ポーランドのホテルで壁を殴る、夜

共産党の名残、建物、スターリンからの贈り物といわれる文化科学宮殿タワー。
その隣にそびえるガラズ張りのビルとスターバックスの皮肉な存在。
ワルシャワから南下し、中世そのままに姿を残すクラクフに移動すれば、
モンゴルから、ロシアから、土地は翻弄されしかし生き続ける人々の姿は
いつも食べる場所で真正をあらわす。
シオニズムの疑いのない入植プロパガンダポスターを、クレズマー音楽名物の
レストラン内で見れば、嘔吐せずにはいられない。
そんな夜はホテルの壁を枕の上から殴り、殴り、泣くしかない。
なんなんだこの現実は、過去が今につながる今日、畜生。
行く必要もなければわたしのパスポートでは行くこともできない
イスラエルを目の前で味わう。アウシュヴィッツの悲劇は目の前にある。

日本美術技術博物館での演奏後、会場でスマレッツにピエロギ(ラビオリ)、
鯖の燻製に梨のソース、鰊の酢漬けにザクロを頬張り、
来客皆三三五五家路に着く中、やりきれない想いで一人夜の街に、午前3時零下5度。
社会主義時代の名残の飲み屋で、60度のウォッカをあおった。
もちろん翌日は演奏の本番前まで寝るはめに至るわけだが、炭火力発電所の大気汚染でクラクフの街はいずれにせよその日は外出禁止のほどだったという。

溢れんばかりの人々が集まるギャラリーで、
演奏のための静寂を作ってくださったのは、
今宵の主役であるGUTAIの代表的作家、松谷武判さん。
芸術の先輩方がつくりだす豊穣な作品に囲まれた空間で演奏できることに、
感謝せずにはいられない。
楽器を演奏することだけが今、命を支えてくれているようだ。

腫れる手の甲の赤さは冬深し

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オープニングの翌日は観客のいない展示室での、演奏。

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Alisaka Lahusenと松谷さんの展覧会の名は、Confluence

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Alisaka Lahusenと彼女の作品の前で

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同時開催のギャラリー展覧会の名は、「DO」

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腕に刻印された人々が、壁をつくるために、建国するための道具を渡される、というこんなプロパガンダが、
イスラエル建国1947年前よりずっとずっと前から行われていた…

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