Archive pour あーと art

だってやっぱり岡本太郎

日本に滞在する度に、できるだけ寄る所があるのです。
それは川崎にある、岡本太郎美術館。
「母の塔」の下で、何度と音の精をみたことでしょうか。
なんていうと、ちょっと妙な発言かな。
セコイア杉の間を抜けて、ひとり頭上を仰げば、
この地が枡形山であったと気づき、この地多摩丘陵、の上で
太古の昔から人々が息づいていたのだなあ、とひとりつぶやく次第。

企画展である、「岡本太郎とアール・ブリュット-生の芸術の地平へ」
で得た感覚は、純粋性そのものに触れたような、
肯定的なまあるいボールを抱きかかえる様な、気分になったわけで。
おもわず館内カフェで、メロンソーダを飲み、覚えたての感覚を反復し味わう。

そして、1999年に刊行された岡本太郎による「美しく怒れ」の、
ユーモアにして痛快な、ワクワクするような文章に、
少し力をもらっている今日この頃、です。

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10月5日までだそうです。

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こんにちは

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行く夏の木立に径を見つけをり

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シャガールの磔刑、バタイユのランス

シャガールが磔刑になるのではなく、
またバタイユがランス市長になるわけでもなく…
チュニジア人女性とフランス人男性による結婚式の演奏、
という仕事で訪れたここはパリから1時間半、
シャンパーニュ地方ランス。
花嫁方の女性達のユーユー(ファルセットと舌を駆使した女性の歓喜の表現方法)
が式を盛り上げ、太鼓類に合わせて踊る、晴、祝いの日。
両方家族の宗教を越えた、人と人の繋がりを感じる次第。

この街へ来たからには、ランス大聖堂に行かないわけにはいかない。
という事で演奏を終えた翌日、私が出会ったのは、シャガールと、バタイユ。

1914年にドイツ軍の占領下に、街も大聖堂もことごとく破壊され、
負傷者をベットがないゆえに、屋根のない大聖堂で藁を敷いて看護したという。
この街がドイツ軍に占領され、壊廃した、そのなげき、あるいは若い同胞、同志達
へ宛てた信仰を表する随筆、ジョルジュ・バタイユによる「ランスの大聖堂」。
実際の場所に来ると、書物の言葉ひとつひとつが手に取るようにわかる。
13世紀以前、大聖堂が大聖堂になる前から、同じ場所にはチャペル、教会、
という段階を追って建物が建てられていたという。今でも地下にその跡形が残って
いるそうだ。
であるからには、この場所が選ばれた地である聖性はどこからくるのだろう?

いずれにしても、戦争という破壊によって1974年に生み出された、
シャガールによる教会の新たなる光は、会堂奥で誰それを待ち、
62年に亡くなったバタイユは、いつかその光にやはり脱自としての
恍惚をみいだしただろうか。

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花嫁方のチュニジア人女性たち

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シャガールによるステンドグラス
得意とする象徴的な青の中に磔刑のキリストの姿

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ちくま学芸文庫に使われた、破壊されたランス大聖堂の写真

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無数の主体 innombrables sujets

長谷川祐子パリ講演会
「パフォーマンス性、空洞化する身体、日本の現代アートの予兆性」
Présages de l’art contemporain japonais

今回も間際の情報入手にて、拝聴。
文化庁からの任務であり、海外派遣型「文化交流使」の一環とのこと。
個人的には「アール・イマキュレ 希望の原理」の展覧会での彼女のお仕事が気になっていたり。
(アール・ブリュットとは一線を画する)

戦後敗戦の日本社会における父性喪失は、
その後の日本を代表する幼冲的な表現へと繋がる。
具体、実験工房、もの派、またFluxusから奈良美智における、
つねに海外との距離感、という軸をおきながら、しかし日本人のものの見方
を、聴講者であるフランス人に丁寧に説明していた姿が印象的だ。

日本の価値基準が往々に、海外での成功後の逆輸入という手法によって
形成されていることへの視点だったり。
日本の国の中に居る場合、個人的感覚への尊重、
または他者の »社会との関係性 »を表現する行為に対する興味の欠如、だったり。

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白髪一雄‬の三番叟(さんばそう)の作品画像

長谷川女史の今回の講演で、私にとっての白眉はこのフレーズ。
「欧米の文脈から日本のこの文脈がよみとりにくいのは、
自己と他者の明確な分離と一つの体系を中心にして文脈が形成されている構造ゆえである。
そしてもっとも重要な異なる点は主題、中心となるテーマ(主体)の欠落である。」

また、ドウルーズ・ガタリの「ミルプラトー」で示されたリゾームを例に
(特にフランスでの講演であるが故かな?)だした展開には唸った。

« 無数の主体 »という、現代をあらわす関係性と、Artを照らし合わす、
そいうった相対的な美術の捉え方ができると確信。

ひらめきを照らすセーヌ河春灯

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狩猟博物館〜三木成夫〜

フランスの博物館、美術館では、毎回毎回刺激的発見があるのですが、
展示の内容、というよりそれ自体の存在への発見、
の方が割を占めています。
というのは、「この分野を博物館にする!」という驚き。
例えばアルフォード獣医学校内のフラゴナール博物館や、トロワの道具博物館。
これが何ともアートになっているから面白い。
(日本は目黒の寄生虫博物館も負けてはいないが…アートかな?)

FBの功名か、様々な情報を随時キャッチできる、ただ今2000年代。
尊敬するサックス奏者、Jean-Charle Richard氏の
ソロコンサートの開催を間際に知り、向かった会場は、狩猟博物博物館。
ジビエGibier(狩猟鳥獣)を食す文化は、その過程をも文化にする、
ということ。そして文化の連鎖は音楽という文化に辿り着く。

この博物館の詳細は、http://www.mmm-ginza.org/museum/serialize/mont-back/0802/montalembert.html
に載っていますが、今回は特別展ということで、「猪の間」からはじまる、
コンテンポラリーアートと、狩猟(本物の剥製)の摩訶不思議な世界は、
Marion Laval-Jeantet et Benoît Manginのユニット
Art orienté objetからなるもの。
彼らArt orienté objetの、人類と動物、そして自然を介しての芸術的テーマは、

わたしたちが実存する条件を科学からの問いかけに対し、
それは生態学、という応えでアートを成立させている。

このコンセプト、そして展示を観ながら思い浮かんだのは、
我らが日本人、 »三木成夫 » !! の書籍による作品。

「胎児の世界」は、世界のバイブルに。
「内臓とこころ」は、世界の精神安定剤に。

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入り口にでは、Lee Ufan 李 禹煥が迎えてくれる。

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山に鳴る今年も猟期に入りけり

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音楽と映画 ~世紀の結婚 ? ~

メトロを筆頭に、街に貼られる映画のポスターには
嫌気が差すくらい、兵器を手に、未来を襲う »悪者 »退治をする定番アメリカ映画、
そしてアニメーションにしてもロボットは銃をもち、
ハリウッド女優さえバズーカ砲を背中に抱えているものばかり。
こういう、兵器を日常にあるものとしてのプロパガンダはもうこりごりだ!

cité de la musique を最終日に駆け込んだ展覧会は、
「Musique&Cinéma -le mariage du siècle?-

音楽があっての »第三の男 »、 »ファンタジア »のラフ画。
チャップリンがハンガリー舞曲とシンクロする場面。
« ティファニーで朝食を »オープニングのムーンリバーが流れれば
会場から溜め息が、ヘップバーンを眺める顔は皆美しい。
音響的編集効果がすばらしいゴダールの »Pierrot le fou »。
Michel LegrandとJacques Demyの手にかかればフランス映画の真髄を味わえる。
映画が完成するにあたって編集という仮定の疑似体験。
« 乱 »では武満徹の音に引き込まれ…

フランスでの企画展なので、万人の知るところとなる映画をメインに。
知っている映画音楽が会場で流れれば鼻歌をうたう人も、微笑ましい。
しかし、フランスだからこそ、アラブ語圏の映画もピックアップしていただきたいものだ。
せめてエジプトのウム・クルスームは…
そんなリクエストはちょっと欲張りすぎるだろうか。

映画を文化として受け入れ、想像が作り出す世界に魅入られた人々が味わう
至福の時間は、上映時間を終えた後も、どこかでその音楽を耳にする度に
蘇るその時映画を観た人生を、思い出す。

音楽と映画 ~世紀の結婚 ? ~ dans あーと art img_0001-150x112

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梅棹忠夫←岡本太郎→ジョルジュ・バタイユ

高校を ‘どろっぷあうと’、自分の人生を静かに見つめる10代の子達と一緒に演った
大岡淳さんによる、劇詩  « 帝国”。
劇中使った斎藤鉄平さんが造る、’波紋音-ハモン-’は、静かな劇詩の音となる。

こういったパフォーマンスを演じさせてくれる、そして講師に渡辺京二氏を呼ぶ、

この、学校ではない教育機関の在り方に刺激されたつい先日。

 

奈良から上京されたブブ・ドゥ・ラ・マドレーヌさんと、
くる23日に控えた江戸糸あやつり人形による「マダム・エドワルダ」

http://www.acephale.jp/news/news.html   の終演後のエロス論トークのための顔合わせ。

演出家の要望に耳貸さぬ女子二人は、それはもうエロス論で杯は進み、
消費の対象として踊らされるヘテロ性経済やら、

いわゆる仏文系バタイユのそれにどのくらい近づいていいのやら、などなど。

ただ、時空はとても面白く、その後品川から深夜バスで西に移動し着いた所は、
バタイユの友人である方が創造した、空へ突き刺す’太陽の塔’の前。
そこから10分ほど歩けば、静かな知性を織り紡いだ梅棹忠夫氏の造った民博へ。

種は、土の中でいつか芽吹きの時をもつ、と信じて…

まだまだ行きまっせー、’そりちゅーど’な移動と日々のタネマキ。

 

ふたとせを すぎてみちのく 涅槃西風

海の聲 土の聲にも 春の聲

 

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「人権」戦って得たきた権利←戦う者へのレスペクト

12月16日。
日本の選挙開票がはじまる時間、
パリではフランス内閣法案、「同性結婚法案」同性結婚の認可に
反対する人々に抵抗する法案賛成デモ。
一ヶ月の前のles inrockuptibleには先頭を切る彼女、
ウクライナ人 Inna Shevchenko率いるfemenn の写真が。

 

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カトリック教会や保守系勢力は、
親族の構造や、近親間の…云々やらが問いただされる、というけれど、
この理性中心主義へ抵抗すべき、抗う人々がいる。

それは、「人権」への真っ当な姿勢。

すでに先達から学ぶべき概念、構造主義をもとに、
この問題をより見つめてみようと思う。

現在2012年、ある宗教のもつ「権威」への ? マークが、
地球上でいよいよ増幅している、と感じる。
「宗教」、という言葉を使うと、それを論ずるに見合う私の知識は

皆無に等しいので、改めて勉強しなければならないけれど…

 

 

 

Femmen
彼女たちの行なう抵抗運動を、第12回世界報道写真展でのパンフレットから以下抜粋

Inna Shevchenko is a leader of Femen, a Ukrainian pretest group composing almost exclusively yon womwn, which organizes topless demonstrations against such issues as sex tourism, the sex industry and internet marriage brokering.They counter accusations that their provokeative methods undermine their own movement’s values with the claim that if they staged simple protests with banners, their voice would not be heard.

 

ウクライナの抵抗運動グループ「Femenn」のリーダーを務める彼女。
ほぼ若い女性だけで構成されるこのグループは、セックス観光、性風俗産業、オンライン結婚斡旋業などに対して、トップレス姿でのデモ行動を組織している。

こうした挑発的な手段が運動の価値を損なっているという批判に対して、

横断幕を掲げる普通のデモでは、自分たちの声が届かないと反論している。

 

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2012年世界報道写真に選出されたこの写真を撮った人物は、

実は隣に住んでいる、Guillaume Herbaut氏であると、

つい最近知った。
身近なところに「行動する力」がある、ということに

嬉しくなってしまう。

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天からのココロ落ち着くモビール

名古屋はart feel zeroにて会期中、十一紙

宮下香代さんの作品を購入する機会に恵まれ、

ギャラリーでの佇まいと、自分の空間での佇まいは、こんなにも、違うのかな。

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feel art zeroにて                                                  家に着くやいなや…

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草冠 kusakanmuri =お花屋さんライブ*

ちょっとへそ曲がり、というか、普段コンサートを聴くための場所、

というより、色々な空間で音が鳴るシチュエーションを

想像して、ある時はお寺で、ある時は本屋さんで、など演奏をしてきましたが、

お花屋さんでの演奏も、以前からある想像の欠片です。

なかなか興味深い書籍も出版されている「草冠 kusakanmuri」、

というお花屋さんで演奏を行ないます。

白と緑のみのお花屋さん、というのもへそ曲がりの自分には

刺激されるものがあります。

 

10月13日(土)16時30 open / 17時start

2625円・予約 Tel : 03-6415-4193

kusakanmuri gathering 10/13(土)「フランスの生活に在る、世界の音空間」

kusakanmuri – 恵比寿にオープン 新しいスタイルのフラワーショップ

 

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アラブ世界研究所 -Le Corps Decouvert- 身体の発見 part 1

IMA(アラブ世界研究所)開催された »Le corps decouvert »-身体の発見-は、

アラブ世界自体が、そしてその要素となり頭角をあらわすであろう »現代 »アートの、

序曲のような展覧会、でありワクワクする作品たちに出会える観る側の喜びと同時に、

アラブ世界においての本来覆うべき »身体 »— »裸体 »という、 « 西洋的表現 »を、

宗教が国の大きな役割となっているアラブ諸国が一丸となって、

先進国のアートシーンに挑んでいる姿が、伺える。

この序曲の裏には、アブダビにルーブル美術館別館を設立するにあたって、

西洋美術の基に位置する »裸体 »とどのように対応するか、

そんな危惧に対する一つの解決方法、ともみれる。

 

といってしまうのは、あまのじゃくかしら。

 

20世紀初頭にみられる裸婦の習作から展示会は始まり、

« 現代 »アートで幕を閉じる構成は、実に充実していて、

”アラブ »と”裸身体 »のコントラストが、

とても象徴的かつ観る者の好奇心と、

それこそ観るものがアラブの »身体 »を発見する、

という応答が待ち構えているかの如く。

 

現在となっては象徴へのパロディ、そうさせてしまう美術における紀元前からの裸体は、

アラブ諸国によるその追従の先にある新風となり、世界を楽しませてくれると確信。

 

アラブ世界研究所 -Le Corps Decouvert- 身体の発見 part 1 dans あーと art IMG_0325-300x225

 

 

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Josef Albersの黄色

今年1月、バーゼルで開催された倉重光則氏の個展オープニングでの演奏の際、

幸いにして偶然に、Josef Albers ヨゼフ・アルバースの回顧展に行く機会に恵まれました。

そして…嬉しい事にパリでも。

同じ内容、とは思うのですが、バーゼルのそれとは光が、ちがう。

などなどまた別の日に考察するとして、今は菜の花真っ盛り。

延々と続くそれこその菜の花畑はおそらくフランスだけではないと思う。

 

ところで、自家製マヨネーズを作る時、色々試した結果、コルザ (菜種)で作るのが

適した味になる、と最近分かった次第。

そこにすこーしオリーブ油を垂らせば、なんとなく南仏っぽくなり、

ニンニクなど入れた日にはアイオリになり、

しかしニュートラルな味で langoustine(手長蝦)を

食するならばColzaの黄色、で決まり。

 

 

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