映写技師・ロベール・ブレッソン・絶望
パリ第3大学の映画学科に通う友人サラは、校内にある上映室での講義によく誘ってくれました。
数知れず見た映画の中でも、強烈な名作は、ブレッソンのLE DIABLE PROBABLEMENT「たぶん悪魔が」。
環境破壊、生態学者の意味、厭世的政治への眼差し、究極の絶望を可視化するブレッソンの作品がなぜR18指定なのか。
映画保存協会が保管するアーカイブ室を見せてもらったり、映写技師のオリヴィエさんを取材することになったり。
仕事柄映画制作に関わる友人が多いのですが、彼らはおおよそロケ、設営、共同作業や外での仕事に従事している。
出来上がった作品を、冷んやりとした映写室で一人黙々と作業をするオリヴィエさんの姿に、心を打たれるのです。
目の前の絶望、それを撮る男、それを編集する女、それを映写する男、それを見る女、そして絶望を内包する、人間。
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