Archive pour juin, 2021

それぞれの雲を見て

The frog in the well does not know the big sea.
But he knows the blueness of the sky.

ある寺の住職、それは僧侶というか、寺を管理する役割としての名称というか…
ともかく臨済義玄を師とするある方が話された、例えです。

あの名ことわざ、”井戸の中の蛙”
大海をみることはない(知らず)、しかしその境地だからこそ大空を見ている、という逆説的発想と視点。
実のところ、大海など見なくても、与えられたその地で、深みにたどり着く。
そんな深淵たる人の生きるという営みを謳歌しているフレーズだったのですね。
探求、掘り下げることのできる、あるいはそれしかない、ある意味潔い状況を持つ者にあこがれつつ、
そういうわたしは、相変わらず旅を続けています。
こんな風来坊な人生も、実は深みの域であるのかもしれません。
地図の上を移動するということではなく、その地その地の深奥を知るという。

205789241_334300328295037_1611079048736842631_n

206069148_454525435964386_667561596596166324_n

204892986_1570844153121414_5334986401927056637_n

それぞれにそれぞれが見る夏の雲

Commentaires

誰かの死 la mort de quelqu’un

それは、ある人にとってはどうでもいいことで、ある刹那で、無関心の域。
当事者にとってのそれは、胸をえぐられるあるいは、無心になるしかない境地において、その哀しみは平等。
何が平等であるかというと、死そのものが平等であるということでしかない。
”愛する”とか”我が”子供、家族、最愛…etcといった名詞、副詞あるいは連体詞やらを省いた次元で死を語ること。

一人称複数の死は、今日も只中にある。

207009831_339779887509938_2559314986827619164_n

Commentaires

ラジオ日経

とうことでご紹介したい音源多々あるものの、6月満月のopenradioはお休みします。
代打でありませんが、6月24日(木)22h30~から民放ラジオ最長寿級のジャズ番組 !?
« テイスト・オブ・ジャズ »に出演します。

収録日は埼玉は飯能の畑での演奏を終え、虎ノ門に南下。
東京上空機上の人になることが多く地形を視覚的に感知すること多々。
西武鉄道に乗って、まさに荒川に沿って東京湾に向かう、そんな趣でした。
スタジオには畑でいただいた香菜、当帰の葉、ラディッシュ、ホワイトタイム …etcを。

そういえば、JazzTokyoでのインタビューで「夢はなんですか?」という質問に
「畑や農場などで演奏をしていたら、人々が(鳥や蝶や牛とかも!?)集まってきて、やんややんやと音空間が生まれる、そんな夢があります。」と応えたのですが、すでに叶ってしまったわけですね。

それでは、今宵6/24/22:30-ラジオNIKKEI第1でお会いしましょう。
(追伸:たたみかけるような早口で話しておりましたが…openradioではゆーっくりとした口調ですので。)

ラジオプロデゥーサー小西さんによる紹介
http://www.radionikkei.jp/music/527_1.html

184214229_313799386810343_9192808650819557437_n
パーソナリティーの山本郁さんと

199871144_1886680008176847_3507231797002788500_n
建物の隣には琴平神社!もちろん収録前後にお詣りを。

201452363_534923104332262_8256803221408886092_n
openradioもこんなスタジオ設備を整えたいものです。

JazzTokyoのインタビューはこちらから
https://jazztokyo.org/interviews/post-62685/page/4/?utm_source=rss&utm_medium=rss&utm_campaign=post-62685

同じくJazzTokyo 淡中隆史さんによる新譜CD評はこちらから
https://jazztokyo.org/reviews/cd-dvd-review/post-64093/

水無月の月満ち満ちて吐息かな

Commentaires

夏至はひっそりと、花を摘む

本来であればフランスの夏至はfete de la musique 音楽の日です。
毎年フェスやらなんやら出ずっぱりのはずですが、今年はひっそりと一人の時間を享受。
庭、森の花々を失敬し、月華の宵とします。
こういう”日常”が、旅人生にはとても必要なんですね。

IMG_6382
野生のスイートピーの壮大たる姿を両手に抱えて

IMG_6408
活けるは、難しいものです

IMG_6423
この時期はやはりバラとのコンビネーション不可欠

IMG_6048
とはいっても、ベランダのジャスミンが一等愛らしいのです

花々を誰かのために摘みし夏至

Commentaires

生活の中にある聖なるもの

20世紀初頭、シュルレアリスムあの空気感と植民地~民族詩学の展開、アイデンティティという内的ベクトルと外にある存在は、格好の思索的材料となった。
ここでいう外には、なんとその生活の中にこそ、ある真正なる生きる姿そして詩学があったのだ。

-ミシェル・レリス著:生活の中にある聖なるもの-
日本において、彼の訳本を世に出し続けた編集者は52歳にしてもうこの世にはいない。
その人は江戸水道端、神田川を見下ろし印刷会社東に望み、夏目漱石の両親と仲良く同じ墓場にいる。
さて、彼の仕事をわたしはどう音楽に変換できるものか。

フィンランドの風、ウードとファドの邂逅、ギターと声のサウダージ、Marc Ducretというギターの存在、パリのジャズシーンを牽引したアメリカ人、そしてホルショフスキによる、フランスに生きたポーランド人ショパン…。
2021/6/18 上弦のopenradio No.162はmixcloudからご試聴になれます。
https://www.mixcloud.com/makinakano/openradio-no1622021618-waxing-moon/?fbclid=IwAR2dfakgTjN-UmV5YzZ5JgU2Ga6f1_BWEeWyNm578-uBRSZ1lla9H6bntuI

195590721_156902213092258_5643874656461092266_n

197818768_518454259407811_5970096429709189804_n

日常といふ日に落ちた夏の涙

Commentaires

openradio No.158〜161

そうこうしているうちにopenradio No.161となりました。
旅する道中での収録は、それぞれの空間の音を内包し、それぞれの日常がRadioの中から聞こえてこればいいな、なんて思いながらマイクに向かっております。

No.158 木曜日の雨と上弦
https://www.mixcloud.com/makinakano/openradio-no158-20210512-waxing-moon/

No.159 円環・円相
https://www.mixcloud.com/makinakano/openradio-no159-20210526-full-moon/

No. 160 代田というエロス
https://www.mixcloud.com/makinakano/openradio-no16020210602-waning-moon/

No.161 -新月の無、Nothing その憧憬-
https://www.mixcloud.com/makinakano/openradio-no161-20210610-new-moon/
186520662_141702327977868_8318233483469048833_n

日常の深くに在りて初夏の音

Commentaires

-静かな涙-

それはいつも電車や飛行機やバス、一人運転する車の中で流すもの。
そして辿り着く場所で深呼吸。
一音出して、また移動。

お話することが山のようにあるものの、消化作業をせぬままパリに着きました。

早速友人山本豊さんの個展オープニングでひと吹き。
パリの喧騒、時々鳥、6区のジャコブ通りにサックスの音が交じる、そんな水無月のはじまり。
次の場所は、どこかな。

191613563_4043115905725793_4727938535640276695_n

197614533_1399863877042977_8400441821236464947_n

193936298_1372641253115036_7293221899484155897_n

193614239_1041958622878284_6614370772341183961_n

195072029_859364647995143_3848477659704516013_n

憧れて遠くにあって夏の雲

Commentaires

La voix des artistes |
Le Blog de Piteur |
deathvalley |
Unblog.fr | Annuaire | Signaler un abus | Buddy Stewart
| Rap de qualité Δ Lyrics
| Michel Mainil