• Accueil
  • > Archives pour juillet 2014

Archive pour juillet, 2014

ラマダン終了!

1ヶ月にわたるラマダンが、新月27日の今日終わろうとしている。
11区のアラブ街、正装した若者たちが嬉々とした表情で町を歩いている。
きっと友人達とねぎらいのパーティーに向かっているのだろう。
きっとどこのイスラム諸国も、この事象に同期しているに違いない、
パレスチナでも….と願う。
2年前、ちょうどラマダンのまっただ中にモロッコでの演奏ツアーを行い、
エッサウィラに住むスーフィー教団、ハマッチャと約2週間、寝起きを共に、
演奏をした。
彼らとの音楽漬けの日々が、ラマダンの時期と重なることで、
音楽その在り方を考思していた、といってもリハーサル+演奏することによって、
頭の思考は楽器を吹くことで自由を得、この自由の方がよっぽど私の小さなおつむを
駆使するより、性に合っている、と実感。

当方アラブ語を話せないので、会話はフランス語。
定型に慣れてしまったフランスでの会話=生活。
ハマッチャの楽士と会話をする度に、環境と言葉の関係性を見失ってはいけないのだ、とつくづく思う。
言語は、その土地で姿形を変え、順応に、生きる営みの中に根を下ろす。

このハマッチャ楽士たちが、今年もパリのアラブ世界研究所に来て、
一緒に演奏できる、この喜び。

ムエジン muezzin(各モスケで祈りを呼びかける者)の、
淡々と月の動きに寄り添った、確信的でまっすぐな声を想像し、ハマッチャ、
そして遠いパレスチナの人々彼らの事を想って、今日も月を見上げるとしよう。

新月や盛夏の夜に探しをり

IMG_0679
日没直前サウンドチェック

IMG_0710
エッサウィラの広場にて
ラマダン期は日没になったら、音楽を奏でていいのだ。

IMG_0644
ラマダン中でも、陽が沈めば、皆で食事。
山羊の牛乳とナツメヤシから、はじめましょうね。

IMG_0745
素焼きに山羊の皮と糸を一緒に張ることによって、
« ビリビリ »、という音”さわり »の音響になる、タリージャ

Commentaires

エジプト カイロから 四方山話

12時55分、ナイル川の中州を抜けて、楽器街に着けば、
街中にアザーンが鳴り響く。
道路右左、商店からは、ラジオからのアザーンが聴こえてくる、
ともすればマルチチャンネル音響、アクースマティック状態に!?

職人が構える楽器工房はめっきり減ってしまい、その代わりに電子キーボードや、
ギター、見た事もないような金管楽器類がならんでいる店などなど。
たった3、4日居ただけで、その国、街さえも理解には及ばないけれど、
けれど、生の営みは変わらず行なわれている、と感じることはできるもので、
何千年昔もやはり、楽器を造る者、奏でる者、太鼓の皮を張り替える者etc…が、
ここを行き来していたんだろうな。
そうやって今にある楽器、ウードの果てしない完成形としての姿に、
惚れぼれしてしまう。それは、ある普遍、とも言えようか。

市場の中を迷いつつ、コシャリ(これぞエジプトのファーストフード、
米+パスタ+ソース)を露店で頼み、これまた行き交う大人、子供に笑われながら
食す我姿は、彼らにどのように映っているのだろうか?
ファーストフードといえば、空豆のコロッケ、ターメイヤには、
本当にお世話になった。
腹が空けば10円ほど握ってタメーリャをパンに挟んでもらう。
きっと女性が露店で一人で頼む食べ物ではないのだろうが、
作り方をじっと見つめる私に、おじさんたちは快く、揚げ方、練り方を
披露してくれたものだ。
であるからには、早速自分で試作せねば。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
楽器街の一風景

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
カラフルな香辛料とともに

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
露店には殿方ばかり立ち食いの群れ

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
うちの店のがおいしいのよ!

今日もまた揚げ鍋の前汗拭う

Commentaires

エジプト カイロから 其の壱 三位一体 !?

遅ればせながらの報告として。
6月、日本から帰国、すぐにエジプトへ発ち、現地エジプトのヒップホップ、
ラッパー、そしてコートジボワール、レバノン、ベラルーシのミュージシャンに
+Kyという出で立ちでリハ開始。
レバノン同様、不定期だけれど定期的に停電。
12曲のレパートリーをさらい、立ち位置はベースの隣、ということで譜面台を
アンプのかげに隠れるように配置、で音符をカンニング!
ベラルーシ人の驚異的ビートボックスがグルーヴする中で、リフを譜面
みながら演奏なんて格好悪くてできない!なんていきがっていたけれども、
全曲のリフ、覚えられませんでした…。

さて、停電中はスタジオの外にあるジュース屋さんにて、西瓜の生絞り、
はたまたマンゴー、あるいはサトウキビの生絞りを各々道端で飲み、あぁ生き返る。

カイロ到着その日に地下鉄数カ所にて爆破テロ。緊張が街中にはしるも、
道端でターメイヤ(空豆の揚げ物)を売る露店、相乗りバス、市井の人は
日常のリズムのまま、過ごしてる。こちらは一応、移動はタクシーのみにし、
街にある看板に目をやれば、そう、ラマダン断食月が始まろうとしている。

母国を離れ、今は福島に住む知人エジプト人と日本人の夫婦が、
「断食月はエジプトで過ごしす方が、好きだな」といった想いには、
共通の価値観の中で、言わずもがな意思伝達の可能な同胞、ウンマの中で、
過ごす郷愁、または懐郷を感じさせる。
この意思の疎通=伝達を、「コミュニケーション」と人は呼ぶのだけれど、
コミュニケーションの語意をラテン語から辿ると、
「communis=共有の」そして「communio=誰かと通じる」、となる。

ここで突如「三位一体」を取り上げるのはおかしな発想だけれど、
ラテン語の発祥時期とキリスト教の時代を照らし合わせながら、
後者の用語である「聖体拝領、または聖餐式」を紐解くと、「communion 」
という語彙が登場する。
ここでいう聖体はイエス・キリストなのだけれど、「communion 」の語意は
やはり「共有の、交流、親交」となる。
さて、では誰とcommunionが行なわれるのか、となると上記場合は父・子・聖霊
=三位一体と当人。

只今ラマダンのまっただ中、をする人々にとっての、その位格とは、
Allāhアッラーなんだ。そしてもちろん、ウンマummaとは=共同体。

片陰に乞う金曜日モスクかな

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
現在のタハリール広場

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
街のジュース屋さん

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
リハの最中、一息

Commentaires

La voix des artistes |
Le Blog de Piteur |
deathvalley |
Unblog.fr | Annuaire | Signaler un abus | Buddy Stewart
| Rap de qualité Δ Lyrics
| Michel Mainil