本場ウイグルUighur の グシュナン
日本ビジュアル・ジャーナリスト協会編でさえも取り上げられていない、
ウイグルの情況を、ウイグル民族の人から、そしてその情況を写真という形で
発表している人から、伝えられる現実。
« 民族 » はEtat (国家、政府)単位では存在しなく、
彼ら彼女は »中国人 »として扱われる。
そんな彼らの胸中を想像すると、こちらの胸さえ苦しくなってくる。
といって、一方の意見を鵜呑みにすることに対し、首肯しかねる事もあるけれど、
このウイグルの問題に関しては…
間違いなく弾圧する背景に経済が直結しているから、
そら恐ろしい。
そんな、切羽詰まった話をしながらも、身を隠す様に二人で住む、
16区の屋根裏部屋に迎えてくれたウイグルの姉妹の慎ましく、
そして心のこもったおもて成しは、このグシュナン。
小麦粉で生地を、中身は、回教徒のウイグル人は羊を使うけれど、
そう、16区ではHalalも羊の肉も、なかなか手に入りにくいので牛肉に、
野菜を炒めたもの。中国語ならば »肉包 »、といったところ。
木箱をテーブルに、クロスは妹のスカーフを。
音楽の話、弾圧を受ける村の人々の話、とにかく仕事を探している…話。
5月6日にせまった大統領選を間近に、自分がこの地球上でなにが出来るのかを、
改めて考える。