アラファト山と犠牲祭
イード・アル=アドハー
ヒジュラ暦の12月10日から4日間にわたって行なわれる祝いの日。
メッカへの毎年恒例の巡礼においてアラファト山を降りる日の翌日=最終日。
巡礼者は動物を犠牲に捧げる。
これに合わせてイスラム世界では各家庭でいっせいに犠牲を屠(ほふ)る。
人々の祈りは、その日を迎える時、他者への、いや他者という存在によって内と外が自然(山、海、動植物、水、土…)と一体となり、それはある種のトランス的感覚を他者と味わうということかもしれない。
夏の月贄を祝ひて死を巡る