パスティス工場Anis Gras+スーフィー !?
フランスへ戻り早速のプロジェクトは、
かれこれ3年目を迎える、ベースのYoram率いる
Anti rubber brain factoryとモロッコのスーフィー教団楽士
ハマッチャHamadchaとの演奏をパリはアラブ世界研究所に控え、
レジデンスの日々。
http://www.arbf.fr/
レジデンス会場となる場所は、エリック・サティの住んでいたアルクイユ市にある
アートセンター。ここは以前Anis Gras社のパスティス蒸留酒工場であった。
建物の素晴らしさはもちろん、実験的なアートとしての試みを市は
今回のプロジェクトをサポートしてくれる。
そしてサティの時代からは変わらぬ社会党、現在はヨロッパ・エコロジー、緑の党。
コレクティブな精神をもつ住人が、土曜日には農家からの直販の野菜を買いにくる
姿も、微笑ましい。
ところで、日本ではパスティスというと、「ペルノ Perno」になるが、
フランスでの需要はもっぱら「Ricard」「Pastis 51」という銘柄。
といっても、この三種、実はPerno Ricardという会社内での銘柄なので、
出所は同じ様な気もしますが、甘みの度合いが、違うかな、白濁度合いも。
上記Anis Gras社のパスティスのものは、とてもクリアな色、さっぱりしています。
一昨年、断食月まっただ中で行なったモロッコでのレジデンスの際、オルリー空港で
パスティス2本を買い、フランス人たちとリハーサル終了後宿舎にて呑む、
という荒技をやってのけた、不謹慎極まりない自分を、思い出す…。
無事アラブ世界研究所での演奏は終わり、フィナーレとなるAnis Grasでの
演奏では、それはもう観客共々トランスに入り、2時間半の公演は終了。
しかも演奏終了後、朝5時まで、控え室兼食堂にて、
パーカッションのセッション。
叩けば叩くほど、ポリリズムの境地へ昇りゆくのでした。
イスラムの 音の昇りて 月冴ゆる
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