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Archive pour octobre, 2020

華やかな孤独

近江八幡へは各駅停車にて亀山-伊賀-草津経由。
我が盟友ポーランドの作家Aliska Lahusentの作品との再会。
彼女の回顧展で演奏した美術館のあるクラクフは京都と姉妹都市だそうだ。
そして京都滞在は常宿、某ギャラリーオーナー宅は御所西隣。

岐阜は谷汲山のお寺での演奏では、文化人類学者たちが旋回。
揖斐川の堤防をひたすら南下、西方遠方には濃尾平野を見渡す養老山脈。
荒川修作の天命反転地と養老の滝ははずせません。

甲賀の里は、白州正子の「かくれ里」最初に登場する擽野寺でのちょっとした演奏。
そして来春にむけて、茅葺、囲炉裏、土間のある、里山の書斎お披露目の企て。
山河風物、伝承、習俗…ここへ来る導きの話は、あまりに切ない。

四日市では、いつか会うはずであった奇跡の陶芸家内田鋼一氏と、萬古焼アーカイブとしての宝庫Banko archive design museumで初対面にして音世界の予感。
そして今や盟友と呼んでいいのだろうか、元feel art zero、現 Nao Masaki ギャラリーの正木なおさんと桑名は「七里の渡」の夜の散歩、目の前の宿 MARUYO HOTELでのひと時は、来春の演奏の場となる企て。

そう、ここは東海道熱田神宮から紀伊半島へ入る入り口。
どうやら伊勢への旅はすでにはじまっているようです。

旅とは、華やかな孤独である。

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Biwako ビエンナーレは絶賛開催中

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すべての美しさにあるものそれは、無の享受。

芸術の贄を選んだ秋の夜

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深秋、放たれる音

Openradio136回目の放送のテーマは、「近くにあって遠くにいるものへー」

先日逝去された近藤等則(Tp)さんが奏でたマチュピチュ、そして富士山。
奏でることのできる今、わたしたちはどこで、だれに向かって、
演奏するのでしょうか。
もしかしたら、そのベクトルは内に向かっているのかもしれません。
いや、音は外へ、放たれるものなのです。

2020/10/23上弦の放送はこちらからご試聴になれます。
https://www.mixcloud.com/makinakano/openradio20201023-waxing-moon/

01) Ndeve Guara Santaní (Dúo Bote)
02) 秋彩 (近藤等則)
03) ソムアディティア (優芽/鈴木俊)
04) Hasta Siempre Comandante (Robert Wyatt)
05) Q (Bobo Stenson)

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今秋の逢瀬はどこか遠きかな

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妊婦からの愛の花束

8ヶ月のお腹の子を抱えて会いに来てくれたその人。
秋の日和とハーブティー。
花のセレクトにはもちろん秋桜。
京都らしいほのかな黄色をふくんだピンクです。

去年は42本の真っ赤なバラを抱えて、ある人と東京を移動していました。
今年は、ささやかな愛のメッセージと、これから生まれるその命とこの花を、とても慈しみたいのです。

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あるパーティー会場に届いた真紅42本

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片思いだったジャズに求愛されてしまったようです

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秋桜とホトトギスと薔薇愛の声

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ヒャッポダ

都会のオアシスではプリミティブなエスプリがいつも迎えてくれます。
それは、台湾原住民のパイワン族の百歩蛇(ヒャッポダ)です。
木があって、彫る人がいて、象徴とする人を介して海を渡り、小さな出版社をずっと守っています。

その小さな出版社は「言叢社」といって、人、身体、思想、そして秩父の本をたくさんたくさん編んでいます。

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真夜中のギター

135回目のoperadioはギターで聞くサティ、NYの秋、アラブの声、ドイツのロック、そして日本の歌謡。
旋律と言葉。
どんな秋の空気の中で聞いていただけるでしょうか。

真夜中のギターを歌う、酒井俊さんと最後に会ったのは、カンボジアからの帰りトランジットで立ち寄ったベトナムの空港からわずかな時間の街の中でした。
あの空気をまといたい。

2020/10/17新月の放送はこちらからご試聴になれます。
https://www.mixcloud.com/makinakano/openradio20201017-new-moon/

00) Musique Intimes et sacretes by E.Satie (Andres Miolin)
01) Autumn in new york (Ella Fitzgerald/Louis Armstrong)
02) Hijaz Melody. 17 pulse Khawsharnak Khafif (The asil ensemble for arabic)
03) Caresse by E.Satie (Andres Miolin)
04) Mushroom (Can)
05) 真夜中のギター(酒井俊/林栄一/田中信正)

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八ヶ岳には越前ギター工房がある

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1920年製。パリ、モンマルトルの工房にあります

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ある教会に、ひっそりと鳴る

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少年たちの夜と、ギター

弾く音の孤独聞き入る秋の宵

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ビンタを喰らう

ある男に、右の頬に平手打ちを喰らった。
やり返す?
わたしはホテルの壁しか殴りません。
人を殴ったことはない。

嫉妬の根源とは、存在の不確かさの表れなのかもしれないです。
その対象となるわたくし自身をもてあます、秋の夜半。

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二人逝き二乗の影に秋望む

月なき秋の夜、
「月明かし人々の背に涙かな」という句を作った人がいた。

その人のことを知っている人は、「宛先にはもう届かないことの悲しみにふれた」
と言った。

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6時間の利他主義論

その関係性を何と呼称するのかわかりませんが、ある人と音楽の話をcaféで始めたら、なんと6時間ずーっと、トイレに行くために席を外す以外、話し通していたのです。

この密な時間の帰結は、altruism 利他主義にたどり着きます。
そして、対何に向かって演奏するのか、というシンプルな問いを、この数年わたくし自身が闇に葬っていたことに気がつかされたという次第。

バックにはジャズ。
タバコは一箱、空にはなりませんでしたが。

ここでもリアリティは果てしなくシュールであると実感する限り。

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そしてこういう時間は、どうやらわたしたちの関係性がゆえに何度も訪れるようだ。

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仲秋の次元彷徨ふ午後のカフェ

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命をかける3秒前

演奏者はたったの時間のために、命をかけています。
それが始まる3秒前、逃げることをやめた世界を前に、立ち向かうしかない。
そういう世界に生きる人間を、芸術家と呼ぶのです。

と同時に生活から生まれる音楽は、それと対極的な、生きるに必然的音の世界である。
そういう音世界とのバランスがもてると、いいと思うのです。

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緊張の糸を三秒生きる秋

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そして今宵、わたしはあなたの背中をさすりたい

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言葉足らずの今宵音楽に託す

今宵下弦のOPEN RADIOの放送は、秋霖。

どこにもいない、言葉足らずのDJが選ぶ、
UKのTom Misch、ジャズピアノ、クレタ島、Adiemasの声の重なり、西アフリカの土の音楽を、どうぞ。
2020/10/10下弦のopenradioの放送はこちらから
hhttps://www.mixcloud.com/makinakano/20201010-waning-moon/?fbclid=IwAR1oYihVufy3kcA5MNFKx2Y5AikRoJI6gxdao9_0d9hv4TLt7U7QBNiqCxQ

00) Brahms: Intermezzo In B Flat Minor, Op. 117/2 (Radu Lupu)
01) Ruby my dear (Rundy Weston)
02) Rethemniotiko Syrto (Andreas Rodinos)
03) Aria (Adiemas)
04) Son Layira (Kaba-ko)
05) South of the river (Tom Misch)

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アフリカの赤土のある世界に生きたい

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エーゲ海

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月隠れ言葉足らずの夜の音

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Neo Soul /平石博一/内的フォルクロール

LA、あるいはUKロンドン。シーンの中に今やParisはない。
追従する気配さえない。

Jazzを追えば追うほど、あるいはジャズと生きれば生きるほど、内的フォルクロールにベクトルは向く。
ある機会で平石博一氏の音楽を知った。
彼のもつオリジナリティーは、分野を凌駕するフォルクロールに聞こえるのは私だけだろうか。

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それが人知れぬ場所に鳴る音に聞こえるのは私だけだろうか。

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音圧でなく、音量は90を超えないほうがいいそうだ。
某クラブにて

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乙女弁当と四つのエコロジー

この2,3年フランスではお弁当講座が流行っており、生徒たちがつくるそれの愛おしいこと。
誰かが作ってくれるお弁当の存在、格別たるものです。
そんなこんなで乙女弁当の差し入れをいただき、ガタリの思考もおまけについてきました。
わたしもそろそろ誰かのためにお弁当を作ってあげたい。

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生徒たちと作るお弁当

必殺乙女弁当は、ひとつひとつの味が際立つ配慮。
つくねには豆腐をつなぎにし、いり粉だしと生姜で軽さと深みを。
味の変化に茄子の焼き煮びたしには少しのお酢を。
小松菜には煮切った酒の風味。
煮〆ができるかできないかが決め手。
ごぼうは炒ってから煮含めるとうまい、という知恵。

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about400頁の結晶をゆっくりとめくる。

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りんご -patisserie ISHINO-

ブルターニュにいた時は、隣人から何キロもの林檎をいただき、
コンポートにジャム、クランブルや人を迎えるにタルトタタンを作ったり。
ある時はアソシエーションで村の林檎を集めてシードルを作る企画がありましたが、結局おじゃんに。

日本では小布施のシードルの泡の繊細さに慄き、ことさらpatisserie ISHINO パティスリーイシノのりんごのタルトのうまさに唸りました。

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お菓子作りは気分転換にもってこいです。

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ブルターニュでは菓子でも有塩バターを使います。

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タルトタタン。小さめのものはサクッと作れます。

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秩父にあるpatisserie。信じられないレベルです。

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秋の愛齧ってしまったイヴの口

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季節のそばに

それでも空気の中にある季節のそばで、息をする今日。
店に陳列されているそれではなく、少数単位を介して手にするそれらの存在こそが、今日という日を形成するものなのではないでしょうか。

そろそろ友人たちの庭になる林檎で、アップルパイ、あるいはタルトタタンを作りたくなる季節です。

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ポワールが香る部屋

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葡萄の盆栽

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色づく前の紅葉が、好き

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貫主の心意気

閉ざされて大気は外に秋の夢

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リアルとリアリティの違い

香りが秋を運ぶ中、真のリアリティはどこにあるのかといえば、それはやはり移動する空間というリアルな体感の中にあるのだと思います。

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旅人生寝惚け眼に秋日和

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レインリリー・球簾と中秋と

雨の後に一斉に上向きに花を咲かせることから付けられた名前のこの花は、
今宵その通りに雨露をまとって咲いていました。

月下に野花を摘みて秋の宿

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球簾秋の夜道の色気かな

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空間移動の次元は想像を、超えている。

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