Archive pour あーと art

誰からのメッセージかな

イスタンブールでも巴里でもTokyoでも、プノンペンでも…
街では誰かが残したメッセージに出くわします。
往々に、その言葉は突然目の前に現れるのです。
ある人の話を、あるいはそのある人とやりとりをした後に
突然道の真ん中で出くわしたこの言葉。
ちょっとドキドキする、夏の始まりです。

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Cueilles des mots d’amour Impromptu
Dans la rue de Paris
Debut l’ete

パリの初夏愛の言葉を拾いけり

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循環呼吸の秘-Jacque Coursilの死-

サックスの演奏方法としてある循環呼吸。
その術を教えてくださったのは、ジャック・クルシルとエヴァン・パーカーです。
ーーーーJacque Coursilが逝去した。
トランペット奏者であり、言語学・数理論理学の研究者。
マルティニークとしての同一性、西洋としての同一性。
その間にあるのは植民地、そしてExoduses…
出自となるアイデンティティーを、遠きそして近き眼差しで考察し、音世界と現世界の道を往来した男。

目の前で教えていただいたこのテクニックとは、循環呼吸により生まれる音の無限のあり方を可能にする、無限の呼吸ではなく、この息継ぎをしなくとも音が鳴り続けることにより、音が無の世界になる、ということでした。

「循環呼吸での演奏は、隣近所からの騒音問題の解決方法となりますよ」
とおちゃめなジョークに笑ったものです。
「人間の耳は、鳴り続ける音を無音にする能力がありますから。」
そして、ステーヴ・ライヒの世界同じく、音の連なりが終わる時、私たち聞くものはその時初めて、音楽という魔法の時空間にいたと、気がつくのです。

彼の最後の作品は「涙の道-Trails of Tears-」という。
ジャック….ありがとう。
故郷カリブの海へ、安らかに……

彼の音楽の妙を的確に表しているブログはこちら
https://musou-an.wixsite.com/spirit-fragment/single-post/2016/03/02/%E3%80%8C%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%83%AB%E3%80%8D%E3%80%9C%E6%8A%B5%E6%8A%97%E3%81%A8%E6%85%88%E6%82%B2%E3%81%A8%E3%81%97%E3%81%A6%E5%91%BB%E3%81%8Fcreolization

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砂糖鳥は孤高に鳴く

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六月尽カリブの海へ今日眠る

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ニワトコのレモネード

夏至に向かってフランスですることとは、森の中を散策し、野草を採取するということです。
聖ヨハネの草とよばれるオトギリ草は、宵闇に露玉を光らせ,檸檬にも似た芳しい香を放ちつつ,その神秘の力を発揮したそうです。
黄色い花弁の命は短く、ただ一年で一番陽が長い時期に摘むそれは、不思議な効果があったとか…
他にも、ミント,ゼニアオイ,タイム,コバノシナノキ,ヘンルーダ,ヴァーベナ,カノコソウ,ニワトコ,ヨモギ,カモミール。

そして芳香まとうニワトコの花ではシロップ、ソーダ水を作ることができます。
作り方は簡単で、水にレモンと砂糖、そしてお花を入れて発酵させるだけ。
3週間目にはシュワシュワのレモネードができます。

野草と共にある時間、それが生きるということであると思うのです。

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お気に入りのコップもいいけれど、ちょっといいことした後に、Baccaratのシャンパングラスで飲むというのも乙です。

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これがオトギリ草

自家製のソーダBaccaratで飲む夏日

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ティム・インゴルドの線 -Thread & Trace-

一筋の線は他の線と交差し、時に結び目を作り、多次元たる世界をわたしたちに見せてくれる。
そしてほつれる自由を教えてくれる。
それが世界と呼ばれるものかもしれないのです。
それがロマンチックな世界であると、いいな。

http://suigyu.com/noyouni/yuji_takahashi/%e9%9f%b3%e6%a5%bd%e3%81%ae%e6%b0%97%e8%b1%a1%e3%81%a8%e6%84%9f%e6%9f%93%e5%8a%9b.html
高橋悠治さんによる思索の線

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-生は何かに収まろうとせず、自分と関係する無数の線に沿って世界を貫く道を
糸のように延ばしていく-

-生物とその外的環境のあいだの関係ではなく、網細工状に組み込まれた生物それぞれの生活の道に沿ったさまざまな関係-

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François Morelletの線は次元の観念を問いかける。

夏空を往く孤愁たる線の果て

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死なないためのYEAH!!

対自然、対人間、対…
映像は今インターネット上でどこからでも観ることができる時代。
この方法で、荒川修作+マドリン・ギンズによる三鷹天命反転住宅、個人宅を演奏空間とするセンスに唸りました。
「無料」で作品を提供すると同時に、個々人の選択による課金システムの方法。
これこそが有効な貨幣の使い方そして、直接的なアクションの一歩であると思います。

笹久保伸/死なないためのYEAH!! Vol.4 from Reversible Destiny Radio on Vimeo.

演奏者である笹久保伸さんは6月7日に生ライブ配信をされるそうです。
http://haremame.com/schedule/69093/?fbclid=IwAR0_BMgqmtmblgykTR1ofZP1hxk4LygHfp0RzeCq_L8q1WlUOzLVhU2kzWI

音のある空間へのチャレンジ。
一人で放つ音は、目に見えない複数の人々に必ずや届くと確信しています。

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ニワシロユリ

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恋をしてまた恋をして百合の夢

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同一性とはグーグル検索の中にあるわけではない

茎立ちし、花が散ったら種を採り、次の恵みとする。
少し残しておいたクレソンを水にさせば、めくるめく命の循環を生む根が生える。
体も心もむずむずしてきました。
こんなにお天気な日が続けば、ものみな細胞は覚醒しますよね。

グロテスクなこの世の中において、個々人はアウトプットの方法として三種の神器となったTwitterやFB、インスタに委ねるしかない現世紀であるようです。
 体感的距離をスローガンに、そしてアイロニーを携えわたしがすることは、5月11日以降の街の角で一人サックスを吹くことかもしれません。観客は晴天の雲としておきましょう。音の震えは森の中に、山の中に、そして水面に在ればいい。
もちろんサックスにマスクをつけてね。

2020年5月7日満月のopenradioはこちらから
https://www.mixcloud.com/makinakano/openradio202057-full-moon/

「小さきものたちの神」の著者であるアルンダティ・ロイ女史の「民主主義のあとに生き残るもの」の一節にはこうあります。

「人びとの心に触れる術[Art]。そのような術[Art]は人びととつながり、人びとをつなげて精神の共同体を作り上げることができる。これこそがわたしたちにとって最大の挑戦です。
ーある人は「どうやって反応(フィードバック)を得るのですか?」と聞きますが、
「交差点に立っていれば自然に得られます」と答えています(笑)。」

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サンバルテレミー島のマキさんは、マルデグラの日にトランプ実物大人形に火を放ったイカした男。
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夏めくやここから探す君の空

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距離の認識 distance de connaissance

-逢いたい-という気持ちは今、コロナウイルスと同じくらいに
この世界のいたるところを彷徨っています。
太古の人々が月や霞や花の香りに想いを寄せたように、
今や汚染から解放された澄んだ空を仰げば涙がこぼれ、行き場のない
« 逢いたい »という気持ちを風にのせることしかできないかもしれません。

みんなの、それぞれの-逢いたい-という気持ちが、
国境やら色々な境を越えて、風にのって誰かに届けばいい。

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VOIE
quel est ce chemin qui nous sépare
à travers lequel je tends la main de ma pensée
une fleur est écrite au bout de chaque doigt
et le bout du chemin est une fleur qui marche avec toi
ーーTristan Tzara


わたしたちを隔てるこの道は何か
そこを通り思考の手を差し伸べるような道
それぞれの指先で一輪の花が記述される
そして道の先は君と歩く一輪の花
ーートリスタン・ツァラ

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真正たる音楽の友

外出禁止8日目。そろそろ精神の変化が現れる頃。
こんな時、支えてくれるのは、真の音楽の友です。
物理的に会うことはできぬも、音楽の交流を図り、アイデアを語り、まだ見ぬ先に少しの希望を投げかける。
音楽は最高の恋人で時々愛人、親友で、家族。
フランス語ではCamarade=同志と呼びますが、相互に悶々とする時、いつも励ましあえるそれこそは、かけがいのないBuddyであると確信しました。

車道には孔雀、道には鶏、空にはコマドリにシジュウカラ、海にはイルカの群れ。
人類が自然を植民地にして数百年。
人類様と我が物顔で地や海や山を占領してきた今、
大気はホッとしています。

3月新月のopenradioは生演奏付きです。
閉じ込められた世界からの音楽をどうぞ。
https://www.mixcloud.com/makinakano/2020324-%E6%96%B0%E6%9C%88/

1) Ile de MIyake (maki Nakano)
2) Si la photo est bonne (Barbara)
3) Gottingen (Barbara)
4) Sara (Rokia Traore)
5) Hanter dro duhont’ar ar mane (Maki Nakano)
6) King James (Anderson. Paak)
7) Reachin’2 Much (Anderson. Paak / Lalah Hathaway)

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春迎へ街ブラックアウトになりにけり

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微かに揺れる夜、今宵は満月

どんな状況にあっても、音楽の隣にいたい。
そんな気持ちがつのる月夜です。

2020年3月の満月のopenradioはこちらから
https://www.mixcloud.com/makinakano/openradio-202039-%E6%BA%80%E6%9C%88/

00) Sibel (Ricardo Moyano)

01) P.S I love you (Jakob Dinesen)

02) Coyor Panon (Detty Kumia by David Toop)

03) Folks (McCoy Tyner)

04) Last time you went (Louis Cole)

05) Night (Louis Cole)

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「ミッシェル、バタイユ…そして僕」-Musique- By ミロ

すでに時計は 思ひ出の 微かに揺れる夜を指し (北園克衛)

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Perspectivism

つくるよろこび生みの苦しみ。
ある結界に立って、あちらとこちらの声を聞きながら、重層的な心の襞にも耳を傾けて、ある時車窓から見える情景それが心象であると気づく。
Perspective的感性はわたしたちにまったく知らない世界を聞かせてくれる。

ギター奏者、笹久保伸さんの新作perspectivismに2曲ゲストで演奏をしました。
異貌の世界へ、ようこそ。

http://www.ahora-tyo.com/detail/item.php?iid=18653
発売は3月15日

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音楽の神様が味方についている稀有な音楽家

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車窓から生まれる虹は消えし虹また生まれては命をつなぐ(祝辞)

perspectivism=日本語では遠近法主義、的な訳で使われますが、
わたしは「はるかなる視線」(レヴィ=ストロース)の思想のベクトルの先にある希望と絶望、オポジットの中にある詩的なものと読み解いています。
できたてほやほやのCD、この作品の底辺にはヴィヴェイロス・デ・カストロの思想があることに疑いの余地はありません。

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Cinque roses, Langage des fleurs

バラの想い出は枚挙に暇がありません。
フランスの花屋さんからブーケを抱いて出てくる男性の多いこと。
今年のバレンタインデーはどんな花でしたでしょうか?
あ、日本ではグローバリゼーション搾取構造の最先端をいくカカオを原料とするチョコレートでしょうか。(もちろんフェアトレードのものもありますが)
花より団子。

バラの木は何代にも残ります。
我々人類のように。本質を変えず香りや色形、バラの種類の多様性たるや。
パリ吟行のメッカといえばブーローニュの森の一部であるバガテル園。
いやいや、パリ南の郊外にはライレローズがあります。(バラ好きの聖地)。
今でも覚えているのはここへ来るためにフランスへきた知人を案内した時のこと。
5月、冬季休暇を終え開園してるとおもいきや、門は閉まっています。
しかし、余念なく働いている園芸師が私たちのために、彼自身の責任において入れてくれたのです。
そう、バラ園の貸切状態。
彼のこういう気配りは=improvisation=ça c’est la vraie vie.

一人称と目の前にいる人との関係性が生まれるその瞬間「何ができるか」という反応に応対するアクション。
守るべきものは主体となるこの関係で、いつ裏切られるかわからないしがらみではありません。

ということで、わたしは今年バラを大事な人に贈りました。
Cinque roses,
花言葉は… »C’est le plaisire que je vous ai rencontré  »

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京都花政では100本のバラが旅立ちを待つ。

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五代目主人・藤田修作さんの審美眼は山野草にありますが…

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42歳の誕生日には42本のバラを

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でも本当はこういうのが好き

冬薔薇に別れを告げて涙雨

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すべては指の間からこぼれ落ちる

ぽたり、というよりスルッと滑り落ちる感じです。
春待たずして喪失の再来、は要するに反復するようです。
それでも、書物という形で残る文字がこぼれ落ちないように読み取ること、
それは希望となるでしょうか。
いつかのどこかの繰り返しになりますが…
書物、それはわたしたちに残された「知の悦び」なのです。

2020年2月16日下弦のopenradioは…
https://www.mixcloud.com/makinakano/openradio-20200216-%E4%B8%8B%E5%BC%A6/

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Solangeの歌詞カードはアポリネールのカリグラムを彷彿させるもの。
言葉と図象の連携プレー!

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春に近づく空の下弦は色を誘う。

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この世にはもう亡き二人花のみぞ

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今年もミモザのお出まし也

今年、暖冬フランスは予定より約1ヶ月早くミモザのお出ましとなります。
ミモザは植樹してからの成長めまぐるしく、ただ伸びる前の幼少の時期は少しの風でやられてしまうこと多々。
以前庭に植えたものは1年待たず倒れてしまった。

列車に乗るにプラットホームで車両番号を車掌さんに聞けば、
「あなたの車両はミモザ号ですよ!」との返答。
そう、わたしは両手いっぱいに花を抱えていたのです。
座席へ着く前に売店へ移動すれば車掌さんが向こうにいる。
彼は両手を広げてWelcomeのジェスチャー。
そう、こういうユーモアが、フランスに生きるということだと思うのです。

車窓からみえるミモザの芳香を想像することも心象のあらわれか。

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エレメンツは思い出を想起させるから、身近に置いておきたいのです。

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早咲きのミモザ両手に酔ひにけり

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これからがこれまでを決める

シンプルな言葉の中に重層的な真実が生まれることがあります。
過去、現在、未来という三種の反復。

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銀座の逢瀬は黒田征太郎・泰蔵 兄弟展となりました。

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京都に本店がある思文閣にて

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立春を窓から見遣る虚無の空

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音は生まれ、また会う日まで

秩父の山肌に魅了されてしまったからには、その地の土や谷、あるいは命の源である水なるところにひっそりと在る苔の存在に触発され、音が生まれました。
そして、潔く消えゆく音を前に、 »また会う日まで »、と手を振るのです。

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リハーサル中に次なるアイデアを生み出すギターの孤独な音。

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山羊とある今日の営みは上弦へ向かう月の出と共に。

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いつも、今回も、演奏する場所には遠くから聴き手がやってきてくれます。
鎌倉、新潟、白金、高崎、はたまたマルセイユ!
彼らこそが、「旅する音楽」なのです。

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当日は、詩を中心に写真・絵・インスタレーションとジャンルを超えたアート作品を展示しているcafe PNB 1235のオーナー、詩人の保坂さんが『狂った季節が首を鳴らす時』 を朗読されました。

新緑の山間にひかり影の中

次回があるならば、こんな感じかな!

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破急風光帖 il faut être radicalement humain

百合の開花は初夏。しかし、うれしいかなかなしいかな、
ただ今現在いつでも百合を手にいれることができるようです。
パリ左岸の花屋にて、ある人のために買った百合をブーケにしてくださったのは日本人の女性でした。

ピナ・バウシュへ薔薇を捧げ、ある音楽家との対談ではその日キャンパスに散った銀杏の落葉を舞台に敷き詰め迎える。
数多ある著書を世に出しつつ、ご自身がプロデゥース(この場合は編集ですが、敢えてこういいます)する「午前四時のブルー」なんて冊子をだすあたり、これが実践する哲学者。
わたしにとっての小林康夫さんとはそういう方。

「恋の不思議や、気高さや、心のくるしみ、心のよろこび、わがからだにあふれきて・・・「悪縁なれど」、恋ぐるひ、ああ、Mysterioso!」
なんて言える哲学者、すてきですよね。

来る2月2日、やはり左岸のギャラリー通り Rue Seineでは氏の詩と絵画の展覧会があるそうです。

Dimanche 2 Fevrier 2020
La galerie Olivier Nouvellet
“D’eau et feu”
Texte de Yasuo Kobayashi
Peintures d’Irene Boisaubert
19 rue de Seine 75006 Paris -de 15h a 19h-

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パリ4時の厳寒明けぬ闇の中

小林さんの面白いブログはこちら。
タイトルも徹底を貫いている!
https://utcp.c.u-tokyo.ac.jp/hakyufukocho/
破急風光帖-il faut être radicalement humain-(徹底的に人間であれ)

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花と雪 fleur et neige

暖冬花を両手に抱えれば、自然賛歌の献花となり、しかしそれを司るは人間のするところ。
それをするかしないかはあなた次第。
わたしはする方に惹かれます。

迎える雪は今日山間にひっそりと、そして沈々と夜に降る。

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「秩父前衛派」をご存知でしょうか。
このアート集団による今年最初のパフォーマンスはこちらから
https://www.youtube.com/watch?v=P9Zkov2UUY0

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雪の夜半旅する恋人着きにけり

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谷間に鳴る音の足跡

1月31日、急遽秩父鉄道「親鼻駅」にあるゆったりとしたカフェ、PNB-1253
https://pnb-1253.tumblr.com/
で演奏をすることになりました。

ギターとサックス。
伴奏と旋律という関係をものともせぬ音の相対的、あるいは音楽に包摂される関係性。

冬の谷音の足跡残しけり

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笹久保伸 (guitar)× 仲野麻紀(sax, metal-clarinet, nay, voice)

場所:PNB-1253
(秩父郡皆野町下田野1253-1)
開場:18:00、開演:18:30
料金:2000円
予約:sasakubox@gmail.com

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宝物は俳句、音楽は血

どれだけ俳句が救ってくれたことか…

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初句会ではくじ引きが。大人の遊び。

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「楽園」句会の主宰中村考哲さんは第一句集「幻化」昨年上梓。
幹事康代さんはわたしの愛人。

初句会何もなかった空を詠む

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自己の中に他者をみる

他者との関係性の中に、エゴを排除する闘いに挑んだ人物。
レヴィ・ストロースを師とし、マルセル・モースを祖父とした人物。
1月11日、真島一郎さんによる講演、ー「闘い」の方法をたどる感性ー。
もうね、A3版10頁ですよ、レジュメ引用、注釈が…
そこには、故人への静謐なリスペクトしか感じられませんでした。
声が詰まっちゃうよね。嗚咽しかでないよね。
でも彼は最後まで「火のエネルギー問題」に至るまで、話しきった。
しかもサンカラとルムンバを引用して。
chapeau(脱帽)。
リスペクトとエゴとの対話は同義します。

「詩」というものは本来
人間と神様の帳尻を合わせてくれる音であろう
(プリミ恥部)

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猿、いや動物に触れる手って、柔らかいのよね。

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触れたくも触れぬ距離にゐる雪催

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秘めごとの爪…詰め

ある作家さんがつぶやいたのです。
「麻紀ちゃん、愛縛って言葉知ってる?」
それは漢詩文集、空海の『性霊集』。あるいは理趣経・十七清浄句の中にある、
愛縛満潮句足菩薩位。
こんなことを若かりし私(20代後半だった!?)に教えてくれた先輩に、感謝。

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誰が知りて狼星とある夜半の淵

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映像の音、菫の光

映像に音をつけるという仕事は、かつて武満が言ったように、「映像から音を削る」という表現があっています。
まだ見ぬ世界の始まりを音で想像するという刺激的なこと。
絶望の中に垣間見る微量のワクワク感と同時に、共同作業の生みの苦しみもあり、それが、音と共にある人生なのかもしれません。
今回の題材は、ラ・フォンテーヌの寓話。

たっぷりと待ち構えている絶望の中にある僅かな光を捉えることはできるでしょうか。あ、菫とは、人(人偏)が見つけることによって在る、僅かな花の光なのか…

ライオンと鼠(ラ・フォンテーヌ)

できるだけ、みんなの役に立つようありたいものだ
しばしば人は自分より小さな者を必要とする
このことが真実なのはふたつの寓話が裏付けている
それを証明する物事はたくさんある

一頭のライオンの足の間に
一匹の鼠が土から顔を出し目を回した
百獣の王は、この機会に
王の寛大さを示し、鼠を逃がしてやった
この善行は無駄ではなかった
ライオンが鼠の助けを必要とするなんて
だれが信じられるだろうか?

けれども森を出たときに
このライオンは網に捕えられてしまった
吼え続けたところで罠はほどけなかった
鼠殿が駆けつけ、その歯でもって
網の目を辛抱強く齧り
とうとうライオンを解き放つことができた

長い時間を掛け忍耐づよく行うことは
力や猛りに優るのだ

LE LION ET LE RAT

Il faut, autant qu’on peut, obliger tout le monde :
On a souvent besoin d’un plus petit que soi.
De cette vérité deux fables feront foi,
Tant la chose en preuves abonde.
Entre les pattes d’un Lion,
Un Rat sortit de terre assez à l’étourdie.
Le Roi des animaux, en cette occasion,
Montra ce qu’il était, et lui donna la vie.
Ce bienfait ne fut pas perdu.
Quelqu’un aurait-il jamais cru
Qu’un Lion d’un Rat eût affaire ?
Cependant il advint qu’au sortir des forêts
Ce Lion fut pris dans des rets,
Dont ses rugissements ne le purent défaire.
Sire Rat accourut, et fit tant par ses dents
Qu’une maille rongée emporta tout l’ouvrage.
Patience et longueur de temps
Font plus que force ni que rage.

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満月の夜、空飛ぶ絨毯 Le Tsapis Volant

ピアニスト、その名はTsapis=フランス語の発音で彼の名前は「絨毯」。
ギリシャとフランスの血をひく彼のピアノの音は縦横無尽に空を飛ぶ。
発表されたばかりのこの作品の白眉はなんといっても「オリエンタルピアノ」
を使用しているところ。

このピアノの話をするにはとっても時間が必要となります。
それは、音楽というもの、ピアノの歴史、人々の歴史、移動、変容をも含む人類の音の世界のことだからです。
河出書房から発売されているマンガ「オリエンタルピアノ」をぜひご一読ください。
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309277714/

アラブ音楽は微分音の存在を抜き語ることはできません。
音楽は平均律で構成されていると洗脳されてきたわたしたちにとって、このオリエンタルピアノは、世界が黒と白だけではないことを教えてくれます。

ステファンの作りたかった音世界とは、ジャズだとか、アラブだとか、言葉だとかで片付くものではなく、
わたしたちが音楽に聴き惚れてしまうそのマジックを彼なりの方法で提示してくれたのです。

彼の楽曲を歌う魅惑的な女性たちの声、呟き、響はこのアルバムの中にしかない融合があります。
だって、考えてもみてください。
トルコ人、ギリシャ人、シリア人歌手が一緒に歌っているのですよ!

今回はステファン・ツァピスの新旧作品をたっぷりとお楽しみください。
https://www.mixcloud.com/makinakano/openradio-20191212-%E6%BA%80%E6%9C%88/

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今宵満月は本の中で会いましょう。

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CDとLPの二作同時発売コンサート

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今回の演奏はラジオフランスで2020年1月4日放送されます。

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日本ではdisk unionで入手できるそうですよ!

https://diskunion.net/latin/ct/detail/1008018558?fbclid=IwAR3A-Ki-XasKbxsIhP38d9UStblenJY7Rhlwfa9wnEeu8h1AyuE6LHoti84

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河出書房新社 オリエンタルピアノ 
著者はレバノンのアーティスト、Zeina Abirached

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ブルターニュは地の果て、ストライキをものともしない

都会、人が人の中で生きる限り、自然破壊は日常の中で意識せぬまに進んでいる。
自然の贈与を意識させないのが、都会に住む条件なのかもしれませんね。
今どこにいるのか、というのは全く問題ではなく、
目の前に刻々と現れる情景にどう反応するか。
自然の贈り物にどう反応するか。

おっぱい島やら、海女さんの島やら、ヨーロッパ大陸西の果てにあるのが、ブルターニュなのです。
そこには、人との関係性以前になぜここに生きるのかという問いと、自然との対話があります。

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いずれにせよ、SNCFもなにもかも動いていない。
パリのざわめき、田舎の静寂。

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とはいいつつも、リハーサルはパリ市があてがってくれるスクワットのスタジオで。

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女性コーラスはトルコ、レバノン、ギリシャになぜか日本人…

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Frigot=冷蔵庫という名のスタジオ。

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サイゴン出身のお父さんはわたしの生徒さん。

人が居て去る場所は今日冬時雨

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