Archive pour avril, 2018

月の地図 La carta de la luna

音色の交わり、旋律の紋様。
まれびとケーナ奏者岩川光さんの演奏、楽曲をお送りします。
SoloにDuoにTrio。彼が鳥なのか、鳥と同棲する演奏者なのか、
いずれにせよ彼の音の空気感は世界を飛び渡っている。

すると、鳥に神話の世界をみいだした人々の姿がみえてきます。
それら神話を翻訳する人々の、その作業の日々に、やはり鳥の存在がいたことを、知らされます。月や鳥その世界はアカデミックなものではなく、触感を携えた、まったくもって直叙であったと信じられるのです。

春の鳥、4月の満月に飛び盛っているopenradioの放送はこちらから。
http://openmusic.kyweb.fr/openmusic.jp.net/openradio/entori/2018/4/30_yueno_de_tu.html

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ご自身主宰されるOTONOMADOレーベル作品とアルゼンチンのレーベルから。

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LUCES de MADRUGADAレーベルのロゴは鳥。
後ろの花は西洋手毬肝木。

不如帰この地に幻囁きぬ

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人生の欠片 un morceau de vie

勁草書房ビブリオフィルから連載がはじまりました。
その名は
「ごはんをつくる場所には音楽が鳴っていた
――人生の欠片、音と食のレシピ」
http://keisobiblio.com/2018/04/27/nakanomaki01/

「un morceau de vie」という表現が好きで、ただフランス語的には
こういった表現はないようです。
でも、言語というのは人や環境の中で変容していくものだと、感じています。

食べることは、大げさに語ることではないのかもしれません。
なぜなら、食べることができぬ人がいる現実を前にした時、
食べることが、どれだけ暴力的であるか思い知らされるのです。
だれかと共有したかった食の時間、それはもう過去にも未来にもなきことですが
だからせめて、人生の欠片という残されたレシピの中に、
人々の生を見出したいのです。

ラジオからはベートーベン ピアノソナタ8番2楽章が流れています。

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食べる、生きる、その奥底にある構造。

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エジプトのモーツァルト 

そういえばチベットのモーツァルト、という本があったけれど、
こちらはエジプトのモーツァルト。
なんとブルガリア交響楽団とエジプト人演奏家によるびっくり仰天の
アレンジ。仕掛け人はフランス人のHughes de Coursonとエジプト人のAhmed al Maghreby。
所謂サイードの「オリエンタリズム」の延長線にある音楽、と聴き取れますが、知的言論にウインクしているようなこの音楽は、むしろ微笑ましくそれぞれの楽曲の意味の深さが魅力。
シンフォニーに古典アラブ楽曲。
もちろんエジプトが舞台である »魔笛 »もアレンジされています。

日本でも紹介されているパレスチナ人ウードトリオ
« Le Trio Joubran ル・トリオ・ジュブラン »のデビューCDからも一曲。

モーツァルトPiano Concerto No.23を、そして夜はNo.17という毎日が続きます。

そんなopenradio4月上弦の放送はこちらから。
http://openmusic.kyweb.fr/openmusic.jp.net/openradio/entori/2018/4/23_ejiputonomotsu~aruto.html

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元祖アナーキズムラジオ局Radio Libertaireのステッカー。

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パリ左岸、1時間半歩けば着いたところはコレージュ・ド・フランス。

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レジデンス演奏合宿の中庭から見る月。

どこまでも一人で歩く春の宵

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April in Paris, 百千鳥

ものみな芽吹き、憂いをもった四月。
いや、四月ならば、憂いではなく、希望だろうか…
新緑の環状線メトロ2号線、ジョレス辺りは、特にね。
移民街とパリジャンとが共存し、運河を右手に北へ命が繋がる感じです。
そのままスターリングラードからラシャペルに着く辺り左に見える
北駅のLariboisier病院の窓には、
今日も黒いカーテンがかかるのだろうか。
それは死を意味するのだけれど。
気候と現実のギャップ。

生きると死ぬはさて、対義語なのでしょうか。

4月新月は春曇。openradioの放送は、
エラ・フェッツジェラルドとルイ・アームストロングに救われるとします。
http://openmusic.kyweb.fr/openmusic.jp.net/openradio/entori/2018/4/16_April_in_Paris%2C_bai_qian_niao.html

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鳥飛ぶは当たり前、だからその瞬間の出会いとなる。

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文明の利器、飛行機も空を飛ぶ。

誰がために歌う最果て百千鳥

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藤野電力ー水滸伝

全くもって何の関係もないことが、ある個人にとっては
なんだか偶発性をもって、目の前にあらわれる。
前々から興味のあった「発酵」というキーワードに吸い寄せられ
甲府へたどり着けば、日本人にとっての大豆発酵の基層的たべものである味噌、
を取り巻く面白い動きに触れ、発酵酒場に向かい車を降りれば、
自転車に子供ふたりを乗せたブルキナファソの女性母さんと鉢合わせ、
やれ酒(発酵)だ、やれ地ビール(発酵)だ、と続く果てには
「お腹はワールドミュージック」という奥深い一言を残した味噌作り職人の話は
またの機会に。

翌日、 »「発酵的」贈与の世界 » を今を生きるわたしたちに見せつけてくれた方が、
山梨から相模湖経由で藤野町に連れて行ってくださる。
そこはまるでエンデの理想たる郷。
生きる実践をする人々集まるこの地域(あるいは里山)では、 »曖昧な認知 »はなく、思考は実践に還元される。だから藤野電力という在り方は、「じぶんごと」となる電気との付き合い方を提示してくれる。
藤野倶楽部内の長い通路にはDIY、人文、料理、美術、等の書棚があり、
通路中途の”百笑の台所”という食堂の前の棚に、
水滸伝全巻を見つけたときの、心拍数。

偶発とは意識が呼び起こすものなのだろうか。

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麹は近い未来に面白いグローカルな容相をあらわす予感。

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« 藤野 »(町村合併後の名前は書きたくもないほど無味)で供給受給できるフリー電力。

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見つけたというより、現れた、という感覚だ。

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山々からの支流は相模川へ、相模湖を経てやがて水の脈は大洋へと流れる。

何見ても想ひ届かぬ春曇り

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反魂香あるいは唯春の夜の夢のごとし

縮小される図書館からある書籍を手に入れました。
安野光雅氏による平家物語。
惚れ惚れする絵。巻物ではないけれど、流れゆくこの物語
に添える絵から中世の趣、香が漂う。
読みながら聴こえてくるのは琵琶法師の嫋嫋ではなく、
アルヴォ・ペルト Arvo PärtのFratres。

香りを贈ってくれる人なき今、
ようやく、白川よりも室町の良さを知ることになりました。

花冷えに昇り立つ煙反魂香

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野生の菫 Des pensées violettes, sur sauvage

森をひとりで歩く至福の時。足元には、菫が咲いている。
清明を迎えた今、燕が飛ぶ空。
土と空の間に、わたしたちの生活があるならば、この生活にはどんな音楽が鳴っているだろう。
菫の佇まいからはあまり連想できないのですが、なぜか西アフリカと津軽、というよりは初代高橋竹山さんのソウルが、マリの、ギニアの声に重なって聞こえてきました。
楽器や形式は異なりますが、核にある音の魂が同質のものに呼びかけている。

4月の下弦は明け方4時頃から南の方向に、お目見えするのです。
月の光で目が覚めて仕方ありません。
openradio4月8日下弦の放送はこちらから

http://openmusic.kyweb.fr/openmusic.jp.net/openradio/entori/2018/4/8_ye_shengno_jin.html

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足元の野生を愛でて菫かな

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国鉄大型ストライキを免れセーフで乗車した20時の、
菫色の車窓。

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ウイスキーに溺れ、椿落つ

名古屋は本山にあったD・HammettというBarに、一体どれだけ通ったことだろう。
すでに時効だからいえるものの17~19歳の間ひたすら通った。
もちろん同伴者は…
店名である元祖ハードボイルド、ダシール・ハメットの小説は、
未だマルタの鷹以外読んだことがない。
ここで覚えたシングルモルトの美味は舶来物ばかりだったけれど、
余市や秩父を訪れてからは只今現在ひたすら国産物に傾倒。
長野は松本で知ったMarsの駒ヶ岳、越百。郡山の山桜。
欧州でのJapanese Whiskyの流行は留まるところを知らない。
今やIchiro’s Maltも竹鶴12年も手に入れば奇跡。
そこで、最近はめっぽうブルターニュ産の、世界で唯一蕎麦のウイスキーがいい。
その名はEDDU(ブルターニュ語で蕎麦という意味)。
サブタイトルはブロセリアンド=
円卓の騎士、アーサー王物語の舞台となる森。

ストレートで飲むウイスキーの横で、今日もぽとりと椿が落ちる。

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友人の親父さんがこんな貴重なテイスティングフラコンを下さった。
今や味見さえもできないであろう。
1967年のHP、MG=宮城峡10年にTK竹鶴21年って…

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一般にはもう手に入らないボトルばかり。
やるせない女二人が立ち寄った京都のBarにて。勿論朝まで痛飲。仕方ない。

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八重の椿、今年はやや遅い開花となる。

共に見ぬことなき万朶花散りて

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満月にレリスを、復活祭に兎現れ日々春霖

平凡社から刊行された、奇跡のような本。
ゲームの規則全4巻の装丁美意識の塊は、一冊ごと紙の質が異なるところに
見て取れる。
レタリングの間に間のセンスに唸るしかない。
春分迎え地球暦の年初め、はじめの満月にこの本を開こうものなら
眩暈を覚え、レリスの言葉の迷路を彷徨うことになる。
この本に関わる人々の労力あるいは審美眼の在り様。

フランスの春は春霖の日々。
しっとりと、しっとりと雨水含む大地はまさに踏青への準備。
畑仕事をしようものの、今は雨音の中でレリスの世界に浸るとしよう。

3月31日満月の放送は少し遅れました。
Passion Coco、岩川光(ケーナ)さん、1977~90年のフランスの反乱ミュージックのopenradioの放送はこちらからhttp://openmusic.kyweb.fr/openmusic.jp.net/openradio/entori/2018/3/31_chun_lin_chun_qianki.html

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驚異の作品。ため息…

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地球暦は音源も発表。色々な場所で聞いてみたい。

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パリの空春の気配を探しをり

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