Archive pour 時勢 circonstance

ご褒美というか、プレゼント

世の時勢に厭世的にならずにはいられないのですが、それでもささやかな吉報に今日救われます。
半夏生のフランスの空は残酷なくらい心地よく、果物もマルシェにたくさん並び始む今日、コンポートにタルト、ジャム作りに精がでるのです。

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ご褒美というか、プレゼントとしておきましょう。目下△にはまっています。

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セーヌを渡り左岸に着くと途端に知的な雰囲気に。
サンジェルマンにあるCafé de Floreは1887年創業以来アポリネール始め様々な人々が集った散歩休憩必須カフェ。

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目下スグリにフランボワーズ、杏子に桃の、季節です。

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指の腫れもおさまりレコーディング再開かな。

加速する七月迎ふ足軽く

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誰からのメッセージかな

イスタンブールでも巴里でもTokyoでも、プノンペンでも…
街では誰かが残したメッセージに出くわします。
往々に、その言葉は突然目の前に現れるのです。
ある人の話を、あるいはそのある人とやりとりをした後に
突然道の真ん中で出くわしたこの言葉。
ちょっとドキドキする、夏の始まりです。

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Cueilles des mots d’amour Impromptu
Dans la rue de Paris
Debut l’ete

パリの初夏愛の言葉を拾いけり

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循環呼吸の秘-Jacque Coursilの死-

サックスの演奏方法としてある循環呼吸。
その術を教えてくださったのは、ジャック・クルシルとエヴァン・パーカーです。
ーーーーJacque Coursilが逝去した。
トランペット奏者であり、言語学・数理論理学の研究者。
マルティニークとしての同一性、西洋としての同一性。
その間にあるのは植民地、そしてExoduses…
出自となるアイデンティティーを、遠きそして近き眼差しで考察し、音世界と現世界の道を往来した男。

目の前で教えていただいたこのテクニックとは、循環呼吸により生まれる音の無限のあり方を可能にする、無限の呼吸ではなく、この息継ぎをしなくとも音が鳴り続けることにより、音が無の世界になる、ということでした。

「循環呼吸での演奏は、隣近所からの騒音問題の解決方法となりますよ」
とおちゃめなジョークに笑ったものです。
「人間の耳は、鳴り続ける音を無音にする能力がありますから。」
そして、ステーヴ・ライヒの世界同じく、音の連なりが終わる時、私たち聞くものはその時初めて、音楽という魔法の時空間にいたと、気がつくのです。

彼の最後の作品は「涙の道-Trails of Tears-」という。
ジャック….ありがとう。
故郷カリブの海へ、安らかに……

彼の音楽の妙を的確に表しているブログはこちら
https://musou-an.wixsite.com/spirit-fragment/single-post/2016/03/02/%E3%80%8C%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%83%AB%E3%80%8D%E3%80%9C%E6%8A%B5%E6%8A%97%E3%81%A8%E6%85%88%E6%82%B2%E3%81%A8%E3%81%97%E3%81%A6%E5%91%BB%E3%81%8Fcreolization

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砂糖鳥は孤高に鳴く

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六月尽カリブの海へ今日眠る

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Lily My Love

好きな花は何ですか?
色々な思い出がその香りと蘇る百合の花。
今宵6月上弦のopenradioの放送は、百合づくしです!

試聴はこちらかどうぞ。
https://www.mixcloud.com/makinakano/2020628-waxing-moon/

1) Lily (Pink Martini)
2) Lillie (Virginie Capizzi)
3) Lilium Maculatum Thunb (Shin Sasakubo)
4) Lily (Fere Eyo’Nle Brasse Band & Lionel Suqrez for Pierre Perret)

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部屋に百合はできる限り欠かしません。

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ポキっと折れた一輪が咲き始めたその夜、ある男が死に至った知らせを受けた。

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百合の名前のワインもあります。

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ニワシロユリは、野生の百合。
目眩がする香りです。

たくさんの想い出の中に百合の香

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楽器のお医者さん

心身のためのお医者さんがいると同じように、演奏家には楽器のお医者さんもいます。
かれこれ18年お世話になっているマリアンヌさんは、私が使っている1920年代のひねくれサックスConnのことを熟知してくれて、いつもピンチを救ってくれます。
疲労困憊のこの楽器が、彼女の手によって、また少し元気を取り戻しました。

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女性のリペア兼お店は、ブティックのような趣。

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修理につかう道具の形はおもしろい。

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サックスを分解するとこうなります。

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初夏はやっぱりジェラートで始まります

15度から28度へ。
それでも湿気はないので、心地のよいパリの初夏は、それでもジェラートを必要とします。
レッスンも再開し、色々な人生模様の中、やっぱりCafeの存在に救われるものです。

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もちろんトリプルでね。

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みんな人生は、 色々あるね。

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パリの喧騒の中、アパートに入った時の静寂が、好き。

冷んやりと夏の階段昇りをり

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夏至新月無月至上

空は無に限りなく、すっからかんだけれども潔い夏至の一日。

今宵2020年6月21日、120回目を迎えるOPENRADIOの放送は
アンゴラ、日本、ブルンジ、英国の人々のささやきを…
今宵もどこか遠くに鳴る音楽が耳元に届きますように。
https://www.mixcloud.com/makinakano/openradio2020621-new-moon/))

0) Passage (Maki Nakano)
1) Kianje (Bonga)
2) Pilea Moon Valley (Akira Iijima)
3) Lord Gregory (Sam Lee)
4) Umuduli E Canto (trad:Burundi)
5) Johnny O’the brine (Sam Lee)

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セーヌ河で一番好きな橋は、トゥールネル橋。
パリの守護神聖ジュンネビエーヌはPaul Landowskiによるもの。

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コレージュドフランスの中庭の空は、溢れる知識の果てに無の境地をみせてくれる。

無の空と至上の時は夏至となり

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指は壊れるためにあるのでしょうか

昨年飛行機に乗る直前に転んで指を骨折。
滑稽最たる結果、コンサートのキャンセルをする無責任さ。
そして今年、同じ指を突き指するという愚挙。
ソロアルバムのレコーディング直前にです。
笑ってしまうのですが、これも現実。
夏のヴァカンス返上となりそうです。
山も、海もお預けでスタジオ籠りの予感。

これでも一応、サックス奏者です。

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最近、指が痛いなあ、と病院に行ったら突き指との診断…

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指の骨折、1カ月間のたまらない痛さ!

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ニワトコのレモネード

夏至に向かってフランスですることとは、森の中を散策し、野草を採取するということです。
聖ヨハネの草とよばれるオトギリ草は、宵闇に露玉を光らせ,檸檬にも似た芳しい香を放ちつつ,その神秘の力を発揮したそうです。
黄色い花弁の命は短く、ただ一年で一番陽が長い時期に摘むそれは、不思議な効果があったとか…
他にも、ミント,ゼニアオイ,タイム,コバノシナノキ,ヘンルーダ,ヴァーベナ,カノコソウ,ニワトコ,ヨモギ,カモミール。

そして芳香まとうニワトコの花ではシロップ、ソーダ水を作ることができます。
作り方は簡単で、水にレモンと砂糖、そしてお花を入れて発酵させるだけ。
3週間目にはシュワシュワのレモネードができます。

野草と共にある時間、それが生きるということであると思うのです。

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お気に入りのコップもいいけれど、ちょっといいことした後に、Baccaratのシャンパングラスで飲むというのも乙です。

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これがオトギリ草

自家製のソーダBaccaratで飲む夏日

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今宵は鮨をつくるとしましょう

外食をすることがめっぽうなくなってしまい、
さて食べたいものは作るしかない時勢。

マグレブのお父さんたちがつくるうまいクスクス、ベルビル界隈であれば6ユーロもだせばおかわり自由で食べられるものの、(この店はovniの記事に書きましたhttps://ovninavi.com/770pascher/))今は家で作るしかない。

次に食べたいものは?
….お鮨ですね。作るとしましょう!
幸いお世話になっている魚屋さん、そして釣り好きの友人から
新鮮な海の恵みをいただきます。
家庭の素朴なお鮨ですが、それもよしといたしましょう。

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フランス人はトロをほぼ食べないからなあ…
魚屋の店主と目が合ったその瞬間ウインク。無言でトロを包んでくれます。

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ミシェルさんは大の釣り好き。
外出規制が解除となりさっそく鯖を釣って届けてくれました。
フランスで作るなんちゃって鯖鮨、関西人に怒られそうですね。
私の両親が育った伊勢志摩では片口鰯、志摩半島以南は熊野灘にかけては秋刀魚。
紀伊半島の光りものの食べ方の妙です。

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イカはバジルと無農薬レモンの皮、オリーブオイル、
ゲランドの天然塩を添えてイタリアンに。
ワタは一旦冷凍してから塩辛をもちろん作ります。
塩加減はこの場合塩梅ではなく、イカの重さに対して10%を守ります。

飯を炊き夕餉をにぎり梅雨始む

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小麦粉のレシピ

けいそうビブリオフィルでのweb連載「ごはんをつくる場所には音楽が鳴っていた」
が始まって2年目を迎えます。
ツアー中は執筆も、料理もできませんので、いや、遅筆が原因で…まだ14品しかご紹介できていないのですが、今回外出規制の中、番外編として小麦粉を使ったレシピ6品を書き終えました。
列を作ってパン屋の前に並ぶより自宅でつくる焼きたてのパンの香りの妙。
モンゴルの焼き麺、ウイグルのグシュナン、グジェールもどきに秩父のたらし焼きもどきetc…
外出の機会は増えるものの、それでも作る時間、買う時間を意識したとき、作ることへの愛情を思い出すかもしれません。

番外編ー旅する小麦――買う時間、作る時間、あなたとわたしの距離――

その1)https://keisobiblio.com/2020/05/27/nakanomaki-extra1/
小麦粉にまつわる小話とレシピ

その2) https://keisobiblio.com/2020/05/30/nakanomaki-extra2/
音楽家と農家の収入、互酬性、道化、相互扶助がキーワードとなります。

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モンゴル風焼きそば3

たらし焼きもどき2

グシュナンもどき2

麦揺れて風を探せば君の笑み

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Ben Monder 影の中にある一点の光

 世に言うマイナーといわれる音楽の分野があるとして、当の本人は別にマイナーだろうがメジャーだろうが気にしていない節があります。
音楽をやるのみ。
たとえDavid Bowieのアルバムでギターを演奏しようが、ECMレーベルから作品をだそうが、彼は彼のダークな世界の中で彼自身の音を奏でています。

彼の楽曲、演奏を聴けば聴くほど、その非可逆リズムや十二音技法、モートン・フェルドマン影響下にある音の静寂からポリ(フォニー、リズム、…etc)を綱渡りするようであり、無の境地の中に音を綴るあの世界にノックアウト。
ドラムとの絡みは演奏者との関係性がそうさせるのか、経験値なのか…

分析するほどの力をわたしは持ち合わせていませんが、それでもBen Monderの音楽に魅了されて20年が経とうとしています。

日本でもその筋に愛されていることがわかるサイト
https://untitledmedley.com/2017/10/12/all-about-ben-monder/

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波のなき一隻の影夏の浜

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さくらんぼの実る頃

1871年労働革命として樹立したパリ・コミューン。
軍との激しい闘いの中、立て篭もる人々を、さくらんの籠を携え看護をした
ルイーズへ捧げた歌。
弾圧下多くの人々が虐殺された「血の一週間」。
さくらんぼとは、血の色であり、同時にさくらんぼ実る頃の儚い恋、失恋の歌でもあるそうです。

恐れ多くもピアノの弾き語りをしてみました。
ユダヤの民の曲、ケーナによるテレマン、マリンバ、スティールパンによるライヒの世界をどうぞ。

2020年6月の満月のopenradioはこちらからご試聴いただけます。
https://www.mixcloud.com/makinakano/openradio-202066-full-moon/

1) Sippur (Masada String)
2) Fantasia No.1 in A major TWV 40-2/Telemann
(Hikaru Iwakawa)
3) Le temps des cerises (Maki Nakano)
4) Electric counterpoint / Steve Reich (Kuniko Kato)

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さくらんぼのデザートで一番簡単なのは、クラフティ。

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さくらんぼを使った肉団子は、アルメニアとシリア・アレッポの名物です。

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愛情がないとちょっと作るのが面倒かな、チェリータルト。

Le temps des cerises さくらんぼの実る頃
(arr.piano.voice/ maki nakano)

闘ひし人の夏始む今日の生

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ティム・インゴルドの線 -Thread & Trace-

一筋の線は他の線と交差し、時に結び目を作り、多次元たる世界をわたしたちに見せてくれる。
そしてほつれる自由を教えてくれる。
それが世界と呼ばれるものかもしれないのです。
それがロマンチックな世界であると、いいな。

http://suigyu.com/noyouni/yuji_takahashi/%e9%9f%b3%e6%a5%bd%e3%81%ae%e6%b0%97%e8%b1%a1%e3%81%a8%e6%84%9f%e6%9f%93%e5%8a%9b.html
高橋悠治さんによる思索の線

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-生は何かに収まろうとせず、自分と関係する無数の線に沿って世界を貫く道を
糸のように延ばしていく-

-生物とその外的環境のあいだの関係ではなく、網細工状に組み込まれた生物それぞれの生活の道に沿ったさまざまな関係-

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François Morelletの線は次元の観念を問いかける。

夏空を往く孤愁たる線の果て

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死なないためのYEAH!!

対自然、対人間、対…
映像は今インターネット上でどこからでも観ることができる時代。
この方法で、荒川修作+マドリン・ギンズによる三鷹天命反転住宅、個人宅を演奏空間とするセンスに唸りました。
「無料」で作品を提供すると同時に、個々人の選択による課金システムの方法。
これこそが有効な貨幣の使い方そして、直接的なアクションの一歩であると思います。

笹久保伸/死なないためのYEAH!! Vol.4 from Reversible Destiny Radio on Vimeo.

演奏者である笹久保伸さんは6月7日に生ライブ配信をされるそうです。
http://haremame.com/schedule/69093/?fbclid=IwAR0_BMgqmtmblgykTR1ofZP1hxk4LygHfp0RzeCq_L8q1WlUOzLVhU2kzWI

音のある空間へのチャレンジ。
一人で放つ音は、目に見えない複数の人々に必ずや届くと確信しています。

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フォンテーヌブローの森

新緑は深緑へ濃淡を変えし森。
木洩れ陽の愛おしさは先へ続く道を予感させてくれます。
もちろん、この森の中で楽器を吹く気持ちよさは、何をたとえにできるでしょうか。
ここでまた生まれる音の世界。
世界は静寂とささやかな音に包まれることでしょう。
フォンテーヌとは泉を意味します。
泉とは、そう、わたしたちに命を与えてくれる。

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水無月や夢の泉に光さす

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音楽雑誌ラティーナ最終号

生まれてはじめてCDガイド評というものを書いてみました。
今までライナーノート、書評、インタビュー、はたまたレストラン記事、フランスに働く職人を取材し文章にしてきましたが、今回は短いながらとても難しい作業であったことをお伝えします。
それはひとつにわたくし自身がこの作品に参加しているからかもしれません。
演奏者の命の一滴は様々な人の手を介して、今日わたしたちに届く音楽となる。
空間に満ち満ちる音の粒。
聴く者の心骨奥深くに沁み入り、この世の果敢なさを放つギター一本の音。

(余談ですが、フランス語で沁み入る=Pénétrerという動詞はセンシュアル Sensualな用語としても使われますね。)

是非お聴きいただけますように。

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ギター奏者・笹久保伸 29枚目の最新アルバム Perspectivism

https://http://www.ahora-tyo.com/detail/item.php?iid=18653/
ご本人へ直接の注文をお勧めします。sasakubox@gmail.com

音楽雑誌ラティーナは、パリに渡ってからも長く読ませていただきました。
なぜ日本の雑誌をフランスで読めたのでしょうか。
それは、エスパスジャポンという40年に渡る文化センターの図書館に寄贈されていたからです。
恵比寿のあの事務所から、毎月パリに届く冊子。
紙媒体は最終号になりますが、これからはweb上で、益々興味深い音楽の世界を教えてくださることと思います。
関係者の皆様、まずはこの節目、ありがとうございました。

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パリでの録音は3区にあるアーティストギルドの地下スタジオにて。

触るる音震へては消へ火照らせぬ

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ニゲラと萃点

皐月花溢れる日々の中、どこもかしこもバラ。
それもよし。
ベランダには空へ向けてバラが気持ちよさそうにしています。
失敬しては活け、香りとその姿を身近に置く。
しかしこの季節、この季節にしかないニゲラの宇宙に惹かれます。
花弁が散れば、その中心からたくさんの種が生まれる。
インドではこの種をスパイスとして使います。
一つの花から多数の種が土に還り、また来年。
立体的で、線の細いこの花の構成は、やや大げさかもしれませんが、南方熊楠がいう萃点を彷彿させます。

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往々にして赤いバラは棘が多いようです。

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清々しい白の香り

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まったくもってバラその種類には驚くばかり。

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ダマスのニゲラ。シリアのあの地から伝わったのでしょうか。
バラはその起源をメソポタミア、その後十字軍がヨーロッパに持ち込んだとされているそう。
フリーペーパー、Ovniの取材で中世の町プロヴァンのバラ園を訪ねたのもやはりこの時期でした。
https://ovninavi.com/743balade/

少しだけ見惚れていたひ夏ニゲラ

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ラマダン断食月を終え…祈りは続く

Eid-ul-Fitr。 断食月明けおめでとうございます。
4月の新月から1ヶ月。ムスリムの人々にとって一年の中でもとても大切な時間。

そして、目下世界は祈りに満ちているはずです。

今宵5月の新月のopenradioは、イードを迎える人々へのレスペクトとしてモロッコのマラーム、トルコ、シリア、エジプト、ギニアの音を…
https://www.mixcloud.com/makinakano/openradio2020523-new-moon/

00) Call to prayer (Sabri Moudallal)
01) Fangara Fangarie (Maalem Si Mohamed)
02) Karcigar zeybek (Trio Zartar)
03) Victor Challita (Stephane Tsapis/Lynn Adib)
04) Ya Roh (Naissam Jalal)
05) Sabou (Mory Kante)

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新月を迎へし空の初夏は虚無

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シーツを替えてバジルを摘んで

ようやく汗ばむフランスの5月。
そっと蒔いたバジルの種はこの3ヶ月ですっくと伸び、今食卓に香りを添えてくれる。
ささやかに、マルシェで求める野菜、育てるハーブと共にある生活。
音の練習は上々に空を目指して。
趣味の種採取の成果も、今夏にむかて現れてくることでしょう。

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訳もなくハートのシーツに替へし初夏

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暑さ覚えるこの時期は、バジルを添えた冷製パスタが、いい。

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埴谷雄高とアンドレ・セゴビア

埴谷雄高、彼は不整脈を患っていたことから、実際に心臓がある瞬間止まる経験その中に、彼の形而上学的思想が生まれた、という話を聞きました。
これは身体的現象が思想を促すという面白い逸話です。

アンドレ・セゴビアの音楽にインスピレーションを受けた音楽家。
彼はセゴビア自身の演奏を目の前で聞いたことはないかもしれないけれど、残された音源から音の魂を内包し携え、今、違う形でわたしたちの心に彼自身の音楽を届けてくれます。

演奏を職能とするわたしたちの今は、ある試みの過程只中にあります。
生きた人間が生きる人間のいる空間で奏でるということの不可能性。

同じ空間に、今は亡き彼らの、思想、音楽という存在は今もわたしたちと共にある。
生きた音楽の中にあるはずです。

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一音が放つ曼荼羅五月闇

Image de prévisualisation YouTubeセゴビアにインスパイアを受けたというSun Kil Moon(MARK KOZELEK)の音楽

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サティの誕生日

5月17日。
芍薬に薔薇、梅花空木(バイカウツギ)に忍冬(スイカズラ)の香り、
その色気に目眩を覚える暦の上では初夏。
サティの生まれたノルマンディー、オンフルールの海辺に行くまでの道にも、たくさんの香りが漂っていることでしょう。
白を愛したサティのささやかな声、ともいえる作品
「Fâcheux exemple-憂鬱の例え-」を聞きながら、刻をやりすごす今日です。

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空白の誕生日埋める薔薇の香

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孤独とは白を愛した男の空木

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From this place

茫漠たる日々の中どうやら躁のタイミングが突然到来し、昨日のopenradioはややはしゃぎすぎたかもしれません。
5月11日から解禁となる外出規制。
人々がどのような表情で街を行き交うのか、今までにない感覚に出会う気が致します。
何となく始めて登校するような気分です。

毎日の食卓もきっと様相を変えることになるでしょうか。
この場所で、この場所からできることを。

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南蛮漬けは作った翌日が、うまい。

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小ぶりな鯛のすべてをささやかな今日の命とします。

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フランスで茶碗蒸しを食すとは、昆布と鰹節でひく出汁が日本人のDNAを朗らかにしてくれるということのようです。

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5週間ぶりのマルシェの魚屋さんでは思わず鯵に鯛に蟹に手が伸びてしまいました。

暮らしとは普通の日々に鯵求む

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楢山節考ーアンティラの豪邸

「資本主義の現実の-墓掘人-は、まるでイデオロギーを宗教とした枢機卿のように、妄想に憑かれたままその役目を終えるかもしれない。
いくら戦略に長けていたとしても、彼らには単純な事実が把握できないようだ
ー資本主義が地球を破壊している、ということを。
戦争と消費というふたつの古いトリックで過去の危機を切り抜けてきた資本主義だが、もうその手は効かない。

 私は長いあいだアンティラの外に立って、陽が沈むのを見つめていた。
その塔のような豪邸建物が、高さと同じだけ深さを持っていることを想像してみた。
そうするとそれは27階建ての根茎を持っていることになり、地面の奥深く根を張りめぐらして地球から栄養を吸い尽くし、それを煙と金に変えてしまうことだろう。」
                      ーアルンダティ・ロイ

 死の循環という希望ある世界と、飼い慣らされる生の不自由さの世界。
わたしたちの今はハイパーローカル、あるいは鶴見俊輔云う »Extremely Local »である土地土地で、ひっそりとそして揺るぎない生という時間を携える者たちへの眼差しから始まる。

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窮屈な自由の果ては首夏に死す

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皐月上弦八十八夜

自然には隷従しますが…命をないがしろにされた果て自由という名の似非社会による内的自由とどう対峙するか。
窮屈な自由。

母国を遠近からみる、そんな日々が続きます。
季語は今日から夏へと変わります。
古典声楽歌唱法タハリールの至宝、Alim Qasimovの声は、壮年よりまして御歳だからゆえの質感がたまりません。

フランスーアゼルバイジャンーペルー・アヤクーチョの音楽を、どうぞ。

0) No Title (Maki Nakano)
1) Ragalegria (Louis Winsdberg)
アルバム:Jeleo (2001)
2) Essoum Lennie-Bird (Stephan Oliva & Francois Raulin [P])
アルバム:Tristano
3) Mansuriyya (Alim Qasimov)
アルバム:Awakening
4) Pour que l’amour me quitte (Camille)
アルバム: Le Fil
5) Adios Pueblo de Ayacucho (Shin Sasakubo)
アルバム:Ayacucho I – Tradicional

2020年5月1日上弦のopenradioはこちらから
https://www.mixcloud.com/makinakano/openradio-202051-waxing-moon/

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上弦や香も届かぬ春の距離

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