211 新月の放送はmixcloudからご視聴いただけます。

01) Sailaway (Earth,wind &fire)
02) La diva de l’empire (Ky)
03) Le matin (Lars Danielsson&Paolo Fresu)
04) Metamorphosese nocturnes (Ligeti/Quatre Bela)
05) Pucuysito (Daniel Kirwayo)
06) But beautiful (Shirley Horn)

*Daniel Kirwayo のCDはアオラコーポレーションから

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帆船の出船6時の夏の風

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田端の月に惚れ込んで

あまりに単純。
仲間意識は常に何かの互恵性を生む。
純粋性とはかけ離れた、互恵性。

連帯は、ちがう。
自己の存在の »ため »ではなく、衝動的な互恵性なんだ。

そこに命の本質をみることができる。

田端の月は、そういう感じ。

↑意味不明ですね。

openradio No.210 7月下弦はmixcloudからご視聴いただけます。

https://www.mixcloud.com/makinakano/openradio-no210-2022721-waxing-moon/

01) Evola (Artaud)
02) After You’ve Gone (Stan Hasselgard & Benny Goodman)
03) Corvette 1954 (松任谷由実)
04) 宵待草 (ちあきなおみ)
05) Estoy Aqui Pero No Soy Yo (JUAN BAUSITST)
06) In Cologne (John Taylor)

* スタン・ハッセルガード幻の録音はBSMF recordsから7/29 に発売されます。https://www.bsmf.jp/?mode=srh&sort=n&keyword=stan+hasselgard

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通る度月眺めては与楽坂

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赤い月 球体

屋根の間に間に現れたその大きさと色に、なんだかこれからへの予感じみた感覚を覚えました。
目を疑うほどの円形。
ドスンときましたね。

いつも機縁に感謝しつつ、しかし何かに導かれているとしか思えない音楽を奏でる機会。

月が地球にとても近く満月の夜は、エリントン、ベイシーのジャズ。
パリーバクダット、ブラジル、日本から…

openradio No.209 2022/7/14 Full Moonはmixcloudからご視聴いただけます。

何が何だかわからない狂乱沙汰。
しかし実は政教分離なんて存在しない欺瞞の政治世界。
軸は個々人そして他者との関係に必須。

01) To you (Duke Ellington& Count Basie)
02) L’oiseau libre (Fawzy Al-Aiedy)
03) Ondas (Naná Vasconcelos)
04) Deux Prelude No.9 (Federico Mompou/Taher Jalily)
05) Bleu Moon (沢田穣治)
06) Letter for the future (沢田穣治 fet.シバリエ)
07) Bleu Rose (Rosemary Clooney/Duke Ellington)

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満月も涙も球体夏の夜

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Inter FM song x radio -old & new dreams-

半夏生が過ぎいよいよ夏本番。
時勢はとっくの昔から人類様のおかげで狂っているわけですが、 »狂 »の猛度を音楽は抑制することができていたのだと思います。
しかしながら資本主義的色が見え出した音楽ギョーカイにおいてはこれはもう拍車をかけることになり…

そういった事象を客観的に、あるいは見て見ぬ振りで音楽を奏でるというのも欺瞞的でありしかし仕方のないこと。

Inter FM 897 song x radio-old & new dream-の選曲は以下の通り。

1) 24 Preludes in Jazz Style(Nikolai Kapustin)
2) Soon I will be done with the trouble of this world (渋谷毅)
3) Small Car (Marvin Pontiac)
4) Kâtibim (Božo Vrećo & Edin Karamazov)
5) The son (Slawek Jaskulke)

この一ヶ月、事あるたびに渋谷毅さんを取り上げておりますが、これも仕方ない。
« 形而上的愛 »なので。

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上弦七夕 月はひとつ

夏の月の表情、とくに欧州においては夜9時過ぎからようやく陽が沈み始めることもあって、なんだか「会えたね」、という気持ちになります。

ある方の訃報を知り、パリで女三人が集まり思い出話を。
2時間強の時間で、様々な想いをそれぞれが語るも、白眉となったのは、その中の一人の母堂が言った言葉だった。

「月はたった一つ。H子もきっと同じ月を見ているのだろうなぁ。」

日本で娘を想う母の気持ちがひりひり伝わる一言だった。

openradio No.208 Waxing Moon と七夕の放送はmixcloudからご視聴いただけます。

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三日月に会いたくなって

こういうことは本当に不思議で、あっ!何か胸騒ぎがして外に出れば目の前に月。
とびっきりの三日月。

演奏を終えた安堵、集まるファン、千秋楽打ち上げ、達成感はきっと次への命の時間へ。
月がウインクをしているようにも、見えてきます。

お疲れ様。

イレギュラーですが、それもこれもを物語性としてopenradio No.207 Crescent Moon 番外編としたいと思います。

選曲は、「カーラ・ブレイが好き」というソロアルバムを発売されたばかりのピアニスト渋谷毅さんの演奏を中心に。
そして彼の新譜レビューは Jazz Tokyo No.291からお読みいただけます。

なんだか形而上学的な愛だね、なんて誰かには揶揄されてはしまいましたが。

01) Utivilingssong (渋谷毅)
02) Just A-Sittin’ and A-Rockin(渋谷毅)
03) ちょっと長い関係のブルース(浅川マキ)
04) Life gones on / And on (Carla Bley)
05) Little Abi (渋谷毅)

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どことなく頼りたくなる初夏の月

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危険な夜 -Bird on the wire-泣きながら

6月最後の新月。
夏の予感は早くも的中し、しかしわたしは18度のフランスで、心も体もすでに秋の中にいます。

夜中3時に選曲・収録を終え、3時間の仮眠。
ハードな一日早朝、うつろの中での2時間以上のやり取りは…その選曲をした演奏者と。
こういう偶然の時空を超えた出来事を同期性というのだろうか。

言葉にしてしまった”存在”の意味。
そこにどれだけの深さと高さがあることか。

« 危険な夜 »(ジョン・ケージ)を越えて、 »鳥はワイヤーの上 »から自由の空へ(レオナルド・コーエン)、 »泣きながら » 飛び去るのだろうか(ロス・カルカス)。

openradio No.206 2022/6/29 New Moon
はmixcloudからご視聴いただけます。

01) Cheek to cheek (Lady GAGA/Tony Bennett)
02) Ev’ry Time We Say Goodbye (Lady GAGA)
03) SONATA No.4 Del pensador / Celebracion de la memoria (Ricardo GALLEN/Leo BROUWER)
04) The Perilous Night VI (高橋アキ/John Cage)
05) Bird On the Wire (Rosemary Standley & Dom La Nena)

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恋人の予感と踊る初夏の宵

06) 泣きながら Llorando se fue (笹久保伸)

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雨の樹 Rain Tree 武満徹

武満徹さんのあのキレッキレの現代音楽と、これでもかというメロディー=歌の世界が大好きです。
一人の人間が多様であっていい、ということは、彼から学びました。

ブルーな時にopenradioをやっていてよかったと思うことはあります。
それは、リスナーが待っていてくれる、という事実と、今回でいえばリクエストをくださった方に応えたいという使命をいただくこと。
実はそれもこれも吹っ飛ぶくらいにダメな時はあり、その場合文字通り”雲隠れ”となります。

リクエストは武満徹さんの MI・YO・TA でした。
長野追分の御代田。
彼はこの地を終の住処とし、畑仕事をする姿、作曲をする姿…etc 生活と音楽が同次元であることを実践されたのです。

合唱のために書かれたものですが、実はわたしは石川セリさんの歌により知り、今でもこのバージョンが好きです。

いろいろとあり、パソコンのキーボードをたたく腕にパソコンがあたる度に感電する感覚。
これからも、openradioを続けようと思います。

openradio No.205 はmixcloudからご視聴いただけます。

01) MI・YO・TA (武満徹/東京混声合唱団)
02) 雨の樹素描 Rain Tree Sketch for piano (武満徹/藤井一興)
03) En blanc et noir (Karol Beffa)
04) Solesmes sous la pluie (Karol Beffa)
05) Into the Dark I. Solennel, sans rigueur (Karol Beffa)
06) Into the Dark II. Flottant (Karol Beffa)
07) Un oeil,une histoire ひとつの眼、ひとつの歴史 (Ky /Maki NAKANO_Yann Pittard)
08) 24 Preludes in Jazz Style, Op. 53_ IX. (Nikolai Kapustin/Steve Osborne)

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モノクロの雫輝く夏至月夜

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こんなにいい音楽があるのに

って、思いますよね。

サブスクで勝手に流れてくる音楽、もあると思います。
そういう出会いもある。

それぞれにそれぞれなのですが、伝搬という現象が、口から、行動から、感情から連なることを人類や植物、いやものみな行ってきたうえである今日の命。

AIだって電源がなければそれでおじゃんよ。
ならば何を信じる?

-日常の中の物語性-
わたしは空の広がりと、人伝えあるいはフィジカルなすべての出会いに、委ねたいのです。

openradio No.204 6月のFull Moonは、「菩提樹」をテーマに啓示的な選曲となりました。
それは、日常の中にある物語性。
現象は通り過ぎる。しかしその現象の捉え方によって、想像が生まれ、想像の欠片が音楽になるのではないでしょうか。

3曲目、Flying Flowers (Slawek Jasklke)は、早速方々から「こんなにいい音楽があるのか」というメッセージを頂いております。

00) Lawns (渋谷毅)
01) Der Lindenbaum (Markus Sehafer/Tobias Kuch)
02) Der Lindenbaum (Terem Quartet)
03) Flying Flowers (Slawek Jasklke)
04) Me and You, the Tree and the Rain (Soheil Nafissi)
05) Spring Summer Feeling (Jill Scott)

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菩提樹の花摘む少年初夏の夢

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発酵-共生 換喩-ジャズ

ベース奏者吉野弘志さんのソロアルバムのレビューそしてインタビュー。
すでに掲載されておりますが、JazzTokyo No.290にて。

ソロ公演前日の貴重な時間をいただき、オチは笑顔、男の苦笑いほどダンディーなものはなかろうものか。
往信として彼からはこんなフレーズをいただいた。

「音のみならず、時空の拡がりを経てまた心の中に戻ってくる皮膚感覚」

そういう音楽を奏でる方なのだと思います。

怒涛の発酵ツアーinフランスは小倉ヒラクさんの横溢する閃き感覚によって本日で終了。
実に哲学的毎日を過ごし、脳みそはフル回転。

そんな、発酵と音楽の時間はopenradio No.203でご視聴いただけます。

01) ラフォーレ(みどり)
02) ついてる男(スチャダラパー)
03) 花よ、なぜ紅い (吉野弘志)
04) Shenandoah (吉野弘志)

そんなことを言っている間に今宵満月は煌々と輝き出しました。

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予感する空に現る皓月や

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ジャズによって世界を認識する

openradioというアルバムに収録した曲「枯木灘」。
いうまでもなく中上健次の代表作となる作品から名前をいただきました。

どこから話せばいいかわからないほどに、新宮・熊野への導きの果てに、遂には楽曲名してしまうという図々しさ。
ある方のソロアルバムのレビューを書いている最中、辿り着いたのは中上が語るジャズ。
なぜならばその方は方々作家の朗読とのライブをされており、何よりジャズへの憧憬として楽器を始めしかしその範疇ではない領域の音を鳴らすミュージシャンなのです。

ージャズは差異の産物だからー

そう言える中上の文学と音楽のバランスが、羨ましい。

2022年5月晩春最後の新月、openradioはmixcloudからご視聴いただけます。

00) Erilinda (Michel Petrucciani)
01) Soluuru -Metamorphosis- (Albert Kuvezin&Yat-Kha)
02) Left Alone (Abbey Lincoln)
03) Camarades (Chassol)
04) Lovelee (Michel Petrucciani&Lee Konitz)
05) La vie en rose (高木元輝&吉沢元治)

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薫風も何もなき空大気圏

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openradio No.200-201——

ツアー中はお休みしたり、カリブ海に浮かぶサン・バルテレミー島から、レユニオン島から届けたり、紆余曲折5年目を迎え200回に到達したopenradio No.200。
リスナーからのアイデアを元におちゃらけてみたものの、貴重な国道200号への、からの旅となりました。

早速新曲の曲名アイデア、リクエストを頂戴し、これからもみなさまとの交通の中でopenradioを続けていきたく存じます。

openradio No.200

openradio No.201

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戰爭放棄を掲げ、金の循環矛先は子どもたちの今日のごはん、今日の本へ向けられるようにしたいのです。

これからも、openradioご贔屓のほどよろしくお願い致します。
ー仲野麻紀

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Inter FM « song x radio »

昨年11月からInterFM89.7の番組 »song x radio »で隔月でナビゲーターを担当しています。
今日5月8日(日)23時30からの放送では、時勢に寄り添った選曲にしてみました。

ツアー中、移動の車の中できくラジオの時間、日本でのそれはあまり音楽であるといえるものが少ない印象がありました。
風景の中に音がすっと入ってくる、そんなイメージ。
今日のその時間がどこかと同期している、そんなイメージです。

それでは、今晩電波の上でお会いしましょう!

Inter FM song x radio « old and new dreams »

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song x radio twitter

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雨ならば雨を歩む -山頭火-

羽田空港になんとか到着すれば諸々の準備も虚しく最終目的地への航路には乗れず、急遽の新幹線、急遽の宿。

ホテルへの置手紙は「シーツは使っていません」

中居のバイト経験ある身としては、あのシーツ替え=重労働を少しでも軽減していただきたく候。
そして辿り着いた27時間の旅の果ては春只中にあって、嵐。
そう、朝から暴風雨しかし演奏会場に向かう途中なんと晴天、春特有の雲の表れ、心が躍ります。

音楽を聴く、その環境は整えられたものかもしれません。
しかし、人生が整えられたものでないごとく、音楽を聴く環境も誰かに用意されたものではなく、あくまで自発的な参加という行為により生まれる、それは連帯。

あの音空間、風、小雨、鳥の囀り、震える寒さ、音の震えは我が心の震えとなるも。

そんなこんなの、ケヤキの樹の下でのピクニックライブ、最高でした。

openradio No.199 2022/4/30 満月の放送はmixcloudからご視聴いただけます。

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樹の下で演奏するということ

コロナ禍の中で考えていたことは演奏するということの意味でした。
誰かに聞いてもらうという意味は無意味となり、森の中で、樹の下での奏でるという原点に返ったのです。
では演奏を聴きたい人との交通はどうすればいいのか。
みなさんに、その樹の下にお越しいただこうではありませんか。
ライブハウスでは聞き取ることのできない、あの木々に響く音とともに、ささやかな生き物たちの息遣いもきっと聞こえてくると思います。

思い出すのは薄暮にかかるバオバブの樹の下で、踊り子と演者が練習をしていたこと。
ブルキナファソの子どもたちは、勢いよく音のリズムに合わせて踊りはしゃいでいたのです。

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・場 所 ギャラリー cobaco「ひろば」福岡県朝倉市牛鶴 109
・日 時 2022 年 4 月 29 日 ( 金 ) 雨天中止
・時 間 open 14:30 / start 15:00 / close 16:30
楽器やレジャーシート等各自持参ください。
ご予約・お問い合わせ
0 9 0 – 4 3 5 1 – 9 2 7 5(中川)

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ラマダン満月 心の脆さ

アラビア語で和気藹々と話しながら自転車に乗る男二人と、5歳ほどの女の子二人。
籠にはミントの葉、そして紫の花満盈のローズマリー。

時間は19時。
日没まであと2時間のラマダン中の時間を友=アウラと共にする、彼らの文化は宗教を起点にしているものの、微笑ましい生活文化ではないか。
一ヶ月に及ぶ日中断食を家族、共同体としての仲間たちと分かち合う。

« ラマダーン ムバーラク(良いラマダンを)! »とサックスから口を離し声をかければ、彼らは籠からひと房のミントとローズマリーをくださった。

生きるという営みを、説明なしに交通することができる、それは安らぎである。

「フランスではこうなんです。復活祭なんです。サマータイムなんです。」
といちいちの説明が億劫になるほど、この地に生きてきたということだ。

openradio No.198 4月の満月の放送はmixcloudからご試聴いただけます。

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花散るや心脆さに比例して

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こぼれ落ちる

そしてまた指からこぼれ落ちた。
人知れず旅立つ命を電話の向こうの声で知る、あるいは今となっては電話からの声でさえない。
SNSという現実をいくらでも操作できる阿呆からその知らせを受ける世界になってしまったけれど、死者が語らぬ死という知らせに慟哭したそれはもう4年前。

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その知らせを他人事ながら受け、そう、選曲を変えたのです。
こういったアクションが、ある連帯になると信じて。

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Shinji Aoyama by Liberation

もの云はぬ人の心情春愁ひ

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選曲とは、だれかにごはんをつくるその献立を選ぶような

はたと思ったんですね。
かれこれ4年ほどになるのかopenradioを始めて。
回毎に意識することは自己心情もあり、やはり時勢に反応したい。
偶然にキャッチする吐息や、今風にいうなら「つぶやき」にも反応したい。
すると、子供の健康を考えながら献立を考える母、あるいは愛する人が食べたものを作るごはんの作り手、
そんな妄想の中で実は選曲をしていることに、気がつきました。

著作権のことはいろいろあるけれど、しかし今日openradioを聞いてくれるこの世界に居る、ささやかなリスナーの存在に、演奏者、著作権を持っている人々は、微笑んでくれると信じています。

サハラ沙漠トゥアレグ族、 »不幸な兵士(le soldat malheureux) »というブルターニュの歌、C型肝炎の痛みの中にきくジャズ、三宅純さんによるWhispered Gardenは時空次元を往来する、ささやく庭。

春満月の下希望なく歩く、しかし雨の隙間からは花の香。

openradio No.195 2022年3月満月はmixcloudからご視聴いただけます。

01) That’s All (Stacey Kent)
02) Arraiada (Jun Miyake 三宅純)
03) Ar Zoudard Maleurus (Erik Marchand / Thierry Robin)
04) Tree Song (Bruno Angelini)
05) Oualahila Ar Tesninam (Tinariwen)
06) It Might As Well Be Spring (Stacey Kent)

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声探す春満月は雨の中

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上弦-初春-原子力都市

3月10日上弦のopenradioでは選曲に一苦労しつつ、その理由は一冊の本にありました。

あの2011年2月末に読み終えた「原子力都市」。
日本の原発事情を矢部史郎さんがルポルタージュしたもの。
これは2010年に書かれており、日本からある方がフランスに送ってくれものでした。
アラブの春に気を揉みながら、そんな感情最中、送ってくれた人はこの本の出版社である以文社さんとの付き合い、そして六ヶ所村のドキュメンタリー映画にも携わった方。
遠い感覚を、正直感じ取ったのです。
そして、3月11日。
遠い感覚。
わたしはこのタイム感覚に誰にも語ることができないほどにショックを受けました。

あまりにもの現実を書物によって知り、その何週間後に現実を知ることになる。

そしてシンガーソングライターである寺尾紗穂さんによる「原発労働者」。
彼女なりの精一杯さがひしと伝わり、生の声を引き出す人間の姿が、切ない。
だって、誰もが本当を知りたいわけでしょう。

彼女の高校時代化学の先生が教室で繰り返し聞かせた話。

「ある有名な科学者には数人の弟子がいた。ある日、科学者は透明な液体を試験管に入れて持ってきて、それぞれにこの液体を調べよといって渡した。みんな、先生がくれたからどんな貴重な液体だろうか、と意気込んで調べ始めた。しかし、結果は水と少々の塩分だけ。さてこの液体はなんだったと思う?」

教室はシーンとなる。

「これは子どもを亡くした母親の涙だよ。」

淡々と、わたしに書物を、あらゆるタイミングで与えてくれた人。
今となっては、その気持ちにどうにか応えたい。
もちろんその方は見返りなど毛頭ない。
しかし、 »社会 »を人類学で語った人は、「ひとり一人が、それぞれに考えるという行為により、何か共感できる瞬間に希望を持った」人であったことは確かだ。
今となっては、死を前に、即物的夢想的的社会的…etc 距離なんてくそくらえ。

openradio No.194 3月10日上弦の放送はmixcloudからご視聴いただけます。

足早に立ち去る2月のことはもう過去、想いは祈り、祈りは想い。
セビリア、ベラルーシ、世界のどこにだって歌がある。

01) So Long (Rickie Lee Jones)
02) Chanson de Maxence (Richard Galliano)
03) The Four Seasons – Spring / Vivaldi (Max Richter)
04) Comic Love Songs (Byelorussia Folk Song)
05) Dat dere (Rickie Lee Jones)

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2011年南相馬。すべては野っ原となり、遠くに見える福島第一。

声なきに永遠に聞こゆる春の声

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ミモザ 秘めた愛は黄色だった

春の知らせ、香り、色。

ここフランスではミモザの開花は日本より早く、南仏からパリに届くのは2月中旬あるいは初旬が盛り。
今は連翹そして、なんといっても野に咲く水仙。
高校生だったわたしは行きつけのジャズ喫茶の店主に家の庭に咲いた芳香放つ水仙の束を渡したものでした。
もちろん父同伴で。

歩くことが好きだったある人の靴は黄色だったことを思い出した。
通勤、小旅行、確かに黄色でしたが、今はもう色あせているのでしょうね。

俳友の一句を

三寒を避けて四温に靴下ろす (牛眠)

眩暈がする香りなんです、ミモザって。
その香りを秘とするか、プルーストに倣って想起とするか。
確かなのは、あの愛は綿が飛んでいってしまったごとく、どこにもなにも残らなかったということ。

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ミモザに触発されて、久しぶりにnoteにてフランクの音楽評「勝手にレビュー」を更新。

大好きなミモザを贈る漢ゐて

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ウクライナ ざらつく透明な声に一涙を

羽田から発ち東京上空を北西へ、やがて乾いたあの土地そして雪に覆われた、人などいないのではないかと思うほどのあの土地を見るとき、それでも息を感知したくなります。
生の証とは、ざらつく透明な声である。

ウクライナの音を探したんですよ。
曖昧なしかしはっきりとした境界線のあちらとこちらで、音楽はやはりその境界を分かつものである、と思いたいのです。

openradio No.193 2022/3/3 新月はウクライナの声へ、捧げます。

01) Nad Dunaem (Dakha Brakha)
02) Ahovo Rabo (Joel Rubin Jewish Music Ensemble)
03) Bleu Lines (Massive Attack)
04) Sekkei (土取利行)
05) Small Car (Marvin Pontiac)

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残雪に轟く声の遠きかな

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増版 コメントへ感謝

様々な方がopenradioへのコメントを送ってくださっております。
もちろんここではご紹介できないほど。
しかし、許諾いただき以下一部とさせていただきます。

「これはフォーク・ミュージックのメロディ?そうだとしたらどこのものでしょう?ダンス・ミュージックではないけれど、体を動かしたくなるような刺激を脳細胞に送るものです。そしてこのゆったりした雰囲気は流れているだけで嬉しくなるもので、ステイ・ホームの日々を過ごしやすくしてくれる音楽です。」
ピーター・バラカン(ブロードキャスター)

「仲野麻紀は「音」の人であり「旅」の人であり「言葉=思索」の人である。音と旅と言葉は彼女の中で互いを喚起し、響きあう。そして、その共鳴体としてたくさんの作品が生み出されてきた。旅の途上で言葉が紡がれ(思索し)、音になる。言葉は彼女の精神、旅は血、音は肉だ。そういう意味でも、2017年から旅の先々で作り続けてきた音楽+語りのネットラジオ番組「openradio」は仲野自身そのものであり、その番組をアルバム化したような本作は表現者としての彼女の裸体だとも言えるだろう。演奏はすべて本人だけの多重録音。曲名は、インスピレイションを受けた本のタイトルをそのまま借用。ブリッジ的に入るインティメットなモノローグ。そして、これこそが今の私だと静かに、しかし誇らしげに語っているようなジャケット。仲野麻紀という音楽家=旅人=思索者の肌の温もりが、脈動が生々しく伝わってくる、そんなエロティックな作品だ。ここに仲野は、表現者としての自身の哲学と行方を再確認しつつ、新たな一歩を記した。」
松山晋也 (音楽評論家)

「伝統も創造も涸渇し、商品化の食い散らしだけが溢れる現代の音の荒野、そこで人は音楽をどう作れるのか、音や声を蘇生できるのか、そんな課題に麻紀さんはこのノマッド振りで応えている。
音はそれぞれの土地、人、空気の中から生き返る、糧は土地だということですね。ノマッドは土地を漂流するだけでなく、その土地・土地で糧をうる・糧を返すということかな。アメリカインディアンの末裔みたい。
それがpublique(誰にも属さず万人に開かれた)な音楽ということ。」
西谷修 (哲学者)

「昔、ラジオから流れる見知らぬ異国の調べは新しい世界へと繋がる扉のようだった。仲野麻紀がパーソナリティーとして語り、ミュージシャンとして音楽を奏で、時も国境も越えて誘う。旅をするように聴ける…なんと贅沢で魅惑的…
開けゴマ!ならぬ、いざ、OPEN RARIO!」
正木なお (ギャラリスト・アート+空間ディレクター)

「音による鮮やかな文芸の世界。
土地、人、ことばの還流からたちのぼる高雅な香りに満ちたOPEN RADIOは、
あなたをまた新たな旅の時空に誘うことになるだろう。」
川瀬慈(文化人類学者)

「そもそも、サックスの音色が優しく艶やかで。
それぞれの音楽が色々な文学や詩からInspireされているのでその特殊な通路を探すだけでも楽しく。この詩のどこが麻紀さんの抒情を刺激して、何が引き出されたのか、と。
サックスの音色はこんなにも豊かなのだなぁ、と、聞きながら日々発見です。」
稲葉俊郎(軽井沢病院 副院長)

「本を読むことは旅をすることと言っても過言ではない。様々な国や時代、人と出会い、その人の言葉に触れ、自分が変容する。『OPEN RADIO』は仲野さんのフィルターを通して演奏される文学だ。こんな文学との出会いは初めてだった。二曲目、静けさの中にも凛とした力強さを感じさせるピアノの演奏と共にナビゲーションが始まる。曲名は「わたしの愛したインド」。
インドに纏わる本なのだということはタイトルから予想できるが、インド音楽をイメージさせるメロディではない。一体どんな本なのだろうか。気になって調べてみると、アルンダティ・ロイというインド人女性作家が、ナルマダ川のダム建設と核兵器開発という、インドが抱える二つの病弊を暴くという社会的な問題にアプローチしたルポルタージュだった。他にも多くの著書があり、直感的にこの人の書いたものを読まなければと思った。そして店用にも仕入れることにした。

 音楽に変換された文学は、解放されたラジオの電波に乗って、こうして僕の元へと届いた。そしてひとつの曲から、ひとつの地方の小さな書店に一冊本が置かれることになった。『わたしの愛したインド』はこれから誰の手に渡り、その人の人生にどんな影響を与えることになるだろう。

“「さて、わたしたちの未来は肯定できるものになっているでしょうか」”

仲野さんはこう問いかける。未来は誰にも分からない。だが、こうして人々は確かにお互いに影響を与え合うことができるのだということを僕は体感した。
モリテツヤ (汽水空港)

仲野麻紀のサイトからもお読みになれます。

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ロワール渓谷 Muscadetを探る旅

ワインの知識は実体験でしか得ていないものの、その経験は友人知人のおかげ。
「パリっ子の食卓」の著者である佐藤真さんからは数えきれぬほどのコルクを共にしそして彼の経験をそのままわたしの経験値に移行していただいた。
多くの醸造家との出会い。
収穫体験。
あるいはワイン畑での演奏。

そうなれば裏付ける知識が欲しくなる。そこで登場するのが親しき編集者たちだ。
その一人はワイン物語という本を献呈してくださった。
その人のことはいつかまた語りたい。

openradio No.191 は19世紀のベルギーやマリ、ECMはたまたジミヘンが登場。
それもこれも、わたしの力ではなく、こういった音楽を教えてくれる友の尽力によるもの。

ロワール渓谷、Muscadetをめぐる旅は、続く。

openradioはmixcloudからご視聴になれます。

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ロワール地方の河、渓谷。

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中世の街Clisson。世界的にも超有名なヘビメタのフェスHellfesの聖地でもある!

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その名もGorges=渓谷。複数形であるところが興味深い。

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スモーキーでニュートラルなMuscadetを味わえる。
鱒にオレンジの輪切りを乗せてオーブンで焼いたものとマリアージュ。

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