音楽の基礎体力

アクシデントは人生につきものですが、それにしてもコンサート前やレコーディングやらに、降りかかるそれに翻弄されつつ音を録っております。
マイクを前に震える指。
レコーディングっていつまでたっても慣れません。
この音がいつか誰かに届くように、と心を落ち着かせて息を吹き込むものです。

さて、そんな小心者の演奏者を支える基礎体力とはメトロノームでの練習です。
いろいろなメソッドがあるかもしれませんが、サックスにとっての究極の練習は、
ひたすらのロングトーンとメトロノームによるシンプルな練習。
そして、音のイメージ。空気に揺れる音をききながら、楽観的に、軽妙に。
ブルキナファソ、グワンの子供たちが最初に鳴らす楽器は、カリヤンという鉄でできた打楽器です。
少なくとも3年はこのカリヤンしかさわれない。するといつしか、自分自身がメトロノームになるのですね。
バラフォンの才がある者、ジャンベの才、マラカス…etc
それぞれの奏でる楽器が決まります。

メトロノームの役割とは、自己の中にあるリズムと共振するため。
そしていつか共に奏でる他者との音の共振がその目的です。
リズムの中に音の粒が生まれ、演奏する者たちは、その震える音の中で至福の時を過ごすのです。

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スタジオ通いが続きます。

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赤土に響くリズムは夏の色

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