オー・ミラドー勝又登シェフ

立冬箱根の山肌は煙を放ち、山そのものをガスが覆っています。
山中にオーベルジュをつくるという発想は、都市で料理を作る、自分のペースで作ることのできぬことに
心が悲鳴をあげたから、とのこと。
深き深き場所に在る食の姿。
人々は勝又シェフの料理を求めてこの山中へ、時間をたっぷりとかけて訪れるのでしょうね。
日帰りで箱根と遠き地を行き交う私のような馬鹿者なんて、彼のつくるごはんを食べる資格はないのかもしれません。
しかし、それでも今日口にした桃源台の空気の中でいただくごはんに、敬意を表したいのです。

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食感を楽しませると同時に、滋養としての生姜の風味がブリックの皮の中にカニと共に包まれている。
スープに浸しては風味が溶ける魔法。

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アミューズのアイデアには唸るしかない。
ブーダンはもちろん林檎と合わせて、季節の柿を見立てたスプドポワソンのムース。

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穴子とクルジェットの皮のソース、そんな発想どこからくるのだろ。
もちろん荒削りにした山椒を添えて。

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来年勝又シェフの料理と共にある、音世界の場をつくることになりました。
未来のことはわからないけれど、それでも箱根のジビエを食せる時期の再会を祈るのです。

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山肌から立ち上がるその煙は地球が生きているという証。

人知れず時を喰ふのか秋の山

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