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Archive pour décembre, 2020

これまでも、これからも

色々な土地に行き、その地の人々の息、あるいは土地自体の息に耳をすますと、彼らのささやきがはっきりと聞こえてきます。
とても遥かなる距離の間できっと彼らが生きる「色々な土地」は呼応しているのだと思います。

2020年はもう訪れませんが、これまでも、そしてこれからも、月の満ち欠けと共に音楽がそばにある生活を…。
今年もopenradioをお聴きいただきありがとうございました。

2020年12月30日 満月のopenradioの放送はこちらからご試聴になれます。
https://www.mixcloud.com/makinakano/openradio-20201230-full-moon/

01) Te Quiero (Silvia Iriondo)
02) Casi Casi (Silvia Iriondo)
03) Cyrcles (Ky+Nicolas Pfeiffer / Mogan Cornebert)
04) Elsa (Bill Evans)
05) Falaise (Floating Points)
06) Marini Belletto Secundo (ensemble baroque de Mateu&Marie Leonhardt)

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丸木位里さん(もちろん俊さんも!)は旭川のお寺での邂逅、そして東松山へバイクの後ろに乗って行った10年以上前から、かけがいのない存在です。

凍月や燦然の中距離の中

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Traveling Haiku vol.1 vol.2

旅する音楽-俳句篇-としてスタートしたプロジェクトTraveling Haiku。
目下旅行脚の映像と音を編集中。
一人で勝手にはじめ、一人で勝手にやっているので不定期とはいえ、やはり誰かに観ていただきたく。
媒体はYouTubeであることがモヤモヤするところではありますが、現状況仕方なく。

vol.01 西伊豆は戸田(へだ)。
太平洋-水深深き駿河湾からの砂礫の漂流によって砂嘴(さし)の地形からなす御浜岬。
イヌマキの群生。幾度と津波に耐えた防災林。
ひっそりと漁村に生きる人々。遠近にみる山と海の循環。
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vol.02 丹後は天岩戸・日室山
禁足の山、丹後のピラミッドといわれる日室山。
元伊勢内宮奥にひっそりとある天岩戸。
この地大江には酒呑童子の鬼伝説がある。
紐解けば解くほど日本という国においての山の存在そして怪なるものとの関係にうなる。
鉱床であるこの地の性(さが)、生と死の世界の境界。
御伽草子から能、果てはマンガ、ゲームまで、大江の鬼はどうやら今昔人間を放っておかないようだ。
近畿地方にある5つの聖地、伊吹山、元伊勢、伊弉諾神宮、熊野本宮大社、伊勢神宮内宮をつなげると五芒星になるとか。
なんだか怪しくも… 古代の人々の息が聞こえる空間。
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土地行けば古代現代月の声

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ウスクダラ

声は聞こえないのに、その人の存在が聞こえる。
Božo Vrećo · Edin Karamazovの二人による新作アルバムLachrimaeには、そんな奇跡の音が収録されています。
何世紀も歌い継がれてきたウスクダラという歌の軌跡。
その背景にあるオスマン帝国…

恐れ多くも彼らの音楽に触発され、突発的にピアノの弾き語りをしてみました。
訥々と。
彼らの音世界を教えてくれた音楽の友に感謝するばかりです。

2020年12月22日上弦のopenradioの放送はmixcloudからご試聴になれます。
https://www.mixcloud.com/makinakano/openradio20201222-waxing-moon/

01) Kâtibim (Božo Vrećo · Edin Karamazov)
02) Fuubutsushi (Chris Jusell,Chaz Prymek, Matthew Sage, Pateick Shiroishi)
03) Runtime (Katia Labeque)
04) Uskudara(Maki Nakano)
05) Kad Ja Pođoh Na Bembašu (Edin Karamazov)

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ウスクダラ不在の白き息と歌

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La voix d’un poète 詩人の声

あまりにも驚愕、というか当然のことに納得した事例。
それは、ある詩人のインターネットラジオで聞いたその声が、想像通りの音声であったこと。

正直わたしは詩にはあまり興味をもっていません。
北園克衛と若松英輔、Tristan TzaraとCésar Vallejoを除いて。
あ、Michel Leirisもいました。
俳句なんてやっているのにね。
明らかに違うのは、言葉の数。
俳句にひかれるのは、放置プレーなところ。

詩人の声は、その詩とそっくりの声でした。

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来年伊勢でのプロジェクトは、「伊勢へ参らば朝熊を駆けよ、朝熊駆けねば片参り」といわれる朝熊山を郷里とする北園克衛をテーマにした、音と言葉の本。

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若きT.Tzara

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埋火が覚醒させぬ語彙の夢

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Traveling Haiku -旅する音楽 俳句篇-

個々人の距離の向こうにある風景、感傷は今映像でしか感知することはできないのでしょうか。
そう抗いながらも、一人でのツアー演奏の中で生まれたプロジェクトです。
それは、Traveling Haiku。

今年最後の新月、ひっそりとキックオフしました。

曖昧な風の行方、流れゆく時間、鮮明な生と死。
静かな移動、誰知らぬ空間で奏でる音と俳句のスケッチプロジェクト、始まります。
まずは、Traveling Haiku 00 :Introductionから。
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Music / Haiku / Rec / Concept / Produce
by Maki NAKANO 咳をしても一人 a.k.a 仲野麻紀

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鮮やかな生死

今年最後の新月。
ポーランドのささやき、チェコの民衆の息吹、LAの小さなお化け、UKのSleep Sound、そして、銀座のちあきなおみ。
静謐な月なき夜のための音楽を。

2020/12/15新月の、openradioは mixcloudからご試聴はこちらから。
https://www.mixcloud.com/makinakano/openradio20201215-new-moon-n139/

01) Music on canvas I (Sławek Jaskułke)
02) Pohadka for cello & Piano 2:Con Moto (Leoš Janáček)
03) Too much to ask (Moonchild)
04) 黄昏のビギン (ちあきなおみ)
05) Sleep Sound (Jamie xx)
06) Music on canvas IV (Sławek Jaskułke)

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凍空に届かぬ息を吐ひてみた

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静かな移動、静かな愛

ある写真展で被写体となった人々と出会う。
彼らの瞳の中には、彼らを視つめる一人の人間の姿がいる。
できるだけ、その関係性の邪魔にならないように、刷印された時間をわたしたちは見つめるのだが、彼らはあまりにも優しいから、第三者であるわたしたちを仲間に入れてくれる。
そうすると、彼らの世界の中に、2時間も、3時間もいることになります。

不利を利へむかわせる。
コロナ禍において、人と人との距離を保つために仕切りをとった展示会場は、意味じくも人と人が空間の中で居合わせる、という世界を作ってくれた。
会場真ん中にある、映像を囲む椅子は、はちみつの酒を回し飲みした西アフリカの父さんたちの空間と同じようなフォームと、暖かさが漂う。

ドラマティックな出会いもあれば、いつの間にかの関係性になる出会いもある。
それもこれも運とあなた次第。

わたしはといえば、ある人に会うために、交通手段と所要時間を選びません。
棟方志功に会うために、浅草ー羽田ー小松空港ー砺波は福光光徳寺の往復一日を、なんとも思わない。
お疲れ様は、表参道の月光茶房にておいしい音楽を聴けばすべてはチャラに。
石垣島に老師に会いに行けばあの海の色が待っている。
夜明け前の無人駅にスーツケースを引きずり始発に乗ることだってへっちゃらだ。
徳富蘆花に会うために、伊勢志摩から汽車を乗り継いだ曾祖父の血だ。

福岡、甲賀、生口島、秩父、諏訪、柏、浦賀、近江八幡、山形、富士山、天橋立、飯能、西伊豆、富山、小布施、赤坂….
いや、実のところまだまだある。

その全ては、静かな移動、静かな愛。

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関東山地、北アルプスを越え日本海へ

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三岐鉄道

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修善寺、峠峠の伊豆半島

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始発から何見ることもなく冬迎ふ

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献奏そして献盃

小日向の丘には凸版印刷の看板。
昨年演奏した水道端図書館の前にある静謐な寺。
夏目漱石の実父母が眠る墓の前に佇む、ある人の墓石の前で奏でた。
献奏という言葉はあるのだろうか。

人々の言葉を編み、この世に本という形で残した仕事。

漱石は、ある日墓参りをした時こんな句をよんだそうだ。

梅の花不肖なれども梅の花

梅咲き始む頃に逝ってしまった人の冬は今、なぜか早咲きもいいところの水仙がひっそりと咲いていた。
献花としよう。

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旧町名を水道端という。まさか1年後に同じ場所に来ることになるとは。

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本法寺という。

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水仙の白き香りは此処になく

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GO TO THE PEOPLES

本物。
異次元。

品川港南口で赤の交通指揮棒ふってこの展覧会にすべての人を誘導したい。
絶対行ってください。

わたしはといえば、また彼らに会いに行こうと思います。
会場真ん中にある焚き火で暖をとりながら彼らの声を聞くために。

渋谷敦志 Atsushi Shibuya
写真展 品川キャノンギャラリーS
-GO TO THE PEOPLES 人のただ中へ-
12月14日まで
https://cweb.canon.jp/…/archive/shibuya-peoples/index.html/

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本物に言葉の要らぬ冬世界

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