Archive pour 俳句 haiku

二百十日 空白の季節 -Pequeña Serenata Diurna-

立春から二百十日、わたしたちの時間はどこにあったのでしょうか。

キューバのギター、オランダ、フランスのジャズを、午前6時ごろ、地平線に沈む煌々とした満月に、行く季節迎える季節を、写します。

9月の満月のopenradioはmixcloudからご試聴になれます。
https://www.mixcloud.com/makinakano/202092-full-moon/

1) Pequeña Serenata Diurna (Silvio Rodríguez)
2) Poggy Bonzi (Karel Boehlee)
3) Lonely Night (Julien Laurau)
4) Close enough for love (Fleurine)
5) Días Y Flores ( Silvio Rodríguez/Rey Guerra)

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夜の音は迎えし月のセレナーデ

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-子等の夏-

ベビーシッターの思い出は、当時の乳飲子がすでに18歳になっているのだから、
あっという間の時間の経過の中にあります。
学生時代に過ごした様々な子等との時間。

今夏の思い出となるベビーシッターは、2歳のミヤちゃん、そしてコロナ禍しかも外出禁止令がでた3月17日に生まれたジャック。
赤ちゃんと共にした僅かな時間は、日毎のことではなかったからかもしれませんが、心地よく、これもまたある記憶となるようです。

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小さな声で主張を始めるミヤ。

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この時代にようこそ生まれてきたね。
フランスではベビーシッターを気軽に友人などに頼みます。

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出張料理教室の生徒の娘さんはギターを習い始めたそうな。

子等の夏声を発する力かな

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薄荷水と夏の終わり

8月最後の上弦のまっぷた月の色めかしさ。
2020/8/26のopenradioは台湾の歳時記から少しインスパイアを受けて、選曲してみました。
薄荷ミントは夏の季語なんですって。
2年前の台湾で演奏した際の湿潤を思い出しながら、薄荷水に晩夏を眺めながら…

Mixcloudからご試聴いただけます。
https://www.mixcloud.com/makinakano/openradio2020826-waxing-moon/

01) We are all lonely souls (蘇珮卿 Paige Su)
02) The Horse Thief (陳穎達 Ying-Da Chen)
03) Vaguely Asian (John Taylor)
04) Onirou (Eleusis)
05) 喝酒不好 (Leo王)

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中庭の静寂に浸る薄荷水(麻紀)

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三尺の空を匂はす薄荷伸ぶ (楊海端)

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残暑をささえる滋養

辰巳芳子さんにより知ることとなった、日本人にとってのだしの存在。
今夏の厳しさに沁み入る滋養ではないでしょうか。

茶碗蒸しをひんやり冷やしてもよし、だし巻き卵のだし汁あふれる旨さ。
ベンガルのミュージシャンから教わったカレー。
アイスを食べた夏の体をターメリックが休ませてくれる。
友人の庭の実りを頂戴。

夏バテになる前に、鰻。
理にかなった残暑の滋養となります。

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ほっくりと出汁巻き卵夏の宵

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今年最後のグリーンピースをいただいて。パスタに出汁を少しだけ足す隠し味。

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夏野菜のカレーはめんどうでも茄子を揚げると旨味が増します。
ベンガルの吟遊詩人Pabanから教えてもらったカレーのレシピはこちらに連載。
https://keisobiblio.com/2019/08/01/nakanomaki11/

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猛暑の中の収穫

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-旅人の樹-

音楽という森を、海を、山の中を駆け巡り回っています。
いつものように少し早足気味です。
9月には日本に帰国する予定です。
もう少し、待っていてくださいね。

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旅人の樹/トリスタン・ツァラ

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処暑の森傾斜を深む光かな

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トロピカルの涙

夏の夜空に見る星たちのような、カリブ海の群島。
トロピカルの涙、リズムの儚さ、クレオールの微笑み。
旅できぬ今日、ささやかな音楽が旅の風を運んでくれますように。

2020/8/19 新月のopenradioの放送はこちらからご試聴になれます。

https://www.mixcloud.com/makinakano/openradio2020819-full-moon/

00) Ponta de Manque (Amina Mezaache)
01) Mwen Desamn St.pie (Kali)
02) Junto a un cañaveral (GuillermoPo;tabales)
03) Outro (Grégory Privat)
04) Las (Grégory Privat)
05) Brincando com Theo (Tatiana Parra/Andres Beeuwsaert)

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風吹けば囁く夏の遠きかな

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―民衆の音、贄を海辺で燃やす―

ー生きるために死を飼いならす。

けいそうビブリオフィル連載16皿目のレシピは、カリブ海の島々で食べるアクラです。
干鱈の揚げものアクラを知ることによって見えてくる黒い大西洋の歴史。

大西洋、海流、風、人間の移動、奴隷、塩、魚….民衆が海辺で燃やす贄。
エメ・セゼールの詩と共に、実体験としてのカーニバルでのトランスするあの音が届きますように。

掲載サイトはこちらから→
https://keisobiblio.com/2020/08/19/nakanomaki16/
サン=バルテレミー島 干鱈の揚げものアクラ
―民衆の音、贄を海辺で燃やす―

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アクラ7

トランスに汗滴りて音の渦

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金に生きる-Sebastião Salgado -

それが、この山から生まれて、その山で命を削る者の存在を前に、あるブランドがアート活動のサポートをし、そしてそれを請う輩に一撃を与えたい。

世界を食いつくしているのは誰かではない。

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35日間、いやその人生をその労働者と生きると死ぬを共にしたカメラマンは、本業をもちながら、このような »現場 »に自ら立ち行った。こういう生き方に対して「プロのカメラマンとは?」なんて言い回しは無意味である。

Photo: Sebastião Salgado

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それでもね今日ある空は今日の空(季語なし)

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道に生きる

その過程でしかないと思います、生きるということは。
ペルーのあの道に、山に、土の上を歩くあの少女たちの息を今日、聞きました。

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photo : Pablo Corral Vega
遠近の光の中に過ぎし夏

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ペルセウス座星群・編集者の残したもの

一体何冊の作品を世に送り出したのだろう。
「美術工芸品のような書籍」とある人は例えた。

52歳の死に聞きたい。
美意識を裏付けたものはなんだったのですかと。
ミッシェル・レリスの日本語訳、文化人類学とアートの世界の蜜月関係を、本を編むことで提示してくれた。
ここでいうアートとは生活の中に見いだす、派生する、そして表出するという視点です。

今日フランスで迎える盂蘭盆。
今日ペルセウス座星群から一筋の流星をみた。
閃光は突然現れ、消えた。

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盂蘭盆や一筋流る星迎ふ

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破壊の定か

「災難の渦に巻き込まれ 逢瀬の宝石を探せなかった 
あふれ出る涙の一滴一滴が 海になる」

12 Muqam from Uyghur
Art by Mona Hatoum from Lebanon

Mona Hatoum モナ・ハトゥムはレバノンのArtist。
いみじくも、2017年広島現代美術館で彼女の展覧会が行われました。
一粒一粒のガラス玉でできたこの地球の姿。
その脆さ、相互扶助現状への懐疑でもあります。

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ベイルートの友人たちの安否が取れました。
しかし、2015年山形ドキュメンタリー映画祭はじめ日本でツアーを共にしたWael Koudaitのアパートの破壊度に…言葉を失った。
レバノンで起こっていること、それは今の世界を代弁している。

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この街も破壊の定か夏の空

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祈りの共鳴が民衆性を生む姿

عيد الأضحى イード・アル=アドハー 犠牲祭の終日を迎える満月の宵。

イスラム社会における真の慈善の実践とは、贄としてさばいた肉をまずは飢えた貧しい人々に与え、その残りを親族、友人と食すとコーランにあるそうだ。

女の子たちがユーユーで恍惚を導き、手拍子とダフがシンクロすれば、音楽のあるその空間は、祈りの共鳴が民衆性を生む姿そのものとなる。

openradio 2020/8/4 今宵満月の放送はこちらからお聴きになれます。
https://www.mixcloud.com/makinakano/openradio202084-full-moon/

1) Habina (Rachid Taha)
2) Lila (Titi Robin)
3) Hiji Catetan (Oldiah Hadidjah&Jugala Jaipongan)
4) Amidinine (Toumast)
5) Ach Adami (Rachid Taha)

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楽師の役割とはこういうことだ

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カスバ

雲の峰死を祝ひとし今日生きる

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分単位で動く今日は中上の

ノリというか感というか、人生は旅なので、感度全開で余裕をもちつつ実は今までもこれからもいつものように分単位で動き回る性質のようです。
アポは瞬発で決めて移動。
仕事の依頼は瞬息で決定。
クレーム対応は丁寧に。
意思の眼差しを信じて。
しかしこれを人は自己中心的行動ともいいます。

アウトプットのための準備とは移動の中の思考のことをいいます。
移動には、今日誕生日をむかえる中上健次と共にあります。
出自をハーフブリードとする強烈にかっこいいAnderson .Paakの音を、パリの足音にミックスします。

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目下の移動はパリ郊外電車 RER B線
遠くに見えるはリサイクル工場。
デザインは△。

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急遽のレストラン仕事が終われば0時を過ぎしパリ

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本の中の情景と現実の車窓の間を行き来する

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現実がずれてゆくかな夏の朝

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アラファト山と犠牲祭

イード・アル=アドハー

ヒジュラ暦の12月10日から4日間にわたって行なわれる祝いの日。
メッカへの毎年恒例の巡礼においてアラファト山を降りる日の翌日=最終日。
巡礼者は動物を犠牲に捧げる。
これに合わせてイスラム世界では各家庭でいっせいに犠牲を屠(ほふ)る。

人々の祈りは、その日を迎える時、他者への、いや他者という存在によって内と外が自然(山、海、動植物、水、土…)と一体となり、それはある種のトランス的感覚を他者と味わうということかもしれない。

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屠り犠牲となるのは往々にして羊だ

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夏の月贄を祝ひて死を巡る

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一人アートインレジデンスは音楽と猫と

夏の時間は静寂をまとう。
猫のお世話を名目に、音楽の宝庫のようなお宅に滞在することになりました。
彼らは一路海辺へヴァカンスへ。
一人アートインレジデンスのようなこの空間で、残りのソロアルバム制作続行となります。

屋内での練習、屋外での演奏、急遽の仕事、このインプット・アウトプットのバランスが、予期せぬ夏の到来となる。
クラッシックから実験音楽、古楽からレゲエ、バルバラからカメルーン、コンゴ、南米から徹底ジャズのレコード。
そして中上健次の「枯木灘」日本語版との再会。

2020/7/27 上弦のopenradioはこちらから、
バロック、バッハ、11世紀の歌声、Ray Guerraのギター、雨の中にきくアップライトのピアノの音をどうぞ
https://www.mixcloud.com/makinakano/openradio2020727-waxing-moon/

0) Gaultier Sarabande Ou Chaconne 
1) Bach Violin Sonata No.2 in A BWV 1015 Andante Un Poco
2) Garsenda, Gui de Cavaillon (Jordi Savall)
3) Son Homenaje (Rey Guerra)
4) The Tourist (Gonzales)
5) Ella y Yo (Rey Guerra)

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ときどき猫が

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孤独にレジデンス、時々猫が参加

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庭のバラも第2期の芳香を放つ

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バカンスやパリに残るる静寂かな

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モノクロの芍薬の世界で

写真家のYutaka Yamamotoさんの個展がパリで行われています。
その場所とは元々医薬実験のラボラトリーで現在は古書店・骨董店となっている、ジャコブ通りのLibrairie Alain Brieux。

異次元にトリップしたようなこの空間で、個展中の作品の中での演奏となりました。
中途飛び入りでテナーサックス奏者が参加したり、Yutakaさんもクラリネットで参加したり。
文化人類学的話、バイクの話でオーナーと意気投合。
来週、この空間でおもしろい映像を撮ることとなりました。
さて、モノクロの芍薬の世界にどんな音が生まれるでしょうか。

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個展は7月31日まで 48 rue de Jacob Paris 75006 / Librairie Alain Brieux

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グラフィックデザイナーだったが今は写真家 Y.Yamamoto

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写真家の方々多々来廊。Mr.Miyamotoさんによるワンショットを。

ヴァカンスのパリに一音奏でをり

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月なき新月今宵の空、彗星みた?

ペルーのアフロビート、ジャコ・パストリアス、ミッシェル・ペトルチアーニ、夭折した二人の天才、そしてポルトガルとアルゼンチンの逢瀬。

予想外だらけの、どんな夏が始まろうとしているのでしょうか。
2020/7/21 新月のopenradioの放送はこちらからご試聴いただけます。

https://www.mixcloud.com/makinakano/openradio20200721-new-moon/

1) Milonga Gris (Tatiana Parra & Andrés Beeuwsaert)
2) Guatabo (NOVALIMA)
3) Portrait of Tracy (Jaco Pastorius)
4) Okonkolé Y Trompa (Jaco Pastorius)
5) Sometime Ago (Michel & Tony Petrucciani)
6) Jardim (Tatiana Parra & Andrés Beeuwsaert)

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風吹けば月なき新月夏始む

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夏の白さ toute blanche

春なきごとくの外出規制の時間から一転し、フランスはバカンスモード120%で山に海に体感距離を保ちながらの時を過ごしているようです。
といっても今日から発令されたのは、公共の場でのマスク着用の義務。
罰金は135ユーロ。

急遽の演奏はこのところ頻繁にあり、1週間前、3日前の依頼なんてこともあり。
リハをして、いざ舞台に立てば、音が空高くへ飛び立つ瞬間に大げさですが、恍惚さえ覚えます。

春はどこかに、今夏を迎え白さをみるは、過ぎし季節のあの白さとはまた違う儚さを感じる。
そう思うのはわたしだけでしょうか。

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この蟻をみていると、熊谷守一を思わずにはいられません。

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柏紫陽花に似ているものの種類はちがう。

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この時期はなんといっても陽が透ける光の花弁、立葵。

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屋外での演奏は可。着席中はマスクをはずしてもいいとのこと。

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光浴び白き衣の増えし夏

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映写技師・ロベール・ブレッソン・絶望

パリ第3大学の映画学科に通う友人サラは、校内にある上映室での講義によく誘ってくれました。
数知れず見た映画の中でも、強烈な名作は、ブレッソンのLE DIABLE PROBABLEMENT「たぶん悪魔が」。

環境破壊、生態学者の意味、厭世的政治への眼差し、究極の絶望を可視化するブレッソンの作品がなぜR18指定なのか。

映画保存協会が保管するアーカイブ室を見せてもらったり、映写技師のオリヴィエさんを取材することになったり。
仕事柄映画制作に関わる友人が多いのですが、彼らはおおよそロケ、設営、共同作業や外での仕事に従事している。
出来上がった作品を、冷んやりとした映写室で一人黙々と作業をするオリヴィエさんの姿に、心を打たれるのです。

目の前の絶望、それを撮る男、それを編集する女、それを映写する男、それを見る女、そして絶望を内包する、人間。

取材記事はこちらから
https://ovninavi.com/802sp/

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何十年のキャリアでも、映写技師にとって上映するボビンがうまく回るか毎回ドキドキするんですって!

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アナログ世界ではフィルムそれ自体が命。

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フランスの宝

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ある夏の涼の佇む映写室

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小暑朝7時下弦

朝4時から登りはじめ、お目見えした月は半月。
今は行くこと叶いませんが、思い出の中にある、
南半球のある山と、月の姿。
わたしたちは今、想像の中の旅へ。そこに音楽が鳴っていたらどんな音でしょうか。

鬼籍に入ったEnnio Morricone、Charlie Haden, John Taylor…
内戦により消滅してしまったウガンダはNyoro・Ankole族のパーカッションの音色を、コートジボワールの歌声を、イギリスのピアノの音をどうぞお聞きください。

2020/7/13 Waning Moon mixcloudでの試聴はこちらから→
hhttps://www.mixcloud.com/makinakano/openradio2020713-waning-moon/

00) Cinema Paradiso (Pat Metheny/Charlie Haden)
01) The Last Time I Saw Richard (Joni Mitchell)
02) Kyuma (Royal Entenga Drummers Uganda)
03) Tunga Nyuma (Bachir Sanogo)
04) Vaguely Asian (John Taylor)
05) Memory (Tom Misch)

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半月を朝日の中に見る小暑

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軍用地とアートの交差

一人野外で吹くことはあっても、ライブという形での演奏は何ヶ月ぶりでしょうか。
目の前で、音楽に合わせ踊る人々をみていたら、このエネルギーの交換こそが、やはり演奏をするということなのだと感じるのです。
急遽お声がかかり演奏したその場所とは、元々軍の領地で、軍人のための運動施設だったといいます。
市に払い下げされ、市からアソシエーションに有効利用ということで、非営利のアートスペースとなったそうです。
隣の建物は歴史的な趣のまま、今では写真専門ギャラリーとなっており、 交差するはずのない、軍隊とアートの摩訶不思議な空間に。
ここでも新たなプロジェクトが生まれそうな、予感。

来場者はまるでカフェにでもくるように入場無料。
演奏家のギャラは来場する人々の飲み物代の %+シャポー(フランス語で帽子を回すという意味=各人自発的課金)。
環境問題を念頭に入れた作品、飲み物はローカルものだけを、そしてトイレや衛生面の循環システム。
人々の交差の場として市からの助成、そして飲食の売り上げで成り立っているそうです。

この空間に、子供たちが共にいるということが、社会の一歩だと思うのです。

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この時勢、いつ演奏のオファーがきても準備万全でいることが必須となります。

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この道具はなんという名前でしょうか

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ペットボトルでつくられたオブジェ、捨てられる寸前だったベビーフット

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短夜やヴァカンスの影見えぬまま

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アナログなんです

この時代にここまでアナログでやり通すというのも大変稀だと思います。
楽譜ソフト、ファイナルで入力するも、結果的に譜面台に置く楽譜はこんな手書き+パートを切っては貼る、という尋常ではない2020年の夏。
今までせっかちに思ったらすぐアクションでことを進めてきましたが、それにより周りの人々を振り回してきたことも事実。
ちょっとクールダウンでゆっくり事を進めることのできる今の時間を享受しています。
不思議と焦りはなく、なぜなら「これからが今までを決める」という座右の銘を見つけてしまったからかもしれません。

「これからが今までを決める」?

禅問答のようでもありますね。

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電気は使うものの、こちらもアナログ操作ではあります。

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比べちゃいけないのですが、シェーンベルグの楽譜も然り。

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音列の並ぶ夜中に夏の月

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音楽の基礎体力

アクシデントは人生につきものですが、それにしてもコンサート前やレコーディングやらに、降りかかるそれに翻弄されつつ音を録っております。
マイクを前に震える指。
レコーディングっていつまでたっても慣れません。
この音がいつか誰かに届くように、と心を落ち着かせて息を吹き込むものです。

さて、そんな小心者の演奏者を支える基礎体力とはメトロノームでの練習です。
いろいろなメソッドがあるかもしれませんが、サックスにとっての究極の練習は、
ひたすらのロングトーンとメトロノームによるシンプルな練習。
そして、音のイメージ。空気に揺れる音をききながら、楽観的に、軽妙に。
ブルキナファソ、グワンの子供たちが最初に鳴らす楽器は、カリヤンという鉄でできた打楽器です。
少なくとも3年はこのカリヤンしかさわれない。するといつしか、自分自身がメトロノームになるのですね。
バラフォンの才がある者、ジャンベの才、マラカス…etc
それぞれの奏でる楽器が決まります。

メトロノームの役割とは、自己の中にあるリズムと共振するため。
そしていつか共に奏でる他者との音の共振がその目的です。
リズムの中に音の粒が生まれ、演奏する者たちは、その震える音の中で至福の時を過ごすのです。

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スタジオ通いが続きます。

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赤土に響くリズムは夏の色

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Before The Rain

雨は、きっと隠喩-メタファー-なんだと思います。
涙は、きっと、事の以前も以後もわたしたちの人生と共にある、愛しい雨なんだと思います。

今宵満月はつい先日大事な音楽の友が教えてくださった珠玉の曲を、どうぞ。
2020/7/5 Full Moon mixcloudでの試聴はこちらから→
https://www.mixcloud.com/makinakano/openradio-202075-full-moon/

00) 1st Cycle- Sinbad’s Journey (Carlo Domeniconi)
01) Última Valsa (André Mehmari/Sergio Santos/Luca Raele)
02) Pasarero (Aca Seca Trio & La Orquesta Sin Fin )
03) Before the rain (Mitsuru Nasuno)
04) Rainy night house (Marc Copland)
05) Tentar Dormir (André Mehmari/Luca Raele)

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雨露(うろ)をたっぷり浴びた、朝に切る花を部屋に。

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七月の瞳の中に雨を見る

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半夏生 ルバーブの季節

甘酸っぱいあの独特の香り。
パリの南、マラコフの庭付きアパートに住んでいた時は、庭に育つその存在さえも知らなかったこの植物。
土から伸びる茎、大ぶりの葉。
食べ方を知らなければ、そびえるその大きさに煩わしさを覚えるだろう。
ジャムにタルト、クラフティそしてルバーブのシロップ。
季節のものを味わう最良の季節となりました。

ところでこの植物の発祥はどこなのだろう?
アラビア世界にルバーブの料理はみたことがなく、
また日本でも希少ではなかろうか。

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夏甘味誰かに作ってあげたいな

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