Archive pour あーと art

1860年/1920年

ピカソ美術館の裏にある、サックスの楽器修理屋さんは、通りに面して扉はなく、
ガラス窓をノックし、店主が建物の大きな扉を開けてくれることによって、入ることができます。
Guyが倉庫から次から次へと出してくれるその楽器たちは、ヴィンテージものばかり。
一番古い物で1860年のメタルクラリネットが!
そしてなんといっても1920年のドイツのWorld社のサックスが….!!!
アメリカ製のクラリネット、サックスは欧州からの移民たちが作ったものだそうです。
そう、移動によって楽器の歴史がみえてくるのです。
そして、音楽の存在も然り。

人間の移動とは、音楽の変容を意味します。

2年前、四谷にある老舗ジャズ喫茶いーぐるで行った講演「ジャズの変容」を元に、
黒い大西洋とジャズ、ハーフブリード、移動と音楽、楽器をキーワードに、
ただいま執筆中です!(300頁、いくかな…)

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眠っていた楽器に息を吹き込む魔術師、パリで一番古い楽器修理屋さんのGuy。

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モンマルトルにあるギター工房。
1800年代のバロックギター。
こちらはスペイン人御歳80歳のリベルトさん!

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モノクロの芍薬の世界で

写真家のYutaka Yamamotoさんの個展がパリで行われています。
その場所とは元々医薬実験のラボラトリーで現在は古書店・骨董店となっている、ジャコブ通りのLibrairie Alain Brieux。

異次元にトリップしたようなこの空間で、個展中の作品の中での演奏となりました。
中途飛び入りでテナーサックス奏者が参加したり、Yutakaさんもクラリネットで参加したり。
文化人類学的話、バイクの話でオーナーと意気投合。
来週、この空間でおもしろい映像を撮ることとなりました。
さて、モノクロの芍薬の世界にどんな音が生まれるでしょうか。

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個展は7月31日まで 48 rue de Jacob Paris 75006 / Librairie Alain Brieux

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グラフィックデザイナーだったが今は写真家 Y.Yamamoto

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写真家の方々多々来廊。Mr.Miyamotoさんによるワンショットを。

ヴァカンスのパリに一音奏でをり

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鈴木大拙 ◯ △ □

数年前、ミヤケマイさんというアーティストの作品の中での演奏をした際のこと。
場所は金沢21世紀美術館の庭。
実は演奏がこの地にきた目的ではなく、鈴木大拙の生まれたその空間に行くことになっていたのだ、と感じたものです。

蒸す芝生の上での演奏から、大拙の精神が体現されているようなあの空間へ。
水面をすべり吹く風が今でも懐かしいのです。
土地に吹く風を、どこか異なる土地でまた感じることはできるでしょうか。

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色不異空

社会は⬜︎? 山は△ 心は◯く

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映写技師・ロベール・ブレッソン・絶望

パリ第3大学の映画学科に通う友人サラは、校内にある上映室での講義によく誘ってくれました。
数知れず見た映画の中でも、強烈な名作は、ブレッソンのLE DIABLE PROBABLEMENT「たぶん悪魔が」。

環境破壊、生態学者の意味、厭世的政治への眼差し、究極の絶望を可視化するブレッソンの作品がなぜR18指定なのか。

映画保存協会が保管するアーカイブ室を見せてもらったり、映写技師のオリヴィエさんを取材することになったり。
仕事柄映画制作に関わる友人が多いのですが、彼らはおおよそロケ、設営、共同作業や外での仕事に従事している。
出来上がった作品を、冷んやりとした映写室で一人黙々と作業をするオリヴィエさんの姿に、心を打たれるのです。

目の前の絶望、それを撮る男、それを編集する女、それを映写する男、それを見る女、そして絶望を内包する、人間。

取材記事はこちらから
https://ovninavi.com/802sp/

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何十年のキャリアでも、映写技師にとって上映するボビンがうまく回るか毎回ドキドキするんですって!

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アナログ世界ではフィルムそれ自体が命。

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フランスの宝

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ある夏の涼の佇む映写室

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軍用地とアートの交差

一人野外で吹くことはあっても、ライブという形での演奏は何ヶ月ぶりでしょうか。
目の前で、音楽に合わせ踊る人々をみていたら、このエネルギーの交換こそが、やはり演奏をするということなのだと感じるのです。
急遽お声がかかり演奏したその場所とは、元々軍の領地で、軍人のための運動施設だったといいます。
市に払い下げされ、市からアソシエーションに有効利用ということで、非営利のアートスペースとなったそうです。
隣の建物は歴史的な趣のまま、今では写真専門ギャラリーとなっており、 交差するはずのない、軍隊とアートの摩訶不思議な空間に。
ここでも新たなプロジェクトが生まれそうな、予感。

来場者はまるでカフェにでもくるように入場無料。
演奏家のギャラは来場する人々の飲み物代の %+シャポー(フランス語で帽子を回すという意味=各人自発的課金)。
環境問題を念頭に入れた作品、飲み物はローカルものだけを、そしてトイレや衛生面の循環システム。
人々の交差の場として市からの助成、そして飲食の売り上げで成り立っているそうです。

この空間に、子供たちが共にいるということが、社会の一歩だと思うのです。

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この時勢、いつ演奏のオファーがきても準備万全でいることが必須となります。

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この道具はなんという名前でしょうか

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ペットボトルでつくられたオブジェ、捨てられる寸前だったベビーフット

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短夜やヴァカンスの影見えぬまま

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誰からのメッセージかな

イスタンブールでも巴里でもTokyoでも、プノンペンでも…
街では誰かが残したメッセージに出くわします。
往々に、その言葉は突然目の前に現れるのです。
ある人の話を、あるいはそのある人とやりとりをした後に
突然道の真ん中で出くわしたこの言葉。
ちょっとドキドキする、夏の始まりです。

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Cueilles des mots d’amour Impromptu
Dans la rue de Paris
Debut l’ete

パリの初夏愛の言葉を拾いけり

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循環呼吸の秘-Jacque Coursilの死-

サックスの演奏方法としてある循環呼吸。
その術を教えてくださったのは、ジャック・クルシルとエヴァン・パーカーです。
ーーーーJacque Coursilが逝去した。
トランペット奏者であり、言語学・数理論理学の研究者。
マルティニークとしての同一性、西洋としての同一性。
その間にあるのは植民地、そしてExoduses…
出自となるアイデンティティーを、遠きそして近き眼差しで考察し、音世界と現世界の道を往来した男。

目の前で教えていただいたこのテクニックとは、循環呼吸により生まれる音の無限のあり方を可能にする、無限の呼吸ではなく、この息継ぎをしなくとも音が鳴り続けることにより、音が無の世界になる、ということでした。

「循環呼吸での演奏は、隣近所からの騒音問題の解決方法となりますよ」
とおちゃめなジョークに笑ったものです。
「人間の耳は、鳴り続ける音を無音にする能力がありますから。」
そして、ステーヴ・ライヒの世界同じく、音の連なりが終わる時、私たち聞くものはその時初めて、音楽という魔法の時空間にいたと、気がつくのです。

彼の最後の作品は「涙の道-Trails of Tears-」という。
ジャック….ありがとう。
故郷カリブの海へ、安らかに……

彼の音楽の妙を的確に表しているブログはこちら
https://musou-an.wixsite.com/spirit-fragment/single-post/2016/03/02/%E3%80%8C%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%83%AB%E3%80%8D%E3%80%9C%E6%8A%B5%E6%8A%97%E3%81%A8%E6%85%88%E6%82%B2%E3%81%A8%E3%81%97%E3%81%A6%E5%91%BB%E3%81%8Fcreolization

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砂糖鳥は孤高に鳴く

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六月尽カリブの海へ今日眠る

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ニワトコのレモネード

夏至に向かってフランスですることとは、森の中を散策し、野草を採取するということです。
聖ヨハネの草とよばれるオトギリ草は、宵闇に露玉を光らせ,檸檬にも似た芳しい香を放ちつつ,その神秘の力を発揮したそうです。
黄色い花弁の命は短く、ただ一年で一番陽が長い時期に摘むそれは、不思議な効果があったとか…
他にも、ミント,ゼニアオイ,タイム,コバノシナノキ,ヘンルーダ,ヴァーベナ,カノコソウ,ニワトコ,ヨモギ,カモミール。

そして芳香まとうニワトコの花ではシロップ、ソーダ水を作ることができます。
作り方は簡単で、水にレモンと砂糖、そしてお花を入れて発酵させるだけ。
3週間目にはシュワシュワのレモネードができます。

野草と共にある時間、それが生きるということであると思うのです。

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お気に入りのコップもいいけれど、ちょっといいことした後に、Baccaratのシャンパングラスで飲むというのも乙です。

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これがオトギリ草

自家製のソーダBaccaratで飲む夏日

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ティム・インゴルドの線 -Thread & Trace-

一筋の線は他の線と交差し、時に結び目を作り、多次元たる世界をわたしたちに見せてくれる。
そしてほつれる自由を教えてくれる。
それが世界と呼ばれるものかもしれないのです。
それがロマンチックな世界であると、いいな。

http://suigyu.com/noyouni/yuji_takahashi/%e9%9f%b3%e6%a5%bd%e3%81%ae%e6%b0%97%e8%b1%a1%e3%81%a8%e6%84%9f%e6%9f%93%e5%8a%9b.html
高橋悠治さんによる思索の線

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-生は何かに収まろうとせず、自分と関係する無数の線に沿って世界を貫く道を
糸のように延ばしていく-

-生物とその外的環境のあいだの関係ではなく、網細工状に組み込まれた生物それぞれの生活の道に沿ったさまざまな関係-

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François Morelletの線は次元の観念を問いかける。

夏空を往く孤愁たる線の果て

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死なないためのYEAH!!

対自然、対人間、対…
映像は今インターネット上でどこからでも観ることができる時代。
この方法で、荒川修作+マドリン・ギンズによる三鷹天命反転住宅、個人宅を演奏空間とするセンスに唸りました。
「無料」で作品を提供すると同時に、個々人の選択による課金システムの方法。
これこそが有効な貨幣の使い方そして、直接的なアクションの一歩であると思います。

笹久保伸/死なないためのYEAH!! Vol.4 from Reversible Destiny Radio on Vimeo.

演奏者である笹久保伸さんは6月7日に生ライブ配信をされるそうです。
http://haremame.com/schedule/69093/?fbclid=IwAR0_BMgqmtmblgykTR1ofZP1hxk4LygHfp0RzeCq_L8q1WlUOzLVhU2kzWI

音のある空間へのチャレンジ。
一人で放つ音は、目に見えない複数の人々に必ずや届くと確信しています。

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ニワシロユリ

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恋をしてまた恋をして百合の夢

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同一性とはグーグル検索の中にあるわけではない

茎立ちし、花が散ったら種を採り、次の恵みとする。
少し残しておいたクレソンを水にさせば、めくるめく命の循環を生む根が生える。
体も心もむずむずしてきました。
こんなにお天気な日が続けば、ものみな細胞は覚醒しますよね。

グロテスクなこの世の中において、個々人はアウトプットの方法として三種の神器となったTwitterやFB、インスタに委ねるしかない現世紀であるようです。
 体感的距離をスローガンに、そしてアイロニーを携えわたしがすることは、5月11日以降の街の角で一人サックスを吹くことかもしれません。観客は晴天の雲としておきましょう。音の震えは森の中に、山の中に、そして水面に在ればいい。
もちろんサックスにマスクをつけてね。

2020年5月7日満月のopenradioはこちらから
https://www.mixcloud.com/makinakano/openradio202057-full-moon/

「小さきものたちの神」の著者であるアルンダティ・ロイ女史の「民主主義のあとに生き残るもの」の一節にはこうあります。

「人びとの心に触れる術[Art]。そのような術[Art]は人びととつながり、人びとをつなげて精神の共同体を作り上げることができる。これこそがわたしたちにとって最大の挑戦です。
ーある人は「どうやって反応(フィードバック)を得るのですか?」と聞きますが、
「交差点に立っていれば自然に得られます」と答えています(笑)。」

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サンバルテレミー島のマキさんは、マルデグラの日にトランプ実物大人形に火を放ったイカした男。
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夏めくやここから探す君の空

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距離の認識 distance de connaissance

-逢いたい-という気持ちは今、コロナウイルスと同じくらいに
この世界のいたるところを彷徨っています。
太古の人々が月や霞や花の香りに想いを寄せたように、
今や汚染から解放された澄んだ空を仰げば涙がこぼれ、行き場のない
« 逢いたい »という気持ちを風にのせることしかできないかもしれません。

みんなの、それぞれの-逢いたい-という気持ちが、
国境やら色々な境を越えて、風にのって誰かに届けばいい。

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VOIE
quel est ce chemin qui nous sépare
à travers lequel je tends la main de ma pensée
une fleur est écrite au bout de chaque doigt
et le bout du chemin est une fleur qui marche avec toi
ーーTristan Tzara


わたしたちを隔てるこの道は何か
そこを通り思考の手を差し伸べるような道
それぞれの指先で一輪の花が記述される
そして道の先は君と歩く一輪の花
ーートリスタン・ツァラ

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真正たる音楽の友

外出禁止8日目。そろそろ精神の変化が現れる頃。
こんな時、支えてくれるのは、真の音楽の友です。
物理的に会うことはできぬも、音楽の交流を図り、アイデアを語り、まだ見ぬ先に少しの希望を投げかける。
音楽は最高の恋人で時々愛人、親友で、家族。
フランス語ではCamarade=同志と呼びますが、相互に悶々とする時、いつも励ましあえるそれこそは、かけがいのないBuddyであると確信しました。

車道には孔雀、道には鶏、空にはコマドリにシジュウカラ、海にはイルカの群れ。
人類が自然を植民地にして数百年。
人類様と我が物顔で地や海や山を占領してきた今、
大気はホッとしています。

3月新月のopenradioは生演奏付きです。
閉じ込められた世界からの音楽をどうぞ。
https://www.mixcloud.com/makinakano/2020324-%E6%96%B0%E6%9C%88/

1) Ile de MIyake (maki Nakano)
2) Si la photo est bonne (Barbara)
3) Gottingen (Barbara)
4) Sara (Rokia Traore)
5) Hanter dro duhont’ar ar mane (Maki Nakano)
6) King James (Anderson. Paak)
7) Reachin’2 Much (Anderson. Paak / Lalah Hathaway)

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春迎へ街ブラックアウトになりにけり

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微かに揺れる夜、今宵は満月

どんな状況にあっても、音楽の隣にいたい。
そんな気持ちがつのる月夜です。

2020年3月の満月のopenradioはこちらから
https://www.mixcloud.com/makinakano/openradio-202039-%E6%BA%80%E6%9C%88/

00) Sibel (Ricardo Moyano)

01) P.S I love you (Jakob Dinesen)

02) Coyor Panon (Detty Kumia by David Toop)

03) Folks (McCoy Tyner)

04) Last time you went (Louis Cole)

05) Night (Louis Cole)

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「ミッシェル、バタイユ…そして僕」-Musique- By ミロ

すでに時計は 思ひ出の 微かに揺れる夜を指し (北園克衛)

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Perspectivism

つくるよろこび生みの苦しみ。
ある結界に立って、あちらとこちらの声を聞きながら、重層的な心の襞にも耳を傾けて、ある時車窓から見える情景それが心象であると気づく。
Perspective的感性はわたしたちにまったく知らない世界を聞かせてくれる。

ギター奏者、笹久保伸さんの新作perspectivismに2曲ゲストで演奏をしました。
異貌の世界へ、ようこそ。

http://www.ahora-tyo.com/detail/item.php?iid=18653
発売は3月15日

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音楽の神様が味方についている稀有な音楽家

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車窓から生まれる虹は消えし虹また生まれては命をつなぐ(祝辞)

perspectivism=日本語では遠近法主義、的な訳で使われますが、
わたしは「はるかなる視線」(レヴィ=ストロース)の思想のベクトルの先にある希望と絶望、オポジットの中にある詩的なものと読み解いています。
できたてほやほやのCD、この作品の底辺にはヴィヴェイロス・デ・カストロの思想があることに疑いの余地はありません。

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Cinque roses, Langage des fleurs

バラの想い出は枚挙に暇がありません。
フランスの花屋さんからブーケを抱いて出てくる男性の多いこと。
今年のバレンタインデーはどんな花でしたでしょうか?
あ、日本ではグローバリゼーション搾取構造の最先端をいくカカオを原料とするチョコレートでしょうか。(もちろんフェアトレードのものもありますが)
花より団子。

バラの木は何代にも残ります。
我々人類のように。本質を変えず香りや色形、バラの種類の多様性たるや。
パリ吟行のメッカといえばブーローニュの森の一部であるバガテル園。
いやいや、パリ南の郊外にはライレローズがあります。(バラ好きの聖地)。
今でも覚えているのはここへ来るためにフランスへきた知人を案内した時のこと。
5月、冬季休暇を終え開園してるとおもいきや、門は閉まっています。
しかし、余念なく働いている園芸師が私たちのために、彼自身の責任において入れてくれたのです。
そう、バラ園の貸切状態。
彼のこういう気配りは=improvisation=ça c’est la vraie vie.

一人称と目の前にいる人との関係性が生まれるその瞬間「何ができるか」という反応に応対するアクション。
守るべきものは主体となるこの関係で、いつ裏切られるかわからないしがらみではありません。

ということで、わたしは今年バラを大事な人に贈りました。
Cinque roses,
花言葉は… »C’est le plaisire que je vous ai rencontré  »

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京都花政では100本のバラが旅立ちを待つ。

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五代目主人・藤田修作さんの審美眼は山野草にありますが…

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42歳の誕生日には42本のバラを

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でも本当はこういうのが好き

冬薔薇に別れを告げて涙雨

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すべては指の間からこぼれ落ちる

ぽたり、というよりスルッと滑り落ちる感じです。
春待たずして喪失の再来、は要するに反復するようです。
それでも、書物という形で残る文字がこぼれ落ちないように読み取ること、
それは希望となるでしょうか。
いつかのどこかの繰り返しになりますが…
書物、それはわたしたちに残された「知の悦び」なのです。

2020年2月16日下弦のopenradioは…
https://www.mixcloud.com/makinakano/openradio-20200216-%E4%B8%8B%E5%BC%A6/

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Solangeの歌詞カードはアポリネールのカリグラムを彷彿させるもの。
言葉と図象の連携プレー!

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春に近づく空の下弦は色を誘う。

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この世にはもう亡き二人花のみぞ

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今年もミモザのお出まし也

今年、暖冬フランスは予定より約1ヶ月早くミモザのお出ましとなります。
ミモザは植樹してからの成長めまぐるしく、ただ伸びる前の幼少の時期は少しの風でやられてしまうこと多々。
以前庭に植えたものは1年待たず倒れてしまった。

列車に乗るにプラットホームで車両番号を車掌さんに聞けば、
「あなたの車両はミモザ号ですよ!」との返答。
そう、わたしは両手いっぱいに花を抱えていたのです。
座席へ着く前に売店へ移動すれば車掌さんが向こうにいる。
彼は両手を広げてWelcomeのジェスチャー。
そう、こういうユーモアが、フランスに生きるということだと思うのです。

車窓からみえるミモザの芳香を想像することも心象のあらわれか。

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エレメンツは思い出を想起させるから、身近に置いておきたいのです。

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早咲きのミモザ両手に酔ひにけり

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これからがこれまでを決める

シンプルな言葉の中に重層的な真実が生まれることがあります。
過去、現在、未来という三種の反復。

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銀座の逢瀬は黒田征太郎・泰蔵 兄弟展となりました。

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京都に本店がある思文閣にて

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立春を窓から見遣る虚無の空

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音は生まれ、また会う日まで

秩父の山肌に魅了されてしまったからには、その地の土や谷、あるいは命の源である水なるところにひっそりと在る苔の存在に触発され、音が生まれました。
そして、潔く消えゆく音を前に、 »また会う日まで »、と手を振るのです。

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リハーサル中に次なるアイデアを生み出すギターの孤独な音。

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山羊とある今日の営みは上弦へ向かう月の出と共に。

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いつも、今回も、演奏する場所には遠くから聴き手がやってきてくれます。
鎌倉、新潟、白金、高崎、はたまたマルセイユ!
彼らこそが、「旅する音楽」なのです。

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当日は、詩を中心に写真・絵・インスタレーションとジャンルを超えたアート作品を展示しているcafe PNB 1235のオーナー、詩人の保坂さんが『狂った季節が首を鳴らす時』 を朗読されました。

新緑の山間にひかり影の中

次回があるならば、こんな感じかな!

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破急風光帖 il faut être radicalement humain

百合の開花は初夏。しかし、うれしいかなかなしいかな、
ただ今現在いつでも百合を手にいれることができるようです。
パリ左岸の花屋にて、ある人のために買った百合をブーケにしてくださったのは日本人の女性でした。

ピナ・バウシュへ薔薇を捧げ、ある音楽家との対談ではその日キャンパスに散った銀杏の落葉を舞台に敷き詰め迎える。
数多ある著書を世に出しつつ、ご自身がプロデゥース(この場合は編集ですが、敢えてこういいます)する「午前四時のブルー」なんて冊子をだすあたり、これが実践する哲学者。
わたしにとっての小林康夫さんとはそういう方。

「恋の不思議や、気高さや、心のくるしみ、心のよろこび、わがからだにあふれきて・・・「悪縁なれど」、恋ぐるひ、ああ、Mysterioso!」
なんて言える哲学者、すてきですよね。

来る2月2日、やはり左岸のギャラリー通り Rue Seineでは氏の詩と絵画の展覧会があるそうです。

Dimanche 2 Fevrier 2020
La galerie Olivier Nouvellet
“D’eau et feu”
Texte de Yasuo Kobayashi
Peintures d’Irene Boisaubert
19 rue de Seine 75006 Paris -de 15h a 19h-

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パリ4時の厳寒明けぬ闇の中

小林さんの面白いブログはこちら。
タイトルも徹底を貫いている!
https://utcp.c.u-tokyo.ac.jp/hakyufukocho/
破急風光帖-il faut être radicalement humain-(徹底的に人間であれ)

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花と雪 fleur et neige

暖冬花を両手に抱えれば、自然賛歌の献花となり、しかしそれを司るは人間のするところ。
それをするかしないかはあなた次第。
わたしはする方に惹かれます。

迎える雪は今日山間にひっそりと、そして沈々と夜に降る。

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「秩父前衛派」をご存知でしょうか。
このアート集団による今年最初のパフォーマンスはこちらから
https://www.youtube.com/watch?v=P9Zkov2UUY0

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雪の夜半旅する恋人着きにけり

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谷間に鳴る音の足跡

1月31日、急遽秩父鉄道「親鼻駅」にあるゆったりとしたカフェ、PNB-1253
https://pnb-1253.tumblr.com/
で演奏をすることになりました。

ギターとサックス。
伴奏と旋律という関係をものともせぬ音の相対的、あるいは音楽に包摂される関係性。

冬の谷音の足跡残しけり

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笹久保伸 (guitar)× 仲野麻紀(sax, metal-clarinet, nay, voice)

場所:PNB-1253
(秩父郡皆野町下田野1253-1)
開場:18:00、開演:18:30
料金:2000円
予約:sasakubox@gmail.com

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宝物は俳句、音楽は血

どれだけ俳句が救ってくれたことか…

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初句会ではくじ引きが。大人の遊び。

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「楽園」句会の主宰中村考哲さんは第一句集「幻化」昨年上梓。
幹事康代さんはわたしの愛人。

初句会何もなかった空を詠む

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