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Archive pour décembre, 2019

Tu connais langage des fleurs de « Pois de senteur »?

北半球6月の畑には野生のスイートピーがまあ旺盛に枝を伸ばしていました。
可愛らしい実を晩夏の頃に取っておこうなんて考えていました。
なんていったって »Pois »というくらいだから、そう、この花は”えんどう豆”の類。
豆は、種になる。
種を種として保存する一仕事。
もちろんとってあるけれど、さて、ではこの春3月、どこに蒔けるのかな。
スイートピーの花言葉を知ってしまったからというもの、花の存在に悲しさを感じる今年最後となります。

Le Départ 門出
La séparation 別離
Le plaisir délicat ほのかな喜び
La mémoire tendre 優しい思い出
Le plaisir bienheureux 至福の喜び

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駅構内でふっと目に付いただけだったのに。

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薄色の三日月残す年の瀬や

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誰が世界を翻訳するのか

これは2005年に人文書院から上梓された真島一郎さんによる編著のタイトル。
そして、金沢21世紀美術館での展覧会のタイトルでもあります。

 観察、他者、遠近の眼差し…
レリスが試したように、レヴィ=ストロースが神話論理という方法で思考を実践したように。
生きる実践の中で、ミクロの世界をマクロと同等に、いやそれ以前の一体となり響きあうポリの世界を、僅かな変容にも繊細な気を使いながら他者を観察した先達。
ここでは言語の問題が必ず付きまとう。
「神話は、けっして自身の言語に属しているのではなく、他なる言語への一つのパースペクティブなのである…」

では言語を同じにする場合の観察とはどうだろう。
都市の者が辺境に向かうという偏差はあるにせよ、その言語的一体感が観察者に類としての原動力を付加する。
観察者として切り取って見せる写真や言葉が何か身体の奥に響くものであるようなのは、その眼差しの根ざす場所が己にも通底していることを教えられるから。例えば、岡本太郎であり、宮本常一なのかもしれない。
外からでなく、中からの観察に挑むという実践をする者に、わたしは憧れる。

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神話論理を制覇した後に生まれる考察の愛情深さ。

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と同時に想起したのは、ボルタンスキーの展覧会 Faire Son temps (英題:Life Time)

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会場自体がひとつのインスタレーション空間に。この空間にいる他者とはだれなのか。

みすず書房からの新訳版「人種と歴史」(L=Strausse)

https://www.msz.co.jp/book/detail/08850.html

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今秋上梓されたできたてほやほや「われらみな食人種」(泉克典訳)

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平凡社ライブラリー入りした2009年の傑作
「闘うレヴィ=ストロース」(渡辺公三著)

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師走新月吉とでるか凶とでるか

場所場所の天候に翻弄され今どこを行く。
そんな時は、ただ一音爪弾く音を聞きたくなります。
期待大の驚異のギター奏者の新作は年明けを待つとしましょう。
今回のopenradioは、映像の音、空気に触れる音、そしてザッパ で少し一人頭を振りまくるとしましょう。
Keep it greasy!!

2019/12/26 今年最後の新月のopenradioはこちらから
https://www.mixcloud.com/makinakano/20191226-%E6%96%B0%E6%9C%88/

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大気の凍えが身にしみる

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ある場所を目指して、ただただ車窓は続く

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山のある命

埋火も消ゆや涙の烹ゆる音 (芭蕉)

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住所不定の特典

定住所を持たぬ利点はいつでも動けること(あるいは動かなければいけない)。
不利は花を生けても愛でる時間が少ない。
それを誰かのために残すもよしだが空っぽになった家に花が残るのは心苦しいもの。

これからまたスーツケース一個と楽器との時間を過ごすことになる予感は
吉とでるか凶とでるか。

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畑にあるこの時期唯一の色を

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花は、身近にあるものを摘む、あるいは切って失敬、いただき今日の心へ。

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冬薔薇の比例せず色残るだけ

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百合は冬には咲きません。
鉄砲百合その多くが、沖永良部で咲いている。

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命日や忘却彼方冬落暉

 モンパルナスの墓にはマン・レイにザッキン、ブランクーシにブラッシャイ、カストリアディスにソンタグ、あるいはゲンズブールが眠っている…..etc
トリスタン・ツァラの隣にセサル・バジェホの名が。
彼らの出自、オリジナルは「外国人」。
フランスという地に生き、フランスを生きた人々。
つい先ほど逝去されたヌーヴェルヴァーグのお姫さま、
アンナ・カリーナは、デンマーク出身だったのか。

今一度フランス共和国とはなんなのか、考えたいのです。
国民と呼ばれる一人一人にどんな権利があり、どんな義務があり、国を構成する人員であるにはどのような行動が必要なのか。
能動的でいなければならないことは、間違いないようです。

あなたは、どこに生きたかったのですか?
2019年12月19日下弦。100回目を迎えるopenradioはこちらから
https://www.mixcloud.com/makinakano/openradio20191219-%E4%B8%8B%E5%BC%A6/

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(Photo:S.SASAKUBO)
ジャック・シラクの眠りにあるパレスチナの男性がコーランを詠む姿。
シラクがパレスチナ擁護派であったことはご承知の通り。

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菊は墓地の象徴。

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12月はアマリリスが、いいね。

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冬薔薇心と比例しない今日鮮やかさだけ世は師走

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車窓は心象を写す

旅の移動に現代社会必須な乗り物。
それは飛行機でもリニアでもありません。
電車。
ブルキナファソはボボデゥラッソとアビジャンをつなぐ列車を見たときの感動。
秩父の蒸気機関車の音に萌え、確かベトナムだったか、名鉄電車の払い下げの真っ赤な車両を見たときの驚き。
人々は移動するために電車に乗るのですが、
時々、ただただ車窓を眺めたいだけに乗る電車も、あるのです。

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(photo:S.Sasakubo)
詩人César Vallejoの面影を求めフォンテンヌブローへ行く電車はパリ・リヨン駅から。

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生きる地の息を数えて冬の霧

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夕暮れが夜に落ちたらKawecoの万年筆で日記を少し。
車窓への想いを書くほど馬鹿げたことはない。

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満月の夜、空飛ぶ絨毯 Le Tsapis Volant

ピアニスト、その名はTsapis=フランス語の発音で彼の名前は「絨毯」。
ギリシャとフランスの血をひく彼のピアノの音は縦横無尽に空を飛ぶ。
発表されたばかりのこの作品の白眉はなんといっても「オリエンタルピアノ」
を使用しているところ。

このピアノの話をするにはとっても時間が必要となります。
それは、音楽というもの、ピアノの歴史、人々の歴史、移動、変容をも含む人類の音の世界のことだからです。
河出書房から発売されているマンガ「オリエンタルピアノ」をぜひご一読ください。
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309277714/

アラブ音楽は微分音の存在を抜き語ることはできません。
音楽は平均律で構成されていると洗脳されてきたわたしたちにとって、このオリエンタルピアノは、世界が黒と白だけではないことを教えてくれます。

ステファンの作りたかった音世界とは、ジャズだとか、アラブだとか、言葉だとかで片付くものではなく、
わたしたちが音楽に聴き惚れてしまうそのマジックを彼なりの方法で提示してくれたのです。

彼の楽曲を歌う魅惑的な女性たちの声、呟き、響はこのアルバムの中にしかない融合があります。
だって、考えてもみてください。
トルコ人、ギリシャ人、シリア人歌手が一緒に歌っているのですよ!

今回はステファン・ツァピスの新旧作品をたっぷりとお楽しみください。
https://www.mixcloud.com/makinakano/openradio-20191212-%E6%BA%80%E6%9C%88/

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今宵満月は本の中で会いましょう。

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CDとLPの二作同時発売コンサート

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今回の演奏はラジオフランスで2020年1月4日放送されます。

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日本ではdisk unionで入手できるそうですよ!

https://diskunion.net/latin/ct/detail/1008018558?fbclid=IwAR3A-Ki-XasKbxsIhP38d9UStblenJY7Rhlwfa9wnEeu8h1AyuE6LHoti84

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河出書房新社 オリエンタルピアノ 
著者はレバノンのアーティスト、Zeina Abirached

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緑を食う、ウスベニアオイの葉

冬の野菜の白の数々に魅かれる師走迫る今日。
白の中にある鮮やかな緑。
市場では香草を売るおじさんのところにバサッと置いてある草が気になる。
わさび菜のような、モロヘイヤのような、みたことのない葉。
聞けばウスベニアオイの葉だという。
ハーブティとして、美しい青を発色するそれ。

「マグレブではニンニクと一緒に炒めて食べるんだ」とのこと。
早速試してみようではないか。
しかし葉、そのものの味を確認したかったので、シンプルに茹でることに。
すると、粘りがでるではないか。
香りは野性味、歯ごたえも抜群である。

この最近、食べられる野草の本を手にしたばかり。
農薬を必要としない葉もの、食べられる葉ものに挑戦したいものだ。

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バサッという感じなのです。

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冬といえばクレソンだと思っていたが、
喜界島の泉で見つけて以来一年中食べられるものと知る。
苦味には洋ナシとロックフォールを合わせる。

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こちらも今が旬かな、芽キャベツ也。

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スタジオまで徒歩1時間30分 ースープの力にたよるー

フランスの年金改革に反対するストライキ5日目続行中!
いやはやタクシーは予約もできなければ乗り場もスト。
道端で偶然に見つけるしかない。
発見済みのTGVの切符も発車しないとのこと。
地下鉄は無人稼働1、14番線以外は全滅。

歩くしか、ない。
歩く始源。
歩く喜び。
車道と歩道の極を後ろを見ながら歩く。
楽器を背負って我ロバになる。

パリジャン、パリジェンヌ皆、歩く。
排気ガスの中を、歩く。

歩き疲れた足をよっこいしょ。
疲労困憊でも、ひとつの野菜をスープにする力を振りしぼって、
明日生きるための食事とする。

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歩く歩く、みな歩く。タクシーは真っ赤!

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車道も歩道も帰宅時間は大渋滞。

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今年もかぼちゃの出番です。

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今年も種から蒔いたバターナッツが収穫できたと。

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街角ではスープコンペティション。
ストでも笑顔を忘れずに!

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みんなスープで温まろ!

名の木枯る間の間に見入る吐息かな

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季節の色は黄色と白

白は霧、あるいは霜。大雪迎える今日、師走に向けてアマリリスの白も気になりますが、自然に呼応する白い花を侘助にみる。
日本であれば大根干しとなるのか。
カリンの黄色と森の木漏れ陽を浴びる枯葉。
光をまとう黄色のなんとも切ないこと。

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だれかの庭になるカリンをいただく喜び、それを加工して保存する喜び、そしてだれかに差し上げる喜び。
これが、贈与の循環。

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フランスでは山茶花も椿も語彙としてカメリアになってしまうのか…
侘助であってほしいの願うところだがこちらどうやら山茶花かな。

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大気を靄がまとうこの地はどこでしょう。

冬霧や先見へぬままどこへ行く

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ブルターニュは地の果て、ストライキをものともしない

都会、人が人の中で生きる限り、自然破壊は日常の中で意識せぬまに進んでいる。
自然の贈与を意識させないのが、都会に住む条件なのかもしれませんね。
今どこにいるのか、というのは全く問題ではなく、
目の前に刻々と現れる情景にどう反応するか。
自然の贈り物にどう反応するか。

おっぱい島やら、海女さんの島やら、ヨーロッパ大陸西の果てにあるのが、ブルターニュなのです。
そこには、人との関係性以前になぜここに生きるのかという問いと、自然との対話があります。

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いずれにせよ、SNCFもなにもかも動いていない。
パリのざわめき、田舎の静寂。

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とはいいつつも、リハーサルはパリ市があてがってくれるスクワットのスタジオで。

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女性コーラスはトルコ、レバノン、ギリシャになぜか日本人…

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Frigot=冷蔵庫という名のスタジオ。

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サイゴン出身のお父さんはわたしの生徒さん。

人が居て去る場所は今日冬時雨

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ヤマウズラ

ぶどうの収穫も、キノコの収穫も終わり、畑にはポロネギが少し残るのみ。
ジビエはといえば、今からうまくなる猪横目にかわいらしい
ヤマウズラを調理するとします。
ちょっと淡白になるがゆえにラードンの薄切りを巻いて、
じっくりとココットで火を入れる。
教えてくださったのは映画編集の生業にするキャティさん。
一人の生活にもこうやってつくる喜びを保つ彼女に、脱帽するのです。
ノマッド生活でもごはんをつくる時間があるだけで、生きることをあきらめないでいいのだと感じるものです。

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ささいなこんな作業で肉の味は一段と旨味を増す。

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フランスではちりめんキャベツを使うところだが、ところがどっこい白菜が、合う。

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今回はBeaumes de Veniseの爽快な赤を。

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こういう料理には純粋にCote du Rhoneが合うと思う。

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Valenceにはうまいレストランが多々ある。
このchapelleは、その名を「旅する者のチャペル」という。

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