タジギスタンから、こんにちは その2
ひとつに、演奏旅行とは、この土地の人々のありのままの姿に出会う機会であると、
常々思っております。
リハ、演奏、サウンドチェックが終われば、市場に出向き、
彼らが何を食べ、女たちとのやり取りを眺め、一杯のお茶の値段を知り、
道端で物乞いをする人々の様子を見る事で、その国の姿がみえてくるものだ。
大広場の迎賓館や、外務省、指導者の彫像に見られる国の姿よりも、
市民の姿を見る事に、魅かれる。
そして、国の借款を、公園でたわむれる市井の市民は、知る由もないだろう。
タジギスタンを代表するパミール山。
に向かって田舎道を車で移動中のこと、明らかに異様な建設中建物が、みえる。
「あれは何ですか?」
「ああ、あれは部屋を暖めるためのものです。」
おそらく建設中の原子力発電所ではなかろうか。
これは確率の高い、憶測です。
しかし、もしそうならば、
やはりこうして国民の意識はプロパガンダされるのですね。
…..「部屋を暖めるもの」…..