Archive pour 俳句 haiku

ガス欠するよ!

八ヶ岳から身延を通り、水見色「さじっとの家」(スリランカ人サジットの作るうまーいカレー屋さん兼里山の家)へ向かいます。
演奏が終わり、東京へ向かうべく新東名に入ってすぐ、助手席に座るムスタファが言うのです。

「麻紀!もうすぐガス欠になるよ!」
「ほえ?なんでわかるの?」
と目盛りをみたら….ない、ガソリンが…なくなる。

「なんでわかったの!?!?」
「モーターの音が変わったからさ」

これまでも幾度と彼と過ごした時間の中で、彼がいかに耳と感覚を通してありとあらゆる物事を感知してきたか、驚きながらも面白がりながらも、この時ほど、命の危険に対する本能を発揮する彼の能力に感動したことはない。
「それは能力ではないよ。みなだれでも持っている感覚でしょ。」

視覚を介して、見ることによって如何に何も見ていなかった、と思い知らされるのです。

目で見るわたしたちが知っている月の姿。
視覚なきあなたが感じる月は、どんな美しさなのか、と想像するのです。

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カリーマさんがムスタファの日本滞在中、どんなにサポートしてくださったか。
そしてそういう機会を作ってくださる、人の存在。
同胞、あるいはある一時を共にする者として、
他者に手を差し伸べる、彼女のこころ。

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水見色は、今日もきっと雲と大地の間にある里山なのです。

死人花探さなくとも色の在り

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水と風のアナーキー

ちょっと大げさでしょうか。
でも、やっぱり意識せずにはいられない要素なんですよね。

作家の姜信子さんとわたくしで、くる10月13日は「梅棹サロン」と呼ばれる、京都は北白川にあるRondokreantoというギャラリーで、言葉と音の会をします。
ここは、みんぱくこと民族学博物館の初代館長であり、わたくし大ファンである梅棹忠夫さんの旧宅。
人のいのちあるところに水のあり、生を促す先に風のあり…と小難しことはさておき、語りと音の世界へぜひ。
先日八王子でのリハーサルでは、お三味とサックスが絡むとこれはもうブルースになるという体験をしました。
そこにアナーキーとくるから濃ーい出し物を想像されるかもしれませんが、
さらっとね。なんてたって水と風ですから。

水と風のアナーキー
2018年10月13日 (土)17:30 open 18:00 start
rondokreanto
京都市左京区北白川伊織町40番地
TEL: 075-286-7696
前売り2500円/当日3000円
問い合わせ/ contact@openmusic.jp.net
出演:姜信子(作家)/ 仲野麻紀(サックス)/渡部八太夫(説経祭文語り)

ひとりツアーは道中酒呑童子で有名な大江山にある日室ヶ嶽へ。その奥には天岩戸。ここに立ち戻れば、禁足の山を前に今、どんな願いを唱えようものよ。
願いなどなく、空っぽという現実があるだけだ。

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祝日明けの、人気のない天橋立が、いい。

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茶の花を、水引の枝を摘み、生活の中に生ける、
玄妙庵のおかみの心に救われるのです。

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演奏後は、京丹後の竹野酒造杜氏、行待佳樹氏が造る、祝蔵舞の芳香をまとった微炭酸の世界に浸るしかなかった。

新名神秋日染まるバックミラー

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なんば-天橋立-京都慕情

ひとつ終わればまたひとつ、息つく暇もなくというのはまさにこのことで、
ただ寝る場所の確保だけは目下重要となります。
ほぼ毎日異なる布団で寝るわけですが、身体を横する場所、
目の前には天橋立が広がる持て余すような立派な部屋で、
ただただ体に血液をめぐらせるために横になります。
目の前には350億かけて停泊しているロシアの富豪の船。

大阪高島屋さんではパーカッションの渡辺亮さんのサポートで、演奏後は妖怪話で盛り上がり、死者を迎えるハロウィンを題材にした展覧会では、その発祥の地となったブルターニュの民謡を一曲。
ナビなしの運転ではどうやら迂回してたどり着いてしまった万博公園を左に、
海の京都=宮津へ向かう。
その道中で出くわしたちんどん屋さんが奏でる「京都慕情」。

まったくもってなんという日々なのか。

そんな中、続々と酸素ボンベの入手にむけていろいろな方からのサジェスチョンをいただいております。
各地にボンベを設置できるように。
感謝。

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高島屋さんで開催されている展覧会。
10月28日は京都・高島屋さんにて演奏をします。
なんだかある本の装丁に似ているような…

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どうにもこうにも睡魔にギブアップ。丹波道の駅で出くわしたちんどん屋さん!

根釣人空を求めて旅立ちぬ

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そして今日も一人男を乗せて400km

秋雨がなかなかどうして行く手を阻むのですが、走り出したのならもう仕方ない。
やれるところまでやりましょうぞ。
OTTAVAサテライトスタジオは天王洲。
運河を横に、ゲレン大嶋さんのDJで午後の時間が流れます。
このラジオ番組のファンって、すごいですね。
ガラス張りのスタジオの外で放送を聞く人々。
本当にみなさん、音楽を求めているのですね。
もちろん全国津々浦々OTTAVAファンに出会します。
収録が終われば渋滞の東名から新東名へ。
おっと後ろからパトカー!一気に50km/h減速してセーフ!
300km地点、鳳来寺山の方にみえる光、それは夜の秋雲でした。
病気持ちに視覚障害者、はたまたアル中男、と助手席にはいつも男が座っている。

秋雲や山の向かふに魂光る

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ちょっと見飽きちゃったかな

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テラダ倉庫がサポートする天王洲。これから楽しみなスポットになる予感

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浜松SAにはミュージックルームがある

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さようなら=いってらっしゃい

どたばた劇の長月は終わり、曼珠沙華もカンナも咲き枯れて神無月。
残るはひとり金勘定。
みなそれぞれの場所に戻り、あるいは次の演奏場所へ空港から飛び立ちました。
幾度通る首都高の、スピードは生きる密度に比例するのか。

「さようなら」を肯定的に変換すると、
「いってらっしゃい」、になるのかな。

旅立ちを見送るそばに秋の声

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600ドルのオーバーチャージとなり候。
70歳の男性の肩に手を置くムスタファは、
「日本では70歳の人が空港で働くのですか?」と。

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8月から何往復したことか東京湾。
車内の音楽はstevie wonderのlately、
はたまたFor your loveとしておこう。

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本当に幻のワンテイクとなった

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私たちの星で

9月名月に向けてお月さんは満ちてゆきます。
その横で金星がめいいっぱい光っております。

昨年の12月15日、締め切りギリギリ、フランスの夜半に月、週刊読書人に、師岡カリーマ・エルサムニーさんと梨木香歩さんの往復書簡「私たちの星で」(岩波書店)の書評原稿を編集者にお送りいたしました。
文中にある様に、カリーマさんの存在にホッとするムスタファ・サイッド。
こうやって、人と人はそれぞれが生きる世界の片隅で、
ささやかな共同する一瞬を愛おしむ、それが生きるということかもしれません。

さて、いよいよせまる24日求道会館での演奏会。
演奏者が無事本郷に集結できることを祈るのみ。
仲秋の満月は、前日が実はめっぽうきれいなお月さん、なんですよ。

週間読書人web https://dokushojin.com/article.html?i=2783

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能登は志賀町。
原発近くされど美し増穂浦海岸

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HOME LESS IS HOME FULL わら一本、音一音

小田原から東京経由にて金沢へ。
しかし群発頭痛の発作が我々の行く道をふさぎます。
ああ、純正酸素15L/1min….!!携帯酸素ボンベが欲しいのです。

しっとりと蒸した金沢21世紀美術館の「変容する家」では、
ミヤケマイさんの作品であるブーフーウー藁の家の中での演奏。
旅人はそう、常にHome Lessであり、
そこに一音奏でれば音に満たされるHome Fullな空間が生まれます。
しかし、実は金沢に来たのは別の理由があったことがわかりました。
ヒントは「無」、「ともなる人」。

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ブーフーウーとは、あの三匹の子ぶたの家が想像の先に。

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そばにゐるやうな鶺鴒いずこかな

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皇居一周25分

9月24日(月・祝)に求道会館で行われる演奏のフライヤーを抱えて
Around the Tokyo.
気流舎に立ち寄れば、開店前だというのに快く迎えてくださり、
しかも蔵書を借りるという幸運を得れば、
調子にのってスーツケースの本は増えるばかり。
山手線の内に戻れば新月をもうすぐ迎える宵頃皇居一周となる。
司法省を右手に三宅坂、下り坂の風の気持ちいいこと。
あ、そうだ今宵は竹芝桟橋から三宅島へと旅立ちます。

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幾度も足を運んだ代々木上原。といえばJASRACかジャーミーか。

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拝借したそれは「料理民俗学入門」。

まだまだ暑さの気配はいたるところに。でもふと感じる風はすでに秋。

「長き夜を君に恋ひつつ生けらずは咲きて散りにし花にあらましを」
と先達云うであれば、こう返そうものか。

「長き夜の江戸の坂には風のみぞ」

今後の演奏予定は
9月12日 三宅中学校 & ビストロリターノ
9月15日 小田原 うつわ菜の花
9月16日  金沢 21世紀美術館 変容する家(ミヤケマイ作)
9月17日  金沢 21世紀美術館 変容する家(ミヤケマイ作)
9月24日夕 東京  求道会館 + インターナショナルウードトリオ
9月28日夕 八ヶ岳 やまびこホール インターナショナルウードトリオ
9月29日夜 水見色 さじっとの家
10月7日  大阪  高島屋 夢枕漠・叶松谷・天野嘉孝 三人展
10月13日  京都  rondokreanto  姜信子×Ky 水の風のアナーキズム
10月19日  諏訪 諏訪国際交流デー
10月21日  東京  ピーター・バラカン ライブマジック!
10月27日  三島  ベルナール・ビュフェ美術館
10月28日  京都 高島屋 夢枕漠・叶松谷・天野嘉孝 三人展
11月3日昼 河口湖 ジャズフェスティバル
11月4日  秋田  大龍寺

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かんてんぱぱー井月まつり

南信は伊那谷。
井上井月が生きたこの地で行われた「井月まつり」での演奏は、
芭蕉の無名庵で奇跡的に発見されたという幻の録音、惟然の「風羅念仏」
からインスピレーションを受けた曲となりました。
6つからなる念仏その中でも特に印象に残るフレーズは

やがて死ぬけしきは見えず蝉の声   なもうだなもうだ
はかなきゆめを夏の月        なもうだなもうだ
峰に雲おくあらし山        なもうだなもうだ

でした。
ところで伊那といえば、優良企業のトップをゆく「かんてんぱぱ」。
差し入れにいただいた食品それらは、日常を支える食となります。
演奏後のロビーでは、23年間無農薬無化学肥料で稲作をされている小川さんからお米をいただいてしまった。大事に、大事に食べたいものです。

移動は北信志賀高原から飯山ー小布施、今一度伊那を抜け三重県から神保町の地下の書庫へ。
気候、地変に動揺。うなぎは今荘。壱岐坂の風はやけに気持ちがいい。
そうか、今日は白露。お月さんと地球は近地点となる。

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伊那市駅には鉄ちゃんがいっぱい!

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こやぶ竹聲庵。蕎麦三昧で何がわるい。

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できたてほやほやの本が届きました。
腕力には自信があります。

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打ち合わせは深夜0時をこえてゆく。

月入るやかたみの露を草に木に(井月)

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本の命、朝顔のいのち

何時間寝なくてもいい生活、はいつまで続くのかな。
移動道中庭の草花に想いを寄せずにはいられません。
4月に蒔いた朝顔は今が佳境。しかしながら毎朝の美し彼女たちの姿に後ろ髪引かれながら日本へ発ちます。
咲いた花の後、そこには一房に5粒の種を残してくれる。
もし次の年があるならば多いにその種を蒔きましょう。
そうやって、いのちをわたしたちは紡いできたのかな。

2001年以降、わたしたちは”アラブ”という語音に対し
どんな反応をしてきただろうか。
80万冊の蔵書を誇ったイラク北部モスル大学の中央図書館。
そこは、すでにあらゆる手によって、本を失った。
多宗教多民族が共生するに、本という存在がどんなものであったか。
ある歴史、そして文化は本に、託されている。

パリ6月、14区。某TV局のディレクターである飯野真理子女史は、とにもかくにもようやくパリにたどり着き、その夜は疲労困憊の中、イラク、モスル大学の図書館の再建に奔走するオマルさんの、人類が残した本の存在に命をかけた活動を追う取材への意気込みを目を真っ赤にして語ってくれた。
彼女は、そう、やはりある機縁を得て出会った女性なのです。
教え子が、こうやって情の熱をわたしたちに届ける術。
映像という方法で、他者とどう面を合わせるかという実践をする人となり、今まさにわたしたちに世界の片隅の、ある姿をみせてくれる。

彼女は映像とはまた別の方法で発信しています。
クーリエのweb版記事から
https://courrier.jp/columns/132945/

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開ひては萎むこころは朝顔や

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ストリートの精霊たち

エチオピアを意識したのは、パリに着いて間もなく住んだ17区のエチオピアレストランでのことでした。
お互いが口をあけてあのインジュラにワットや生肉を包んで食べあう姿。当然うまさに驚き、ラスターの聖地という印象から、もう少し深みを探りたくなりました。

00年以降、あれとあれよとエチオピックシリーズがブッダレコードからvol.20をこえるコレクションとなり、あの独特なペンタトニックの世界へわたしたちを誘ったのです。あの音楽を聴きながら、2010年にはミッシェル・レリスの「幻のアフリカ」によって、エチオピアへの興味は深まるばかり。
そして2018年、日本から「ストリートの精霊たち」という本が手元に届きました。
ある人を介した、それはそれは機縁の果てに出会い、何度か”セッション”をさせていただいた川瀬慈さんという研究者によるご著書です。
何よりも、本から音が聞こえてくる。
弓を弾く音、酒場のあの音、そしてストリートの、魂の静寂。

文化人類学という分野は、対誰かという問題をいつも孕み、しかし観る側のそれが一気に逆転する場面に立ち会うその瞬間、それこそが彼ら研究者に課せられた生の証明となるのではないでしょうか。
そして、対〜とは、鏡に当たる光のように反射して、願わくば鏡を見る当事者その人、あるいはその研究を読むことで体験する人々と共鳴することの可能性を記す、という学問なのではないでしょうか。

8月、夏の最後の満月のopenradioの放送はこちらから。
この後2ヶ月のお休みをいただきます。
でも、もしかしたら簡易録音で放送ができる、かもしれません!
その時はまた音楽を通してお会いしましょうね。
http://openmusic.kyweb.fr/openmusic.jp.net/openradio/entori/2018/8/25_sutoritono_jing_ling.html

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川瀬慈さんのご著書「ストリートの精霊たち」

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さよならを晩夏に告げる港かな

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刹那な夏のまっぷた月

Penvinsという海岸にあるテラスでの演奏は、刻々と暮れる夕日をバックに。
演奏の後は海原に浮かぶ上弦の月。

秋の日本での演奏では、今まで映画音楽のために作った曲を準備しております。
モーリシャス島、三宅島のドキュメンタリー、
もちろん劇中では使用されなかった曲々。
目下決まっている日程は以下の通り。
色々な場所で奏でられる喜び、そこでお目にかかれる喜び、となります。

まだまだ追加公演の予定はありますが、まずがこちらから。

8月31日昼 軽井沢 油や 神林學・望月通陽二人展
9月1日 夜 伊那  井上井月まつり
9月12日 三宅中学校 & ビストロリターノ
9月16日  金沢 21世紀美術館 変容する家(ミヤケマイ作)
9月17日  金沢 21世紀美術館 変容する家(ミヤケマイ作)
9月24日夕 東京  求道会館
9月28日夕 八ヶ岳 やまびこホール
9月29日夜 水見色 さじっとの家
10月7日  大阪  高島屋 夢枕漠・叶松谷・天野嘉孝 三人展
10月13日  京都  rondokreanto  姜信子×Ky 水の風のアナーキズム
10月21日  東京  ピーター・バラカン ライブマジック!
10月27日  三島  ベルナール・ビュフェ美術館
10月28日  京都 高島屋 夢枕漠・叶松谷・天野嘉孝 三人展
11月3日昼 河口湖 ジャズフェスティバル
11月4日  秋田  大龍寺

晩夏に向かうたまらぬ刹那な夏の夕暮れは、Bernard Wrightのビートに力をもらって、アルジェリアのSofiane Saidi & Mazaldaの新作で新学期にむけて気合いを。
チュニジアBARGOU 08の歌声は境界線をものともしない音。
かれらの音楽を聴きながら夕焼けを眺めるしかないぞ!
そんなopenradio 8月18日上弦の放送はこちらから↓
http://openmusic.kyweb.fr/openmusic.jp.net/openradio/entori/2018/8/18_sha_nana_xianomapputa_yue.html

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ひとり見るまっぷた月は夏深し

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本に頼る日々、アレサ・フランクリンの死

あなたの死は、半年後誰かのこころの中で、やっぱり涙一粒滴らせるのでしょうか。
radio franceではアレサの声が、夜中通してほとばしっています。
声を持つ人の声は、聴覚に響いて、その声を聞きたいなあ、
と思えば音源を聴くことができるのだから、
それはそれで、ある死と向き合うのに一役買ってくれるものです。

話は変わり、本から感覚的な拠り所を得るべくして開く本は、平凡社の »コロナブックス »。あるいは »くらしのこよみ »、等々、とっても好きです。

今はなき »太陽”はもちろん、コロナブックスの頁に救われます。
例えば「日本の歳時記」。
ところが只今現在使っている暦と、今居る場所を照らし合わせるとどうしてもずれ、
が生まれてしまいます。俳句に使う季語とのズレは、明治以降かれこれ此の方顕著。
例えば今は七夕の真っ只中、そして立葵と百合は時期的には共存しない…
感覚が敏感に反応するある場所に思いを馳せながら、それとは異なる所で生きる。
簡易な方法によっての移動そして生活、というのはここ150年くらいのか話なのかな。

そして、地球の裏側に生きる人の死を、身近な死として感覚的に接するということ。
それもここ数年の話なのでしょうね。
トポス的感覚はあくまで自己中心的でありつつ、そこにどのような想像力を駆使して寛容にそれぞれの差異と向き合うか、ということが只今現在を生きるわたしたちの目の前にある事実なのではないでしょうか。

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だからあなたの声を聞きたい。
唯一持っているいるアレサ・フランクリンはカセットだった…

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友人二人が歩く湿地帯で、吟行がはじまります。

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いつの日も月はぼくらの味方かな

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カザマンス Casamance

立秋を迎えお盆の時期へ。
気持ちは亡き人々をお迎えする準備、なのですが音的にはどうでしょうか、
アフリカに向かっています。
セネガルの南にある地域カザマンスのリズムに、
残暑を乗り切る力をもらうとします。

openmusic8月新月の放送はこちらから
http://openmusic.kyweb.fr/openmusic.jp.net/openradio/entori/2018/8/11_Casamance_kazamansu.html

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ああ、アフリカのオクラソースが恋しい…今年はオクラも収穫できました。

某日の種は実をつけ立秋や

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アジア主義

ある方から送っていただいたにもかかわらず
すっかり読み忘れていた中島岳志さんによる「アジア主義」。
しっかりとはまってしまう内容のそれは、「不二一元論」あるいは「多一元論」
というキーワードに凝縮されます。
あるいは人間一人一人が置かれたトポスで生きるということ=
「相互に独立した有機体的社会」という平等。
あるいはエチオピアからタタール、日本におけるユダヤ、イスラム教。
孫文と南方熊楠のロンドンでの出会い、西郷隆盛から玄洋社に、なんともアクロバティックな各章の展開に唸ります。

「湖に浮かべたボートをこぐように、人は後ろ向きに未来へ入っていく。」
と繰り返されるポール・ヴァレリーの引用。
著者の、歴史に対峙する覚悟。
終章、虎穴に入らずんば虎子を得ずとアジア主義を虎穴に例え、
鼓舞する姿それに、痺れますね。

台湾で出会った音楽を聴きながらの読書の夏の一日となります。
8月下弦のopenradioの放送は、台湾の古典からヒップホップをかけめぐります。
白眉はなんといっても「交工楽隊」による、「菊花夜行軍」。
http://openmusic.kyweb.fr/openmusic.jp.net/openradio/entori/2018/8/5_ajia_zhu_yi.html

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小さな村のチャペルではじまった彫刻家神林學さんの作品と共に。

緑陰や風のささやき頁めくる

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音楽から涼を得る

暑さの要因を探します。すると人類の存在の有無までいきつくことができますが、
しかしわたしたちはもうこの世に生まれてしまった!
では、日々懺悔。反省をしながら暑さよごめんね、と謝りながら、
音楽から涼を得ることの可能性をみつけたいと思うのです。

今年最小の満月、そして皆既月食7月28日のopenradioはセネガルのンバラ、多重録音によるAdiemusの »声 »の誘惑をお楽しみください。
http://openmusic.kyweb.fr/openmusic.jp.net/openradio/entori/2018/7/28_jie_ji_yue_shi_da_shuni_liang_qiumu.html

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雲の峰幾つ崩て月の山 (芭蕉)

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今宵繊月涼運ぶ

新月の日に更新するけいそうビブリオフィルの連載。
7月は「他者とは誰なのか Al Akhareen
――パレスチナのラッパーが作るモロヘイヤのソース–」です。
http://keisobiblio.com/2018/07/13/nakanomaki04/

ツアー中の日々を支えるのは身体という資本。
その地その地でたべる野菜を感知することができることを確認しつつ、
毎日の移動となります。

群発頭痛という病と共にツアーを進めていくには、何より睡眠の確保ではあるのですが、人工的涼=冷房にはめっぽうやられてします。
ということで体内に入れる「温」の確保。
漢方薬一日6袋×ツアー日程分+子供用葛根湯エキス小瓶(中身はミミズドリンク!)
+それに葛もあればなお結構。お灸のツボの場所も確認します。
すると荷物は…またまた増えてしまった次第。

暑い日々、でも今宵の繊月が、風を運んでくれるように、だるさを和らげてくれるようです。
残る公演は、清里、荻窪、小淵沢、新潟、そして佐渡!
何処で会うことができるでしょうか?

涼運ぶ山の夜月の細さかな

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小淵沢の谷間に…百合

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障害者!?だれが障害者?みなで奏でる音は興奮気味。

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ラマダン、竹笋生、蕨、息遣いを

この季節、あるいはやりきれない日々が続くと、人は、人より自然の中にある生きる存在を求める、のかもしれない。
ということで、森の中では蕨の薄緑の世界に浸ることになります。

今回のopenradioの放送は遅れに遅れ、三日月の日となります。
夜22時30になりようやくお目見えする三日月はすでに西へ沈もうとしています。
ラマダンがはじまり、いつもよりもっともっと月を意識します。

5月15日新月=18日upのopenradioは、ラマダン〜ブルターニュ若手ミュージシャンの息遣いを。
http://openmusic.kyweb.fr/openmusic.jp.net/openradio/entori/2018/5/15_xin_yue%3Framadan%2C_zhu_sun_shengjue_ranri.html

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蕨はパリの北の森の中で、ひっそりと、群生する。

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絵に描いたような、三日月がラマダン二日目となります。

繰り返す季節の中に春の月

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予感と絶望の間で

また一人男が死んだ。
別にミッシェル・レリスの如く私的事実を語るわけではないが。
ドゥールーズの娘さんの旦那さんであった、le Mounsieur voyou。

ブルターニュの村のフェスではagnès bのスーツの出で立ちで、
小さなバラを左の胸に刺して、煙の中でソーセージを焼いた。
そしてパリへの帰路には150km/h以上で車を飛ばしたあの男。

シナリオライターの仕事で訪れた日本のホテルではひたすら、
悲しいかなやっぱりウイスキーをあおった。
ひたすら、あおった。
合羽橋で手に入れた似非目玉焼きを、当時の住まい18区の家でお皿に盛り、
冗談半分で出したplatにのるそれに、フォークとナイフを刺した友人たちに爆笑。

ドゥールーズの娘さんは彼の過去の奥さんとなるが…
彼女と子供、義理の母、そして今の奥さんと子供達と、アフリカの、真ん中にヤギや貯蔵庫があるような形の家族の住む場所を20区で展開した彼は、もういない。
またもややられた、60代…畜生。
他者の死を前に、自己の存在など殆くそくらえだ。

「落下する石の無意識は”無い”意識である。
その石は、自分の落下についていかなる感情も持ってはいないのだ」

Premiers Travaux Philosohique – Gilles Deleuze

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何年か前に彼からもらったClavi Harpは、
我が家を訪れるどれだけの子供たちによって
奏でられたことか。

立夏の日果てる命に立ち会ひて

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月の地図 La carta de la luna

音色の交わり、旋律の紋様。
まれびとケーナ奏者岩川光さんの演奏、楽曲をお送りします。
SoloにDuoにTrio。彼が鳥なのか、鳥と同棲する演奏者なのか、
いずれにせよ彼の音の空気感は世界を飛び渡っている。

すると、鳥に神話の世界をみいだした人々の姿がみえてきます。
それら神話を翻訳する人々の、その作業の日々に、やはり鳥の存在がいたことを、知らされます。月や鳥その世界はアカデミックなものではなく、触感を携えた、まったくもって直叙であったと信じられるのです。

春の鳥、4月の満月に飛び盛っているopenradioの放送はこちらから。
http://openmusic.kyweb.fr/openmusic.jp.net/openradio/entori/2018/4/30_yueno_de_tu.html

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ご自身主宰されるOTONOMADOレーベル作品とアルゼンチンのレーベルから。

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LUCES de MADRUGADAレーベルのロゴは鳥。
後ろの花は西洋手毬肝木。

不如帰この地に幻囁きぬ

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