人生の欠片 un morceau de vie
勁草書房ビブリオフィルから連載がはじまりました。
その名は
「ごはんをつくる場所には音楽が鳴っていた
――人生の欠片、音と食のレシピ」
http://keisobiblio.com/2018/04/27/nakanomaki01/
「un morceau de vie」という表現が好きで、ただフランス語的には
こういった表現はないようです。
でも、言語というのは人や環境の中で変容していくものだと、感じています。
食べることは、大げさに語ることではないのかもしれません。
なぜなら、食べることができぬ人がいる現実を前にした時、
食べることが、どれだけ暴力的であるか思い知らされるのです。
だれかと共有したかった食の時間、それはもう過去にも未来にもなきことですが
だからせめて、人生の欠片という残されたレシピの中に、
人々の生を見出したいのです。
ラジオからはベートーベン ピアノソナタ8番2楽章が流れています。