Claude MellanとGoya

昨年初冬ルーブル美術館で観た、版画の技法を取り上げたドキュメンタリー映画の印象が頭から離れない。
17世紀を生きた版画家 Claude Mellanのそれは、一本の線を渦巻きに掘り連ね、そのたった一本の溝から刷印される凹凸の妙に浮かび上がる、あの代表的作品、聖顔。
これはもう技術が彼の真正な意思の表出を支えているとしか思えない。

同じ映画監督の作品はまた、Goyaのロス・カプリチョスの技法に焦点を当てている。
もう鳥肌が立つくらいに大好きなこのロス・カプリチョスは、ビアズリーのそれとは全くちがう次元のものだけれど、風刺という意味ではどこか似通っていると思うのです。

この監督のパリ9区のスタジオで公開録音をしたあの日、編集中と耳にした作品をようやく全編観ることができ、
ああ、ひとつの映画、ひとつの本、ひとつの何かが出来上がるには、時間を要するものなのだな、と改めて「時間」というものを感じる睦月の始まりです。

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目眩がするほどの渦巻きによる一本の線…
象徴となるJ.Cは、だれかの想像するそれがわたしたちの脳裏に刷印されるということか。

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こちらもう少し人間的というか、皮肉と愛嬌がゴヤのそれ何たるかを表している。

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