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Archive pour juillet, 2021
30 juillet, 2021 @ 9:07
· Classé dans 音楽 musique
一括りにアジア人、一括りにヨーロッパ人、ひとくくりに…
挙足を取るわけではなく、認識というものがいかに個々人の興味から発しうるものなのか、ということをOlympic開催地という某国の情報から知ることとなりました。
ということで、openradio No.166でご紹介したのはイラン=ペルシャ文化を脈々と受け継ぐパーカッショニスト
のKeyvan Chemirani ケイヴァン・チェミラーニー。
彼の作品Le Rythme de la Parole-語りのリズム-ではすべての楽曲に様々な歌手との演奏が聞けます。
なんでこういった作品は日本で紹介されないのでしょうね…
noteに連載中の「勝手にレビュー」にてその真相を!?

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25 juillet, 2021 @ 17:32
· Classé dans 時勢 circonstance, 音楽 musique
7月満月のopenradioの白眉はなんといってもPink Floydです。
それにしても月の光の燦々たるや。
その光は決して金を貪る輩にではなく、そう、この世界にある河や土や谷、海や山奥にひっそりと生きる人々を照らしているはずです。
阿呆の企てる虚構一瞬、そんな世界とはまったく無縁の世界がある、という想像は、ありとあらゆるプロパガンダで犯される。
ではどうやってそれらを回避するか。
今宵の夜空を見上げるしか、ないね。
人間が作りだした光なんてクソ食らえ。
openradio No.166/2021/7/24 Full Moonの放送はこちらからご試聴になれます。
ーDark side of the moon-狂気…の沙汰、な選曲。
01) Rouge colère (Sages comme des savages)
02) Le fils du vent (Keyvan Chemirani/Delphine Aguilera)
03) Arquioelago (Hugo Corbin)
04) On the run (Pink Floyd)
05) Our love is here to stay (Shirley Horn)

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25 juillet, 2021 @ 8:48
· Classé dans 時勢 circonstance, 書き物 writing, 音楽 musique
モザンビーク、コロンビア、アフガニスタン、ポルトガル、インドネシア、マリ…
一つの核=自己同一性をもっている男は失業中。しかし地雷除去の任務10年目にして、血はつながっていない息子とフランスの海辺で、すべてを回想する夏の時間。
その男と息子の肌の色は、今は語らないでおこう。
ただ、男はフランス語を、息子はポルトガル語を母国語とする、とだけ。
物語はリアリティの質感をもって語られる、ではその質感とはどんな手法か。
色と音でやってみたい。
言葉ではなく。

バングラディッシュ・ダッカ

ギリシャ・レスボス島のモリア難民キャンプのあるバス停
photo:渋谷敦志 「Carpe Diem」より

まずは地図を開いて、オリエンテーション
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22 juillet, 2021 @ 3:22
· Classé dans 俳句 haiku, 時勢 circonstance
またもや不眠シーズン到来。
その原因は夏の夜に浮かぶ月の光。
どうしたものか橙色の光に呼び起こされる。
すると現れる感情は、期待と落胆。
わたくしも当然含め人類その存在へのDéçu。
その繰り返し。
一服二服して煙草で扁桃腺を腫らし、バルザックとレリスを並読、ヴィジョンその先の有限にまた落胆。
しかし目の前には海。
C’est comme ça la vie!
で、人生は終わる。



海時々花枯れ阿呆が好むアネモネや
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20 juillet, 2021 @ 23:11
· Classé dans 料理 cuisine, 時勢 circonstance, 音楽 musique
openradio No.165 7月上弦。
暑さも感染者も右肩上がり、もうどうにもこうにもという夏の始まりに、音楽で現実あるいは生きることの本質を問いかけてくれる、そんなセレクトです。
先月から始まったnoteでの「勝手にレビュー」。openradioでご紹介する音楽のひとつ、3作目はギター奏者笹久保伸さんの新作「CHICHIBU」をピックアップ。
様々な尽力、恩寵。それは稀にみる音楽を奏でる使命を授かったご本人の存在と音の命ゆえ、まさに「祝福された音楽」としかいえない。
そういった音楽を聴いた後に何ができるかというと、花を捧げる、そんな素朴なことのみ。
あるいは、わたくし自身も音楽を、ささやかな音楽を奏でる、ということです。
フランスの花々は、元気です。

虹色の花束は庭から。
赤: バラ・雛罌粟
オレンジ: ガーデンダリア
黄色: 金糸梅
緑 : 葉
青:アジュガ
藍色:ハナシノブ
紫:アネモネ

あるいはフランボワーズとブルーベリーのタルトを作りましょう。
☆noteでの「勝手にレビュー」はこちらから
☆openradio No.165はmixcloudから
00) Cielo People (Shin Sasakubo/feat. Sam Gendel)
01) Rioella (Shin Sasakubo/feat. Antonio Loureiro)
02) Sheikh ahmad,e-jâm (Mohammad Rahim Khushnawaz)
03) no title (maki nakano)
04) Uh Uh (Thundercat)
05) Reflections In D (John Taylor)
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16 juillet, 2021 @ 0:22
· Classé dans あーと art, 時勢 circonstance, 書き物 writing
あの風鈴の、あの命は消えてしまったのか。
あの宇宙感的空間をわたしたちはもう過去のものとしてしか感知できない。
主役はもういない。
さて、次元を彷徨うアートいう名の空気を探すのか、あるいは今を震わす空気の中に、かすかな息遣いを聞き取るのか。
合掌。

2020 at Paris

アニミタス

ポンピドゥー美術館での会期中、ブティックではなんと「さざめく亡霊たち」が販売されていた。
小林康夫さん、関口涼子さんの寄稿に納得。

ボルタンスキー記憶を残し夏に消ゆ
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12 juillet, 2021 @ 5:40
· Classé dans 時勢 circonstance, 音楽 musique
去年から続いているSax Soloアルバム制作過程、3度目の正直ということで、フランスにて地獄のミックスダウンの日々。
実は信頼しているサウンドエンジニアに当初から予測されていたものの、こんなにも時間を要するとは。
すべての音はオーガニックにアコースティックで録音したものの、それらの素材を最大限に使おうとすると、音質が楽曲の中で輝く作業が必要となり…
ある森の中で録音した水滴、山中の鳥の囀り、割れたバカラのグラスの縁を水で濡らして擦った時に出る音波…etc
エフェクトをかけてしまったものの、本当は生声の有機的な質感に憧れているのです。
一応8月にはブルゴーニュにてマスタリング完成予定。

Linda Perhacs、あの声の質感

太鼓はモロッコのタリージャを中心に録音

一体いつまでつづくのか、果てしないミックスダウン作業
道のない森彷徨ふて雨燕
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11 juillet, 2021 @ 2:06
· Classé dans 時勢 circonstance, 書き物 writing, 音楽 musique
それでなくても遅筆で原稿催促で訴えられてもおかしくない状態なのに…noteというサイトにて、openradioでご紹介する音楽作品を言葉で綴ることを始めてみました。
「勝手にレビュー」
こういった作業を生業にしている先輩たちを横目に、自由気ままに音楽の紹介を連ねていこうと思います。
どうぞ、ご贔屓のほど。
2021年7月の新月のopenradioのテーマは-ジャズへの道-
それは息使い、空間の響き、感応する音の働き…すべての生きるへの賛美、尊愛。
コルトレーンのGiant Stepsを歌で、スイカズラの甘美を音楽に、ドキュメンタリー番組”アメリカ抽象美術とモネの晩年 »のサウンドトラック、Sax & エフェクターの醍醐味、イタリアの、声。
01) Giant Steps (Meredith d’Amboisio)
02) Honysacle rose (NAtO)
03) Nymphéas et voix et timbre (Yann Pittard)
04) Connected II (Paul Pankert)
05) ’Na stella (Gianmaria Testa)
ご試聴はmixcloudから
noteサイトの「勝手にレビュー」はこちらから


ベルギーの音楽家Paul Pankertの新作CD/LP Connected
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6 juillet, 2021 @ 15:24
· Classé dans 俳句 haiku, 時勢 circonstance
似て非なる、しかし同じ表象としての何をみているのでは、と思う引用を二つ。
Triste fleur qui croît seule et n’a pas d’autre émoi
Que son ombre dans l’eau vue avec atonie.
Stéphane Mallarmé
(無力に水面に影を落とす 動揺せずひとり咲き育つ悲花)
水に影ある旅人である
山頭火
(A traveler his shadow on water)
マラルメを俳句的にすると山頭火のそれになるというか…
深く、しかし削ぐことによって生まれる本質、それが詩なのかもしれません。
Twitter「咳をしても一人」では、自作の俳句よりも、覚え書きとしての引用をつぶやくことに興味あり。
同時に他言語(とはいっても英語、仏語のみ)の比較をすることで言語トレーニングにもなるかと。
https://twitter.com/momo_sax_

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5 juillet, 2021 @ 14:19
· Classé dans あーと art, 時勢 circonstance
パリでの料理教室を終え、授業で作ったものを携えエスパスジャポン内にあるOvni編集室へ。
なんだか楽しそうな方々が。
パリに来て、生活の拠点とするまでに皆様々な経由があるものの、それぞれに興味深く。
その中の一人、タケルさんは羽田からパリ行きの飛行機が同じであったことが判明!乗客は20人にも満たなかったけれど…
彼はコロナの状況において、パリでの展覧会のために来仏とのこと。
翌日タケルさんの作品を観にマレ地区にあるギャラリーへ。
すこぶるよく、タイトル -A SPACE ODYSSEY-にふさわしく重力浮遊の空間。
ファーストネームで呼び合うこと多々のここフランスでは、その方がタケルであるとインプットしていたものの、苗字は”天野”さん。ん?ん?
そう、彼の父上は3年前にムッシューお三方を車に乗せブルターニュ1000kmを案内した、その一人、イラストレーターの天野嘉孝さん。
ある展覧会のためのリサーチ終盤、わたくしのアソシエーションで企画した小学校での授業最後に、ホワイトボードに墨でサッと描かれたその絵。生徒たちの驚きの沈黙。
フランスにいるって、こういう巡り合わせの連続。
ダリだってピカソだって、はたまたツァラにバジェホ、ホドロフスキーもハイネケもここフランスでは異国人。
パリって、交差の街であると確信。
そんな初夏です。


レモン少女。会場には生のレモンが散り散りという演出


Sato Galleryにて
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4 juillet, 2021 @ 10:16
· Classé dans 料理 cuisine, 時勢 circonstance
今年もその季節となりました。
フランスに住んでいていいな、と思う時期でもあります。
友人の庭からいただくルバーブ。
ジャム、コンポート、タルト、シロップ…一通り作業をする達成感。
季節の恵みを加工しておすそ分け。
毎年の楽しみでもあります。




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2 juillet, 2021 @ 22:01
· Classé dans 音楽 musique
まったくもってパリ、フランスの生活の中にある音楽、あるいは観劇の世界はこの一年で一変してしまいました。
毎晩繰り広げられる音楽、その後にあるパリの街の慣習を失って1年半。
右岸左岸、そしてパリ郊外、すべてにおいて、本物に触れてきたというわたくし自身の自負、数え切れない思いでの中に、もしささやかな未来があるならば、ヴィラ-ロボスのBachianas Brasileiras No. 5 を聞きたいと思うのです。
とってもささやかな自分が奏でる音よりも、もっと実感として、真正たる音の体験したいのです。
その存在を教示してくださった某ギター奏者に、感謝。
So by the way, I don’t have interested in soprano voice, same, I hate that…^^
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1 juillet, 2021 @ 12:01
· Classé dans 俳句 haiku, 時勢 circonstance, 音楽 musique
openradio No.163 下弦の放送は、ピアノ2台によるエリス島、モーリシャス島のドキュメンタリー映画のためのチェロそしてあの島のリズム、セガ。
アルジェリアの枯淡たる声Abdel Hadi Halo、Jon HassellとブルキナファソFalafinaの妖術的リズム、キューバの雨、音による残映….
01) Ellis Island /com. Meredithe Monk (Vanessa Wagner/Wilhem Latchoumia)
02) Night Moves (Jon Hassell/Farafina)
03) Min Yaati Kalbon Lil Melah (Abdel Hadi Halo)
04) Attention aux cipayes (com : Yann Pittard /cello : Karsten Hochapfel)
05) Valse mauricienne (com : Yann Pittard)
06) Cuban Landscape With Rain (Los Angeles Guitar Quartet)
この季節だけの、肌感覚としての翠雨。
ご試聴はmixcloudから
https://www.mixcloud.com/makinakano/openradiono163202171waning-moon/


紫陽花を部屋に迎へて暦めくる
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