エジプト カイロから 四方山話
12時55分、ナイル川の中州を抜けて、楽器街に着けば、
街中にアザーンが鳴り響く。
道路右左、商店からは、ラジオからのアザーンが聴こえてくる、
ともすればマルチチャンネル音響、アクースマティック状態に!?
職人が構える楽器工房はめっきり減ってしまい、その代わりに電子キーボードや、
ギター、見た事もないような金管楽器類がならんでいる店などなど。
たった3、4日居ただけで、その国、街さえも理解には及ばないけれど、
けれど、生の営みは変わらず行なわれている、と感じることはできるもので、
何千年昔もやはり、楽器を造る者、奏でる者、太鼓の皮を張り替える者etc…が、
ここを行き来していたんだろうな。
そうやって今にある楽器、ウードの果てしない完成形としての姿に、
惚れぼれしてしまう。それは、ある普遍、とも言えようか。
市場の中を迷いつつ、コシャリ(これぞエジプトのファーストフード、
米+パスタ+ソース)を露店で頼み、これまた行き交う大人、子供に笑われながら
食す我姿は、彼らにどのように映っているのだろうか?
ファーストフードといえば、空豆のコロッケ、ターメイヤには、
本当にお世話になった。
腹が空けば10円ほど握ってタメーリャをパンに挟んでもらう。
きっと女性が露店で一人で頼む食べ物ではないのだろうが、
作り方をじっと見つめる私に、おじさんたちは快く、揚げ方、練り方を
披露してくれたものだ。
であるからには、早速自分で試作せねば。
今日もまた揚げ鍋の前汗拭う
Laisser un commentaire
Vous devez être connecté pour rédiger un commentaire.