ブルキナファソの土の音
飛行機やバスやら人間都合の移動手段を使い、その地に行ってレコーディングする必要があるのか。
理由は、あの土の上で鳴る有機的な楽器の音、生活の中で共存する生きものたちの息、そして土の下に眠る先祖たちのささやき。やはり私一人が出向き、音を録るしかなかった。録った音を誰かと共有したかった。その衝動に駆られてしまったのです。
今思えば狂った録音を一人でしたものです。
35歳女一人機材を担いでパリからブルキナファソ空港→バス10時間。バンフォラ到着灼熱の下、Moussaの父上(名バラフォン奏者で葬送儀礼楽士)の中庭で、山羊やら鶏に囲まれてレコーディング。ちょうどあの時はラマダン断食月の期間で、メンバーの中でムスリムの奏者は日中食事をせずに演奏。そしてラマダン明けとレコーディング終了日を同日とし、祝った。
翌日HDを大事に抱えて同じ経路でパリに戻り一日中ミックスダウン、即ブルゴーニュのスタジオへ移動。一日こもりマスタリング、夜にパリに戻りCDG空港から成田へ….。
そしてツアーが始まった….。
このアルバム 『 原点に立ち返る-FADOUGA / Retour Aux Source-』には西アフリカの乾いた赤土の音、生活する人々の気配、なによりKaba-Ko(録音時は総勢12名。日本公演には8名)が奏でる音の曼荼羅世界が満ちています。
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-原点に立ち返る-
1. Djaboro ジアボロ
2. Djal N’tobabayi 自然の神秘
3. Fadouga 原点に立ち返ること
4. Fantan mankènè 貧しい者たち
5. Déception 失望
6. Namara mogo 忘恩
7. Samoin lélé 喜びと共にする農作業
8. Son layiraG.Z ソンライラ
