Archive pour 俳句 haiku

立夏に鯉のぼり

いよいよ五月に入り、明日から暦では、夏。
穀雨は大地に恵みを、生きとし生きるものみな春暁から目覚め、
いよいよ力みなぎる時期に、入るのかな。
仲間がいなく、ひとりぽっちでかわいそうだけれど、
今が出番、わたしのミニ鯉のぼり、がんばって泳いでね。

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鯉のぼりひとり異国を泳ぎをり

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フランスのマテ貝は小ぶり、生もいいけれど、マリニエールも捨て難いのだ。

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今からが旬、バジルにミント、すくすく育ちます。

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この時期、どのビストロも競って白アスパラガス!

 

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花冷え=En avril, ne te découvre pas d’un fil

ステファン・ツァピス(piano)とのツアー出発間近にて、
リハーサルの日々が続くわけですが、
気分の高揚はパリの花冷えと比例して、
麗らかだったり、春雨だったり…
現実めいた失望と、希望ある幻想は
暑かったり、寒かったり、と決して安定せず。

ところで「花冷え」をフランス語で言えば
「 En avril, ne te découvre pas d’un fil 」
「四月は一枚も脱がぬ様に(直訳だと=糸さえも脱がぬ様に」
そして、五月になると、この諺はこう帰結します。
「 En mai, fais ce qu’il te plaît」
「五月は、あなたのお好きな様に」

この諺の内容は、季語でいう「花冷え」と同じで、
花(俳句で花=桜)盛る頃気分は高揚、
しかし一時的な冷え込む時期であるからして、
気をつけましょう、またはその現象を感慨として表現している。

一方で季節に咲く花を中心におく生命の行方、
一方で糸はあくまでの人間が紡いだ、人間の着るもの、
この二つの言葉、あるいは諺は、限りなく同義なのに、主人公は、違うのですね。

花冷えの午後人肌を探しをり

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ステファンのスタジオにて、アルメニアの曲の練習中。

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ミュージシャンにちゃんとご飯を食べさせるのも、わたしの一つの仕事。
ひよこ豆のスープは滋養に、チャワマの中身は野菜がたくさん。

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今日も飛行機雲

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なすはあまり栄養がないけれど、Tahinaゴマソースとフロマージュブロンで、味わい深く。

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無数の主体 innombrables sujets

長谷川祐子パリ講演会
「パフォーマンス性、空洞化する身体、日本の現代アートの予兆性」
Présages de l’art contemporain japonais

今回も間際の情報入手にて、拝聴。
文化庁からの任務であり、海外派遣型「文化交流使」の一環とのこと。
個人的には「アール・イマキュレ 希望の原理」の展覧会での彼女のお仕事が気になっていたり。
(アール・ブリュットとは一線を画する)

戦後敗戦の日本社会における父性喪失は、
その後の日本を代表する幼冲的な表現へと繋がる。
具体、実験工房、もの派、またFluxusから奈良美智における、
つねに海外との距離感、という軸をおきながら、しかし日本人のものの見方
を、聴講者であるフランス人に丁寧に説明していた姿が印象的だ。

日本の価値基準が往々に、海外での成功後の逆輸入という手法によって
形成されていることへの視点だったり。
日本の国の中に居る場合、個人的感覚への尊重、
または他者の »社会との関係性 »を表現する行為に対する興味の欠如、だったり。

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白髪一雄‬の三番叟(さんばそう)の作品画像

長谷川女史の今回の講演で、私にとっての白眉はこのフレーズ。
「欧米の文脈から日本のこの文脈がよみとりにくいのは、
自己と他者の明確な分離と一つの体系を中心にして文脈が形成されている構造ゆえである。
そしてもっとも重要な異なる点は主題、中心となるテーマ(主体)の欠落である。」

また、ドウルーズ・ガタリの「ミルプラトー」で示されたリゾームを例に
(特にフランスでの講演であるが故かな?)だした展開には唸った。

« 無数の主体 »という、現代をあらわす関係性と、Artを照らし合わす、
そいうった相対的な美術の捉え方ができると確信。

ひらめきを照らすセーヌ河春灯

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小林一茶「父の終焉日記」

長野に住む、俳人マブソン青眼さんから、彼が翻訳した、
小林一茶「父の終焉日記」献本いただきました。深謝。
浅緑が受け止める陽は日に日にかわるパリで、一茶のそれを読み綴る今日という日。

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生き残る我にかかるや草の露

Moi,je reste en vie
Avec la rosée des herbes
Tombée sur mes mains!

本が届いた日が、亡きEric Pittardの遺作となった
「危機に瀕した時、セックストーイをいかに使うか」の
DVD発売日であったことも、何かの因果かな。
こちらもれなく日本語字幕が入っていますので、
みなさんにご観覧頂ける日を、待ちながら…

http://boutique.blaqout.com/collections/nouveautes/products/de-l-usage-du-sextoy-en-temps-de-crise-1

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労働者と近代建築の間で

中庭を隔てた大家さんの家の壁が倒壊してかれこれ1年。
隣接する土地に巨大なマンションを建てる=地下駐車場をつくる、
ということで始まった先方の穴堀作戦は、
案の定地盤の緩いこの土地の怒りを買ってしまった。
もろもろの訴訟は権力を我が者に、の大手プロモーターが主導権を握り、
悲しくも我ら大家さんとわたしは、この工事を阻止できねまま、時は過ぎる。

目下この工事現場で労働に従事する男たちの歌が、15時頃になると聴こえてくる。
エンヤ~こ~ら~、の世界。
これこそが、人類の在りし姿、と思う。
工事現場の音は騒音は騒音、
でもその背後に働く男たちの美しい姿が、ある。


お兄さんたちの歌、内緒でフィールド録音しちゃった!

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朝露に 濡れた工事 現場かな

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シリアから、 ملفوف محشي マルフーフ・マハシー Malfouf mehchi

もうすぐ始まるパリ郊外の大きなフェスティバル Sons d’hiverへ出演するため
先日レバノンからパリに戻ってきたフルート奏者Naissam Jalalと、
彼女のお母さんからシリアの伝統料理を教わった。
もちろん、これはアラブ全土にある料理だけれど、彼女達の家に伝わる方法は、
それぞれの家庭の味、ということで、シリアのそれを挑戦。
日本語に訳せば、ご飯とお肉のロールキャベツ。
だけれど決定的な違いは、レモンとミント、そしてざくろのビネガーに、
羊のブイヨンを使うところではないだろうか。

・深い鍋に骨つき子羊を火にかけ、ゆっくりと脂がでてきたら水を入れ、
 灰汁を取りながらブイヨンにする。
・やわらかいキャベツを一枚一枚さっと湯通しし、芯を切り取り、水気を拭き取る。
・やはり子羊のひき肉を、お米と混ぜ合わせ、キャベツで細く包む。
・ブイヨンの鍋から肉を取り出し、トマトピューレ、塩、にんにく、
 オールスパイスを入れスープを作る。
・ブイヨンで使った肉+キャベツの芯の上に、巻いたものを隙間なく敷き詰める。
・敷き詰めた状態が浸るくらいにスープを入れる。
・レモンを絞り、ざくろのヴィネガーを入れる。
・乾燥ミントを振りかけ、後は煮詰めていく。

ナイサムは甲状腺疾患、アレルギーなどの理由で塩分を控えなければならないので、
塩は極力避ける。
しかしお肉から、野菜からの深い味が、かえって味わえるものだ。

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ナイサムが住むベイルート南部にあるアパートの目と鼻の先で、
つい最近爆撃があった時の、現地の状況を話してくれた。
この現実を聞いて、今日という日を生きることを、考えずには、いられない。

枯蔦や火飛ぶ哀しみアラベスク

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狩猟博物館〜三木成夫〜

フランスの博物館、美術館では、毎回毎回刺激的発見があるのですが、
展示の内容、というよりそれ自体の存在への発見、
の方が割を占めています。
というのは、「この分野を博物館にする!」という驚き。
例えばアルフォード獣医学校内のフラゴナール博物館や、トロワの道具博物館。
これが何ともアートになっているから面白い。
(日本は目黒の寄生虫博物館も負けてはいないが…アートかな?)

FBの功名か、様々な情報を随時キャッチできる、ただ今2000年代。
尊敬するサックス奏者、Jean-Charle Richard氏の
ソロコンサートの開催を間際に知り、向かった会場は、狩猟博物博物館。
ジビエGibier(狩猟鳥獣)を食す文化は、その過程をも文化にする、
ということ。そして文化の連鎖は音楽という文化に辿り着く。

この博物館の詳細は、http://www.mmm-ginza.org/museum/serialize/mont-back/0802/montalembert.html
に載っていますが、今回は特別展ということで、「猪の間」からはじまる、
コンテンポラリーアートと、狩猟(本物の剥製)の摩訶不思議な世界は、
Marion Laval-Jeantet et Benoît Manginのユニット
Art orienté objetからなるもの。
彼らArt orienté objetの、人類と動物、そして自然を介しての芸術的テーマは、

わたしたちが実存する条件を科学からの問いかけに対し、
それは生態学、という応えでアートを成立させている。

このコンセプト、そして展示を観ながら思い浮かんだのは、
我らが日本人、 »三木成夫 » !! の書籍による作品。

「胎児の世界」は、世界のバイブルに。
「内臓とこころ」は、世界の精神安定剤に。

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入り口にでは、Lee Ufan 李 禹煥が迎えてくれる。

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山に鳴る今年も猟期に入りけり

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食いしん坊180℃

凍空12月、は忙しさと並行して食欲も盛り上がり…
というのもイスラムの断食月とは真逆の
イエス・キリストの降誕祭=
消費(プレゼント)+暴飲暴食(シャンパン、フォアグラ…)…。
と表現すると乱暴ですね。失礼。
断食月だって、夜になるととてつもないごちそうが振る舞われる。
もちろん空腹の胃のために、日が沈んだ最初の食事には、
まず山羊のミルク、ナツメヤシ、ゆで卵、
という順番で食べ始めるのですが。
家族が集まり、降誕祭の名の通り、Crèche de Noëlと呼ばれる
降誕を再現するミニチュアが教会は必須、街のどこかしこに飾られますね。

ごちそうは、料理雑誌の中にも満載。
ということで、目下注目する料理雑誌「180℃」では雲丹を。
大小色々ありますが、雲丹をパリで求める限りは小ぶり、
なのでこのレシピ通りにすれば、美味しい部分は縮むばかり。
やはり生、が美味しいかな。

雲丹のウズラのココット
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そして、もう何年か前に、正統派な文面にレシピ、
だけれど意表をつく突く写真を発見。
特集であるChapon(去勢鶏)ばかりを撮影したその人は、
サックス吹きでもある、カメラマンのYutakaさん。
モードの写真を撮る方、という認識のもとで、
Régalというガストロノミー専門紙の特集記事を観た時の驚き。
と同時にChapon=年末のごちそう=鶏肉屋(volailler)さんに
並ぶ多種多様な鶏、そしてそれを吟味する師走の客の眼。
というフランスを象徴する風景に納得。
さて、Chaponを食す歴史的な意味はあるのだろうか?
いずれにせよ、西欧ではこの「鶏」は12月の季語に、
仲間入り、となるのではなかろうか。

母の目の 家族を思ふ 選ぶ鶏
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パスティス工場Anis Gras+スーフィー !?

フランスへ戻り早速のプロジェクトは、
かれこれ3年目を迎える、ベースのYoram率いる
Anti rubber brain factoryとモロッコのスーフィー教団楽士
ハマッチャHamadchaとの演奏をパリはアラブ世界研究所に控え、
レジデンスの日々。

http://www.arbf.fr/

レジデンス会場となる場所は、エリック・サティの住んでいたアルクイユ市にある
アートセンター。ここは以前Anis Gras社のパスティス蒸留酒工場であった。
建物の素晴らしさはもちろん、実験的なアートとしての試みを市は
今回のプロジェクトをサポートしてくれる。
そしてサティの時代からは変わらぬ社会党、現在はヨロッパ・エコロジー、緑の党。
コレクティブな精神をもつ住人が、土曜日には農家からの直販の野菜を買いにくる
姿も、微笑ましい。

ところで、日本ではパスティスというと、「ペルノ Perno」になるが、
フランスでの需要はもっぱら「Ricard」「Pastis 51」という銘柄。
といっても、この三種、実はPerno Ricardという会社内での銘柄なので、
出所は同じ様な気もしますが、甘みの度合いが、違うかな、白濁度合いも。
上記Anis Gras社のパスティスのものは、とてもクリアな色、さっぱりしています。
一昨年、断食月まっただ中で行なったモロッコでのレジデンスの際、オルリー空港で
パスティス2本を買い、フランス人たちとリハーサル終了後宿舎にて呑む、
という荒技をやってのけた、不謹慎極まりない自分を、思い出す…。

無事アラブ世界研究所での演奏は終わり、フィナーレとなるAnis Grasでの
演奏では、それはもう観客共々トランスに入り、2時間半の公演は終了。
しかも演奏終了後、朝5時まで、控え室兼食堂にて、
パーカッションのセッション。
叩けば叩くほど、ポリリズムの境地へ昇りゆくのでした。

イスラムの 音の昇りて 月冴ゆる

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旅と移動 -心臓が、不安で耐えられぬ日々-

秋冷覚える今日、11月はすぐそこに。
3~5年かけた自分勝手なプロジェクト、
「ブルキナファソの大地から、日本の大地へ」も、すぐ目の前に。
無事、トルコを経由して成田空港に、本当に彼らKaba-koは着くのだろうか。
頭をカリカリ、爪をガリガリ、
心臓は寒さが原因ではなく震え、
胃の辺りも痙攣の如くブルブル震え…いやはや。

Ky [キィ]のコンサートは京都は法然院、堺は海会寺と続き、そして今宵、
夜中まで録音の仕事を、続けている。
ツアーが始まる前にともかくやることはやった、と自分を言い聞かせ、
ラストスパートの仕事を続けるのみ。
もちろん眠る時間も、なにする時間もなく、しかし、
« のれそれ » や、 »山形の十四代 » の、味の感動を思い出しては生きた証とし、
明日、まずはムッサ・ヘマの到着と共に心臓の負担は軽減されたし。

鶴見俊輔氏にはまっている今、最新の河出書房新書のコレンクション第3弾は
いみじくも、「旅と移動」。
10月の丹後、北近畿タンゴ鉄道の車窓は秋雨に、
近鉄橿原は山々を背景に、9月から何度往復した事か、東海道新幹線の車窓には、
これ以上のスピードを求めませぬ。

旅と移動  -心臓が、不安で耐えられぬ日々- dans 俳句 haiku 2013-10-19-16.29.22-150x112
丹後由良安寿の居た日凪の海
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土壁の崩れし庭に柿のなる

フライヤー配りは、街の隅々までくまなく、
手にはタコ、腕はますます太く太くなり、
鞄が軽くなったと思えば、すぐさま古本屋さんにて
瀧口修造のこれは60年代?の、みすず書房からの一冊。
さて、録音機材、CD、フライヤー、PCに電源グッズ、歯ブラシに、
すこ〜しだけ服と下着を入れて、あとは楽器を担いで全財産。
明日はまた、移動の日々。

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鹿の啼く茜の山を眺めをり

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モロッコの入れ歯と、日本の電動歯ブラシの距離

イスラム圏のどこでも、薄荷茶に砂糖はつきもので、北アフリカであれば、
陽が皮膚の皺奥深くまで入り込んだ肌と、同じ色の、隙間だらけの歯を
見せながら笑うおじさんや、サハラ以南に行けば、太陽の陽は肌そのもので、
対照的な白い歯は、しかしやはり虫歯で抜け落ちた、隙間だらけの、それを
見せながら楽しそうに笑う人々が、毎日の祈りと同じ数だけ、薄荷茶を飲んでいる。

モロッコはエサウエラの市場で、敷物の上に並んだ入れ歯、入れ歯、入れ歯の数を見た時の驚き。
ここは東京、街の真ん中で電動歯ブラシの宣伝を電子掲示板(と呼ぶのだろうか…)を眺めつつ、
あまりにも遠いこの二つの歯に関わる道具のことを考えてみた。

この二つの道具の距離が近づく時、今や決まり文句 « グローバル »は、
真の意味を持つことができるのではないだろうか。
近づく、といったって、どんな具体性をもち、どんな働きの結果なのか、
安易な理想論的考えかもしれない。

しかしひとつの具体的な案として、二つの道具が出会うこと、が重要といえる。
片や入れ歯をした者と、片や電動歯ブラシを生活の一部にする者が、面と向かって出会う。
そこから対話は始まり、互いの思考は思考という機能を果たすことになるだろう。

秋香る今日は10月13日、月は否応に秋に奇麗だ。
今一度、断食月にモロッコでみた月に思いを馳せる。
月に足を乗せた人類は、新たな原罪と共に生きて行く覚悟はあったのだろうか。

今日といふ暦を月に映しをり

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二百十日、モロッコの西瓜

マラケシュからエサウエラに移動する真っ青のおんぼろベンツでの道中、
前のトラックには山、山、山の西瓜でした。
暑気をはらう日本の西瓜。
モロッコの市場では倉庫ごとスイカ、西瓜で埋め尽くされている光景をよくみます。

二百十日、モロッコの西瓜 dans モロッコ スーフィー教団ハマッチャ Hamadcha ou Hamdcha img_0476-112x150

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イスラエルのピアニストOrが教えてくれた彼の国でのスイカの食べ方は、
真っ赤なスイカと山羊のチーズを一緒に食す。
テルアヴィブの海岸で泳いだ後、いつもお母さんが用意してくれた、
この食べ方の想い出を語ってくれます。
映画 VALSE AVEC BACHIR「戦場でワルツを」では、
Bachirが同じ地中海、ベイルートの海岸を泳いで(浮かんで)いるところから始まります。

http://www.lesfilmsdici.fr/fr/catalogue/751-valse-avec-bachir.html

民主化という動きの中で、そして資本主義の影響下レバノンの海岸沿いは、
近年どの都市でも見られるような、悲しいくらいな画一的な商店が立ち並び、
皮肉をこめて中東のマイアミと呼ばれるベイルート。
しかし、内地へ向かえば向かうほど、銃撃の痕が残る町では、
母の手を借りて、スイカを食べる子等たちに会う事ができる。

シリアの子等に、ソマリアの子等に、すべての、すべてのこども達が
西瓜を食べれる状況であることが、ひとつの具体的イメージとして、
イメージを実行するための力の源となります。

口を拭く 母のエプロン 西瓜かな

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演奏という舞台にあがるまでの裏

一に練習、二に練習、三四に….
楽器と共にする移動。
音楽と関わるのは、ただ単に音符とつき合うだけではないですね。
楽器を選ぶ、とか、音色を追求、楽曲の解釈、創造への時間、….etc
こんなうんちくを呟いてはずかしくなってしまうくらい、
どの仕事でも、それ自体を »中心 »とした場合その回りには様々な事象が
在る故になりたっているという当たり前の事を痛感します。

カマレンゴニ2台、ギター、ウード、サックス、クラリネット、
ジャンベ、アンプ(9kg)、ペダルケース(6kg)、マイクスタンド3本、
サックススタンド、バラフォンスタンド、まだまだ!
スーツケース2個、リュックサック2個。

ぜ~んぶお茶の水から五反田まで、ミュージシャン3人で、
中央線と山手線で運んださ、ホントホント!
JR東日本乗客の皆様、ご迷惑おかけしました。

ちなみに、体力には自信、ありますよ!
腕の太さにも、自信、ありますよ~!

さて、無事に6時30分に羽田到着のムッサをピックアップし、
そう、これも舞台に立つには必要な事項なのですね。

それではみなさん、13時に横浜パシフィコでお会いしましょう====!

アフリカや 梅雨入りどこと 跳ね返し

演奏という舞台にあがるまでの裏 dans 俳句 haiku ncm_0255-150x112

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高野に春嵐

極楽橋から三駅目、上古沢で下車すれば、
なーにもない、しかし高野の深き山が連なる。
ひと山向こうの、陶芸家森岡さんの工房へ行こうと意気込むべし、
駅舎を後に。
人っこひとり居ない田舎道は、本当に人が住んでいるものかと思いきや、
老夫婦の姿が。小川を渡り、高野山町石道と呼ばれる山道に入ろうとするや、

「おまえさん、今から山に入るのかい?あの一山を、越えるんだよ。
それにほら、今日はこれから雨さ。」

山に暮らす人々は、空を見上げてそういうけれど、
街に住むわたしは全くもって雲行きの怪しさなど見て取れず、
大丈夫大丈夫と歩き始めます。

もう後戻りできぬと感じた瞬間、樹々はざわめき、
「行くな行くな」と囁きます。

最初の雨、を感じた瞬間、心臓がばくばく打ち始め、
「進め進め」と自分に言い聞かせます。

山にたったひとり、本当に、ひとり。

マイナスイオンだとか、森林浴だとか、
そんな悠長な事を感じている暇なく、
ただただ山の恐ろしさと、せまる雨脚から逃げる様に「歩く歩く歩く」!!!
気が正気にもどった、と感じた瞬間は「丹生都比売神社」の行き札を見たその時。

森岡さんの釜は鉄砲窯。
薪を使っての営みは、在りし日の焼き物の姿が、こころに響きます。

山の中でたった一人、といったけれど、
不思議な気持ちで、実は、弘法大師、空海に試されているような気がしたのです。
「ほれ、もう一息、進め進め! 吾もこの路を歩いたぞ!」
とどこかで言っていたのだと、勝手に思い込んでいます。

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2013-03-18-10.30.261-112x150 春嵐 樹々戯れし 高野山

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梅棹忠夫←岡本太郎→ジョルジュ・バタイユ

高校を ‘どろっぷあうと’、自分の人生を静かに見つめる10代の子達と一緒に演った
大岡淳さんによる、劇詩  « 帝国”。
劇中使った斎藤鉄平さんが造る、’波紋音-ハモン-’は、静かな劇詩の音となる。

こういったパフォーマンスを演じさせてくれる、そして講師に渡辺京二氏を呼ぶ、

この、学校ではない教育機関の在り方に刺激されたつい先日。

 

奈良から上京されたブブ・ドゥ・ラ・マドレーヌさんと、
くる23日に控えた江戸糸あやつり人形による「マダム・エドワルダ」

http://www.acephale.jp/news/news.html   の終演後のエロス論トークのための顔合わせ。

演出家の要望に耳貸さぬ女子二人は、それはもうエロス論で杯は進み、
消費の対象として踊らされるヘテロ性経済やら、

いわゆる仏文系バタイユのそれにどのくらい近づいていいのやら、などなど。

ただ、時空はとても面白く、その後品川から深夜バスで西に移動し着いた所は、
バタイユの友人である方が創造した、空へ突き刺す’太陽の塔’の前。
そこから10分ほど歩けば、静かな知性を織り紡いだ梅棹忠夫氏の造った民博へ。

種は、土の中でいつか芽吹きの時をもつ、と信じて…

まだまだ行きまっせー、’そりちゅーど’な移動と日々のタネマキ。

 

ふたとせを すぎてみちのく 涅槃西風

海の聲 土の聲にも 春の聲

 

梅棹忠夫←岡本太郎→ジョルジュ・バタイユ dans あーと art 2013-03-12-12.40.17-150x112 2013-03-14-03.02.09-150x112 dans 俳句 haiku

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限界移動 2013のはじまり

お天道様とばかり一緒に旅をしてきたわけですが、
そうすると小雪は大雪を従えて、僕も一緒に君と旅に出る!
と付いてきました。
パリ20時発の飛行機は約5時間の遅れにて、雪を被った機体は真っ白に。
トランジットは雪ん子と一緒は無理との事、行き先を変える事に。
ソウルでは待つこと何時間…そして零時羽田空港に到着。
夜中の空港で始発の電車を待ちます。
モノレールからは曙を装った空が、新幹線に乗れば暁月夜と新潟に向かい、
快晴なりし佐渡島。鬼太鼓春日組が案内して下さる
春日明神の社、大膳神社の能舞台を目にすれば、
疲れはいずこ、弔いのお香を立て、20時間の佐渡滞在を後に……
そう、そろそろ啓蟄を前に、実は立春から移動移動の日は始まっておりました。
ロンドンにて仕事に便乗、録音をする狡賢さ。
トルコ街で羊の睾丸を食して滋養をつければ、
東京着、ポレポレ坐でのエンサイクロペディア・シネマトグラフィカによる
アフリカの映像を観れば、心はわくわく。
これから高野山、高松、長野へ….
何事も、わくわくを求めて。

 

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新潟~国会議事堂~品川~成田

柏崎刈羽原発を左目に海岸、車を走らせ、
11月11日、新潟の演奏後、5時間かけて国会議事堂へ到着、
デモ参加はたったの30分…
後ろ髪引かれる思いで千代田線に乗り、千秋楽の下北沢へ!
翌日は朝11時の飛行機に乗るためにステファンを品川へ、
エキスプレス界隈は通勤まっただ中!!!

全移動=3820km~。

ろくに東京観光もできず15日間通しで演奏したステファンは、
結果日本の凝縮した姿を目にしたのです。
越後湯沢、月夜野と谷川岳の紅葉を目の前に、
東京に送る電線とともに移動、東京に着けば、事のまっただ中へ、
ジャズに生きるLady Janeで演奏した翌日、
人も街も働きだす、朝の品川を後に…成田へ。

これも、生きた音楽、旅する音楽。

おつかれさまでした!

旅果てぬ  道行く路を  暮の秋

 

新潟~国会議事堂~品川~成田 dans 俳句 haiku 2012-11-11-12.30.05-150x112       sany0014-150x112 dans 時勢 circonstance

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残り2公演 !!!

信州の高速からみえる蔦紅葉は真っ赤に、

林檎はたわわに実り、ここは信州小布施サービスエリア。

6年前に、千曲川ミュージアムで演奏した懐かしさと、

世界一!の小布施のシードルをフランス人に味わってもらいたく立ち寄ります。

長谷寺では、調律の整った、

そしてお庫裏さんがお嫁入りの時に一緒に来られたという

大事なピアノを貸して頂き、経験したことのない音空間はお寺に広がったのです。

 

さて、紆余曲折「四つの手とひとつの口のための音楽」ツアーは残る2公演。

上越は高田を後に、新潟へ向かい、老舗ジャズ喫茶スワンへ。

勿論、亀田の gt.moo gallery へ立ち寄ります。

何せ写真家 Tonny Taniuchiさんのプロジェクトと出会った場所。

そして11月11日の千秋楽後、ステファンはすぐに成田を発ち…

「演奏、移動、睡眠、移動、演奏、演奏…」

日本で最後の2日間、良い想いでをつくってくれれば、ね。

 

 

山寺に 響きし音の 秋は色

残り2公演 !!! dans 俳句 haiku img_1919-150x112

 

img_1926-150x112 dans 時勢 circonstance

 

 

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ジャンゴ・ラインハルトに釣瓶落とし

 

緊張の糸は緩むことなく北海道ツアーは終了。

今を生きる発寒 haccham art complex は見事に

Tonnyさんの写真が生き。

思いかけずの余市滞在には初秋の入水浴と、

満月の下での長靴ライブ。

小樽での再会があれば、

札幌は安斎果樹園率いる「たべるとくらしの研究所」の

酵素玄米と生き生きとした蕪に迎えられ。

旭川のウクライナ嬢の抱擁に気分をよくし…

無事東京に戻るは陰陽師のために。

そう。「霹靂神」は、アメリカも日本もフランスをも

穏やかに包み込む物語でした。

獏さんの声は、書く喜びを表すような…

 

そしてフライヤー配布around tokyoは日が暮れても続き…

都会のひと休みは、月光茶房のジャンゴとグラッペリに、

決まり。

 

店後に 釣瓶落としの 路ひとり

 

ジャンゴ・ラインハルトに釣瓶落とし dans 俳句 haiku 2012-09-29-16.33.57-150x112      2012-10-02-07.29.28-150x112 dans 時勢 circonstance

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ニホンハキレイデス! By ナイサム

和歌山から橋本を、かつらぎ町を、天理を抜けて亀山-四日市。

名古屋の着けば、大須のババレコードにて日本の音を物色。

見つからないものはタワーレコードに行って、大量に日本の音楽CDを、

ナイサムは購入しました。

その中で、東北民謡がモロッコのハダラに似ているんだ、彼らに云わせると!

そう思って耳を澄ませば、似てる!!

 

翌日私はゆっくり休んでいる彼らを置いて、

新幹線にて大阪は国立民族博物館へ日帰り打ち合わせ、

名古屋に戻り、名古屋駅を走る走る、ギリギリで中部国際空港へ、

父が運転する車に乗った彼らと合流し、

いよいよ別れの時。

 

収益は………..

本当にミュージシャンに申し訳ないほど のギャラ。

でも、皆さんに彼女の音を聴いていただけて、嬉しいです。

 

彼女は、最後の最後まで、「ニホンハキレイデス!」と

連呼していました。

 

シュクラン、ナイサム。

 

秋雲や  茜染めし空  友の飛ぶ

ニホンハキレイデス! By ナイサム dans 俳句 haiku 2012-09-25-20.05.17-225x300

 

 

 

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