和歌山探訪~上弦甲賀の里

日本中張り巡らされた高速道路や整備された道によって、つい最近まで山道、下道を辿り行き着く土地の遠さは今や近くにあります。
獣道のすぐ横を上がると、そこには森岡さんが40年前にご自身で作った、本当に木材一つからつくった工房、登釜が現れます。
薬草を煎じる、ラベンダーオイルを作る、うまい野菜と少しの酒、そして蚊帳を張った寝床は明日の演奏を支えてくれる。

海南市の黒江は漆の街。風呂やに芸者に座敷。今はもうなきその姿を、今を生きる人々が再利用し、うるしの樽にさえも息を吹き込むのです。
紀伊の開けた海岸部、和歌浦から飛び地のある山間部。北上し奈良を抜け、月ヶ瀬、針、伊賀となり、少し西に立ち寄れば、
豊かな甲賀という里山に人々が生きた原風景をみます。

IMG_3265
夏の予感は鉄線から。

IMG_3269
森岡由利子さんの白磁にタイの膳があう。

IMG_3264
森岡さんの作品に天野の風景

IMG_3259
出番を待つ、器。

IMG_3280
旧たじま漆工場には、樽募金というのがあり、一個1000円の寄付で樽をわけてもらえます。

IMG_3244
白和えは鬼胡桃で。革靴職人の渡辺さんが30分以上擦ると、もう生クリームのような口触りに。

IMG_3247
初夏の膳亡きひとのゐるやうな宵

Laisser un commentaire

La voix des artistes |
Le Blog de Piteur |
deathvalley |
Unblog.fr | Annuaire | Signaler un abus | Buddy Stewart
| Rap de qualité Δ Lyrics
| Michel Mainil