おおきな子供、小さなおとな

図書館は楽園ですね。
といっても楽園では本よりも音を聴いている方が楽しくて、音源ばかり借りていた。
そうあの時代はカセットテープやCDを借りられたのですね。
Youtubeもなければ配信もなかった。
本を借りているふりして実はMJQやらStan Kentonやら、やや硬派なJazzをむさぼっていたその場所は鶴舞図書館。
愛知芸術センターができてからはセンター内図書館で、オーディオ視聴を日課にし、そう、本は読んでいなかったのだなあ。

1976年にできた、しかも四日市というマイナーイメージの街にある、本の楽園その地は「メリーゴーランド」という。
日本ペンクラブ主催の「子どもたちの未来、子どもの本の未来」というフォーラムが、東京ではなく、なぜ四日市!?
しかし、この地に人々は、人々は集まるのですね。希望を求めて集まるのですね。
想像するという、人間が唯一自由になれる瞬間を求めて、集まるのですね。
びっくりしました。四日市ですよ。しかしその所以は店主にあり。
2時間半の板の上の人々の語りを聞けば、笑い皺が増えてしまって、涙が溢れてしまって、どうしましょう。
案の定フォーラム終了後は作家さんたちの本を人々は求めたこと。

児童虐待という今とは。
それは個人の世界と死という世界を、だれかと共有できない世界に起こりうる現状なのです。

ああ、そういえば、今やアルコール依存症でもうなんともいえぬ父の姿を目の前に、彼からの誕生日の贈り物はいっつも本だったなあ。と、記憶というのは何と残酷なんでしょうね。
愛する人々はいつも、本を贈ってくださった。

余談ですが、生まれ育った町の名前は「楽園町」という名前でした。

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