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Archive pour février, 2021

すべては薄明の中で All in twilight

openradio No.147 2021/2月満月の放送は、
ブラジル、武満徹、ギター&クラリネット、レオ・ブローウェル、ジャズ…etc
春の陽光の中にきくサウダージ。

00) Hika (Leo Brouwer)
01) Constance (Guinga&Paulo Sergio Santos)
02) Rabequeiros de Pernambuco (Aglaia Costa)
03) Meu caro amigo (Chico Buarque)
04) すべては薄明の中で(Julian Bream)
05) Joy Spring (Bernard Wright)

mixcloudからご試聴になれます。
https://www.mixcloud.com/makinakano/openradio-no1482021227-full-moon/
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バロックギター/レユニオン島/ジャズ/陰陽師

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あの星雲に音消ゆる

友人の自死。
今までにも胸をえぐられるような死と共にあったが、音を奏でるその人の喪失は、どうにもこうにもならない。
知らせを受けた前日、その人がドアをノックする、激しくノックする夢をみたのです。

この事実を、どうしても受け入れられない。
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All around the world

openradio/145回目 2021/2/12新月。
しぼりだすしかなかった、声そのままの放送となりました。
7弦ギターの音の文様、インド山岳地帯の空気と人々の会話、スウェーデンの歌手、そして 亡き人が奏でた、音楽。
音楽は変容とともに今を生きる。

mixcloudからご試聴になれます。
https://www.mixcloud.com/makinakano/openradio2021212-no146-new-moon/

01) Monk’s Mood (Steve Masakowski)
02) Pannonica (Chick Corea)
03) Sång Om Syrsor (Zarah Leander)
04) All around the world (Oz Fritz)
05) Prélude in blues (Barney Willen&Ricardo Vilas)

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旋律の中にある居場所

パレスチナの歌手、カミリヤ・ジョブラン Kamilya Jubranは、イスラエルのアッコに生まれ、80年代、イスラエルによる占領地東エルサレムでサブリーンSabreenというバンドで活躍していた。

そして彼女は欧州に旅立ち、ウードの弾き語りを現在は行っている。
‘神に選ばれし者’、という表現がフランス語にはある。
あの響き、空間を震わすその声と旋律は、まさしくこのフレーズの通りだ。

彼女が、彼女の人生そのものを謳った詩、それは同じ境遇であるパレスチナのSalman Masalhaによるものだ。

I have a way, which has no destination.
I have a place that is my own melody.
And that is the reason I wander and sing.

わたしには道がある、行き先のない。
私は己のメロディーの中に場所を持つ。
それが、私が彷徨い歌う理由だ。

絶対的な故郷というものの喪失の中にあって、彼女は歌うしかなかった。

openradioでは過去2回選曲しています。

2019年5月5日
https://www.mixcloud.com/makinakano/openradio-201955-%E6%96%B0%E6%9C%88%E7%AB%AF%E5%8D%88/

2021年2月5日
https://www.mixcloud.com/makinakano/openradio20210205-no145-waning-moon/

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若かれしSabreen時代。サブリーンは著述家の平井玄さんが90年代に日本になんと招聘している。
ビザはどこの国のものを使ったのだろうか…

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Makan (2009)

今はただ料峭の道音の道

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行き先なき道

文化というもの、アートと呼ばれるものがあるならば、それらはわたしにとっては「呼吸」です。
ブルキナファソの楽師達が、しかし彼らは西洋社会で呼ばれるプロの演奏家ではなく、工芸品を作っていたり、電気技師だったり、学校の先生だったりするのですが、彼らがあの大地で奏でる音楽は文化、アート以前の呼吸そのものである。

彼らの音楽は冠婚葬祭= »occasion 機会 »、に演奏されるものだが、その中でも最も重要な役目とは、葬儀の際に奏でられるそれだ。
死後硬直した死者の体=肉体を、音楽が緩めるのだという。
迷信か、いや代々そうやって彼らは音楽を奏で、実のところ…死者を弔うわたしたちの、それこそ硬直した精神を、緩めてくれるのだった。
哭きの音楽。

唯一、道の行き先があるとすれば、それは死だ。
だからわたしたちは今日、呼吸をする。

また御託を並べてしまいましたね。
openradio145回目 2月5日下弦の放送はmixcloudからご試聴いただけます。
https://www.mixcloud.com/makinakano/openradio20210205-no145-waning-moon/

早世された異才レイ・ハラカミ Rei Harakami 、パレスチナ珠玉の声 Kamilya Jubran、サバンナ西アフリカのポリリズム Kaba-ko、フランス、シュルレアリスムの寵児 Jacques Prévert…

音楽とサウンドという語彙の差異。
わたしたちの今日は、サウンドの響きの中に在る。

00) code (Rei Harakami)
01) Diabro (Moussa Hema & Kaba-ko)
02) Lafz (Kamilya Jobran)
03) wreck (Rei Harakami)
04) code (Rei Harakami)
05) Cyrcles (Ky+Nicola Pheiffer, Mogan Cornebert)
06) Je suis comme je suis (Juliette Greco)
07) rho (Rei Harakami)

・レイ・ハラカミの作品はこちらから購入可能。
アルバム[unrest]は今年LP版がでるとか!
https://ringsounds.bandcamp.com/album/unrest

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春を呼ぶブルキナファソの土と風

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ブルキナファソの土の音

飛行機やバスやら人間都合の移動手段を使い、その地に行ってレコーディングする必要があるのか。

理由は、あの土の上で鳴る有機的な楽器の音、生活の中で共存する生きものたちの息、そして土の下に眠る先祖たちのささやき。やはり私一人が出向き、音を録るしかなかった。録った音を誰かと共有したかった。その衝動に駆られてしまったのです。

今思えば狂った録音を一人でしたものです。
35歳女一人機材を担いでパリからブルキナファソ空港→バス10時間。バンフォラ到着灼熱の下、Moussaの父上(名バラフォン奏者で葬送儀礼楽士)の中庭で、山羊やら鶏に囲まれてレコーディング。ちょうどあの時はラマダン断食月の期間で、メンバーの中でムスリムの奏者は日中食事をせずに演奏。そしてラマダン明けとレコーディング終了日を同日とし、祝った。
翌日HDを大事に抱えて同じ経路でパリに戻り一日中ミックスダウン、即ブルゴーニュのスタジオへ移動。一日こもりマスタリング、夜にパリに戻りCDG空港から成田へ….。
そしてツアーが始まった….。
このアルバム 『 原点に立ち返る-FADOUGA / Retour Aux Source-』には西アフリカの乾いた赤土の音、生活する人々の気配、なによりKaba-Ko(録音時は総勢12名。日本公演には8名)が奏でる音の曼荼羅世界が満ちています。

openmusicから直接送ることもできます。ご一報を!
contact@openmusic.jp.net (ちなみにUS Amazonでは100$…)

-原点に立ち返る-

1. Djaboro  ジアボロ
2. Djal N’tobabayi  自然の神秘
3. Fadouga  原点に立ち返ること
4. Fantan mankènè 貧しい者たち
5. Déception 失望
6. Namara mogo 忘恩
7. Samoin lélé 喜びと共にする農作業
8. Son layiraG.Z ソンライラ

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渋谷のエル・スールレコードに在庫何点か有。
hhttp://elsurrecords.com/2013/05/27/moussa-hema-kaba-ko-burkina-faso-fadouga-retour-aux-source-%e3%80%8e%e5%8e%9f%e7%82%b9%e3%81%ab%e7%ab%8b%e3%81%a1%e8%bf%94%e3%82%8b%e3%80%8f/?fbclid=IwAR2He2bHfwxWPtymX2x22X2dWIJHanysCXNdWVQkKOwpf-1Jdp_Ahl10-Ao

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国家の一員になるのか、根になるのか

生まれ育った場所を故郷と呼ぶならば、地方から都市へ、人々は根をいつの間にか、知らないうちに失い、国家の一員に抗うことなく、成った。
では、国家は故郷なのか。
移動の時代になって国単位の根を拠り所とするのか、あるいは生きる土地(場所・コミュニティー)を根とするのか。

わたしにとって国家とは、パスポート上の国籍である日本がもつ査証の有効性だ。
わたしは根をもたない。しかし、すべてが根であるといえる自信がある。

中心、ひっそりと在る、無数の中心が根になる。

今日はシモーヌ・ヴェイユ Simone Weilの誕生日だ。
哲学を、身体を駆使する労働をすることで体現した、真の哲学者。
体、体だ。インテリなんてくそくらえ。
そして、夭折した彼女の思想は死後見つかったカイエ(ノート)に、溢れ綴られていた。
彼女の遺作は、「根をもつこと L’Enracinement,」。

「重力と恩寵」のページをめくるとしよう。
我々は今日、立春に迎えられる。

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何もなゐ立春朝の潔さ

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