出汁に返り

祖母の家に行けば、冷蔵庫にいつも入っていた瓶の中身は、

昆布と煮干し、または昆布のかつおの出汁、だった事を思い出す。

視覚的思い出だけでは味覚がよみがえりはしないけれど、

蓋を開けた時の、子ども時には何の興味もなかった香りが、

今は毎日の生活にどうしても必要、とくるから面白い。

1Lの出汁を一人一週間で使い切る。というのも、

美味しい八丁味噌を入手たしたからで、

郷土愛(郷土臭)を全面に出す訳ではないけれど、

やはり赤出しは、おいしく毎朝の必須食。

週の間にはフランス料理教室の助手

(というと、たいそうな感がするけれど、

実はひたすらの洗いもの、下準備の補)

で味見する季節のフランス野菜の旨いこと。

白アスパラガスは、

手作りマヨネーズを軽く仕立てるに、

レモン汁と脂肪分を押さえた生クリームとシブレット。

 

出汁に返り dans 俳句 haiku IMG_0176-150x112

 

フィレミニヨンのオレンジソースには生姜と胡椒をたっぷりと。

柔らかいけれど脂身の少なさをバターで補い。

IMG_0174-150x112 dans 料理 cuisine

 

となるとワインが、すすむ。

 

 

翌朝は、やはり出汁を欲する身体。

身体は身体だけれど、

辰巳芳子氏が云ふように、朝頂くお汁は、「心から心への印象」なのかも。

 

遠近の 湯気は出汁から 春の朝

 

 

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